DLd(DRd) ダラツムマブ、 レナリドミド、 デキサメタゾンのレジメンページ。本コンテンツは特定の治療法を推奨するものではございません
多発性骨髄腫について
多発性骨髄腫は、骨髄内にある形質細胞と呼ばれる白血球の一種が侵される血液がんです2。多発性骨髄腫では、これらの形質細胞が変化して急速に増殖し、骨髄中の正常細胞を腫瘍に置き換えていきます3。多発性骨髄腫は血液がんの中で3番目に多いがんであり、依然として治癒が難しい疾患です4。2023年には、米国において35,000人以上が多発性骨髄腫と診断され、12,000人以上がこの疾患により亡くなると推定されています5。多発性骨髄腫の5年生存率は59.8%です6。多発性骨髄腫は無症状の場合もありますが、骨折や骨痛、赤血球減少、倦怠感、カルシウム値の上昇、腎障害または感染症などにより受診し診断されることがあります7,8。
再発難治性多発性骨髄腫の最強レジメンはDRd(ダラツムマブ+レナリドミド+デキサメタゾン)療法
DARZALEX FASPRO®およびDARZALEX®について
DARZALEX FASPRO®(ダラツムマブとヒアルロニダーゼの合剤)は2020年5月に米国FDAの承認を取得し、多発性骨髄腫における8つの適応症に対して承認されています。そのうちの3つが、新たに診断された移植適応または移植非適応の患者さんにおけるフロントライン治療です。本剤は、MMを有する患者さんの治療薬として承認されている唯一のCD38に対する皮下投与用抗体薬です。DARZALEX FASPRO®は、Halozyme社のENHANZE®ドラッグデリバリー技術である遺伝子組換えヒアルロニダーゼPH20(rHuPH20)と共に製剤化されています。
多発性骨髄腫などに用いられ、悪性化した血液細胞の増殖を抑える方向に作用を発揮します。
・レナリドミド、デキサメタゾンの中止減量基準はRDレジメンに準拠する。 ◇カイプロリスの用量調節の目安
Johnson & Johnson Innovative MedicineのLate Development and Global Medical AffairsのVice PresidentであるCraig Tendler, M.D.は次のように述べています。「このダラツムマブをベースとする4剤併用導入、地固め療法レジメン及び2剤併用維持療法レジメンが移植適応の多発性骨髄腫患者さんに対する新たな標準治療となり得ることを裏付ける今回のエビデンスは、ダラツムマブをベースとする3剤併用療法を、移植非適応患者さんに対する標準治療として位置付けた第III相MAIA試験のデータを補完するものです。私たちは今後も、多発性骨髄腫の患者さんのアウトカムを改善するという使命を果たすために、ダラツムマブを用いた革新的なレジメンや治療法の開発に取り組んでまいります」
エラスムス・ロッテルダム大学の血液学分野の教授であり、Erasmus MC Cancer Institute(オランダ、ロッテルダム)の所長でもあるPieter Sonneveld, M.D., Ph.D.‡は、次のように述べています。「ダラツムマブをベースとする導入療法、地固め療法、維持療法レジメンによる治療を受けた移植適応の多発性骨髄腫患者さんで達成された無増悪生存期間は、この患者集団を対象とした第III相臨床試験において前例のないものです。しかしながらダラツムマブベースのレジメンは、多発性骨髄腫に対する多くの臨床試験で臨床的有用性を示しており、それらの知見も踏まえた上での本試験の結果は、期待された通りの結果と言えます。病状の進んだ患者さんやハイリスクの患者さんを含む、臨床的に意義のある部分集団全般で得られている結果は、この複雑な疾患だと新たに診断された患者さんの治療にあたる臨床医にとって有望なものです」
[PDF] 対象疾患 No レジメン 多発性骨髄腫(MM) MM-13
多発性骨髄腫は、骨髄内にある形質細胞と呼ばれる白血球の一種が侵される血液がんです8。多発性骨髄腫では、これらの形質細胞が変化して急速に増殖し、骨髄中の正常細胞を腫瘍に置き換えていきます9。多発性骨髄腫は血液がんの中で3番目に多いがんであり、依然として治癒が難しい疾患です10。2024年には、米国において35,000人以上が多発性骨髄腫と診断され、12,000人以上がこの疾患により亡くなると推定されています7。多発性骨髄腫の5年生存率は59.8%です7。多発性骨髄腫は無症状の場合もありますが、骨折や骨痛、赤血球減少、倦怠感、カルシウム値の上昇、腎障害または感染症などにより受診し診断されることがあります12,13。
DARZALEX FASPRO®(ダラツムマブとヒアルロニダーゼの合剤)は、2020年5月に米国FDAの承認をし、多発性骨髄腫における8つの適応症に対して承認されています14。そのうちの3つが、新たに診断された移植適応または移植非適応の患者さんにおけるフロントライン治療です。本剤は、多発性骨髄腫患者さんの治療薬として承認されている唯一のCD38に対する皮下投与する抗体薬です。DARZALEX FASPRO®は、Halozyme社のENHANZE®ドラッグデリバリー技術である遺伝子組換えヒアルロニダーゼPH20(rHuPH20)と共に製剤化されています。
