CQ2–2 小児例の細菌性髄膜炎の予後と後遺症はどのようになっているのか
糞線虫症の診断は、虫体を検体で確認することで行ないます。本来は便の検鏡で確認することがゴールドスタンダードです。スメアは検体少量をスライドグラスに乗せるだけで作成できます。当症例のように腸閉塞をきたして排便が得られないような場合は胃液や十二指腸液、さらには肺炎を呈している場合は喀痰検査の検鏡検査で確認します。ただし、決して感度が良い検査ではありませんので(糞線虫は間欠的に排便から排泄されるため)、何度も繰り返してやっと確認できることもあります。
細菌性髄膜炎予防ワクチンのメリットとデメリットにはどのようなものがあるのか
細菌性髄膜炎の場合、原因となる菌が年齢によって異なる傾向があります。
■好中球増加症(>7,000/μl)
① 細菌感染症:敗血症、肺炎、虫垂炎など
② 感染症以外の炎症:リウマチ熱など
③ 悪性腫瘍
④ 血液疾患:慢性骨髄増殖性疾患
(慢性骨髄性白血症、真性赤血球増加症、本態性血小板血症、骨髄線維症)
⑤ 薬物投与後:副腎皮質ステロイド、アドレナリン
日本における細菌性髄膜炎の疫学的現況を踏まえ,成人例においては下記の初期選
扁桃は、喉の奥の口蓋垂(こうがいすい)、いわゆる「のどちんこ」の左右にあるアーモンド形のリンパ組織です。正式名称は口蓋扁桃です。口の中に入ってきたウイルスや細菌などの病原体から身体を守る「免疫」の働きをしています。扁桃腺は、口や鼻から入ってくる細菌やウイルスを感知し、それらを攻撃するための免疫細胞を作り出します。これらの免疫細胞は、体内の他の部位やリンパ節と密接に連携して、病原体を攻撃・排除し、感染症の広がりを制御する役割を果たしています。
髄膜炎菌感染症(meningococcal infection)とは、髄膜炎菌が引き起こす感染症の総称です。
6) 成人の細菌性髄膜炎の原因菌の頻度は肺炎球菌が最も多く次いで髄膜炎菌 ..
○巻頭言/三鴨廣繁
○疾患解説:感染症の基礎知識
○診断のための検査法
髄液検査/新庄正宜
○Discussion & Education
救急搬送から15分間の初期対応が患者の転帰を左右する―小児細菌性髄膜炎の一例―/(司会)笠井正志/(症例提示)庄司康寛/(解説)南希成
○微生物と感染症診療
髄膜炎菌/松本哲哉
○ガイドライン・エッセンス
髄膜炎診療ガイドライン/亀井聡
○Pros & Cons
○世界旅行と感染症
アメリカ合衆国―米国の多様な気候と風土にみる感染症―/大澤良介
○研修施設紹介
○Forum【講演】
“新型インフルエンザ等”の法的規制を考える
(第87回日本感染症学会学術講演会/第61回日本化学療法学会総会合同学会シンポジウム15)
・はじめに/(座長)岩本愛吉
・公衆衛生の立場から考える新型インフルエンザ対策/(演者)押谷仁
・臨床の立場からみた“新型インフルエンザ等”の法的規制/(演者)三鴨廣繁
・ウイルス学の立場から―鳥インフルエンザとパンデミックインフルエンザ対策の基本―/(演者)喜田宏
・法整備の必要性―行政の立場から―/(演者)田河慶太
・終わりに/(座長)岡部信彦
○抗菌薬・抗真菌薬一覧
髄膜炎菌は、ナイセリア属に分類されるグラム陰性の球菌で、ヒトの上気道に常在。
髄膜炎菌性尿道炎の性感染のリスクは不明であるが,セックスパートナーの ..
