接種になるので、コロナワクチン接種当日には行いません。花粉症の基本的


インフルエンザワクチンによるアナフィラキシーは、きわめて少ないですが毎年報告されています。厚生科学審議会(予防接種・ワクチン分科会 副反応検討部会)が定期的に開催されており、その結果は厚生労働省のホームページから閲覧することができます。この報告書を見ると、たとえば昨年10月から12月に接種されたインフルエンザワクチンの重篤なアナフィラキシーの頻度は、ワクチンメーカーに関係なく10万接種あたり0〜0.5と報告されています。

原因のひとつとして、ウイルスを培養する発育鶏卵由来のタマゴ成分が考えられていましたが、日本のインフルエンザワクチンに含まれるタマゴ成分であるオボアルブミン濃度(1ng/ml)は、アナフィラキシーを引き起こす濃度(600ng/接種量以上)には遠く及ばないことがわかっていて、アナフィラキシーの原因にはならないとされています。

防腐剤であるチメロサールがアナフィラキシーを引き起こす可能性は否定できませんが、前述のようにアナフィラキシー自体がきわめてまれです。チメロサールには水銀化合物が微量ながら含まれていて、それが子どもの神経の発達などに影響を与えるのではないかという意見があり、チメロサールの替わりにフェノキシエタノールという防腐剤を使用したインフルエンザワクチンが2008年に「化血研」(ワクチンなどの医薬品を手掛ける製薬メーカー)から発売されました。

しかし、2011年からワクチンの接種量が3歳から0.5mlに増量された結果、このワクチンの接種者だけにアナフィラキシーが多発しました。調査の結果、フェノキシエタノールが原因であることが判明し、以後、化血研のワクチンの防腐剤は再びチメロサールに変更され、その後のアナフィラキシーの頻度は以前と同等に戻っています。

現在はほとんどのワクチンに防腐剤(チメロサール)が使われていますが、「北里第一三共ワクチン」(大阪大学微生物研究所[ビケン]製造)の0.5mlシリンジ製剤と0.5mlバイアルのみが防腐剤を含んでいないワクチンとなっています。しかし、これらのワクチンによるアナフィラキシーが他より少ないというわけではありません。

接種直後からじんましんが出現したとなると、ワクチンが原因である可能性は高いと思います。ただし、どの成分に対するアレルギーなのかはわかりません。次の接種のときに重篤なアナフィラキシーを起こすかどうかもわかりませんが、注意が必要なことは確かです。

「予防接種の接種液の成分によって、アナフィラキシーを呈したことが明らかな者」は予防接種不適当者と決められていますが、ご相談のじんましんという症状だけではアナフィラキシーではありません。従って、次回も接種することはできますが、担当医とよく相談することが必要です。少量だけ接種して反応を見るという方法もありますが、総合病院などで万一に備えて接種するのもよいかと思います。

一方、インフルエンザには抗ウイルス薬もありますので、敢えて危険をおかさず以後は接種しないというのもひとつの方法です。集団生活の状況や、心臓や肺の病気の有無なども考慮しなくてはならないので、最終的な判断はかかりつけ医とよく相談して決めていただきたいと思います。


[PDF] 新型コロナワクチンに係る医薬品、医療機器等の品質

Q1: 「食物でアナフィラキシーの起きた私は、ワクチンによるアナフィラキシーがとても心配です」(50代後半男性)、「医薬品で過去に何度も点滴が必要になる副作用があり、ワクチン接種が怖いです」(60代前半女性)

