アモキサンやノリトレンはこの中では比較的新しく、副作用が軽減されていますが、その分効果もマイルドになっています。 四環系抗うつ薬


うつ病では、SSRIのセロトニン取り込み阻害による作用で、セロトニンが過剰に増加し、不安焦燥が増悪するアクチベーションーシンドローム、性機能障害、下痢や嘔吐といった消化器症状などの副作用が起きることがあります。 この場合でも、オーグメンテーション療法として非定型抗精神病薬を併用すると、SSRIの副作用を抑えて抗うつ作用を増強する可能性があるといわれています。
さらに、NaSSAのミルタザピン(リフレックスなど)はアドレナリン受容体を遮断し、セロトニンの放出を促進しながら、ヒスタミン受容体とセロトニン受容体をブロックするため、不安・焦燥感や消化器症状および性機能障害といった、SSRIでよく見られる副作用が出ることなく抗うつ作用を増強します。 躁うつ病に対する影響や、炭酸リチウムとの併用による増強効果については、まだデータがないのでわかりませんが、今後、SSRIやSNRIが合わなかった患者さんが、NaSSAによって改善し、自殺が減ることを期待しています。一方、うつ病の「不安・焦燥」症状には、抗精神病薬のレボメプロマジンが有効で、かつ抗不安薬のような依存性がないとの理由で推奨されています。 最近では不安障害のパニック障害、強迫性障害、社会不安障害などにもSSRIが有効で、第一選択薬となるという報告が出ていますが、うつ病の不安症状に対して、SSRIや抗不安薬を併用する場合は、これも薬物依存にならないよう単剤かつ必要最小量で、期限限定か頓用で処方すべきだと考えます。
抗不安薬は対症療法として使う薬なので、症状が良くなれば減量して、やがては中止すべきです。 このことは抗不安薬のみならず、とくにベンゾジアゼピン系の睡眠薬についてもいえることです。
うつ病の症状として起こる不眠に対しては、うつ症状の改善に伴って不眠の症状が軽快してくるようであれば、睡眠薬を減量するのが理想です。
まずは休みの前の日に睡眠薬を抜くなどして飲まない日を作る、あるいは2種類処方されていた睡眠薬を1種類にする、といった工夫をして減量を始めるといいと思います。


抗うつ薬にて十分な効果が得られない場合、抗うつ薬と併用し、症状の改善を図ることが出来ます。

・第二世代の三環系抗うつ剤であり、強力な効果によりうつ病を改善する。

リチウム、バルプロ酸、カーバマゼピン、ガバベンチン、ラモトリジンなど元来リチウムは躁状態の特効薬ですが、長期使用による毒性、すなわち腎機能障害や甲状腺機能障害を考慮して、以前ほど安易に使われることは少なくなりました。
かわりに抗てんかん薬として使われているバルプロ酸、カーバマゼピン、ラモトリジンなどが双極性障害に使われるようになりました。
これらは最初は双極性障害の躁状態の治療薬でしたが、気分調整薬として躁状態でないときも服用することで気分の安定が得られることが知られるようになってきました。
特にラモトリジン(ラミクタール)は双極性障害のうつ状態に対して効果があり、最近よく使われるようになっています。ただしスティーブン・ジョンソン症候群または皮膚・粘膜・眼症候群とも言われる重篤なアレルギー反応が出現する可能性があり、注意が必要です。

○この薬には併用してはいけない薬[モノアミン酸化酵素(MAO)阻害剤 ..

SNRI(セロトニンとノルアドレナリンの再取り込み阻害剤)現在トレドミン、サインバルタが市販されています。
抗うつ薬としてその他に三環系抗うつ薬(アナフラニール、トリプタノールなど)、四環系抗うつ薬(テトラミド、ルジオミール、テシプールなど)、およびレスリン、アモキサンなどがありますが、これらは現在では、第一選択薬が効果がなかった場合の第二選択薬であり、また第一選択の薬が効果が不十分な場合に作用を増強する形で追加して使います。
また比較的新しい抗うつ剤としてミルタザピン(商品名、リフレックス/レメロン)も使われるようになっています。抗うつ作用、抗不安作用ともSSRIとは違う薬理作用であり、通常の抗うつ薬で効果がない場合でも効果がある場合があり、またSSRIに追加する形で使うことも多いです。ただし眠気などの副作用がはじめは強いため、注意する必要があります。また欧米ではすでに発売されて定評のあるブブロピオンなどの抗うつ薬も近々発売されると思います。

うつ病の人に多い性格傾向です。仕事熱心、こり性、徹底的、正直、几帳面、強い正義感や責任感に加えて、良心的、周囲に気をつかいすぎる、いわゆる“よい”性格です。

こういった性格の人は仕事にも一生懸命取り組んで適当に手をぬくことをしないので、のんびりやっている人より心身のストレスがたまりやすいのです。

最近の脳科学の進歩により、うつ病の人の脳内では、セロトニンやノルアドレナリンといった神経伝達物質の量が少なくなっているということがわかってきました。こういった神経伝達物質には、意欲や活力、集中力、睡眠を調節する働きがあり、これらが欠乏することで、うつ病の症状が発生すると考えられます。

効果が不十分な場合は、次のとおりとすることもあります。 販売名.

