ボルテゾミブは,これまでに 1~3 回治療を受けたことのある多発性骨髄腫患者の再発治療において,高用量デキサメタゾンよりも優れている.


腎不全の予防のためにも2~3L/日の尿量を確保させる。高カルシウム血症や骨病変に対しては,ゾメタ®注などのビスホスホネート製剤が有効である。血中M蛋白量が多く眼底異常や精神症状がみられた場合,過粘稠度症候群を疑い血漿交換療法も検討する。


PBd(PVd) | ポマリドミド、ボルテゾミブ、デキサメタゾン

ダラザレックス®は、CD38を標的とするモノクローナル抗体です。病期に関わらず多発性骨髄腫の表面に過剰発現するシグナル伝達分子のCD38に結合することによって機能します2。ダラザレックス®は、未治療、再発などの対象患者において、包括的な臨床開発プログラムを通じて多発性骨髄腫治療における様々な可能性を評価しています3,4,5,6,7,8,9,10。くすぶり型などのCD38が発現する他のタイプの多発性骨髄腫における可能性を評価するなど、進行中または計画中の試験があります11,12

CANDOR試験は、再発又は難治性の多発性骨髄腫患者466名を対象とする第Ⅲ相無作為化、非盲検、多施設共同試験です。被験者は、ダラザレックス®をカルフィルゾミブおよびデキサメタゾンと併用で投与する群(DCd群)と、カルフィルゾミブとデキサメタゾンを投与する群(Cd群)に無作為に割り付けられました。いずれの治療群の被験者に対しても、疾患の進行又は許容できない毒性が認められるまで治療薬の投与が継続されます。試験の主要評価項目は無増悪生存期間(PFS)です。

PBd(PVd) ポマリドミド、ボルテゾミブ、デキサメタゾンのレジメンページ。本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではございません

日本国内においてダラザレックス®は、再発又は難治性の多発性骨髄腫に対し、2017年9月にレナリドミドおよびデキサメタゾンとの併用療法(DLd)または、ボルテゾミブおよびデキサメタゾンとの併用療法(DBd)が承認されています。また、未治療の多発性骨髄腫に対しては、2019年8月にボルテゾミブ、メルファランおよびプレドニゾロンとの併用療法(DMPB)、2019年12月にはレナリドミドおよびデキサメタゾンとの併用療法(DLd)が承認されています。

ヤンセンの代表取締役社長であるクリス・フウリガンは「ヤンセンには、複雑で治癒が困難な血液がんの治療を変革する薬剤を提供してきた歴史があります。引き続き、この伝統を維持し、ダラザレックス®により、依然、治療ニーズが高い再発又は難治性の多発性骨髄腫患者さんに貢献できることを期待しています」と語っています。

[PDF] ベネトクラクス+ボルテゾミブ+デキサメタゾンの成績(BELLINI)

日本語
未治療症候性多発性骨髄腫に対するボルテゾミブ、シクロホスファミド、デキサメタゾンによる導入療法、自家末梢血幹細胞移植療法およびレナリドミドによる地固め療法・維持療法に関する有効性と安全性の検討

ポマリドミド(pomalidomide:POM)は2015年3月にわが国でレナリドミドとボルテゾミブを含む2つ以上の前治療歴のある進行性のMMを対象に承認されたIMiDsである。主に,直接的な抗腫瘍効果,骨髄間質細胞の作用阻害,免疫調節作用などの作用機序が知られている。またユビキチンE3リガーゼ複合体構成蛋白であるセレブロン(cereblon:CRBN)に直接結合し制御蛋白質のIkaros,Aiolosを分解することでIL-2の産生を促進する薬理作用も知られている。

再発難治性多発性骨髄腫に対するベネトクラクス+ボルテゾミブ+デキサメタゾン療法(VBd 療法)

ヤンセンファーマ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:クリス・フウリガン、以下「ヤンセン」)は本日、ヒト型抗CD38モノクローナル抗体『ダラザレックス®点滴静注100mg』および『ダラザレックス®点滴静注400mg』(以下、ダラザレックス®、一般名:ダラツムマブ(遺伝子組換え))について、ダラザレックス®、カルフィルゾミブ及びデキサメタゾンとの併用(DCd)療法及びダラザレックス®の初回分割投与を追加する、用法・用量に係る製造販売承認事項一部変更承認申請を行いました。

形質細胞性白血病、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、POEMS症候群(多発ニューロパチー、臓器腫大、内分泌障害、モノクローナル蛋白及び皮膚の変化)又は臨床的に意義があるアミロイドーシスが認められる3.


ポマリドミド製剤とボルテゾミブ製剤、デキサメタゾン製剤の 3 剤併用療法の安全性と

ポマリドミドの主な副作用は,貧血,好中球減少症,血小板減少症,感染症,疲労など。HDACの活性を阻害するパノビノスタットのGrade3以上の副作用としては,重症の下痢,虚弱・倦怠感,骨髄抑制,重症および致死的な心疾患,ixazomibの副作用としては,吐き気,下痢,好中球減少症,血小板減少症,末梢神経障害(6%),カルフィルゾミブの末梢神経障害の発生率はベルケイドより格段に少ないが,高血圧症や呼吸困難,心不全などに注意。エロツズマブではリンパ球減少に注意。それぞれの副作用と効果を検討しながら治療する。

メルファラン+デキサメタゾン療法や,サリドマイド,レナリドミド,ボルテゾミブ等の新規薬剤とデキサメタゾン併用療法が試みられる。 2B

治療薬の進歩とともに完全寛解(complete remission:CR)に至る患者が増えたため,治療効果判定法にも変化が生じている。stringent CRは通過点であり,stringent CRよりさらに深いレベルまで骨髄腫細胞を減らした微小残存病変(minimal residual disease:MRD)陰性の状態をめざした治療を検討する時代に至った3)

