自衛隊ヘリコプター AH-1S コブラ・但馬空港フェスティバル2008/豊岡市
しかし、地上の様子がわからないなか低速のヘリコプターを飛ばすと、敵の地上部隊から対空砲火を受け、撃墜されることが多々ありました。そこでヘリボーンを実施する前に固定翼の攻撃機を事前に飛ばし、降着地点の掃討を行おうとしますが、敵が神出鬼没過ぎてうまくいきません。また飛行中のヘリコプターの編隊を護衛する機体も必要でしたが、これまた固定翼機(飛行機)では速度差がありすぎ、護衛任務を的確にこなすことができませんでした。
日本 陸上自衛隊木更津駐屯地 第4対戦車ヘリコプター隊エンブレム
こうした、空からの支援が思うようにできないジレンマから、輸送ヘリコプターの編隊に同じ速度で護衛し、降着する際にはほぼ同時に当該地点の掃討と周辺警戒に就ける機体と、当初は汎用ヘリコプターに機関砲やロケット弾を装備した「武装ヘリコプター」、いわゆる「ガンシップ」が誕生します。
アメリカ軍が、地上攻撃に特化した攻撃ヘリコプターを欲しがったのにはベトナム戦争での苦戦がありました。当時、陸軍や海兵隊では、木々が生い茂るジャングルにおいても高い機動力を発揮することが可能なヘリボーンを多用していました。
陸上自衛隊が運用しているAH-1S「コブラ」(画像:陸上自衛隊)。
このように高い攻撃力を持つとはいえ、自衛隊向けの機体は少数調達にともなう高単価に見舞われており、それは米軍の3倍近い25億円まで膨らみました(後期生産型は50億円に)。
このような徘徊型兵器は10年以上前から存在していました。しかし大きな注目が集まるようになったのは2022年2月以降、ロシアの侵攻を受けたウクライナが使用し、短期間で大きな戦果を挙げてからです。そこから急速に普及しており、おそらく防衛省・陸上自衛隊もウクライナの戦訓を参考として導入に踏み切ったものと思われます。
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ただ、日本共産党の山添 拓参議院議員が、2024年3月12日の参議院防衛外交委員会で行った防衛省に対する質問で、その一部が判明しています。
筆者(竹内 修:軍事ジャーナリスト)は「ポイントブランク」を除く3機種は、メーカーに直接話を聞いています。その限りにおいて、いずれも陸上自衛隊が求めている能力は充たしていると推測できます。
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陸上自衛隊も運用しており、『シン・ゴジラ』をはじめとして様々な映画やマンガなどにもたびたび登場しているAH-1「コブラ」は、世界初の本格的な攻撃ヘリコプターとして1960年代初頭に、アメリカで生まれました。運用が開始されてから半世紀以上が経過していますが、実はこの機体、当初は中継ぎ的な“間に合わせ”ともいえる形で誕生しました。
AH-1Sコブラは米国ベル社製の対地攻撃用ヘリコプターです。富士重工でライセンス生産され、陸上自衛隊に配備されました。今から20年ほど前、北海道 帯広第5師団にAH-1Sが配備され、当時高校生だった私は、学校の窓からよく飛来するAH-1Sを見ることが出来ました。
自衛隊補給本部、自衛隊サイバー防衛隊及び情報本部の人員約200名並びに装備品
陸上自衛隊の攻撃ヘリ部隊において、いまも主力を務めているのが「AH-1S コブラ」ですが、これはもともと1960年代に開発された世界初の攻撃ヘリでした。
【陸上自衛隊】眼前に着陸するAH-1S(コブラ)対戦車ヘリコプター
陸上自衛隊に導入されているAH-1Sコブラはアメリカで開発された購入試験機の2機以外は、富士重工によってライセンス生産された国産機です。
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陸上自衛隊でのAH-1Sコブラの運用として、各方面隊の第1~第5対戦車ヘリコプター隊や航空学校に配備。1995年までに90機を導入しましたが旧式化により配備機数も減少してきています。
が後継機として配備をはじめましたが、13機で調達終了となり新たな後継機種の選定が急がれます。
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機体構造として、操縦席は前後に段差をつけて設置されたタンデム式。後席に操縦手(パイロット)、前席に射撃手(ガンナー)が搭乗します。前席のガンナーは副操縦手も兼ねており後席のパイロットが操縦ができなくなっても対処できます。
この操縦席の配置は後に開発される攻撃ヘリコプターのスタンダードになっていて、陸上自衛隊に配備されている純国産のも同じ配置となっています。
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そんななか、対中国に向けた大規模な組織改編において、防衛省は無人攻撃機を導入して攻撃ヘリを全廃する方針を決めました。
令和6年度版防衛白書が公開され、そのなかで陸上自衛隊のAH-1S対戦車ヘリコプターの保有機数が40機にまで減少していることが明らかに。