18.1作用機序
アモキサピンのうつ病・うつ状態に対する作用機序の一つとして、脳神経細胞への遊離カテコールアミンの再取り込みを阻害することにより、シナプスにおけるカテコールアミンの濃度を上昇させることが挙げられている。
18.1.1セロトニン、ノルアドレナリンの神経終末顆粒への取り込み阻止作用
アモキサピンはラットの中脳、間脳から得た神経終末顆粒へのセロトニン、ノルアドレナリンの取り込みを阻害する(invitro)。
18.1.2脳内モノアミン(ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニン)に及ぼす作用
アモキサピンはマウスの脳内のドーパミン、ノルアドレナリンの含量を低下させるがセロトニンには影響がない(マウス、腹腔内投与)。
18.1.3抗テトラベナジン作用
アモキサピンはテトラベナジンによる自発運動量の低下、眼瞼下垂を抑制する(マウス、腹腔内投与)。
電気生理学的にはアモキサピンはテトラベナジンの作用を逆転又は遮断するが、イミプラミンは誘発電位の低下又はテトラベナジンの誘発電位低下作用を促進する(脊髄ネコ、静脈内投与)。
18.1.4抗レセルピン作用
アモキサピンはレセルピンによる体温低下、眼瞼下垂を抑制する(マウス、腹腔内投与)。

【11.1.1】悪性症候群(Syndrome malin)〔無動緘黙,強度の筋強剛,嚥下困難,頻脈,血圧の変動,発汗等が発現し,それに引き続き発熱がみられる場合は投与中止。体冷却,水分補給等の全身管理を行う。本症発症時には,白血球の増加や血清CKの上昇がみられることが多く,またミオグロビン尿を伴う腎機能の低下がみられることがある。なお,高熱が持続し,意識障害,呼吸困難,循環虚脱,脱水症状,急性腎障害へと移行し,死亡した例が報告〕【11.1.2】セロトニン症候群〔不安,焦燥,せん妄,興奮,発熱,発汗,頻脈,振戦,ミオクロヌス,反射亢進,下痢等が現れた場合には投与中止。水分の補給等の全身管理を行う〕【11.1.3】心筋梗塞【11.1.4】幻覚,せん妄,精神錯乱,痙攣【11.1.5】顔・舌部の浮腫(0.1%未満)【11.1.6】無顆粒球症,骨髄抑制〔[8.7参照]〕【11.1.7】麻痺性イレウス〔腸管麻痺(食欲不振,悪心・嘔吐,著しい便秘,腹部の膨満あるいは弛緩及び腸内容物のうっ滞等の症状)が現れた場合には投与中止。なお,この悪心・嘔吐は,本剤の制吐作用により不顕性化することもあるので注意〕【11.1.8】抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)〔低ナトリウム血症,低浸透圧血症,尿中ナトリウム排泄量の増加,高張尿,痙攣,意識障害等が現れた場合には投与中止。水分摂取の制限等を行う〕

[PDF] その他の抗うつ薬 精神刺激薬 2.1.2.2 抗うつ薬の使用方法

まず、副作用です。
アモキサピン(アモキサン®)は、膣内射精障害や逆行性射精に効果的である可能性がある反面、副作用として、逆に、性機能障害を示す場合もございます。
性欲の亢進、もしくは、減退等の性機能障害を示す可能性があり、/勃起不全を発症する事もございます。
性機能障害治療を目的とした服用が、他の性機能障害の原因となり得ます。
治療効果、副作用の因果関係が非常に複雑になってしまう可能性が有ります。







↑《ただ、エルシトニンにはさまざまな欠点があるため、最近ではビスフォスフォネートが主流ですよね》


#6


カルシトニンは緩和ケアの臨床でいくつかの疼痛関連の適応がある興味深い薬剤である。カルシトニンの神経障害性疼痛に対する有効性を示す文献的証拠がいくらかある。複合局所疼痛症候群(CRPS)や急性の幻肢痛への有効性を示す比較研究が報告されている。これらの鎮痛効果のメカニズムは不明であるが、カルシトニンをさまざまな種類の神経障害性疼痛に試してもよい。
,鎮痛補助薬ガイド(2011),,,114

#6


カルシトニンは、破骨細胞の活動を抑制し、骨痛治療の鎮痛補助薬として有効な可能性がある。カルシトニンは骨粗鬆症による急性脊椎圧迫骨折に対して鎮痛効果を発揮し、早期の離床が可能となる。他の病変部位に関する研究はないが、たとえば骨盤骨折に対しても同様の有効性がみられると考えられている。がん患者では、。
最もよく用いられる投与経路は皮下あるいは鼻腔内である。ある研究では高用量の静脈内投与を5日間連日投与することで鎮痛効果がみられた。皮下の大量投与が行われる場合は、特に鮭や海産物のアレルギー歴のある患者では1IUを用いた皮膚試験を事前に行い、薬剤の皮膚過敏性のスクリーニングが必要である。
カルシトニンは比較的低用量で開始し、段階的に増量し問題がなければ200IUまで、ときにはこれ以上の増量も行う。持続皮下投与の報告もある。鼻腔内投与は皮下注射の代用として利用できる。初回量は200IUを片側鼻腔内に1日1回、翌日は反対側に左右交互の鼻腔へ投与する。高用量を用いた場合の鎮痛上乗せ効果については研究されていないが、鎮痛効果が不十分な場合は、1日2回投与(400IU)を試し、さらに増量する場合もある。
カルシトニンの主な副作用には、頻度の低い過敏性反応の他に嘔気がある。この副作用の頻度と程度は低用量での開始と緩徐な増量で軽減できる。臨床経験によると嘔気は通常数日で落ち着き、鼻腔内投与の方が嘔気の頻度は少ない。治療中は定期的なカルシウムとリンのモニターを行うことが賢明である。
カルシトニンは破骨細胞の活動を抑制するが、この効果と鎮痛の関係は不明である。この薬剤は中枢神経のエンドルフィン濃度を上昇させ、セロトニン作動性系と相互作用をもつ可能性がある。
カルシトニンは転移性骨痛に対する鎮痛補助薬として考慮されるが、この文献的エビデンスは。
,鎮痛補助薬ガイド(2011),,,126




