【USAモデル】コブラ『AEROJET LS Tour Length』ドライバー トラックマン試打


「コブラのドライバー」と聞いて思い浮かべるのはヘッドの輪郭形状が三角形型のイメージですが、このLSモデルはエアロジェットの他の2モデル(エアロジェット、エアロジェットマックス)と比べて、縦長形状になっています。


コブラ AEROJET LS エアロジェット LS ツアーレングス ドライバー

ヘッドのネック軸回りの慣性モーメントも同じシリーズの2モデルと比べて「小さい」ので、ダウンスウィングでのヘッドの操作性が良く、弾道をコントロールしやすくなっています。

昨年、コブラはLTDx を「ユニコーンドライバー」と表現した。同社によれば、ボール初速を犠牲にすることなく高いレベルの「寛容性(やさしさ)」を提供できるように設計されたスタンダードの「エアロジェット」も同様だという。

コブラ50年の歴史を振り返る! 『AEROJET LS』50周年 ..

コブラ「キング LTDx LS」ドライバー。「キング」は当時から改良が重ねられ、現在も愛用するゴルファーは多い。

プロ転向からわずか10カ月、マスターズ初優勝から2カ月後の1997年6月、タイガーは世界ランク1位に登り詰め、絶対王者だったノーマンからその座を奪い取った。ノーマンからタイガーへ、主役交代のバトン的存在となったのが「キングコブラドライバー」だった。

コブラ50年の歴史を振り返る! 『AEROJET LS』50周年記念ドライバー紹介【COBRA】【エアロジェット】

コブラドライバーに馴染みがない人でも、「LS」モデルの特性を見ればそのほとんどが理解できる。

最後に、最も「寛容性」のある「エアロジェットMAX」には、昨シーズンの「LTDx」と同等のエアロダイナミクス効果がある。

Aerojet ツアーレングス ドライバー 右利き用 」 Cobra ..

ラインナップの中でも真ん中に位置する「エアロジェット」のスタンダードモデルは、昨シーズンの「LTDx LS」と同等の空力特性を提供するという。「LTDx LS」のエアロダイナミクス設計は最も優れていると言われていたが、スタンダードモデルの形状が空力特性に欠けるというわけではない。

MyGolfSpyに新鮮で革新的なコンテンツをもたらす編集担当。編集以外でもMyGolfSpyのデータを駆使したテスト方法を開発する上で重要な役割を果たし、データを精査してゴルファーのプレー改善に役立つ方法を考案した。ポリシーは「ゴルファーは、何が真実で何が真実でないかを知る必要がある」。これはMyGolfSpyがメーカーによって作られた事実を超えて、真実を語る責任があることを意味する。ミッションは「誇大広告にとらわれず本当の性能を読者に伝え、ゴルファーに力を与えること」。


Mens AEROJET Driver | COBRA Golf

筆者のマックスのヘッドスピード43m/sで振っても、ボールは上がりきりませんでした。ロフト12度ぐらいで打つとちょうどよさそうです。また、ヘッドスピードを高めてもつかまり性能は変わりませんでした。ミスへの寛容性はかなり高めなので、少々芯を外してもつかまりを抑えた低スピンボールが安定して打てます。ひと言で言うならば、左のミスを心配せずに、ガンガン振っていける低スピンドライバーです。

また、米国コブラは1月6日にPGAツアー4勝のゲーリー・ウッドランドの加入 ..

構えてみると、上級者が好むよい顔! という印象。投影面積はまずまず大きいのですが、きれいな洋ナシ形をしており、左への弾道を連想させません。

コブラ『DARKSPEED X』ツアーレングス VS ノーマルシャフト トラックマン試打

コブラの歴史を知り、上から下までAEROJETシリーズを気に入った進藤だが、最後に悲しいお知らせが待っていた。PGA TOUR SUPERSTORE 伊勢崎店の濱中店長が手にするゼビオグループで取り扱う、Cobra GOLF創業50周年を記念した限定モデル「50周年記念モデル」を見つけてしまったのだ。「ナニコレ、めちゃくちゃカッコイイ。ノーマルのAEROJETもカッコイイのにこんなの見てしまったら……。これ、持って帰っていいですか?」。性能だけでなく、所有感満点の特別仕様に一目惚れした進藤。



濱中店長は「これはかなり小数限定のレアものなので、ダメです!詳しくは、ホームページを見てほしいのですが、ヘッドカバーからクラブデザインの細部に至るまで、50周年を記念して創業当時のロゴを使うなど、極上のデザインが施されています」とのこと。気になる人は、だけでなく、ヴィクトリアゴルフ、ゴルフパートナーと、コブラ取り扱い店に問い合わせてみてほしい。

撮影/山代厚男、GettImages
取材協力/
〒372-0801 群馬県伊勢崎市宮子町2806
TEL:0270-75-1451 営業時間:10:00~20:00

コブラ AEROJET ドライバー エアロジェット | ゴルフクラブ一覧

コブラが開発した高度なエアロダイナミクスの技術は、その形状からもわかるように特に低スピンモデルの「エアロジェットLS」が最も空力に対応したモデルとなっており、高ヘッドスピードのゴルファーにより効果が発揮される。

【毎日発送】【ワンレングス】コブラ KING TEC ONE Length Utility Irons ..