近年、アメリカで航空機に関する画期的な安全装置が誕生しました。「Auto-GCAS」と呼ばれるその装置は、地面に激突しそうになる飛び方を、機体側が事前に予知し、危うくなると回避してくれるそうです。F-16戦闘機の死亡事故の4分の3は地上衝突 戦闘機の操縦桿を握るパイロットは、常人では到底耐えられないような過酷な環境に身を置くことを余儀なくされます。その代表的な例として挙げられるのが、強烈な重力負荷、いわゆる「G」です。特に現代の戦闘機においては、急旋回や急激な機動を行う際に、パイロットに対して強大なGがかかります。場合によっては、その数値は9G以上に達することもあります。 9Gというのは、自身の体重の9倍の力が身体にかかることを意味します。この想像を絶する重力下では、血液が足元に移動し、脳への血流が減少するため、視界が暗くなり、最悪の場合には失神してしまうことがあります。こうしたGによる意識の喪失は「G-LOC(ジーロック)」と呼ばれています。 戦闘機の機動性を高めるためには、Gは不可欠な要素である一方、パイロットにとっては最大の脅威でもあります。高いGに耐えるためには強靭な肉体が必要とされますが、どんなに訓練を積んだパイロットであっても、人間である以上、Gの影響から完全に逃れることは不可能です。 加えて、悪天候時や夜間飛行においては、自分の姿勢感覚を失う「空間識失調」いわゆる「バーティゴ」が発生することもあります。これは、どれほど経験豊富なパイロットであっても起こり得る現象で、全てのパイロットに対して常に計器を信頼するよう訓練で徹底されていますが、いまだに解決困難な大きな問題であることには変わりません。 Gによる意識喪失や空間識失調は、超音速に達する戦闘機においては、たとえ短時間であっても致命的な事故に繋がる可能性があります。 アメリカ空軍の統計によると、F-16「ファイティング・ファルコン」(荷重制限9G)における死亡事故の75%は、操縦可能な状態でありながら地面に衝突する「CFIT(Controlled Flight Into Terrain)」であるとされています。つまり、これら死亡事故のほとんどは機械的な故障ではなく、人的要因によって発生しているといえるでしょう。飛行機が自動で地上衝突を回避してくれる!? しかし、近年になり、このようなパイロットに対する死の危険を克服するための技術が登場しました。それがロッキード・マーチンによって開発された「自動地上衝突回避システム(Auto-GCAS)」です。このシステムは、機体の姿勢、高度、速度、デジタル地形データなどをリアルタイムで分析し、地上衝突の可能性を予測します。機体が墜落の危機に陥った際には、自動的に機首を上げ(背面飛行の場合は水平に戻した後)、安全な高度に自動復帰させるのです。 YouTubeでは、Gによる意識喪失からAuto-GCASで復帰したF-16の映像を見ることが可能です。「Auto GCAS」で検索すると出てくる当該映像では、マッハ1.1で降下中にリーダー機と思われるパイロットが「2番機、機首を上げろ!」と繰り返し警告するなか、自動的に水平飛行に戻る様子が映し出されています。 アメリカ空軍では、Auto-GCASはまずF-16に導入され、F-22やF-35などにも順次適用されています。このシステムは、ロッキード・マーチン社製のF-16、F-22、F-35だけでなく、将来的にはボーイング社製のF-15やF/A-18といった戦闘機にも搭載されることが見込まれています。 ロッキード・マーチンの予測によれば、Auto-GCASが導入されることで、今後15年間で34機の航空機、25人のパイロットの命が救われるそうで、23億ドルのコスト低減も見込まれるといいます。 もしかしたら、近い将来、航空自衛隊も導入を決め、F-2やF-15といった戦闘機にも搭載されるかもしれないでしょう。 こうした技術の進歩によって、21世紀後半にはG-LOCやバーティゴによる重大な事故が減少し、パイロットの安全性が飛躍的に向上していることを望んでやみません。
1/144 AH-1S コブラ 陸上自衛隊 第4対戦車ヘリ隊[アヴィ ..
すなわち、自衛隊の攻撃ヘリ部隊そのものをなくして、約1,000名の人員を浮かすつもりですが、後継となる無人機は特に示されておらず、などの候補が考えられます。
陸上自衛隊 コブラ(おもちゃ、ゲーム)の中古品・新品・未使用品一覧
1977年にはエンジン、トランスミッションを強化して対戦車戦闘能力を付与したS型のAH-1Sを開発。陸上自衛隊はこれをベースとした機体を輸入して1978年~1980年の試験運用を経て導入することになります。
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日本が外国からの侵略を受けた場合、最後の砦となるのが、わが国土を地上戦で守る陸上自衛隊だ。その任務を担う部隊は、あらゆる事態に備えてさまざまな訓練をしているが、実戦を想定した戦闘訓練を企画し、敵役を務める部隊がいる。その名も「部隊訓練評価隊」。
対戦車ヘリコプター 通称 「コブラ」 前席が射手、後席がパイロットとなっている。 陸上自衛隊が保有する唯一の攻撃型ヘリコプターでもある。
部隊訓練評価隊は、山梨県の北富士駐屯地に本拠を置く、陸上自衛隊唯一の「評価専任部隊」である。
陸上自衛隊が運用しているAH-1S「コブラ」(画像:陸上自衛隊)。 (乗りものニュース)
航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」。アクロバット飛行は背面で飛ぶシーンが多い(画像:航空自衛隊)。
冷戦時代、世界最強の戦車部隊を擁するソ連の北海道上陸に備え配備されたのが、陸上自衛隊の対戦車ヘリコプター「AH1S」だ。通称、コブラ。
しかし、近年になり、このようなパイロットに対する死の危険を克服するための技術が登場しました。それがロッキード・マーチンによって開発された「自動地上衝突回避システム(Auto-GCAS)」です。このシステムは、機体の姿勢、高度、速度、デジタル地形データなどをリアルタイムで分析し、地上衝突の可能性を予測します。機体が墜落の危機に陥った際には、自動的に機首を上げ(背面飛行の場合は水平に戻した後)、安全な高度に自動復帰させるのです。