【適応外】は悪性腫瘍の骨転移による痛みの軽減に使われる。疼痛に対し50~60%の改善率を示し、放射線、鎮痛薬投与によりコントロールできなかった症例にも70%の有効率がある。
,癌の疼痛治療(1989),,,52




は、機序不明ながら癌の骨転移痛に著効を示すことがあり、これといった副作用がないこともあり、最近よく用いられている。40~80単位を連日筋注あるいは点滴静注する。1週間連用して効果がなければ、中止する。
,がん終末期の症状コントロール(1995),,,112




エルカトニンは、80単位/日を午前と午後の2回に分け、各40単位を50~100 mL生理食塩液ピギーバッグに入れて30分同程度で連日点滴静注する。効果があるときは2~3日目から、遅くとも10日目くらいで痛みが軽減することが多い。とりあえず10日間連用し、効果があればときおり休薬期間をおきながら続行、効果がなければ中止する。箕面市立病院 後明郁男らは奏効したと思われる症例を10数例観察している。副作用としては、ときに微熱をみるくらいである。
,臨床と薬物治療(2002),21,2,68









#7


適応:NICEガイドラインにおいて、以下を目的とするビスホスホネートの使用が禁忌であるか、あるいは忍容性が低い患者への使用が推奨されている。
・閉経後女性の骨粗鬆症による脆弱性骨折の防止
・乳がんおよび他の固形がん(前立腺がんを除く)の骨転移がある成人の骨関連事象の防止
・アンドロゲン抑制療法を受けている前立腺がん男性の骨減少の治療
デノスマブは、悪性の抵抗性高カルシウム血症を治療するための選択肢でもある(適応外)。

ことが証明されている。しかし、この有効性は、生存率の改善にはつながらない。また、骨関連事象を防ぐことはすぐれているが、特に前立腺がんにおいて、デノスマブは費用対効果の面でゾレドロン酸の代替薬にならない。
デノスマブは、ことができる。しかし、長期投与による有効性と安全性については不明である。

顎骨壊死の発生率は、ゾレドロン酸と同等である;低カルシウム血症は、デノスマブにより発生しやすい。
,トワイクロス先生の緩和ケア処方薬第2版(2017),,,555

#8


適応症:ビスホスホネートが禁忌または忍容性が低い患者、腫癌関連の難治性高カルシウム血症(適応外使用)
禁忌:未治療の重度の低カルシウム血症
薬理
デノスマブは破骨細胞の数および機能を低下させ、骨吸収およびがん誘発性の骨破壊を減少させるヒトモノクローナル抗体である。
デノスマブはが、長期的な有効性と安全性は不明である
好ましくない作用(副作用)
高頻度(>10%):呼吸困難、下痢
中頻度(1~10%):低カルシウム血症、低リン酸血症、多汗症、顎骨壊死(ゾレドロン酸に匹敵)
低頻度(0.1~1%):蜂窩織炎、薬剤過敏症
使用法・投与量
製品概要を参照すること。製薬企業は高カルシウム血症でない限り、少なくとも500mgのカルシウムと400単位のビタミンDを毎日摂取することを推奨している。
,トワイクロス先生の緩和ケア(2018),,,385

#6


デノスマブ(denosumab)(商品名:プラリア)は破骨細胞分化因子(RANKL)に結合するヒト型IgG2モノクローナル抗体である。デノスマブが破骨細胞分化因子に結合すると、破骨細胞分化因子受容体(RANK)の活性化が阻害される。この結果、破骨細胞の形成・機能・生存の制御による骨吸収が抑制され、骨病変の進行が抑制される。固形がんや多発性骨髄腫による骨病変に適応となっている。120mgを4週間に1回皮下投与する。
ビスホスホネートと同様にである。デノスマブは重篤な低カルシウム血症の発現をさせるため、血清補正カルシウム値が高値でない限り、する。デノスマブはである。主要な副作用として、がある(Fizazi et al 2011,Peddi et al 2013,Stopeck et al 2010)
,系統緩和医療学講座-身体症状のマネジメント(2013),,,54

#8


処方例:デノスマブ120mg皮下注
,緩和ケア(2019),29,2,61

#6


デノスマブのなどは、ビスホスホネート製剤と同様であるが、最も注意すべきはの出現である。死亡例に至った症例が報告されたことより頻回に血液検査を行い、血清補正カルシウム値が高値でない限り、カルシウムおよびビタミンDの経口補充のもとに投与するよう、警告措置となっている。
,がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン(2014),,,97

#6


がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン2014年版に新しく記載が追加された薬物はSNRIのデュロキセチン、抗痙攣薬のプレガバリン、RANKLモノクローナル抗体のデノスマブである。デノスマブはRANKLと結合し、破骨細胞およびその前駆細胞膜上に発現するRANKへのRANKLの結合を特異的に阻害する分子標的薬である。RANKL経路を介した破骨細胞の形成、活性、生存を抑制することにより骨関連事象(SRE)を改善する。、というメリットがあるが、重篤な低カルシウム血症発現リスクがあるので、カルシウムおよびビタミンD製剤を併用するよう警告がなされている。
,ペインクリニック(2014),35,5,32