[PDF] レジメン名:DRd (DLd)療法 (1-2コース目)
DARZALEX®(ダラツムマブ)は2015年11月にを取得し、8つの適応症に対して承認されています。そのうちの3つが、新たに診断された移植適応または移植非適応の患者さんにおけるフロントライン治療です6。
DARZALEX®は、多発性骨髄腫治療薬として承認された最初のCD38に対する抗体薬です5。DARZALEX®をベースとするレジメンは、世界中の518,000人以上の患者さん、米国だけでも68,000人以上の患者さんの治療に用いられてきました。
2020年以降、National Comprehensive Cancer Network®(NCCN®)は、新たに診断された多発性骨髄腫ならびに再発性及び難治性の多発性骨髄腫の治療にダラツムマブをベースとする併用レジメンを推奨してきました†。新たに多発性骨髄腫と診断された移植非適応患者さんに対しては、NCCN®ガイドラインは、ダラツムマブとレナリドミド及びデキサメタゾンの併用を、望ましいカテゴリー1レジメンの1つとして推奨しており、ダラツムマブとボルテゾミブ、メルファラン及びプレドニゾンの併用を追加的なカテゴリー1レジメンとして推奨しており、ダラツムマブとボルテゾミブ、シクロホスファミド及びプレドニゾンの併用を、推奨される追加的なカテゴリー2Aレジメンとして推奨しています。新たに多発性骨髄腫と診断された移植適応患者さんに対してNCCN®ガイドラインは、ダラツムマブとボルテゾミブ、レナリドミド及びデキサメタゾンの併用を、追加的なカテゴリー2Aレジメンとして推奨しており、ダラツムマブとボルテゾミブ、サリドマイド及びデキサメタゾンの併用を、特定の状況で有用なカテゴリー2Aレジメンの1つとして推奨しており、ダラツムマブとカルフィルゾミブ、レナリドミド及びデキサメタゾンの併用を、特定の状況で有用なカテゴリー2Aレジメンの1つとして推奨しており、ダラツムマブとシクロホスファミド、ボルテゾミブ及びデキサメタゾンの併用を、特定の状況で有用なカテゴリー2Aレジメンの1つとして推奨しています。移植適応患者さんに対する維持療法としては、NCCN®ガイドラインは、ダラツムマブとレナリドミドの併用を、特定の状況で有用として推奨しています。再発性/難治性骨髄腫については、早期再発(前治療が1~3つ)に対して、ダラツムマブとレナリドミド及びデキサメタゾンの併用、ダラツムマブとボルテゾミブ及びデキサメタゾンの併用、ダラツムマブとカルフィルゾミブ及びデキサメタゾンの併用、ならびにダラツムマブとポマリドミド及びデキサメタゾンの併用[レナリドミド及びプロテアソーム阻害薬(PI)1剤を含む1つの前治療の後]の、4つのダラツムマブレジメンが望ましいカテゴリー1レジメンとして記載されています。またNCCN®は、ダラツムマブとシクロホスファミド、ボルテゾミブ及びデキサメタゾンの併用を、早期再発(前治療が1~3つ)に対する追加的なカテゴリー2Aレジメンとして、またPI 1剤及び免疫調節薬1剤を含む3つ以上の前治療後の早期に再発した患者さん、またはPI及び免疫調節薬に二重抵抗性の患者さんに対する、単独療法としての特定の状況で有用なカテゴリー2Aレジメンの1つとして推奨しています。
[PDF] がん化学療法レジメン登録内容 HE069 398 多発性骨髄腫 DRd(SC)
-5の感度の次世代シークエンサー(NGS)によるMRD陰性CRを達成し,かつMRD陰性CRの状態が少なくとも12カ月以上持続することと定義する。9カ月時点のMRD陰性CR率:9カ月まで:9カ月時点のMRD陰性CR率は,ランダム化した日から9±3カ月の時点でMRD陰性CRを達成した被験者の割合と定義する。全MRD陰性CR:12年5カ月まで:全MRD陰性は,ランダム化した日から次治療を開始する前のいずれかの時点においてMRD陰性を達成した被験者の割合と定義する。全生存期間(OS):12年5カ月まで:全生存期間はランダム化した日から被験者の死亡日までの期間として評価する。完全奏効以上の奏効率:12年5カ月まで:CR 以上の奏効率は,IMWG 規準でCR 又はsCR を達成した被験者の割合と定義する。次の抗骨髄腫治療までの期間:12年5カ月まで:次の抗骨髄腫治療までの期間は,ランダム化から次の抗骨髄腫治療を開始するまでの期間と定義する。次治療の無増悪生存期間(PFS2):12年5カ月まで:PFS2は,ランダム化した日から次の抗骨髄腫治療開始後の治験責任(分担)医師の評価によるPD 又は死亡(死因を問わない)のいずれか早い方のイベント発生日までの期間と定義する。