フィナステリド(プロペシア)の効果はいつから? 副作用まで医師が解説


男性型脱毛症患者にフィナステリド1mg を1 日1 回6 週間経口投与し、精液中濃度を測定したが、60%(35 例中21 例)でフィナステリドは検出されなかった。平均フィナステリド濃度は0.26ng/mlであり、であった。 この最高精液中濃度を使用し、射精量1 日5mlとして、かつフィナステリドが100%吸収されるものと仮定すると、経膣吸収による人の曝露は最高7.6ng/日となり、これはアカゲザルの発育異常に対する無影響量の750 分の1 より低い。


AGA治療薬の副作用について ~性機能障害関連~ – 南青山 皮膚科

どちらのお薬にしても胎児に影響があるかどうかを臨床試験にて人間を対象に検証することはできないため5α還元酵素のアミノ酸配列及び生化学的特性がヒトと類似しているアカゲザル、厚労省もガイドラインにて指定しているげっ歯類のラット、非げっ歯類のウサギ等の動物を対象として生殖発生毒性試験といって「精子や卵子が形成され、受精し、胚が形成されるまでの時期」「胚が子宮内に着床してから、胎児の器官や組織が形成されるまでの時期」「雌動物が妊娠し、分娩、授乳を経て、子供が離乳するまでの時期」のそれぞれに被験物質を投与して母胎、胎児に影響がないかを調べて無毒性量(有害な影響が認められなかった最高の暴露量)を算出しています。
この臨床試験にてデュタステリドは精液を介して
フィナステリドは精液を介して
つまり、動物での試験ではありますが、となっています。ちなみにフィナステリド(プロペシア)も発売が開始されて15年近く、デュタステリド(ザガーロ)は4年以上経過していますが服用中に子作りをして男性胎児又は母胎に影響があったという報告はゼロです。

"男性型脱毛症(AGA)治療薬であるフィナステリド(プロペシア®)やデュタステリド(ザガーロ®)を飲むと不妊症になるのでしょうか?"という話題についての論文を紹介し、3回にわたってお伝えいたします。
男性型脱毛症(AGA)治療薬であるフィナステリドは、もともと前立腺肥大症の治療薬として開発されました。さらに、AGA治療薬としても適応となり利用されています。また、前立腺癌の予防効果も証明されています。日本では、0.2mgと1mgの使用が認可されていますが、保険収載はされていないため、自費診療での使用となっています。フィナステリドは、主要な男性ホルモンであるテストステロンをジヒドロテストステロンに変換する5α-還元酵素の作用を抑制することにより治療効果を発揮します。この結果、体内のジヒドロテストステロンの濃度は減少し、テストステロン濃度は上昇します。ジヒドロテストステロンは、男性ホルモンとしてもっとも強い作用を有するため、この薬剤により男性ホルモンの作用がある程度抑えられることになります。この薬剤は5α-還元酵素II型を抑制します。精子形成には男性ホルモンが必要なために、当初から精子形成に影響を及ぼすことが懸念されていました。海外では前立腺肥大症に対してフィナステリド1日5mgが投与されており、この量では精液量が25%減少すること、そのほか前立腺体積が20%縮小すること、前立腺癌の腫瘍マーカーである前立腺特異抗原(PSA)の50%減少効果があることが既に報告されていました。
論文の要旨:
この論文は、フィナステリド1日1mgを内服することの影響を検討したものです。精子形成や、精液量、前立腺体積、PSA値がどのように変化するかについて、多施設の二重盲検無作為化比較試験にて解析しています。
解析対象となったのは、19歳から41歳の健常者181名です。これらが無作為にフィナステリド1日1mgを内服する群および偽薬(プラセボ、有効成分の入っていないもの)を内服する群に振り分けられました。フィナステリドおよび偽薬は、48週間内服し、60週間休薬しました。
結果:
フィナステリド1日1mg内服により、精子濃度、総精子数、精子運動率、精子正常形態率に有意な変化はありませんでした。精液量はフィナステリド内服群で0.3mL(11%)の減少、偽薬内服群で0.2mL(8%)の減少で、両者の差の中央値は0.03mLで有意なものではありませんでした。一方、フィナステリド内服群で前立腺体積は2.6%の減少、PSA値は0.2ng/mLの減少でいずれも有意な変化でした。この変化はフィナステリド中止によりもとにもどりました。
結論:
若年健常者において、1日1mgのフィナステリド内服48週間では、精子形成や精液量に影響はないということになります。また、前立腺肥大がない若い方でもフィナステリド内服により前立腺体積は減少しましたが、中止により回復しました。

どのような薬なのか。 現在承認されている2種類のAGA治療薬フィナステリド(先発品はプロペシア)と ..