#8


に関しては、高カルシウム血症の治療に対して用いる以外の場合[つまりカルシウム値[血清カルシウム値+(4-アルブミン値)}が10.5以上ではない場合]にはカルシウムの補充が必要である。
「毎日少なくともカルシウムとして500mg及び天然型ビタミンDとして4001Uの投与を行うこと」が推奨されている。カルシウム値が最も低下するのはとされており、とされており、その頃は特に注意が必要。
,間違いだらけの緩和薬選びVer3(2018),,,128










乳癌のホルモン療法は抗腫瘍効果とは別に、(3~4割の奏効率)もあり、副作用も少ない。具体的には閉経前の患者では卵巣摘出が一般的に行われている。閉経後患者では(20 mg/日)が第一選択である。卵巣摘出あるいはノルバデックスが無効となれば、次には、(800~1200 mg/日)を第2選択のホルモン療法として用いる。ヒスロンHが無効となれば、次は化学療法へと移行していく。
ホルモン療法としてノルバデックスを投与すると初期(1~2週間)に痛みが悪化する場合があるが、このまま継続すると癌の退縮がみられる。良い兆候なのでやめてはならない。ヒスロンHも同じ。

,癌の痛みハンドブック(1992),,197




乳癌ではが骨転移による痛みに長期の緩和をもたらす。反応する患者は、1~2週以内に改善が認められ、1ヶ月以内に最大となる。腫瘍拡張の時期には、他の手段による充分な鎮痛を与えるべきである。
,緩和ケアハンドブック(1999),,,13




は、特にやなどに有効な場合がある。ホルモン療法に対し過去に良好な反応を示した乳癌患者は、2回目にも良好な反応を示しやすい。ホルモン療法は、結果を得るために数週間を要し、その間、鎮痛薬のカバーが必要である。
,緩和ケアハンドブック(1999),,,254




広範な骨転移を示す乳癌に対するホルモン療法の開始後2週間以内に、一過性のを示す場合がある。ホルモン療法の開始後数日以内に血清Ca値の上昇と骨痛の増強を認める場合がある。通常、ホルモン療法に対する患者の良好な反応を示唆する。高カルシウム血症が是正されるまで、ホルモン療法を一時的に中止する。
,緩和ケアハンドブック(1999),,,262







#5


<推奨のレべル>
A:強く支持する根拠がある
B:中等度の強さの根拠がある
C:弱い根拠しかない
D:全く、またはほとんど根拠がない

1)推奨のレべル:


日本ではジェイゾロフト、パキシル、ルボックス、レクサプロが市販されています。 ..

抗精神病薬はそれ以外にも、うつ病の増強療法で使われることも多く、エビリファイがその代表です。気分安定作用があるといわれています。このため、双極性障害のように気分の波がある病気に使われることも多いです。気分安定薬に比べると効果が早いですが、鎮静作用によって眠気が生じたり、体重増加の副作用が多いです。エビリファイの他には、セロクエル、ジプレキサ、リスパダールなどが使われます。
それ以外にも、イライラや興奮を落ちつけて衝動性を抑える、食欲を増加させる、睡眠を深くする、抗うつ剤の効果を増強する、といった目的で使われます。

[XLS] 脳シンチ(ダットスキャン)検査を受ける方の 併用注意薬について

ほかに、併用禁忌ではありませんがスルピリド(商品名ドグマチール)等のベンズアミド系の定型抗精神病薬、アモキサン(アモキサピン)、トフラニール(イミプラミン)等々の三環系抗うつ薬、パキシル(パロキセチン)、ジェイゾロフト(セルトラリン)等々の選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)、トレドミン(ミルナシプラン)等のセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)といった、うつ病の治療薬には、性欲減退や勃起不全といった副作用がり、でも触れましたが、薬剤性EDになる可能性がありますので、服用し始めてから勃起力の衰えを感じた場合は減薬や薬の変更で改善できる可能性もあるので主治医に相談してみるとよいでしょう。
また、血圧を下げる目的で処方される利尿剤、β遮断薬、Ca拮抗剤も勃起不全の副作用が多く報告されています。

[PDF] うつ病・うつ状態治療剤「アモキサンカプセル」「アモキサン細粒」

また、抗うつ薬はうつ病の治療の他に、強迫性障害やパニック障害など幅広い症状の治療に使用されることがあります。

効果が十分ではないと判断される場合には 25mg カプセルで 1 日 6 カプセル(150mg)、

アモキサピン(アモキサン®)は、本来、精神科、心療内科で処方される事が多い薬剤です。
やはりというか、その投与量のコントロールは、精神科医が、最も精通しております。
しかし、性機能障害は、多くは、泌尿器科で扱われる疾患です。
最良なのは、精神神経科と泌尿器科が連携して、こうした治療を行う事ですが、単科の個人医院では望むべくも有りません。

【精神科医監修】抗うつ薬を解説【目的効果・種類・副作用とは?】

抗うつ薬の役割は、脳内環境の調整です。うつ病は、親しい人との死別など、辛く悲しい出来事がきっかけで発症することも少なくありませんが、ただの〝こころの強さ・弱さ“の問題ではありません。病的な気持ちの落ち込みの直接的原因は、バランスを崩してしまった脳内環境にあります。脳内環境を元の状態に戻すために使用されるのが抗うつ薬です。