有害事象(AEs),臨床検査値,12誘導心電図(ECG),身体所見及びバイタルサインにおいて異常が認められた被験者数:12年5カ月まで:AE,検査値(全血球数[CBC]及び分画,凝固系検査,キメラ抗原受容体発現T細胞[CAR-T]生化学的検査,代謝系検査全般など),12誘導心電図,身体所見,及びバイタルサインにおいて異常が認められた被験者数を評価する。B群:全身性サイトカイン濃度:Day 112まで:バイオマーカー評価により,サイトカイン(インターロイキン[IL]6,IL-15及びIL-10など)濃度の血清又は血漿プロテオミクスプロファイリングを評価する。B群:キメラ抗原受容体発現T細胞[CAR-T]細胞活性化マーカーレベル:12年5カ月まで:CAR-T細胞活性化マーカー(CD 4+, CD 8+, CD 25+,セントラルメモリー,エフェクターメモリー細胞を含むがこれらに限定されない)を報告する。これらの細胞集団の評価は,フローサイトメトリー,cytometry by time of flight(CyTOF) ,シングルセルRNA シークエンシング(scRNAseq)又は同等の手法によって実施され,奏効に相関する。B群:可溶性B細胞成熟抗原(BCMA)レベル:1年まで:可溶性BCMAのレベルを評価する。B群:Cilta-cel拡大(増殖)レベル及び持続性:12年5カ月まで:CAR-T陽性細胞及びCAR導入遺伝子レベルのモニタリングによるCilta-cel拡大(増殖)レベル及び持続性を評価する。B群:抗cilta-cel抗体が発現が認められた被験者数:12年5カ月まで:抗cilta-cel抗体が発現が認められた被験者数を評価する。B群:増殖性レンチウイルスの発現が認められた被験者数:12年5カ月まで:増殖性レンチウイルスの発現が認められた被験者数を評価する。欧州癌研究治療機構の生活の質に関する質問票(EORTC-QLQ-C 30)尺度スコアを用いて評価した健康関連生活の質(HRQoL)のベースラインからの変化量:ベースラインから12年5ヵ月:EORTC QLQ-C30は,5つの機能尺度(身体,役割,感情,認知,及び社会),1つの全般的健康状態尺度,3つの症状尺度(疼痛,疲労,悪心/嘔吐),及び6つの症状単項目(呼吸困難,不眠,食欲減退,便秘,下痢,財政困難)から成る30項目で構成されている。回答は口頭での評価尺度を用いて報告される。項目及び尺度スコアは0~100点の尺度に変換される。スコアが高いほどHRQoLが高いこと,機能が良好であること,及び症状が多い(悪化している)ことを示す。MySIm-Qスケールスコアによって評価された健康関連生活の質のベースラインからの変化量:ベースラインから12年5ヵ月:MySIm-Qは,EORTC-QLQ-C30を補完する疾患特異的なPRO評価尺度である。MySIm-Qには,振り返る期間 「7日間」 の17項目から構成され,回答は口頭での5段階の評価尺度を用いて報告される。項目の回答は0~4点である。スコアが高いほど重症度/影響が大きいことを示す。EuroQolの5項目の質問票(EQ-5D-5L)スケールスコアによって評価された健康関連生活の質のベースラインからの変化量:最大12年5カ月までのベースライン:EQ-5D-5Lは,健康状態の一般的な尺度である。EQ-5D-5Lは5項目からなる質問票で,移動の程度,身の回りの管理,ふだんの活動,痛み/不快感及び不安/ふさぎ込みの5つの分野の評価をする。5次元の各々は認識された問題の5レベルに分割され,レベル1は問題なし,レベル2はわずかな問題,レベル3は中程度の問題,レベル4は深刻な問題,レベル5は極度の問題とし,「今日の健康状態」を測定する視覚アナログ尺度を用いる。この尺度の目盛は0(想像し得る最悪の健康状態)~100(想像し得る最良の健康状態)の範囲となっている。重症度に対する患者の全体的印象(PGIS)スケールスコアによって評価された健康関連生活の質のベースラインからの変化量:ベースラインから12年5ヵ月:PGISでは,口頭での5段階の評価尺度により,疾患症状の重症度及びその影響に対する被験者の印象を評価する2項目を用いる。スコアの範囲は1(なし)~5(非常に重度)である。Patient-Reported Outcomes version of the Common Terminology Criteria for Adverse Events(PRO-CTCAE)の項目:161日まで:米国国立がん研究所のPRO-CTCAEは,がん患者に一般的に認められる有害事象に関する質問項目を集約したものであり,自己評価に適している。選択された各症状は,存在/頻度,重症度,及び/又は影響を表す3つまでの特性により評価することができ,これは0から4の範囲であり,スコアが高いほど頻度が高い又は重症度/影響が大きいことを示す。症状,機能及び全般的健康状態が悪化するまでの期間:12年5カ月まで:悪化までの期間は,無作為割り付け日からMySIm-Q症状,影響,又は総スコアの悪化の開始日までの期間として測定する。
[PDF] 2023/3/10 多発性骨髄腫 2022/11 lsaKd追加 レジメン ..