フィナステリドやデュタステリドといった5α-還元酵素阻害薬はAGA治療薬として広く用いられています。この研究は古いものですが、症例数はある程度あり、多施設の無作為化試験という比較的質の高いものです。この研究からわかるのは、”若年の健常者において”は、フィナステリド1mgの投与によって精子の数や精子の運動性に影響はないだろうということです。最近の後ろ向きの研究でもAGA治療としてフィナステリド1日1mgの内服により、有意に精子数の減少が起きたことが報告されました(Pallotti F et al, Endocrine. 2020)。この研究でも、フィナステリド開始時の精子数がとても多かったため、大抵の場合は減少しても問題ないレベルに収まっていました。我が国で認可されている0.2mgではさらに影響が小さいことが予想されます。他の研究では妊娠中に精液からこの薬剤が移行することの問題も検討されていますが、ごく微量なので妊娠に影響しないと結論づけられています(Laborde E and Brannigan R, J Androl 2010)。
ただし、今回ご紹介した研究には不妊症の症例や、より高齢の男性は基本的に含まれていませんので解釈には注意が必要です。
5α-還元酵素I型およびII型の両方の作用を阻害するデュタステリドについては次回ご紹介します。

勃起力とは、陰茎が膨らんだり、硬くなったりするために必要な力を指します。
満足いく性行為をするには、十分な陰茎の硬さと、それを一定時間維持するための力が必要です。

勃起は、性的興奮によって得られる反射的な現象だと思われている方もいるかもしれませんが、そのメカニズムは意外にも複雑です。

性的興奮を感じると、まず脳の中枢神経が興奮し、その情報が脊髄神経を経由して陰茎に伝わります。
そして、体内で一酸化炭素が放出され、陰茎内部の海綿体に血液が多く流れ込むことで勃起が起きるのです。

さらに、勃起が起こると陰茎内の血液を外に流さないようにする作用がはたらくため、勃起の状態が維持されます。
つまり性的な興奮によって勃起し、それを維持するためには、脳や脊髄の神経、陰茎内の血管などの複数の器官すべてが正常にはたらく必要があるのです。

総称名、一般名、製剤名でプロペシア、フィナステリドが使用されている承認薬一覧 ..

MSD株式会社 ・ 0.2mg/1mg
フィナステリド錠「サワイ」 ・ 沢井製薬株式会社 ・ 0.2mg/1mg
フィナステリド錠「クラシエ」 ・ 大興製薬株式会社 ・ 0.2mg/1mgフィナステリド配合の治療薬は通販サイトを利用すれば、個人購入も可能です。
しかし、確実性や安全性を考慮すると、クリニックで処方してもらうことを強く推奨します。フィナステリドには性機能障害といった副作用があります。
具体的には、以下の症状が挙げられています。
・リビドー減退注
・勃起機能不全
・射精障害注
・精液量減少
・睾丸痛
・血精液症
・男性不妊症
・精液の質低下(精子濃度減少、無精子症、精子運動性低下、精子形態異常等)フィナステリドによって性機能障害が起こる原因は「テストステロンの減少」や「思い込み」などの憶測もありますが、実際のところは解明されていません。
また、フィナステリドはほかのAGA治療薬と比較しても副作用の発現率は低く、実際60か国以上で使用実績のある安全性の高い薬です。
性機能障害の副作用はありますが、発現率は0.7~1.1%ほど。
確率的には低いですが、フィナステリド服用後に性機能障害が起こるリスクは否定できません。フィナステリドの副作用の1つに精液量減少が挙げられていますが、精液成分に変化はないのか気になりますよね。
もし精液のなかにフィナステリドの成分が含まれていたら、胎児に影響が出る可能性も。
果たして、AGA治療と子作りは同時進行できるのか!?
以下3つに着目してみました。
・精液成分の変化
・胎児への影響
・フィナステリドの成分を抜くとしたら何日かかるのか?フィナステリドによって精液成分が変化することは、ほとんどありません。
フィナステリドが精液中に溶け込む量は、投与量の0.