マイコプラズマ肺炎とは、「肺炎マイコプラズマ」という微生物に感染して起きる肺炎のことです。肺炎というと高齢者の病気というイメージがあるかもしれませんが、マイコプラズマ肺炎は患者全体に占める14歳以下の割合が多く、幼児から学童期、また青年期など、意外にも若くて健康な人もかかります。1年中見られる感染症ですが、晩秋から冬に患者数が増えます。
マイコプラズマ肺炎の症状はしつこい咳が特徴です。まず、発熱や倦怠感、頭痛、のどの痛みなど、かぜに似た症状が出て、それらの諸症状が治まった頃に、乾いた咳が長く続きます。咳が1週間以上続く場合は、放置せずに受診し、咳の原因を突き止めることが大切です。
多くの人は肺炎に至る前の気管支炎で回復しますが、一部の人は、より重症である肺炎を起こすことがあります。肺炎を起こした人の中には、その後に肺機能の低下を来すこともあるため、早めに適切な治療を受けるようにしてください。マイコプラズマ肺炎と診断されると、抗菌薬が処方されますので、最後までのみ切りましょう。
高い感度で糞線虫を同定する検査としては、寒天平板培養法が知られています。これは「培養」とは名が付くものの、実際には糞線虫を培養するわけではなく、便を乗せた平板を室温(28℃)で2日間保温すると、便中の糞線虫が平板の上を這って回り、それに沿って糞線虫に付着していた便内の腸内細菌がコロニーを形成するのを確認する検査です。ただし、この方法は時間を要するため、検鏡では確認できないけれど播種性糞線虫症を疑うような場合には、この培養法による診断確定を待つのではなく、直ちに治療開始するほうが賢明です。
Pros & Cons 細菌性髄膜炎患者へのステロイド薬の適応
当患者ではHTLV-1抗体は陰性でしたが、おそらくはステロイドを服用していたことが播種性糞線虫症を発症したリスクと考えられます。ステロイド以外に糞線虫症のリスクとなる病態としては、悪性疾患や低栄養、細胞性免疫を抑制する薬剤の使用、TNF-α阻害薬の使用、低γグロブリン血症、骨髄移植や実質臓器移植(ドナーが感染者である場合や、レシピエントが潜在性感染を起こしていた場合)が挙げられます。HIV感染もリスクの一つと考えられますが、それでもHTLV-1感染と比較すればリスクは低いと考えられています。発症までの年数は、今回のように20年以上経過していることも珍しくなく、感染から50年経過してから発症したとする報告[2]もあります。
[PDF] 抗菌薬選択に難渋した Listeria monocytogenes 髄膜炎の 1 例
8). 溶血性貧血(免疫性溶血性貧血又は免疫性機序の疑われるもの)、白血病(急性白血病、慢性骨髄性白血病の急性転化、慢性リンパ性白血病)(皮膚白血病を含む)、顆粒球減少症(本態性、続発性)、紫斑病(血小板減少性及び血小板非減少性)、再生不良性貧血。
[PDF] 意識障害で肺炎球菌性髄膜炎を発症した高齢男性の2例
扁桃の炎症がひどくなると、扁桃の周りの粘膜まで腫れる「扁桃周囲炎」、さらに進行すると、深部に膿が溜まる「扁桃周囲膿瘍(へんとうしゅういのうよう)」へ進行して、外科的治療(穿刺・切開)が必要となる上、溶連菌感染が原因の場合には「リウマチ熱」「急性糸球体腎炎(きゅうせいしきゅうたいじんえん)」などの厄介な合併症を引き起こすこともあるので、扁桃炎はできるだけ早く治療を開始し、しっかり最後まで治療することが重要です。
18 結核性髄膜炎(tuberculous meningitis)
治療
細菌性髄膜炎が否定できなければ、髄液または血液培養で陰性の結果が得られるまで(細菌性髄膜炎でないとわかるまで)抗菌薬(場合によってはステロイドも併用)を投与する。