[PDF] 多発性骨髄腫における薬物療法の進歩とボルテゾミブの役割

この10年で,機能性腫瘍である多発性骨髄腫の治療は大きく変化した。1999年サリドマイドの有効性の報告に始まり,サリドマイドの誘導体であるレナリドミド,プロテアソーム阻害薬であるボルテゾミブの登場により治療選択は広まり,生存期間の延長につながった。さらに,新たなプロテアソーム阻害薬(カルフィルゾミブ,ixazomib)や免疫調節薬(immunomodulatory drugs:IMiDs),抗体薬(エロツズマブ,daratumumab,ニボルマブ)などの新規薬剤の試験が進行しており,目覚ましく進化している領域である。2015年の5月にIMiDsのポマリドミド,9月にヒストン脱アセチル化酵素(histone deacetylase:HDAC)を阻害する新規作用機序を持つパノビノスタットがわが国においても発売され,保険使用が可能になった。

1 レジメン以上の治療歴のある高齢者再発・難治性多発性骨髄腫に対し,ボルテゾミブ 1.3 mg/m2

無症候性骨髄腫である単クローン性ガンマグロブリン血症(monoclonal gammopathy of undetermined significance:MGUS)と無症候性骨髄腫(smoldering multiple myeloma:SMM)については治療対象とせず,3~6カ月ごとに診察しながら経過観察し,病勢の進行を認めた時点で治療を開始。症候性骨髄腫に関しては治療対象となる。初回治療としては,原則65歳以下と66歳以上にわけて治療を行う。65歳以下で臓器障害などがなければ,自家末梢血幹細胞移植を伴う大量化学療法の適応である。

ボルテゾミブ、デキサメタゾン、およびリツキシマブに反応する免疫タクトイド糸球体症を伴うMGRSのまれな症例

※皮膚がん、骨軟部腫瘍、白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫など「がん種別」にない場合は「部位別」から検索してください。

Bortezomib Doxorubicin Dexamethasone 腫瘍多剤併用療法骨髄検査白血病免疫組織化学

日本語
未治療症候性多発性骨髄腫に対するボルテゾミブ、シクロホスファミド、デキサメタゾンによる導入療法、自家末梢血幹細胞移植療法およびレナリドミドによる地固め療法・維持療法に関する有効性と安全性の検討

[PDF] 医師のための ASH2008 多発性骨髄腫 ハイライト

※皮膚がん、骨軟部腫瘍、白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫など「がん種別」にない場合は「部位別」から検索してください。

にボルテゾミブ・デキサメタゾンによる治療を行うことで、細胞遺伝学的異常があっ ..

RVDおよびASCTによる治療プログラムは良好な忍容性を示した。そして、この治療方法には新規に診断を受け、ASCT準備中のステージ2または3に該当する多発性骨髄腫患者の治療成績を改善する可能性がある。この治療プログラムの評価は、ダナファーバー癌研究所において現在行われている。

VTD 療法(ボルテゾミブ+サリドマイド+デキサメタゾン)と TD 療法(サリドマイド.

この臨床試験では、RVD導入療法を3サイクル完了するまでにvery good partial response (VGPR;非常に良い部分寛解)以上の治療効果が患者の58%で達成され、この奏効率はASCT実施後に70%、レナリドミドによる地固め療法後には87%にまで上昇した。レナリドミド維持療法によって、患者の27%においてさらに深い治療効果が得られた。追跡期間中央値39カ月の時点で、骨髄腫の進行が3年間みられない患者の生存率は推定で77%であり、3年全生存率は100%であった。この治療は良好な忍容性を示し、最も多くみられたRVDによる副作用は、感覚神経障害および白血球減少症であった。

[PDF] 化学療法 (DBd : ダラツムマブ + ボルテゾミブ + デキサメタゾン)

多発性骨髄腫は、身体の免疫システムの構成要素である白血球のうち特殊なタイプである形質細胞のがんである。多発性骨髄腫患者では、異常な形質細胞数が増殖し、機能をもたない抗体が増加する。そして、これらの抗体は血液中や尿中で検出されることがある。高用量化学療法・自家末梢血幹細胞移植(ASCT)は多発性骨髄腫患者に対する標準治療である。医師らは、生存期間の延長や忍容性の向上を目的として、ASCTの成績向上のあり方を引き続き検討している。

化学療法 (DBd : ダラツムマブ + ボルテゾミブ + デキサメタゾン)

前治療歴のない移植可能な65歳以下の症候性多発性骨髄腫患者31人を対象として、レナリドミド(レブラミド)+ボルテゾミブ(ベルケイド)+デキサメタゾンの3剤(RVD)による導入療法および地固め療法後のレナリドミド維持療法を評価した臨床試験の中間集計結果がこのほど、フランスの研究者らによって発表された。患者は、寛解導入療法としてRVD療法を3サイクル受けた後に自家末梢血幹細胞移植(ASCT)を受け、RVD地固め療法を2サイクルおよびレナリドミド維持療法を1年間受けた。

[PDF] 多発性骨髄腫の最新治療:骨髄腫腎や 分子標的薬を含めて

日本語
未治療症候性多発性骨髄腫に対するボルテゾミブ、シクロホスファミド、デキサメタゾンによる導入療法、自家末梢血幹細胞移植療法およびレナリドミドによる地固め療法・維持療法に関する有効性と安全性の検討

用療法であるボルテゾミブ, レナリドミド及びデキサメタゾン( )併用療法(以下 療

レナリドミド+ボルテゾミブ+デキサメタゾン併用療法後のレナリドミド維持療法が症候性多発性骨髄腫患者に有効