プロペシアの副作用は、個人の体質や健康状態によって異なります。プロペシアの主な副作用として、性機能に関連する問題が挙げられます。性機能に関連する副作用には以下が含まれます。これらの副作用は一部の人にのみ現れるため、副作用が顕著な場合は、医師と相談して中止するかどうかを検討することが大切です。他の健康状態や、心理的ストレスの影響も考慮し、患者様一人ひとりの状況に合わせた判断が求められます。副作用については「」の見出しで詳しく説明します。治療目標の達成と判断されるケースには、薄毛の進行が大幅に改善したり、期待された毛髪の再生が観察された場合が含まれます。治療開始から一定期間経過し、専門医の評価に基づき、目標とされた状態が達成されたと判断されれば、プロペシアの使用中止が考慮されます。しかし、再発のリスクや長期的な効果を考慮に入れ、継続的な監視と評価が必要です。他の健康問題との関連でプロペシアを中止するケースとしては、肝機能障害や他の薬剤との相互作用が挙げられます。プロペシアの長期服用は肝臓に負担をかける可能性があります。そのため、肝機能障害がある場合や他の薬剤との併用で副作用が懸念される場合には、プロペシアの使用を中止することが推奨されます。これらの判断は、常に医師の指導のもとで行うことが重要です。プロペシアを長期使用していて起こりうる副作用について説明します。プロペシアの長期使用に伴う代表的な副作用として、性機能に関する問題があります。これには性欲減退、勃起不全、精液量の減少などが含まれ、これらの症状は一部の使用者において長期間にわたって持続することがあります。プロペシアの成分であるフィナステリドは、主に肝臓で代謝されるため、肝機能障害を持つ人には使用が推奨されません。長期使用により、稀に肝臓への影響が見られることがあります。他の器官に対する直接的な影響は少ないとされていますが、常に医師の監督の下で使用することが重要です。フィナステリドでは稀ではありますが初期脱毛が起こる方もおられます。 プロペシアの効果は時間とともに変化する可能性があります。初期の効果が顕著であっても、時間の経過とともにその効果が減少することが報告されています。定期的な医師の診察と毛髪の状態のモニタリングが、効果の評価と適切な治療継続のために重要です。

セックスの悩み、性病、加齢、夫婦、パートナーなど。 検索: Shibuya West Clinic

プロペシアをやめた後に検討できるAGA治療法について詳しく説明します。ミノキシジルは、AGA治療のための外用薬として広く用いられます。ミノキシジルは毛母細胞の活性化を促し、毛髪の成長を促進します。日常的に頭皮に直接塗布することで、薄毛の改善が期待できます。ただし、効果や副作用には個人差があるため、使用する際は専門医のアドバイスを参考にすることが重要です。しています。レーザー治療は、特定の波長の光を用いて頭皮の血行を促進し、毛母細胞の活性化を図る治療です。この光は頭皮の深部に到達し、毛根に直接作用することで、毛髪の成長を促します。治療は通常、クリニックで行われ、数回のセッションが必要です。PRP療法では、患者自身の血液から成長因子を豊富に含むプラズマを分離し、これを頭皮に注入します。この成長因子が毛母細胞を刺激し、毛髪の再生や強化を促します。治療効果は個人差がありますが、患者様の頭皮の状態によって顕著な毛髪の改善が見られます。自然療法としては、頭皮マッサージ、ハーブやアロエベラを用いたトリートメントが挙げられます。これらは血行を促進し、毛髪の健康をサポートすることができます。適切な栄養摂取は毛髪の健康に不可欠です。特に、ビオチン、亜鉛、鉄、ビタミンA、E、Cが豊富な食品を摂取することが推奨されます。また、適度な運動は血行を促進し、ストレスを減少させることで、薄毛の予防に役立ちます。十分な睡眠と適切な水分摂取も、全体的な健康と毛髪の健康の維持に重要です。医師は、プロペシアの使用中止を検討する際、以下を検討します。重要なのは、患者様一人ひとりの状況に合わせた個別のアプローチです。副作用が重大であるか、または他の健康問題との相互作用が懸念される場合には、中止を推奨します。しかし、プロペシアを中止する場合でも、を管理するためには、別の治療法への移行を含めた継続的な治療が必要です。専門医と緊密に連携し、治療の進行状況を注意深く監視することが患者様の健康と治療の成功に不可欠です。この記事では、プロペシア(フィナステリド)の使用中止とその後のAGA治療について深く掘り下げました。プロペシアの効果が見られない場合や副作用が顕著な場合、治療目標の達成、他の健康問題との関連など、使用中止を検討するさまざまな状況を詳しく説明しました。さらに、プロペシア以外の代替AGA治療法や、医師の視点からのアドバイスも提供しました。プロペシアの使用中止を検討する際は、適切な判断と他の治療法への移行が重要です。もし、現在受けているAGA治療のクオリティに確信が持てない場合はセカンドオピニオンを受けてみるのも有効な手段です。大阪AGA加藤クリニックでは、患者様ひとりひとりに合わせたオーダーメイドのAGA/FAGA処方薬を提供しています。セカンドオピニオンが必要な患者様からのご連絡も大歓迎です。無料カウンセリングで個別の治療プランを知ることができます。あなたもしましょう。