HSVなどのウイルスや、クリプトコッカス、梅毒、結核などではそれぞれの治療薬があり、見逃さないように注意が必要である。また自己免疫疾患に合併する髄膜炎や癌性髄膜炎も原疾患により治療法が異なる。 エビデンス
エンテロウイルスなどによる無菌性髄膜炎であれば特異的な治療薬はなく、頭痛・発熱への対症療法が主体となる。 エビデンス
ところ,多核球優位で,培養検査にて Lactococcus garvieae が検出された。抗菌薬投与にて解熱したが食
髄膜炎菌に感染すると、発熱や頭痛、意識がはっきりしなくなるなどの症状が現れ、最悪の場合は命に関わることもあります。
襲性髄膜炎菌感染症が発生した場合に、 迅速かつ効率的に情報収集を実施する
また、糞線虫症はHTLV-1感染との関連が知られています。HTLV-1感染はIFN-γの産生を誘導し、Th1を介した反応が増強され、逆にTh2を介した反応が減弱し、結果としてIL-4、IL-5、IL-13やIgE、好酸球の産生が減弱し、寄生虫への応答が鈍くなると考えられており、播種性糞線虫症のリスクが上昇します。HTLV-1感染患者は、健常者と比較して糞線虫症のリスクが2倍になるとする報告もあります[1]。また、HTLV-1は母乳からの垂直感染が主な感染経路と考えられていますが、沖縄や鹿児島は全国平均と比較しても抗体保有率が高いことが知られており、気候に加えて、このことも症例数が多い原因と考えられています。
初期研修医〜一般内科向けに作成したスライドです。髄膜炎菌の部分は曝露後予防など少し踏み込んでいるので、興味があれば。
セファロスポリン系が殺菌できる菌は世代により異なり、市中肺炎、尿路感染症、細菌性髄膜炎などの治療に用いられます。
また、第5世代はペニシリンやメチシリンに耐性がある菌にも効果が期待できます。
性髄膜炎が疑われた. しかし培養結果が出るまで時間を要し,発疹が初
無菌性髄膜炎(ウイルス性髄膜炎)の予後は一般的に良好です。
成人の場合は幼小児より症状消失までの期間が長いことが多く、完全に症状が消失するまで2~3週間を要することもある。
[PDF] 長期ステロイド治療を必要としなかった犬の ステロイド反応性髄膜炎
■単球増加症(>800/μl)
① 感染症:結核、亜急性心内膜炎
② 白血病:急性単球性白血病、慢性骨髄単球性白血病
ステロイド反応性髄膜炎- 動脈炎 (Steroid- responsive meningitis ..
発熱、頭痛などに対する対症療法が主体です。抗ウイルス薬の投与は、単純ヘルペス1、2型、水痘・帯状疱疹ウイルスによる髄膜炎に対し、アシクロビルの点滴投与を行います。一般的に良好な経過を示します。
頭部外傷や脳外科手術、髄液穿刺などの機械的損傷などによる細菌性髄膜炎に対しては、原因菌がその他の髄膜
髄膜炎菌感染症には、髄膜炎菌性髄膜炎、髄膜炎菌血症、髄膜炎菌性肺炎、さらにいくつかの病型があります。
[PDF] JHN CQ 161031 NTMC 水痘帯状疱疹ウイルス髄膜炎.pptx
髄膜炎とは、脳を保護する軟膜、クモ膜、硬膜の3層()のうち、をいいます()。初期治療が重要であり、などの特徴的な症状を早期に発見し、緊急対応を行う必要があります。
2010;17:999-1009. ○ CSF所⾒. ウイルス性髄膜脳炎でも,. 感染初期は好中球優位の.
髄膜炎菌性髄膜炎は、髄膜炎菌感染症の最も一般的な病型の一つです。 この病型では、髄膜炎菌が脳や脊髄を覆う髄膜に感染し、炎症を引き起こします。
なお、細菌性髄膜炎の原因菌の多くは肺炎球菌とHib(インフルエンザ菌b型)とされ、ワクチン接種により予防が期待できます。 原因
扁桃炎は免疫機能の発達過程にある幼児~学童期のお子さんの発症が多いですが、大人でも過労・ストレスなどで免疫力が落ちているときには、発症しやすくなります。