「薬を使っている人は、献血できない」…そう考えている人は多いと思います。しかし、実際には服用中でも献血に参加できる薬はたくさんあります。


しかし、こうしたリスクは薬の種類や量によって大きく異なります。有効成分が少しくらい移行しても健康被害には繋がらないと考えられるもの、あるいは服用から一定の時間が経てば代謝・排泄が進んでいて十分に血中濃度が低下していると考えられるものの場合には、薬を飲んでいても献血に参加することができます。


献血をご遠慮いただく場合

中でもよく問題になるのが、「薬を飲んでいるから献血できない」というものです。基本的に、薬を飲んでいる人の血液中にはその薬の有効成分が一定の濃度で存在しているため、この血液を献血すると、血液を受け取った人にもその薬の作用が現れる可能性があります。薬によっては、こうした少ない量の薬であっても健康に害を及ぼす恐れがあることから、確かに「薬を飲んでいる」ことを理由に献血できないケースは多々あります。

しかし、「献血」は誰でもいつでも気軽にできるもの、というわけでもありません。血を提供する人、血を受け取る人の両方の安全を守るため、年齢や体重などの基準に適さない場合や、特定の病気を患っている場合などは献血に参加することができません。実際、献血の意義を理解しつつも、こうした医学的な理由によって献血に参加できないという人は若い人の中でも少なくありません。

基本的に、薬を飲んでいる人の血液中にはその薬の有効成分が一定の濃度で存在しているため、この血液を献血すると、血液を受け取った人にもその薬の作用が現れる可能性があります。 2022年3月2日

日本でも、病気やケガなどの治療に輸血や血液製剤を必要とする人が多く居ますが、こうした治療の際に使われる輸血や血液製剤は全てボランティアの「献血」によって作られています。そのため、「献血」は医療を支える上でも極めて重要な取り組みと言えます。

「薬を使っている人は、献血できない」…そう考えている人は多いと思います。しかし、実際には服用中でも献血に参加できる薬はたくさんあります。自分が献血を考えるとき、患者さんから献血の相談をされたとき、思い込みや早とちりで間違った話をしてしまわないよう、適切なアドバイスやサポートができるように準備しておきましょう。

A. 糖尿病の方でもインシュリンや薬物投与を受けておらず、食事療法のみ行っておられ、合併症(網膜症、腎症、神経症)がなければ、献血にご協力いただけます。

治療薬や予防接種、既往歴の献血基準を調べることができるチャットボットを設置しました。献血をご検討いただく際の目安としてご活用ください。

バナーが表示されない場合のリンク先:
※全ての治療薬や予防接種、既往歴を網羅しているわけではありませんので、ご了承ください。

なお、下記項目に該当しない場合でも、最終的な献血可否の判定は、疾患や手術などの治療状況、服薬の内容なども併せて、当日の採血現場の健診医師が総合的に判定しておりますので、あらかじめご了承ください。

問診について|よくあるご質問|兵庫県赤十字血液センター

以下の事項に該当する方には、原則として献血をご遠慮いただいています。詳しくはそれぞれの項目をご覧ください。