の一因として精神科的治療薬を実際に処方した経験が乏しいこと,精神科領域では複数の薬剤

三環系や四環系の抗うつ薬は、副作用の観点から、
第一選択薬になることは少ないですが、
特に三環系のアモキサンは、SSRIなどで効果不十分な場合に、
使用されることが少なくないです。

[PDF] 「アモキサンカプセル、細粒」の ニトロソアミン化合物検出について

SSRIをはじめとする他の抗うつ薬に関しては、がん性疼痛における報告はほとんどない.現状では、抗うつ薬をがん性疼痛に用いる場合には特に副作用とのバランスに注意して使う必要がある.
,臨床緩和医療薬学(2008),,,83

#10


日本ペインクリニック学会では、を神経障害性疼痛に対する第一選択薬として推奨している。
TCAのなかでも三級アミンのは、さまざまな病態で鎮痛効果が示されている。また、二級アミンのは、抗コリン作用が少ないため忍容性が高く、そのうえ鎮痛効果もほぼ同等だとされている。
はTCAよりも副作用が少ないため、高い忍容性をもつ。は、神経根症を伴う腰痛症や化学療法誘発性末梢神経障害(CIPN)に対する有効性が示されている。はデュロキセチンと同等の鎮痛効果が示されているが、ミルナシプランには鎮痛効果は示されていない。
,Q&Aでわかるがん疼痛緩和ケア第2版(2019),,,221

#7


アミトリプチリン、ノルトリプチリンは一般的に神経障害性の痛みに用いられる。多くの無作為化比較対照試験ではアミトリプチリンが用いられてきたが、を示す。ブプロピオン(本邦未導入)、デュロキセチン、ベンラファキシン、また多くのTCAsはどれもがプラセボよりすぐれている。直接の比較において、であった。
SSRIは効果が穏やかである(3、4件の無作為化比較対照試験)が、イミプラミンには劣っている。。

抗うつ薬の代替薬には抗てんかん薬、オピオイド鎮痛薬が含まれる。ガバペンチンやプレガバリンとの直接比較と大規模なネットワーク解析により抗うつ薬(アミトリプチリン、デュロキセチンまたはノルトリプチリン)の有効性と忍容性が見出された。同時に使用したとき、ノルトリプチリンとガバペンチンはそれぞれ単独で使用したときと比べてより効果があった。ノルトリプチリンはモルヒネと同等の効果であった。
,トワイクロス先生の緩和ケア処方薬第2版(2017),,,248

#7


抗うつ薬はといった痛みを伴う様々な症候群に効果がある。
,トワイクロス先生の緩和ケア処方薬第2版(2017),,,248

#6


選択的セロトニン再取り込み阻害薬[selective serotonin reuptake inhibitor(SSRI)]であるパロキセチン塩酸塩:うつ病、パニック障害、社会不安障害、強迫性障害に対して承認・市販140mg(初期量10~20mg)は、を示した。
フルボキサミンマレイン酸塩(うつ病、強迫性障害社会不安障害に対して承認・市販)とセルトラリン塩酸塩(うつ病・うつ状態、パニック障害に対して承認・市販)は、神経障害性疼痛に対する鎮痛効果を提示できる臨床試験は国内・国外で行われておらず、神経障害性疼痛に対して推奨する根拠がない。SSRIの使用にあたっては、頻度は低いがを発症する可能性があり、注意を要する。
SNRIのミルナシプラン塩酸塩(うつ病に対して承認、市販)は、神経障害性疼痛に対する鎮痛効果を提示できる臨床試験は国内、国外で行われておらず、神経障害性疼痛に対して推奨する根拠がない。
ノルアドレナリン作動性特異的セロトニン作動性抗うつ薬[noradrenergic and specific serotonergic antidepressant(NaSSA)]のミルタザピン(うつ病・うつ状態に対して承認・市販)は、神経障害性疼痛に対する鎮痛効果を提示できる臨床試験は国内、国外で行われておらず、神経障害性疼痛に対して推奨する根拠がない。
,神経障害性疼痛薬物療法ガイドライン(2011),,,28




抗鬱薬は持続性の正座の後のしびれ感のようなものによく効くが、動作でしびれ感が変わるような状況のものにはあまり効きにくい。抗鬱薬は十分な投与量でないと効いてこない。少量を長く投与していても効くことはないと思う。
,今月の治療(2000),8,3,19




は”焼けるよう””しめつけられる””つっぱる””しびれる”と表現される持続性の疼痛である。一方、疼痛が間欠的であったり、体位や動作によって誘発されたり、短期間に増強しているような場合には無効である場合が多い。
,緩和医療(1999),1,2,59

#10


その作用機序はわからないところも多いが、SNRI同様に下向性疼痛抑制系を賦活する機序や、脊髄後角でのセロトニンとノルアドレナリンの再取り込み阻害が考えられている。当然、急性痛には効果が低い
,治療(2021),103,7,21




抗鬱薬は非癌性の神経障害性疼痛には一定の効果が認められているが、癌疼痛に関する研究は少ない。持続性神経障害性疼痛のときに使用を考慮する第一選択薬とされ、三環系抗鬱薬のアミトリプチリンは多く評価されている。鎮痛機序は不明。
アジア系人種はコーカソイド系人種に比し、クリアランスが1/2とされ、欧米の文献の投与量は過量である可能性がある。
,緩和ケアテキスト(2002),,,55

