メラトニンは、「睡眠ホルモン」とも呼ばれ、自然な眠りを誘う作用があります。


メラトニンは加齢とともに減少します。メラトニンは自然な生理的睡眠をもたらすため、メラトニン受容体作動薬(刺激薬)―ロゼレム®(ラメルテオン)の治療が勧められます。


メラトニンとセロトニンは大きな関係があることが分かってきています。

良い睡眠の条件の3つ目は「質の良い睡眠であること」です。質の良い睡眠について明確な定義があるわけではないものの、厚生労働省の検討会で用いられた資料(※2)では以下のような説明がなされています。

『(前略)量と質のバランスが保たれ、心身の健康を促す睡眠が良い睡眠といえます。適度な長さで睡眠休養感があることが良い睡眠の目安ですが、昼間に生じる強い眠気や、睡眠中に目覚める回数なども、良い睡眠かどうかを判断する目安として役立ちます。』

(※2)厚生労働省 第2回 健康づくりのための睡眠指針の改訂に関する検討会 「【参考資料3】良い睡眠の概要」より


たとえば、「十分な時間寝たはずなのに、疲れが残っている」という場合は、睡眠の質に問題があると考えられます。睡眠の質を下げる可能性のある要因、睡眠の質を改善するための方法については次章で説明するので、詳しくはそちらも確認してください。

なお、厚生労働省発行のサプリメントに関するパンフレットでは、妊婦さんの中には「妊娠を望む女性」が含まれています。また、「眠気が安全性の問題になる可能性のある人たち」には、日常的に車を運転する人が含まれると思われます。妊娠を望んで当院を受診する患者様には、車を運転して通院する方が多数おられます。妊活中の女性はメラトニンのサプリメントの摂取を控えるべきと思います

2023年には厚生労働省が「健康づくりのための睡眠ガイド2023」を公表し ..

DHEAは「デヒドロエピアンドロステロン」という長い名前のホルモンで、主に副腎から分泌されます。DHEAは男性ホルモンの一種ですが、女性の体内ではエストロゲンを作る材料になります。不妊症の改善に効果が期待できることから、マザーホルモンとも呼ばれます。また、卵巣予備能の指標となるAMHの数値が改善される等、卵巣機能を賦活化する作用があるといわれています。
日本では医薬品として使用される原材料リストに記載されていますが、現時点では国内ではDHEA製剤は製造されていませんし、DHEAサプリメントもありません。このため、海外からの輸入に頼るわけですが、医薬品の輸入は医師または薬剤師の有資格者にのみ、限られています。
日本の場合、DHEAの処方については非常に厳格なため、個人輸入でサプリメントを取り寄せる方もいるようですが、粗悪品も多いといわれています。DHEAは必ず医師の指示に従って利用しましょう。当院では平成22年(2010年)より、DHEAサプリメントを取り扱っています。

このようにメラトニンが減少してしまうので、年をとると眠りが浅くなってしまうのです。メラトニンを増やすことは子供ではあまり意味がありませんが、高齢者の方では効果が期待できるのです。

⑤ 夜に強い光を浴びない。 ※ 参考:厚生労働省e-ヘルスネット、

不規則な生活習慣やシフトワークにより、体内時計が狂い、メラトニンの分泌も不規則になることで、慢性的な疲労感や集中力の低下を招く恐れがあります。

トリプトファンは、セロトニンは、日中を中心に分泌されて、覚醒させたり、ストレスを和らげたりする働きがあります。、そして、つまり、適量のトリプトファンを摂取することが、眠りを促進させる働きのあるメラトニンの生成に役立つと考えられています。

厚生労働省の研究班によってまとめられた「睡眠障害対処12の指針」を元により良い ..

スマートフォンやPCの普及により、画面の光を浴びることでメラトニンの分泌が抑制されることがあります。これにより、現代人はメラトニン分泌が乱れ、睡眠トラブルを抱えることが増えています。
対策としては、寝る1~2時間前にはスマートフォンやPCを使用しないようにします。やむを得ず使用する場合は、ブルーライトカット機能を使用するなど、対策を考えましょう。

また、オレキシンという視床下部外側野にある神経細胞が産生する神経伝達物質は、覚醒や食欲を制御する物質です。オレキシンも体内時計に依存し、メラトニンとは逆に昼間に産生が高まり、夜になると低下して覚醒水準が下がり、眠気が生じてくるのです。


厚生労働省の調査によれば、日本人の約4割の睡眠時間は6時間未満。さらに ..

