肺炎や中耳炎には、アモキシシリンの1日最大量は4000mgとありますね。
梅毒の治療時に注意しなければならないのはペニシリン投与によるJarisch-Herxheimer反応であり, 治療後24時間以内に頭痛, 筋肉痛, 発熱等の症状が生じる。治療により, 菌量の多い早期にT. pallidumの菌体が破壊されることによると考えられる。女性に起こりやすいとされているが, もちろん, 男性でも発現する。梅毒と診断がついていればペニシリンが投与されるが, 梅毒の診断がされていない状態で, 他の疾患を想定して, 例えば, セファロスポリン系抗菌薬が投与されていたとしても生じ得る。一般的には, 症状は自然軽快するが, 妊婦にベンジルペニシリンベンザチンを投与する場合には, このJarisch-Herxheimer反応により胎児機能不全や早産の危険性があることから, 入院観察での投与をすべきとの考えもある。
アモキシシリンの最大投与量については、記載の変遷がありました。
女性患者から婦人科の処方箋を受け取った時や、男性患者から泌尿器科の処方箋を受け取った時に、アモキシシリンだけ書かれているような場合、梅毒を疑ってみてもよいでしょう。
アモキシシリン水和物として、通常1日20〜40mg(力価)/kgを3〜4回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日量として最大90mg(力価)/kgを超えないこと。
[PDF] アモキシシリン水和物 小児感染症に対する最大投与量の変更
たとえば、13歳で体重60kgの中学生が小児科外来に来たとき、アモキシシリン5400mgを処方していいのでしょうか。
それとも、成人量である1日1000mgまたは1500mgを上限とするべきでしょうか。
わが国では, 梅毒治療の第1選択は, ベンジルペニシリンベンザチンとアモキシシリンである1-3)。いずれの薬剤も梅毒に有効であるが, 多数例での比較試験はない。ベンジルペニシリンベンザチンは, 早期梅毒には1回240万単位を筋注, 後期梅毒には週に1回240万単位を計3回の筋注として投与する1,2)。有効性を評価する比較試験はないものの, 長く使われてきており, その高い有効性は臨床現場で経験的に認識されている。ベンジルペニシリンベンザチンに特異的な副反応ではないが, 筋肉注射の薬剤で稀に認められる副反応4)については知識として知っておいて良いだろう。アモキシシリンは, 1回500mgを1日3回で28日間として投与する1)。わが国から, 1日1,500mg3)と1日3,000mg5)投与での有効性を評価した報告があり, いずれも有効性は高い。梅毒診療においては, 後述するように, 治療効果判定を治療後の梅毒抗体検査で確認することから, 4週間の投与期間であっても再診できる患者であれば問題ない。ペニシリンアレルギーの場合には, わが国の保険診療に鑑みてミノサイクリンを投与する1)。ミノサイクリンの効果はベンジルペニシリンベンザチンと同等との報告6)がある。
中等症又は重症の場合 アモキシシリン(AMPC)高用量内服 5~7 日間 ..
