ただし、他剤との配合変化(一包化)について検討したデータはありません。
上図は阻害薬を内服した腎臓病患者さん、そうでなかった腎臓病患者さんの腎機能低下の度合を比べた研究なのですが、青色の線の「」と書かれた阻害薬を内服した人達において、最初は少し腎機能の低下がみられるのですが、ヶ月以降逆転し、以降は阻害薬を内服している人の方が腎機能低下の度合がゆるやかになり、腎臓病の進展を食い止めることができていることがわかりました。
ただし、他剤との配合変化(一包化)について検討したデータはありません。
このように、阻害薬は血糖降下作用のみならず、心臓、腎臓など様々な内臓にも良い働きを及ぼすことが知られており、まだ見ぬ良い効果はないかと今も研究が進んでいるとても興味深い薬なのです。
糖尿病治療薬市場の勢力図が、相次ぐ事業の見直しによって様変わりしています。かつてこの領域を主力としていた武田薬品工業は、4月1日付でDPP-4阻害薬など4製品を帝人ファーマに売却し、国内市場からほぼ撤退。他社品の販売で売り上げを伸ばす大日本住友がシェアを急拡大させています。
フォシーガの有効成分である「ダパグリフロジン」には、働きがあります。
食事量を変えることなく糖の量を減らせるため、糖質制限に近い効果が期待できます。
体重減少だけでなく、脂肪の付きにくい体質へと変化していきますので、引き締まった身体づくりにも効果的です。
また、その患者さんがほかにどのような病気を持っているかも考慮します。たとえば心不全や女性で骨粗鬆症の既往があるときは、心不全や骨折のリスクがあるチアゾリジン系薬のピオグリタゾンが使えなくなります。チアゾリジン系薬は動物実験で骨密度を低下させるとの結果が出ていますし、疫学調査で女性に骨折が増えるとの報告もあります。骨折のリスクは用量依存性ということがわかっており、使うとしてもできるだけ少量で使います。さらに重度の腎機能障害があるときは、ビグアナイド薬のメトホルミンとSU薬、SGLT2阻害薬が使えなくなります。また、腸の手術などをして腸閉塞になりやすい人は、下痢、便秘などの副作用があるα-グルコシダーゼ阻害薬の使用は避けます。まずはそうした禁忌に当てはまる薬物を除外していくこと、その次に病態を考えて、インスリン抵抗性が強いか、インスリン分泌が低下しているかなどで薬を選択していきます(図1)。
1か月間フォシーガを服用した場合はが消費される計算になります。
考え方が大きく2つに分かれます。日本以外の国、海外ではビグアナイド薬のメトホルミンが第一選択薬となります。重度の腎機能障害がなければまず使う薬剤になります。日本ではメトホルミンの一世代前のビグアナイド薬であるフェンホルミンが高齢者や腎機能障害がある人で乳酸アシドーシス(膵臓での乳酸の利用が減ると同時に、血液の中に乳酸が異常に増えてしまい、血液が酸性になる状態のこと)を多発したために、高齢者で禁忌だった時代がありました。そのためどうしてもメトホルミンを使う機会が少なく、どちらかというと現在では最初はDPP-4阻害薬を中心に使っている人が多いのが現状です。
実際は、乳酸アシドーシスの頻度はそれほど高くなく、腎機能を定期的にしっかり評価して使えば問題ないというのが世界の趨勢(すうせい)になっていて、日本でも以前よりは高齢者に使う流れになっています。ただ、日本糖尿病学会では、病態に合わせて使用する薬剤を選択するということが勧められています。そこが海外のガイドラインと違うところです。そういう意味では、どの薬剤から使うかはあまり決めなくてもよく、高齢者でも病態に合わせてDPP-4阻害薬かメトホルミンの、どちらかをまず使っていくというのがいいのではないかと思います。その他に高齢者でおもに使われる薬剤は少量のSU薬、食後高血糖を改善するα-グルコシダーゼ阻害薬とグリニド薬がありますが、病態やコストを考えて、最初に使用しても構わないと思います。
このページでは、など基本情報を詳しく解説します。
フォシーガを処方してもらうための必要事項をまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
それでも血糖・A1cが下がらない場合は、メトホルミン(メトグルコ)を追加します。
この薬は、膵臓からのインスリン分泌を促進するインクレチンというホルモンを分解するDPP-4という酵素の働きを抑え、インクレチンを分解されにくくします。その結果、インクレチン作用が高まって、インスリン分泌量を増やし、血糖値を下げます。薬剤によって服薬が朝1回なのか、朝夕2回なのかの違いはありますが、有効性や安全性などはほとんど差がありません。シタグリプチンとアログリプチン、アナグリプチン、サキサグリプチン、トレラグリプチン、オマリグリプチンは腎機能に応じて用量の調節が必要ですが、それ以外はほとんど変わらないので、何も考えないで最初に処方する分にはとても使いやすい薬です。おそらく現在は全国の7割ぐらいの医師がDPP-4阻害薬を第一選択として使っていると思われます。
名称の由来は以下のとおりです。
患者のため、患者家族のため、医師のためをあらわす「for」と、inhibit glucose absorption(糖の吸収を阻害する)の頭文字「iga」を掛け合わせる(x)ことで、他の血糖降下薬にはない新たな作用であることを表現している。
eGFR 25-30 mL/minであったも、フォシーガの腎保護作用はある.