舌・口蓋垂の腫脹や刺激感、目のかゆみ・眼瞼腫脹、くしゃみ・鼻汁・鼻のかゆみ・鼻閉などの鼻炎症状。アレルギー性鼻炎患者は明らかな症状の増強)が出現した場合は、 ヒスタミン H1 受容体拮抗薬を内服することが推奨されます。咳などの軽度の気道症状には、短時間作用型β2受容体刺激薬の吸入が有効です。症状が改善するまで慎重に観察し、症状が改善せず、増強し、アナフィラキシーの診断を満たさないかを充分観察する必要があります。② 2回目の接種について
米国CDCでは、新型コロナワクチンの接種後すぐにアレルギー反応があった場合は、たとえそれが緊急治療を必要とするアナフィラキシーほど深刻でない場合でも、そのワクチンの2回目の接種を受けるべきではないとしています。
厚労省からの自治体説明会の資料(2021年4月12日)では、新型コロナワクチンの1回目接種で、アナフィラキシー以外の即時型のアレルギー反応を起こした方については、接種を見合わせるか、重度の過敏症発症時の十分な対応ができる体制のもとで接種を行うかを、慎重に判断する必要があるとしています。 ちなみに、モデルナアームは、遅延型アレルギー(IgGを介したアレルギー反応)の一種ではないかと考えられています。現時点では、重症の即時型アレルギーであるアナフィラキシーとは関連がないとされているため、仮に1回目の接種でモデルナアームが生じた人でも、2回目は予定通りのスケジュールで接種して問題ないと言われています。
また、米国Krantzらよる興味深い報告があります。ファイザー製またモデルナ製ワクチンの初回接種時にアナフィラキシーまたは遅発性のアレルギー反応を経験した被接種者において、2回目接種の安全性を検証するため投与耐性について調査を行った結果、2回目の接種を受けた患者の20%で軽度の症状が報告されたが、2回目接種を受けたすべての患者が安全に一連のワクチン接種を完了したことを明らかにしました。参加者のうち159例(84%)が2回目の接種を受け、前投薬として47例(30%)に抗ヒスタミン薬を投与しています。同氏は「今回の報告は初回投与後にアナフィラキシーや遅発性のアレルギー反応を報告する患者に対し、ファイザー製またはモデルナ製ワクチンの2回目の投与の安全性を支持する。初回投与後に反応を示した多くの被接種者がすべて真のアレルギー反応ではないか、または非IgE依存性アレルギー反応だったため、症状が前投薬で軽減できた」と述べています。
Krantz MS, Kwah JH, Stone CA, et al.

食物アレルギーやアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎などのぜんそく以外のアレルギー疾

6歳の娘のインフルエンザ予防接種について質問します。昨年、インフルエンザワクチンの2回目を接種した直後から目のまわりに発疹(じんましん)が出ました。1回目は何もありませんでした。そのときはジルテックを服用し、症状が治まりました。娘はアレルギー体質で卵の食物アレルギーもありますが、数値は極めて低く毎日食べても症状などが出ることはありません。ハウスダストや花粉による鼻炎のほうが酷いくらいです。インフルエンザワクチンは接種可能年齢になったときから毎年受けていますが、じんましんが出たのははじめてです。小児科では防腐剤の入っていないワクチンを使用しているそうですが、アナフィラキシーショックを考えると怖くて、今季の接種をどうすべきか悩んでいます。

この春は新型コロナ感染症が収束しない中でスギやヒノキの花粉シーズンを迎え、花粉症の人は自身や周囲へのコロナ感染リスクが高いため、例年以上に徹底した対策が求められました。
また、日本でも始まったコロナワクチン接種にあたっては、重篤なアレルギー反応であるアナフィラキシーや、抗ヒスタミン薬やアレルゲン免疫療法薬などの服用可否を心配する声も聞かれます。

③ 気道症状や呼吸症状があれば、酸素マスクで酸素 6-8L/分を投与する。 ..

そんな中、花粉症、ハウスダストアレルギー、じんましんなどのアレルギーを持つ方が、ワクチン接種の前後で、抗ヒスタミン薬などのアレルギー向けの薬を服用していいのか悩むことがあるようです。

日本で使用しているインフルエンザワクチンに含まれる卵成分はごくわずかです。軽度の卵アレルギーなら接種は可能と考えていますが、接種後に局所的な反応が起こることはあります。

⇒ 第一選択は、第2世代以上の H₁ブロッカー(アレグラ、アレロック、アレジオン等)。

ワクチン接種後の副反応により、腕にかゆみや赤み、湿疹、腫れなどの症状がある時は、患部に炎症が起きているサインです。炎症を抑える働きのあるステロイド外用剤を使って、不快な症状を元からしずめましょう。