Johnson & Johnson Innovative Medicineの多発性骨髄腫領域のDisease Area Leaderで、Vice PresidentでもあるJordan Schecter, M.D.は、次のように述べています。「MAIA試験において全生存期間の中央値7.5年が示されたことで、移植非適応におけるフロントライン治療のベース薬としてのDARZALEX®の有効性が明らかになりました。DARZALEX®は、新たに多発性骨髄腫と診断された患者さんを対象とした3つのすべての試験において、全生存期間の延長を示したことから、標準治療としてのDARZALEX®の重要性を裏付けるものとなりました。DARZALEX®をベースとする4剤併用療法及び3剤併用療法は、新たに多発性骨髄腫と診断された移植適応及び移植非適応患者さんの予後を改善しています」
イサツキシマブ、再発難治多発性骨髄腫に対する3レジメンが追加承認
二重盲検プラセボ対照第 3 相試験において,再発性多発性骨髄腫,難治性多発性骨髄腫,再発・難治性多発性骨髄腫の患者 722 例を,イキサゾミブとレナリドミド+デキサメタゾンを投与する群(イキサゾミブ群)と,プラセボとレナリドミド+デキサメタゾンを投与する群(プラセボ群)に無作為に割り付けた.主要評価項目は無増悪生存期間とした.
Ld療法は、 初発及び再発難治性の多発性骨髄腫における標準治療の一つ
前治療歴が1~3回の再発又は難治性の多発性骨髄腫患者792例(各群396例)に対して、レナリドミド及びデキサメタゾンの併用(Ldレジメン)とLdレジメンに本剤を上乗せしたCLdレジメンを比較しました。
主要評価項目である無増悪生存期間の結果(中央値[95%信頼区間])は、CLd群で26.3[23.3~30.5]ヵ月、Ld群で17.6[15.0~20.6]
ヵ月であり、Ld群に対してCLd群で統計学的に有意な延長を示しました。(ハザード比0.69[95%信頼区間:0.57~0.83]、p
幹細胞採取の効率が低下する可能性があり、 導入療法に使用する場合は4コース以内に留める
前治療歴が1~3回の再発又は難治性の多発性骨髄腫患者929例(日本人患者44例を含む。Cd群464例、Bd群465例)に対して、ボルテゾミブ及びデキサメタゾンの併用(Bdレジメン)と本剤及びデキサメタゾンの併用(Cdレジメン)を比較しました。
主要評価項目である無増悪生存期間の結果(中央値[95%信頼区間])は、Cd群で18.7[15.6~NE(推定不能)]ヵ月、Bd群で9.4[8.4~10.4]ヵ月であり、Bd群に対してCd群で統計学的に有意な延長を示しました(ハザード比0.53[95%信頼区間:0.437~0.651]、p
初回投与時は必要に応じ、腫瘍崩壊症候群予防のためカルフィルゾミブ投与前後に十分な補液を行うこと
Cancer Center Clínica Universidad de NavarraのDepartment of Hematology(Pamplona, Navarra, Spain)のDr. Paula Rodriguez-Otero‡は、次のように述べています。「MRD陰性は、多発性骨髄腫患者さんの長期的な無増悪生存期間を予測する上で重要な指標です。奏効の深さの割合と、MRD陰性持続率が、DARZALEX FASPRO®をベースとするレジメンでより高かったという結果は、D-VRd+D-R維持療法が、新たに多発性骨髄腫と診断された移植適応患者さんの治療におけるパラダイムシフトをもたらし、機能的治癒の可能性を高めるものであることを強調しています」