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フォシーガの併用禁忌薬(併用が禁止されている薬)はありません。
武田薬品工業は2月、国内で製造販売している糖尿病治療薬4製品を4月1日付で帝人ファーマに譲渡すると発表しました。4製品は、▽1日1回投与のDPP-4阻害薬「ネシーナ」▽DPP-4阻害薬/チアゾリジン系薬配合剤「リオベル」▽DPP-4阻害薬/ビグアナイド系薬配合剤「イニシンク」▽週1回投与のDPP-4阻害薬「ザファテック」――で、2020年3月期の国内売上高は計308億円。「長期的成長を牽引する主要ビジネスエリアの製品には該当しない」とし、1330億円で売却します。
これらのお薬とフォシーガを併用することで、ことや可能性があります。
SGLT2阻害薬は、腎臓でのブドウ糖の再吸収を抑えて、尿から糖を出すことで血糖を下げる薬です。体重を減らす作用があり、肥満の人に向いている薬です。
体質や持病の種類・程度によっては、フォシーガが服用できないケースがあります。
この記事を参考にアレルギー性疾患治療薬についての正しい知識を身につけ、よりよい服薬指導につなげてくださいね。
フォシーガの服用は禁止されていないものの、服用できるかのな方もいます。
受付時間は9:00~17:00となっております(土日・祝日・会社休日を除く)。当社くすり相談室へのお問い合わせにつきましては、内容を正確に把握し、適切に回答等をさせていただくため、お電話を録音させていただいております。あらかじめご了承ください。電話番号はお間違いのないようお願いいたします。
●フォシーガ5mg・10mgの処方価格(服用したことがある方)
花粉症が国民病といわれる我が国において、アレルギー性鼻炎をはじめとするアレルギー性疾患に悩む患者さまは多く、様々な医療機関で治療が行われています。OTC医薬品として市販されるアレルギー性疾患治療薬も多数あり、薬剤師の役割も大きくなりつつあります。
とは言え、それ程強い薬ではなく、低血糖のリスクはSU剤に比べて少ないです。
糖尿病はかつて、武田にとって主力の領域でしたが、16年に同領域の創薬研究から撤退。17年にかけてαグルコシダーゼ阻害薬「ベイスン」やチアゾリジン系薬「アクトス」などを武田テバ薬品に承継しました。今回の4製品の売却により、武田が国内で販売する糖尿病治療薬は、速攻型インスリン分泌促進薬「グルファスト」(製造販売元のキッセイ薬品工業と共同販売)のみとなります。
インスリンとGLP-1製剤との合剤(ゾルトファイ注射)もあります。
一方、帝人にとって今回の買収は過去最大の案件となります。主力の痛風・高尿酸血症治療薬「フェブリク」に22年にも後発医薬品が参入すると見込まれる中、糖尿病治療薬をラインナップに加えることで、注力領域の1つである代謝・循環器領域を強化。生活習慣病の予防・重症化予防サービスとのシナジーも期待しています。
これは、トレシーバにビクトーザが配合されたもので、インスリン量を減らすことができます。
上図は阻害薬を内服した人、そうでなかった人の心臓病の発生率を比べた研究なのですが、青色の線の「」と書かれた阻害薬を内服した人達において、心臓病の発生率が内服後年、年・・・と経過するにつれてどんどん下がっていき差がついていることが伺えます。これまで糖尿病の薬でこれだけ心臓病の発生率を低下させた薬はありませんでしたので、とても大きなインパクトがありました。
お年寄りでやせすぎた場合は、SGLT2阻害薬は中止する場合もあります。
2024年5月順天堂大学の研究チームによって、フォシーガを含むSGLT2阻害薬には老化細胞を除去する効果があると発表されました。
老化細胞は生活習慣病やアルツハイマー病といった、加齢に伴う病気につながる細胞です。
本剤の成分と他の糖尿病治療薬との配合剤があります。 ビグアナイド系薬との配合剤(メタクト配合錠)
この記事では、ディレグラ®配合錠の効果や副作用、薬価、服薬指導のポイントについて、詳しくみていきました。
[PDF] 国内初のDPP-4阻害剤とSGLT2阻害剤の配合剤
IQVIAによると、2020年の国内の糖尿病治療薬市場は薬価ベースで6052億円(前年比4.9%増)。患者数の増加と新薬の普及で年々拡大を続けており、抗がん剤に次ぐ一大市場となっています。ただ、DPP-4阻害薬やSGLT2阻害薬が登場して以降、各社のパイプラインに目ぼしい開発品はほとんどありません。効果が高く、使いやすい薬剤が増えたことで、それらを超える新薬を開発するのは難しくなっています。富士経済によると、25年以降、大型品の特許切れによって国内の糖尿病治療薬市場は縮小に転じると予想され、事業のあり方を見直す企業が相次いでいます。
選択的DPP-4阻害剤「テネリア®錠」とSGLT2阻害剤「カナグル®錠」の配合剤
ほかにも、塩酸プソイドエフェドリンの交感神経刺激作用によって、不眠、めまい、脱力、振戦、不整脈等の副作用があらわれる場合もあります。そのため、その他の交感神経刺激薬による副作用歴の確認も重要です。副作用があらわれた場合にはすみやかに服用を中止して、主治医または薬剤師に相談するように指導しましょう。
当院ではフォシーガ、ジャディアンス、カナリア(テネリア、カナグルの合剤)を採用しています。 特徴
注射には、以前はインスリンが中心でしたが、今ではインスリン以外の注射薬も広く使われています。
加来先生に伺うSGLT2阻害薬の脱水予防と飲水に関するアドバイス
海外大手では、仏サノフィが19年12月、糖尿病の研究を中止すると発表。当時開発していたGLP-1受容体作動薬の発売も取りやました。国内でも昨年、中外製薬から導入して展開していたSGLT2阻害薬「アプルウェイ」を、同成分の「デベルザ」を販売する興和に承継しています。