#9
【7.1.8】

これまでの研究では、がん疼痛(神経障害性疼痛、骨転移による痛み)に対して、オピオイドに加えて、抗うつ薬を投与すると鎮痛効果が強まった。有害作用はプラセボと比較して多かった。 以上より、オピオイドが投与されているにもかかわらず、適切な鎮痛効果が得られていない、がん疼痛(神経障害性疼痛、骨転移による痛み)のある患者に対して、鎮痛補助薬として抗うつ薬の併用を条件付きで推奨する。

,がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン(2020),,,143

#9
【7.1.8】

WHOは、がんに関連した神経障害性疼痛の治療に抗うつ薬を使用することについて推奨も反対もしていない
1996年のWHO第2版では、TCAs以外の抗うつ薬に関する記載は、まったくない一方で、TCAsに関しては、詳細な記載がなされていた。
今回の改訂では、TCAsのさまざまな薬剤特徴の記載がなくなり、についての記載に限定された点、についての言及が加わった点が、大きな改訂ポイントである。
,緩和ケア(2021),31,1,44

#5


・はNaチャネル、Caチャネル、シナプス前モノアミン(セロトニン、ノルアドレナリン)再吸収阻害、N-メチルーDーアスパラギン酸(NMDA)受容体抑制など、多くの部位で疼痛抑制的に作用する。
・しかし、いずれの作用も有効濃度まで達すると有害事象が出現するため、若干使用しにくく、効果発現の切れ味もあまりよくない(三環系抗うつ薬にはエビデンスがあるが、担がん患者への使用は疑問という報告もある
・一方、中枢性の下行抑制作用(主として脊髄後角侵害受容ニューロン制御)をもたらすセロトニンとノルアドレナリン作動性ニューロンの活性化を促す新しい.
・三環系の副作用などで前述が使用しにくいときはSSNRIのを試す.15 mg 眠前から開始し、尿閉に注意しつつ50 mg までの増量を試みる(エビデンスは乏しい)。
・経口摂取が困難な場合は12.5 mg (1/2A)を眠前から開始し、1~3日ごとに50 mgまで増量する。
,緩和ケア ゴールデンハンドブック(2009),,,39

#5


下行性抑制系でのセロトニン(SE)、ノルアドレナリン(NA)の再取り込みを阻害し、シナプスでのモノアミンを増加させ、抑制系を賦活化させる。SEは情動に作用するが、オピオイドの鎮痛効果を増強する相乗効果が報告されている。NAは、鎮痛に関わる。
はNaチャンネル発現抑制、Na濃度を減少させる作用を認める。三環系の中で、はSEとNAの割合のバランスが良いため、海外文献の多くは三環系の中の第1選択薬としている。国内では、抗コリン作用が比較的少なく血中濃度が早く安定するを推奨するものが多い。また、効果発現個人差が大きいが、が使われ始めている。SSRIは情動系が主なため、効果は低いと予想される。
鎮痛効果:3環系≒~>SNRI>SSRI
どちらかというと持続的神経障害性疼痛に効果があるが、電撃的神経障害性疼痛にも効果がある場合もある。よって、広く慢性疼痛に対して抗うつ薬は適応とされている。
,さらに上級なスキルを目指すがん疼痛緩和(2007),,,114

#5


,緩和ケアのための医薬品集(緩和ケア10月増刊号2006),16,,65

#5


,緩和医療学(2008),10,2,24

#5


副作用の少ないserotonin reuptake inhibitor (SSRI)が発売され、これまでの抗うつ薬と同様の鎮痛効果があるかどうか注目されている.SSRIであるにおいて糖尿病性神経障害に対する有効性がみられているが、に関しては鎮痛効果がみられるとする報告とcontrolledtrialにおいて鎮痛薬としての有効性がみられないとする報告がある。効きにくい理由として内因性鎮痛機序が働くにあたり、セロトニンとノルアドレナリンのどちらか一方だけでは鎮痛効果が弱く、両方の作用が必要である、という説もある.SSRIの鎮痛効果に関しては今後の臨床研究の結果が待たれる状況である.最近ではむしろの鎮痛効果に期待がかかっている.米国ではvenlafaxineが発売されており、鎮痛効果に関する報告も出始めており、副作用も少ないことから有妨性は高いと考えられている。副作用が少なく、作用発現時間が短い理想的な抗うつ薬の開発が進んでいくことが期待されている。
,臨床緩和医療薬学(2008),,,87

#5


抗うつ薬には多くの種類があり、どれを選択するかはむずかしい問題であるが、臨床試験の結果から最も信頼性の高いのは第1世代のTCAである.しかし、第1世代のTCAは重篤なものを含む副作用が強いため、高齢者、心疾患を有する患者、アントラサイクリン系の抗がん剤を用いた患者、令身状態が不良な患者などには信頼性は劣るが、TCAのなかでも第2世代のものを用いるのがよい.具体的には、開始する.から開始する.
それでも、副作用が強い場合には、SSRIやSNRIもがん性疼痛に対する臨床試験による証拠はないが、試みてもよい方法と考えられる.
,緩和医療学(2008),10,2,26

#5


●効力
抗うつ薬の神経障害性疼痛に対するである.神経障害性疼痛を対象とした臨床研究のメタ解析によると、TCAは多発性神経炎、帯状疱疹後神経痛、幻肢痛、乳房切除後疼痛症候群のような末梢性神経障害性疼痛に対して有効性が数多く報告されている.これに対して中枢性神経障劣性疼痛への効果は低い.