アナフィラキシーを起こしやすいアレルゲンには、主に食物、昆虫、医薬品があります(下表)。
食物アレルギーの患者さんの約8割は子どもです。子どもの場合は、鶏卵、牛乳、小麦が、大人の場合は小麦、甲殻類、果物がアレルゲンとなることが多いのが特徴です。
また、アレルゲンとなる食物を食べただけでは何の症状も出ないのに、直後に運動することによって誘発される、「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」もあります。運動で誘発されるアナフィラキシーを起こしやすいのは、特に小麦、甲殻類です。
昆虫では、スズメバチ、アシナガバチ、ミツバチなどに刺されたときに、アナフィラキシーを起こすことがあります。食物によるアナフィラキシーは、食後30分以上経ってから起こることが多いのに対し、ハチ毒によるアナフィラキシーは、刺された直後5〜10分以内に起こるため注意が必要です。
そして、最近増えているのが、医薬品によるアナフィラキシーです。長年使っていた薬で突然アナフィラキシーを起こすこともありますし、初めて用いた薬で起こることもあります。アナフィラキシーを起こしやすい医薬品には、βラクタム系(ペニシリン系、セフェム系など)やニューキノロン系などの抗菌薬(抗生物質)、解熱鎮痛薬、関節リウマチなどの治療に使う生物学的製剤などがあります。さらに、まれではありますが抗がん剤、アレルゲン免疫療法でも発症します。CT検査やMRI検査などの際に各臓器の血管の中を透視するために用いる造影剤で発症する患者さんもいます。解熱鎮痛薬や市販の風邪薬などでも服用後に運動をしたことによって、運動誘発アナフィラキシーが起こることがあります。
新型コロナワクチンの接種後に起こることがあるアナフィラキシーは、ワクチンに添加されているポリエチレングリコールという化学物質が原因だと考えられています。男性より女性のほうが、新型コロナワクチンによるアナフィラキシーを起こす頻度が高いのは、ポリエチレングリコールが一部の化粧品に含まれていることと関連している可能性があります。
ただ、新型コロナワクチン接種会場では、アナフィラキシーに対応する体制を整えています。接種後にアナフィラキシーを起こしたとしても、すぐに治療をすれば大事に至ることはありません。過去に薬や予防注射などでアナフィラキシーを起こしたことがあるなど心配な人は、より迅速に緊急対応ができる医療機関で接種するようにするとよいでしょう。


・フェキソフェナジン(アレグラ®) 成人は、1回60mgを1日2回服用

インフルエンザワクチンは製造工程で卵を用いるが、卵アレルギーのある小児に接種は可能か。

予防接種(ワクチン接種)は、主に次の 3 つの目的で行われます。 ① 感染症の ..

ワクチン接種後の腕の痛みや腫れ、かゆみなどの症状は不快ではありますが、腕を冷やしたり、市販薬を活用したりして症状を軽くすることができます。副反応が自然に治まるまでの数日間を乗り切るための適切なケア方法を知っておきましょう。

したがって市販薬で眠気の少ない薬を探すなら アレグラ FX、クラリチン EX となります。

当クリニックでは、10月1日から新しいタイプのインフルエンザワクチン(フルミスト点鼻液;フルミスト®)の接種を開始しています。。痛みを感じることがなく、特に注射を怖がるお子さんには負担の少ない方法です。。
アメリカでは2003年から、ヨーロッパでは2011年から広く使われており、日本でも今シーズンから使用可能となりました。

さらに、ワクチンの副反応で起こった発熱や腕の痛みを緩和するための解熱鎮痛薬と、抗アレルギー薬を同時に飲んでいいのか心配する人もいます。

★ 風邪のような症状が出ることがあります接種後1週間以内に、30〜40%の方に鼻水や咳などの風邪のような症状や発熱がみられることがありますが、1週間程度で治まります
★ 迅速検査で陽性反応が出ることがあります生ワクチンのため、接種後2週間はインフルエンザの迅速検査で陽性になる可能性があります
★ 接種前後において、タミフルなどの抗インフルエンザ薬の使用を控えていただく必要があります
接種前48時間**~接種後2週間は、タミフルなどを服用するとフルミストの効果が減弱する可能性が指摘されています(** ゾフルーザの場合は17日との報告があります)

1回目のワクチンでアナフィラキシーを含む重度の過敏反応が認められた

①治療の効果が現れるまで、かなりの時間がかかることです。
治療を開始して十分な効果の発現までに、数か月~1年程度かかります。
その間、概ね月2回の皮下注射を続けなければ、IgG抗体は十分できません。
ただし、ハウスダストによるアレルギー性鼻炎であれば、6ヶ月くらい続けると効果が出てきます。花粉症の場合は、ハウスダストほど早くは効果が期待できませんので、現在の症状を完全に治すのではなく、次のシーズン以後の症状を少しずつ軽くしていくための治療と考えた方が良いでしょう。
②IgG抗体のできかたは、個人差がありますし、有効性も実際に治療してみないと判りません。また、抗原の種類によっても効果には差があり、有効率は、ハウスダストで80~90%、花粉症では70%くらいです。
ただ、完全に効果が出ない場合でも症状はかなり軽減され、内服薬の減量は期待できます。
③減感作療法は、少量とはいえ、体内に抗原を注射するわけですから、場合によっては、アレルギー反応をおこすこともあります。(ごく稀ではありますが、ショック症状を呈することもあると言われています。当院では1例もありませんが。)体調の悪いときは注射を延期したり、注射後15分位安静にしてから異常がないことをご確認の上お帰り頂ければよいでしょう。