フィナステリド(プロペシア)は、男性ホルモンであるテストステロンをジヒドロテストステロン(DHT)に変換する酵素5α-リダクターゼを阻害します。結果としてDHTの量が減少します。DHTは性欲に直接的な影響を与えるホルモンでもあります。DHTの量が減少する結果、一部の男性では性欲が低下する可能性があります。フィナステリド(プロペシア)では、勃起障害や射精量の減少などが報告されています。AGA治療が、必ず性機能に影響を及ぼすわけではありません。副作用は個人差があります。対策として、まずは医師と相談することが重要です。医師は服用量を調整したり、フィナステリド以外の治療法を提案したりできます。例えば、ミノキシジルは性欲にほとんど影響を与えないため、これが一つの選択肢になることもあります。フィナステリド(プロペシア)の服用により、精液量が減少する可能性があります。これはフィナステリドがDHTの生成を抑制することで、前立腺や精嚢の分泌物が減少するためと考えられています。精液量の減少自体は健康上の問題ではありませんが、男性にとっては不安材料になるかもしれません。もしこの副作用が気になる場合は、医師に相談し、適切な対処法を検討することが大切です。男性がフィナステリド(プロペシア)を服用すると、まれに乳房が肥大化して女性化乳房を引き起こすことがあります。これは体内のホルモンバランスが変化することで起こる副作用です。女性化乳房が現れた場合、医師に相談して適切な治療を受ける必要があります。症状が軽度であれば経過観察となることもありますが、重度の場合は外科的な治療が必要になることもあります。フィナステリド(プロペシア)を服用している男性の一部に、睾丸の痛みが報告されています。この痛みは精巣上体炎や精巣炎などの炎症が原因である可能性があります。睾丸の痛みが続く場合は、医師の診察を受けることが重要です。適切な治療を行わないと、不妊症などの深刻な問題につながる恐れがあります。ミノキシジルはもともと高血圧の治療薬として開発されました。この薬は血管を拡張する作用があるため、一部の人々においては低血圧が生じる場合があります。この症状が起きた場合、急に立ち上がると頭がくらくらする可能性があります。症状が出た場合は、すぐに医師に相談することが必要です。医師と一緒に、薬の量を調整するか、他の治療法に切り替えるかを検討することがあります。 ミノキシジルは頭皮に直接塗布するタイプの治療が一般的ですが、一部の人々には頭皮の炎症やかゆみを引き起こす可能性があります。これは主にミノキシジルが含むアルコールやプロピレングリコールによる刺激に起因する場合が多いです。炎症やかゆみが出た場合、まずは使用を中止し、医師に相談することが重要です。代替の薬や低濃度のミノキシジルを使用するといった対策も考慮されるでしょう。ミノキシジルとフィナステリド(プロペシア)のいずれも心臓に影響を与える可能性があります。ミノキシジルはもともと高血圧治療薬として使用されており、血管を拡張する効果があります。したがって、特に高用量を使用すると心臓に負担をかける可能性があります。フィナステリドも稀に心臓への影響が報告されていますが、これはまだよく理解されていない領域でもあります。心臓への影響が気になる場合、最初から低用量で治療を始める、定期的に心臓の検査を受ける、または心臓に影響を与えない治療法に切り替えるといった対策が考えられます。