うつ病・うつ状態治療剤「アモキサンカプセル、細粒」(ファイザー株式会社)は、製造 ..

(禁忌)
2.1.閉塞隅角緑内障の患者[抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある]。
2.2.三環系抗うつ剤に対し過敏症の患者。
2.3.心筋梗塞の回復初期の患者[循環器系に影響を及ぼすことがあるので、心筋梗塞を増悪させるおそれがある]。
2.4.モノアミン酸化酵素阻害剤投与中又は投与中止後2週間以内(セレギリン塩酸塩、ラサギリンメシル酸塩、サフィナミドメシル酸塩)の患者[発汗、不穏、全身痙攣、異常高熱、昏睡等があらわれることがある]〔10.1参照〕。
(重要な基本的注意)
8.1.眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には、自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。
8.2.うつ症状を呈する患者は希死念慮があり、自殺企図のおそれがあるので、このような患者は投与開始早期ならびに投与量を変更する際には患者の状態及び病態の変化を注意深く観察すること〔5.効能又は効果に関連する注意の項、8.3-8.5、9.1.5、9.1.6、15.1.1参照〕。
8.3.不安、焦燥、興奮、パニック発作、不眠、易刺激性、敵意、攻撃性、衝動性、アカシジア/精神運動不穏、軽躁、躁病等があらわれることが報告されている。また、因果関係は明らかではないが、これらの症状・行動を来した症例において、基礎疾患の悪化又は自殺念慮、自殺企図、他害行為が報告されているので、患者の状態及び病態の変化を注意深く観察するとともに、不安増悪、焦燥増悪、興奮増悪、パニック発作増悪、不眠増悪、易刺激性増悪、敵意増悪、攻撃性増悪、衝動性増悪、アカシジア増悪/精神運動不穏増悪、軽躁増悪、躁病増悪等が観察された場合には、服薬量を増量せず、徐々に減量し、中止するなど適切な処置を行うこと〔5.効能又は効果に関連する注意の項、8.2、8.4、8.5、9.1.5-9.1.8、15.1.1参照〕。
8.4.自殺目的での過量服用を防ぐため、自殺傾向が認められる患者に処方する場合には、1回分の処方日数を最小限にとどめること〔5.効能又は効果に関連する注意の項、8.2、8.3、8.5、9.1.5、9.1.6、15.1.1参照〕。
8.5.家族等に自殺念慮や自殺企図、興奮、攻撃性、易刺激性等の行動の変化及び基礎疾患悪化があらわれるリスク等について十分説明を行い、医師と緊密に連絡を取り合うよう指導すること〔5.効能又は効果に関連する注意の項、8.2-8.4、9.1.5-9.1.8、15.1.1参照〕。
8.6.投与量の急激な減少ないし投与の中止により、情動不安、悪寒、錯乱、頭痛、睡眠障害、倦怠感、嘔気、発汗等の離脱症状があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと。
8.7.無顆粒球症、白血球減少等の血液障害があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行うこと〔11.1.3参照〕。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1.排尿困難又は眼内圧亢進等のある患者:抗コリン作用によりこれらの症状を増悪させるおそれがある。
9.1.2.開放隅角緑内障の患者:抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある。
9.1.3.心不全・心筋梗塞<回復初期を除く>・狭心症・不整脈(発作性頻拍・刺激伝導障害等)等の心疾患<心筋梗塞の回復初期を除く>のある患者又は甲状腺機能亢進症の患者:循環器系に影響を及ぼすことがあるので、これらの症状を増悪させるおそれがある。
9.1.4.てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴のある患者:痙攣を起こすことがある。
9.1.5.躁うつ病患者:躁転、自殺企図があらわれることがある〔5.効能又は効果に関連する注意の項、8.2-8.5、9.1.6、15.1.1参照〕。
9.1.6.自殺念慮又は自殺企図の既往のある患者、自殺念慮のある患者:自殺念慮、自殺企図があらわれることがある〔5.効能又は効果に関連する注意の項、8.2-8.5、9.1.5、15.1.1参照〕。
9.1.7.脳器質障害又は統合失調症素因のある患者:精神症状を増悪させることがある〔8.3、8.5、9.1.8参照〕。
9.1.8.衝動性が高い併存障害を有する患者:精神症状を増悪させることがある〔8.3、8.5、9.1.7参照〕。
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。妊娠動物(マウス)の器官形成期に経口投与した実験(10、20、40mg/kg/日)では、40mg/kg/日群で口蓋裂の発生、死亡胎仔増加、胎仔体重減少が認められている。
(授乳婦)
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(動物実験(ラット)で母乳中への移行がみられている)。
(小児等)
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
(高齢者)
低用量から投与を開始するとともに、患者の状態を観察しながら、慎重に投与すること(起立性低血圧、ふらつき、抗コリン作用による口渇、排尿困難、便秘、眼内圧亢進等があらわれやすい)。
(相互作用)
10.1.併用禁忌:
モノアミン酸化酵素<MAO>阻害剤<リネゾリド・メチルチオニニウム以外>(セレギリン塩酸塩<エフピー>、ラサギリンメシル酸塩<アジレクト>、サフィナミドメシル酸塩<エクフィナ>)〔2.4参照〕[発汗、不穏、全身痙攣、異常高熱、昏睡等があらわれることがある;なお、MAO阻害剤の投与を受けた患者に本剤を投与する場合には、少なくとも2週間の間隔をおき、また、本剤からMAO阻害剤に切り替えるときには、2~3日間の間隔をおくことが望ましい(詳細は不明であるが、相加・相乗作用によると考えられている)]。
10.2.併用注意:
1).抗コリン作働薬(トリヘキシフェニジル塩酸塩等)[口渇、排尿困難・乏尿、眼内圧亢進、視調節障害、便秘、鼻閉等があらわれることがある(相互に抗コリン作用が増強されるためと考えられている)]。
2).アドレナリン作働薬(エピネフリン、ノルエピネフリン等)[心血管作用<高血圧等>を増強することがある(本剤は交感神経末梢へのノルエピネフリン等の取り込みを抑制し、受容体部位へのエピネフリン作働性を上昇させ、作用を増強させる)]。
3).中枢神経抑制剤(バルビツール酸誘導体等)[本剤の作用が増強されることがある(相互に中枢神経抑制作用を増強すると考えられている)]。
4).降圧剤(グアネチジン)[降圧剤の作用を減弱することがある(三環系抗うつ剤はアドレナリン作働性ニューロンでのグアネチジンの取り込みを阻害すると考えられている)]。
5).シメチジン[本剤の作用が増強されることがある(シメチジンにより本剤の代謝が阻害されると考えられている)]。
6).スルファメトキサゾール・トリメトプリム[本剤の作用が減弱されることがある(機序は明らかでないが、本剤の代謝促進又は、作用部位での両剤の拮抗作用によるものと考えられている)]。
7).アルコール[中枢神経抑制作用が増強されることがある(相互に中枢神経抑制作用を増強すると考えられている)]。
8).選択的セロトニン再取り込み阻害剤<SSRI>[本剤の作用が増強されることがある(SSRIにより本剤の代謝が阻害されると考えられている)]。
9).リネゾリド[セロトニン症候群の徴候及び症状(錯乱、せん妄、情緒不安、振戦、潮紅、発汗、超高熱)があらわれるおそれがあるので、十分に注意し、これらの徴候や症状が認められた場合には、本剤と併用薬の両方あるいはいずれか一方の投与を中止するなど適切な処置を行うこと(リネゾリドは非選択的、可逆的MAO阻害作用を有する)]。
10).メチルチオニニウム塩化物水和物<メチレンブルー>[セロトニン症候群があらわれるおそれがある(併用薬剤のMAO阻害作用によりセロトニン作用が増強されると考えられる)]。
(過量投与)
13.1.症状
過量投与時、痙攣(てんかん重積状態を含む)、昏睡、膵炎、QT延長及びアシドーシスがあらわれることがある。また、過量投与数日後に横紋筋融解に伴う急性腎尿細管壊死及びミオグロビン尿を合併し急性腎障害があらわれることがある(特に痙攣の発現に注意すること)。
(適用上の注意)
14.1.薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。
(その他の注意)
15.1.臨床使用に基づく情報
15.1.1.海外で実施された大うつ病性障害等の精神疾患を有する患者を対象とした、複数の抗うつ剤の短期プラセボ対照臨床試験の検討結果において、24歳以下の患者では、自殺念慮や自殺企図の発現のリスクが抗うつ剤投与群でプラセボ群と比較して高かった。なお、25歳以上の患者における自殺念慮や自殺企図の発現のリスクの上昇は認められず、65歳以上においてはそのリスクが減少した〔5.効能又は効果に関連する注意の項、8.2-8.5、9.1.5、9.1.6参照〕。
15.1.2.主に50歳以上を対象に実施された海外の疫学調査において、選択的セロトニン再取り込み阻害剤及び三環系抗うつ剤を含む抗うつ剤を投与された患者で、骨折のリスクが上昇したとの報告がある。
15.2.非臨床試験に基づく情報
動物実験(ラット)で、本剤により内分泌系に対する影響がみられ、雌性動物で、乳腺小葉-腺房の発達が起こるとの報告がある。
(保管上の注意)
室温保存。