日本小児腎臓病学会の見解では,副腎皮質ステロイド剤(プレドニゾロン)投与量が2mg/kg/日以下,

昨年インフルエンザの予防接種を受けたとき、接種直後、接種部位に浮腫(ふしゅ:むくみ)が生じ、念のため抗アレルギー剤を服用しました。
そのことがあったため、今年は接種前にワクチンの皮膚テストを行って、局所にひどい反応が生じないことを確認してからワクチンの接種をし、同時に抗アレルギー剤を服用しています。抗アレルギー剤を服用してまで今後もインフルエンザの予防接種を続けるべきでしょうか。

過去にワクチンや他の医薬品による即時型アレルギー反応・アナフィラキシー歴 ..

上記の方は、アナフィラキシーなどの重度の過敏症に対応できるような体制のもとで接種し、接種後の観察時間も 30 分以上とすることが望ましいと考えられます。また、ファイザー製のコロナウイルスワクチンの成分につきましては、ポリエチレングリコールおよびそれと交差反応性があるポリソルベートが考えられます。特定の医薬品使用後にアナフィラキシーをきたした既往がある場合、ワクチンを接種する前に、添付文書でアナフィラキシーをきたした薬剤に含まれていたか確認しておくことが必要です。

ペン注射液0.3mgの筋肉注射を行い、血管内投与は行わないよう留意します。

ワクチン接種後の副反応に対しまして、解熱鎮痛薬が使用されており、解熱鎮痛薬に関するご相談が増えました。解熱鎮痛薬にも様々な種類がございます。

鼻水が続く場合は、抗ヒスタミンが含まれるアレジオンやアレグラが有効です。 ..

・卵、ゲンタマイシン、ゼラチン、アルギニン、その他インフルエンザワクチンに対し、重度のアレルギー、アナフィラキシーの既往がある
・重度の免疫不全である もしくはその様な方とかかわることがある
・アスピリン服用中 である(※基本フルミスト接種後4週間はアスピリン服用はしない)
・抗インフルエンザ薬服用中 である
・ギランバレー症候群に罹患したことがある
・妊娠中である、妊娠の可能性がある
・明らかな発熱がある、鼻汁、鼻閉がひどいなど体調がすぐれない

米(80g)としての剤形でスギ花粉症患者に提供したところ,花粉飛散時を含む5ヵ月間の経口摂取を通じて

アセトアミノフェンや非ステロイド性抗炎症薬などは、ワクチン接種後の発熱時に使用することが可能です。一方で、以下の項目に該当する方は、医師や薬剤師に相談してください。

スギ花粉症の方は「シダキュア」、ダニアレルギーの方は「ミティキュア」を服用します。 ..

※重篤な副反応出現時
ワクチンによる健康被害が起こった場合、国内未承認の輸入ワクチンであるため、公的な補償制度は適用されません。
輸入元の副作用被害救済制度はありますが、補償のための要件は細かい規定があり、ワクチンによる副反応と認定され、補償制度が適用されるためには厳しい行程があり、補償は限定的であることを十分ご理解下さい。
※2003年にアメリカ食品医薬品衛生局(FDA)に認可されたワクチンでアメリカでは10年以上の安全な実績があります。2011年からヨーロッパでも認可され発売されておりますが、日本では残念ながら未承認です。

子宮頸がんワクチン(シルガード9)が定期接種の対象に前の記事.

主成分のヒト免疫グロブリンは国内献血由来の血液を原料とする、特定生物由来製品(生物製剤)とされますが、その製造過程では極めて高い安全対策が施され、細菌・ウイルスのほか理論上全ての微生物の排除をしています。そのため、1967年に発売以来、ヒスタミン加人免疫グロブリン注射による感染症の報告はありません。
「ヒスタミン加人免疫グロブリン注射」に限らずヒト組織や血液を原料とした製品を使用した方は、献血を控えることが求められています。
生ワクチン(麻疹・風疹・おたふくかぜ・水痘ワクチンなど)の免疫獲得に対しても影響を与える可能性があります。従ってワクチン接種後は最低2週間、ヒスタミン加人免疫グロブリン注射の後、生ワクチンを接種する場合は最低3~4ヶ月空ける必要があります。
また、効果には個人差がありますので、まず1クールの期間、ご様子を見て頂くことをお薦めしています。