そして、やはり気になるのは最新作AEROJET アイアンだ。進藤は既にコースで体感済みで「やさしくて高性能」だと知っているが、トラックマンを目の前にすれば否が応でも打ちたくなる。自分の7Iでは「165ydくらい」とのことだが、シャフトに合わせて軽く打つと190ydオーバー。「ナニコレ!自分の5Iより飛んでますけど?」と驚く進藤。最終的には200ydまで距離を伸ばし「やさしく飛ばせるのはテクノロジーのお陰ですね」と大喜びだった。

超飛距離とやさしさ、だけでなく構えやすさにもこだわったアイアン。 アイアン詳細 ワンレングスアイアン詳細

“寛容性” が高いのは1Wだけではなく、アイアンも創業時から革新的でユニーク。90年のものはネックが盛り上がっているが、西川氏によれば「ネックに肉盛りをすることで、小ぶりなアイアンでも軸周りの慣性モーメントを高めてミスに強くなってます」。また、92年発売で94年には全米でベストセラーを記録したのがKING Oversizeアイアンで、「当時はここまで大きくやさしいキャビティも少なかった」とのこと。

進藤は「そんな時代から!?」と先見性にも驚きつつ「そういえば、契約フリーのジャスティン・ローズ選手がコブラのKINGシリーズのアイアンで勝ったり、原英莉花プロもKING CBを使ってましたよね。たしかにドライバーだけじゃなく、アイアンも実は名器揃いなんだよな~」。同社のワンレングスアイアンや、全米No.1ヒットを記録したバフラーDWSのUT、開いても刃が浮かないトラスティラスティウェッジなど、ユニークで革新的な名器の歴史にも目を輝かせる。

米ツアー屈指のロングヒッターかつ、曲げずに打つ1Wの名手だが、彼の高速 ..

このように、一般の概念にあまりとらわれないコブラが作った最新のドライバーが「エアロジェット」シリーズ。投影面積が大きい、いかにもデカヘッドといった出で立ちですが、空力性能に注力して開発されています。

今更ですが結局「cobra AEROJET ドライバー」を買いました!

コブラというメーカーは独創的なクラブ作りが特徴で、他社とはちょっと違う個性あふれるクラブを数多く開発しています。たとえば「ワンレングスアイアン」。アイアンの各番手の長さを同じにしつつ、飛距離の差を生み出すという、現代のスタンダードモデルとは大きく異なる考え方で設計されたアイアンです。

cobra AEROJET ドライバーよりもこっちの方が ..

“スピード”と同時にコブラが創業時から追求するのが“寛容性”だ。創業者が当初から「アマチュア向けのオーバーサイズのやさしいアイアンを作りたかった」ことから分かる通り、76年のバフラーも画期的なやさしさで一躍有名に。“寛容性”を徹底追求してきた歴史を振り返る西川氏は「例えば、99年当時は300cc以下のサイズが当たり前だったところ、Cobraは230ccの『Gravity Back』ドライバーを発売し、小ぶりなヘッドの利点の操作性の良さと、ヘッド後方にウェイトを配置して高慣性モーメントを追求していたんです」と明かす。

「えっ、24年前に高MOI?」と驚く進藤。西川氏は「当時の他社1WのMOIが2,000くらいのところ、300ccのモデルで3,200くらいまで出てました」と応じ、後の07年の異型1W時代のL4Vを紹介。「Lはリミット(限界)の意味で、4つの限界値に挑戦したアベレージ向け1Wで、MOIは5,000を余裕で超えてます」と手渡す。「うわっ、大きい!」と構えて驚く進藤だが「これがAEROJETAEROJET MAXのやさしい最新作に繋がっているのか…」と納得。

コブラ「AEROJET(エアロジェット)」ドライバーは、エアロダイナミクス(空力)効果により初速アップを実現。

【 】で紹介したように、大型ヘッドで慣性モーメントが大きすぎる最新モデルであっても、シャフトが短くなると、操作性と安定性のバランスが絶妙なレベルに収まることが分かりました。

コブラエアロジェット LSエアロジェット

90年代のコブラと言えば、“シャーク”ことグレッグ・ノーマンがあまりに有名。米ツアー屈指のロングヒッターかつ、曲げずに打つ1Wの名手だが、彼の高速スイングを支えたのもクラウンのくぼみが特徴的なエアロシェイプのドライバーが為せる技。進藤がPGAツアーにいた頃は、仲良しのリッキー・ファウラーが看板選手だったが、「コブラと言えばロングヒッターが選ぶブランド」という進藤の印象を西川氏が補足する。

「90年後半から2000年代はヘッドの大型化の歴史ですが、当時ドラコン選手として世界を席巻したジェイソン・ズーバックの活躍もコブラの1Wが支えました。04年発売でカーボン複合のKING Cobra COMP414を例に、フェース全体を9点のどこに当たっても初速が出せるという、現代のメーカーが盛んに謳う“広域反発”も当時から追求していました。今回のAEROJET LSの開発にも、世界一飛ばすドラコン選手、カイル・バークシャーの意見も役立っていて、ヘッドスピードを上げるため、空力を限界まで追求しています」

コブラ『AEROJET LS』ドライバー トラックマン試打

そう、コブラの開発は創業時から革新的であり、現在最も注力している「スピード」は、創業時からブレずに続いているテーマだ。進藤は「そういえばアマ時代のタイガーが1990年代にKING Cobraドライバーを使ってた」ことや、腕を磨いた「90年代に同級生も使ってた」と回想し「たしかにスピード追求の歴史ですね」と頷く。西川氏は「創業わずか6年で1979年当時では画期的な46インチのグラファイトシャフトを採用した『Long Tom』を発売しています」と紹介を続ける。