そして、入眠にはメラトニンという睡眠ホルモンが深くかかわっています。メラトニンについては後述しますので、確認しておきましょう。

厚生労働省 精神保健指定医子どものこころ専門医機構 認定指導医

病気をもつ方や医薬品を服用している方の場合に、サプリメントに含まれている成分との相互作用が心配なものがあります。
一例をあげると、抗凝血剤のワルファリンカリウム(ワーファリン)を服用している場合、朝鮮ニンジンの場合は薬の効果が増強する、ニンニク・ビタミンK(青汁・クロレラを含む)の場合は、薬の効果が減弱するという報告があるそうです。

デジタルディスプレイから発せられるブルーライトは、眼や身体に大きな負担をかけると言われており、厚生労働省 ..

良い睡眠の条件の1つ目は「睡眠時間が十分であること」です。一般的には、少なくとも1日6時間以上の睡眠が必要だと考えられています。しかし厚生労働省(※1)の調査によれば、男女20歳以上の約40%は「1日の睡眠時間が6時間未満である」と回答しており、慢性的に睡眠時間が足りていない人の数は決して少なくありません。

実際に必要な睡眠時間には個人差があるため、6時間未満の睡眠でも、業務に支障の出ない人もいます。しかし、日中に眠気を感じることがあるのであれば、睡眠時間が不足している可能性が高いです。仕事中のパフォーマンスを考慮しながら、睡眠時間を調整するよう心がけましょう。

(※1)厚生労働省 「令和元年国民健康・栄養調査報告 第3部 生活習慣調査の結果」

メラトニンは睡眠を促進する作用を持ちますが、明るい光の下では分泌が停止.

ロゼレム®(ラメルテオン)は睡眠薬ですが、ホルモン分泌刺激薬なので、向精神薬には分類されません。従来の睡眠薬で問題となる耐性・依存症の副作用がなく、認知症をおこさないだろうとされます。

参考:厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト「e-ヘルス ..

メラトニンは睡眠を促進する作用を持ちますが、明るい光の下では分泌が停止します。静臥して熱放散を促し、メラトニン分泌を妨げないように消灯をした暗い部屋で休むことは、睡眠をサポートする生理機能の力を最大限に引き出す上でも大事なことなのです。

質アップのための重要なポイントについてご説明します。 参考:厚生労働省 e-ヘルスネット ..

なお、図1に示した「入眠禁止ゾーン」とは、1日のうちで最も覚醒水準が高く、眠りにくい時間帯です。その後、普段の就寝時刻の1、2時間前に当たる頃にメラトニンが分泌されると、急速に眠気が強まり、より良い入眠へと導かれるのです。

厚生労働省健康局 健康づくりのための睡眠指針2014 平成26年3月

【参考:機能性表示食品について】
事業者の責任において、科学的根拠に基づいた機能性を表示した食品です。販売前に安全性および機能性の根拠に関する情報などが消費者庁長官に届け出られたものです。ただし、特定保健用食品と異なり、消費者庁長官の個別審査を受けたものではありません。また、疾病の診断、治療、予防を目的としたものではありません。
本品の摂取により疾病が治癒したり、多量摂取によってより健康が増進するものではありません。食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。

これ一つで休息に重要な栄養素を全て ; 厚生労働省の基準をクリア

1 日の睡眠と覚醒のタイミングを司るのは体内時計です。人間は起床直後に太陽光を浴びると体内時計がリセットされて動き出し、暗くなると眠ります。これが狂うのが不眠症です。太陽光による体内時計のリセットが起床直後に行われないと、眠れる時間に狂いが生じます

メラトニンは、体内時計の調節に関係し、睡眠と覚醒のリズムを調節する働き ..

例えば、活動する日中には脳の温度を高く保ち、夜間は体から熱を逃がして脳を冷やします(熱放散)。
そのため就床前の眠気が強くなる時間帯は、脳が急速に冷える時間と一致しています。寝入る前に赤ちゃんの手足がぽっかりしているのは熱放散をしているためです。また同じ頃、体内時計ホルモンであるメラトニンが分泌を始め入眠を促します。これら以外にも様々な生体機能が協調しあいながら、ハーモニーを奏でるように質の高い眠りのために作用します。
朝方になると覚醒作用を持つ副腎皮質ホルモンの分泌が始まります。また、脳の温度が自然に高くなります。このような準備状態が整って私たちは健やかな目覚めを迎えます。

2002年厚生労働省(睡眠障害の診断・治療ガイドラインの作成とその実践的研究班 ..