(※)本邦における本製品の用法及び用量は「アモキサピンとして、1 日 25~75 mg を 1~数回に分割経口

抗うつ薬による副作用は、飲み始めのタイミングや増量のタイミングでみられやすい傾向にあります。約1~2週間経つと落ち着く場合も多くありますが、患者さんによっては合う、合わないがどうしてもあるほか、高齢者や身体の合併症のある方は、薬の蓄積によって時間とともに、副作用がはっきりとみられる場合もあります。気になることがありましたら医師までご相談ください。
なお、服用される薬により副作用の生じ方も異なります。SSRIやSNRI、NaSSAの抗うつ薬は、三環系、四環系の薬と比較して、効果が同程度ながら、とくにつらい副作用が少ないとされており、世界的にも標準治療として使われる機会が多いお薬です。こうしたSSRI,SNRIでも副作用はあり、脳の吐き気の中枢が刺激されることによる吐き気やむかつきが多いとされます。一方でNaSSAは、朝に眠気が残ってしまう方もおります。一方で、お薬はある患者さに副作用として見られても、別の患者さんにはほとんど見られないという場合もあります。患者さんに合った飲みやすいお薬を、適量で使っていくことが重要です。また、上記の副作用の他に、若年者を中心に不安感や気持ちが興奮しやすい、そわそわして落ち着かない、イライラする等の症状がみられることがあります。一過性の場合も多いですが、症状が継続することもあります。副作用かなと思われる症状がありましても、必ず自己判断でやめずに医師に相談しましょう。