2019年に厚生労働省が発表した「国民健康・栄養調査」では、20~59歳の各世代で、睡眠時間が6時間未満の人が約35~50%を占め、5時間未満は約5~12%に上る結果になりました。睡眠時間が短いと、肥満、高血圧、糖尿病、心疾患、脳血管疾患、認知症、うつ病などの発症リスクが高まることが報告されています。覚醒時間が長くなると、交感神経が優位な状態が長く続き、血圧上昇、インスリン抵抗性増大など、体のさまざまな働きに影響を及ぼし、身体疾患や精神疾患の発症、悪化、死亡リスクが上がると考えられます。

不眠 | 女性の健康推進室 ヘルスケアラボ|厚生労働省研究班監修

メラトニンの分泌は加齢とともに減少し、認知機能の低下や睡眠障害と関連することが示唆されています。適切なメラトニンバランスが高齢者の認知機能を維持し、質の高い睡眠を促進する可能性があります。

また厚生労働省の調べでは、なんと現代人の5人に1人が「睡眠が十分のとれていない ..

加齢とともにホルモンの分泌能力が低下します。
特に入眠を促すメラトニンと呼ばれるホルモンの分泌量が低下すると、体内時計の乱れや入眠困難による不眠症に悩まされます。メラトニンは脳内の松果体で生合成される入眠を促すホルモンであり、光刺激によって分泌量が変化します。
たとえば、朝日を浴びると日中分泌が抑制され、夜間にかけて分泌量が増加していき入眠が促されます。そのため、メラトニンの分泌能力が低下すると体内時計がズレてしまい、寝たい時に寝れなくなるのです。

Endocrinol Lett, 26: 657-661, 2005

マグネシウムは筋肉の収縮や神経情報の伝達、体温や血圧の調整に関係する栄養素です。(*3)メラトニンの生成にも関わっています。令和元年国民健康・栄養調査によるとマグネシウムの摂取量について、20歳以上男女の平均値は255mgです。(*4)推奨量は男性(30〜64歳)で370mg、女性(30〜64歳)で290mgなので、不足していることがわかります。(*5)

メラトニンは、認知症関連の行動障害の治療に効果があるかもしれない。 公表 ..

当院の場合は、人工授精による妊娠の失敗が続くケース、体外受精・顕微授精による良好胚または胚盤胞移植において、反復して子宮内膜への着床に失敗するケースなどに、ラクトバチリス乳酸菌サプリメントをお勧めすることがあります。ラクトバチリスは乳酸桿菌(かんきん)のことで、善玉菌である乳酸菌のひとつです。
私たちの体の中には、腸内細菌を含めて多種多様な細菌群(細菌フローラ)が住み着いています。子宮や腟も例外ではなく、子宮内フローラ、腟内フローラが存在しています。細菌には善玉菌、悪玉菌のほかに、日和見菌(ひよりみきん)といって、善玉菌・悪玉菌のどちらか優勢なほうに加担する中間菌があります。
近年、子宮内・腟内ともに善玉菌のラクトバチリスが優勢な場合に、妊娠率が高く、流産率が低いことがわかってきました。子宮内フローラの状態に関しては、子宮内膜を採取して次世代シーケンサーによる細菌の解析検査を受けていただかないといけません。しかし、腟内フローラは外来で受けられる簡便な腟分泌物検査によって、ほぼ把握することができます。
たとえば、腟内の善玉菌のラクトバチリスが減少し、悪玉菌が増加する腟内フローラのバランスが崩れる状態を「細菌性腟症」といいます。細菌性腟症を放置すると、腟内の悪玉菌が子宮内に入り込み、子宮内フローラのバランスも崩れる心配があり、人工授精や体外受精・顕微授精による胚移植の妊娠率が低くなります。当院では、ラクトバチリス乳酸菌サプリメントの併用によって、頑固な腟炎が改善する傾向がみられ、おおいに期待しているところです。