通常、小児には、クラバモックスとして1日量96.4mg(力価)/kg(クラブラン酸カリウムとして6.4mg(力価)/kg、アモキシシリン水和物として90mg(力価)/kg)を2回に分けて12時間ごとに食直前に経口投与する。
米国小児科学会の「急性中耳炎の診断と管理のためのガイドライン2013] には最大用量は示されていない。
しかし、高用量のアモキシシリン療法では最大1日量を4000mg/日としている専門家がいる(Bradley 2015)。
アモキシシリン500mg+クラブラン酸125㎎ 1日3回。30kg以上で適応
生後3カ月以上に市中肺炎には、アモキシシリン90mg/kg/日を12時間ごとに分割投与する。1日の最大投与量は4000mgである(Bradley 2011)。
このように梅毒の治療の際はアモキシシリンが高用量で処方されるケースがあることを頭に入れておかなければいけません。
溶連菌 アモキシシリン 1500mgに関する医師への質問1件
ですが、たとえば5歳、体重17kgの子どもに1日1500mg処方するとなると大変です。
5歳は通常、粉薬で処方することになりますが、わが国でよく使われるアモキシシリンは10%製剤です。
つまり
[PDF] 梅毒に対するアモキシシリン 1,500mg 内服治療の臨床的効果
・最初の薬学者と言われるのがペダニオス・デオスコリデス(40〜90年)。ローマ皇帝ネロの時代です。彼は軍医として様々な国を旅行し、研究『マテリア・メジカ』という薬物学の書物を記した。薬物の鑑別法、調整法、貯蔵法、適応、用量、薬効などが詳しく記されている。
日単剤による治療を行った 63 名の梅毒患者(HIV 患者 47 例,年齢中央値 40 歳)を対象に,その治療効果
【用法・用量】
〈ヘリコバクター・ピロリ感染を除く感染症〉
成人:アモキシシリン水和物として、通常 1 回 250 mg(力価)を 1 日 3~4 回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
〈ヘリコバクター・ピロリ感染症、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎〉
・アモキシシリン水和物、クラリスロマイシン及びプロトンポンプインヒビター併用の場合
通常、成人にはアモキシシリン水和物として 1 回 750 mg(力価)、クラリスロマイシンとして 1 回 200 mg(力価)及びプロトンポンプインヒビターの 3 剤を同時に 1 日 2 回、7 日間経口投与する。なお、クラリスロマイシンは、必要に応じて適宜増量することができる。ただし、1 回 400 mg(力価)1 日 2 回を上限とする。
・アモキシシリン水和物、クラリスロマイシン及びプロトンポンプインヒビター併用によるヘリコバクター・ピロリの除菌治療が不成功の場合
通常、成人にはアモキシシリン水和物として 1 回 750 mg(力価)、メトロニダゾールとして 1 回 250 mg 及びプロトンポンプインヒビターの 3 剤を同時に 1 日 2 回、7 日間経口投与する。
DIクイズ2:(A)潰瘍性大腸炎患者に処方された抗菌薬:日経DI
◎ レンサ球菌:溶血レンサ球菌による皮膚軟部組織感染症(壊死性筋膜炎であればクリンダマイシンの併用を検討)や緑色レンサ球菌による感染性心内膜炎の第一選択
◎ 髄膜炎菌:髄膜炎菌性髄膜炎の第一選択
◎ 感受性のある肺炎球菌での第一選択:最近ではペニシリン耐性肺炎球菌(PRSP:penicillin-resistant )が増えている
◎ 梅毒・レプトスピラなどのスピロヘータ属の第一選択
○ クロストリジウム属(など)や口腔内嫌気性菌の大部分(など)
○ その他さまざまな微生物に活性がある:ジフテリア()・炭疽菌 ()・放線菌のアクチノミセス()など
× 黄色ブドウ球菌・大腸菌はペニシリナーゼを産生するため耐性であることが多い
× 横隔膜下の嫌気性菌には無効
近年、潰瘍性大腸炎の病態として、腸内細菌の関与が指摘されており、アモキシシリン ..
日本有数の繁華街にある都内のレディースクリニックからの処方箋で、アモキシシリンが処方されていましたが、1回の服用量が極端に少なかった例がありました。
【感染症内科医監修】ペニシリン系抗生物質の一覧解説<早見表つき
オーグメンチンSR配合錠250にはアモキシシリン250mgとクラブラン酸125mgが2対1の割合で配合されています。
を上限とする。 ・ アモキシシリン水和物、クラリスロマイシン及びプロト
消化器症状
悪心・嘔吐:とくにベンジルペニシリンやアモキシシリンで多く起こります。
下痢:抗菌薬自体の副作用だけでなく、()感染症によるものもあります。
[PDF] 複合抗生物質製剤 クラブラン酸カリウム・アモキシシリン水和物錠
上記の処方はアモキシシリンが重複していますね。
1日量だとアモキシシリンの量は1500mgとなってしまいます。
通常成人は、1回2錠、1日3〜4回を6〜8時間毎に経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。 <オーグメンチン配合錠250RS>
サワシリンカプセルの添付文書ではアモキシシリンは1日750〜1000mg(1回250mgを1日3〜4回投与)が通常量となりますので、通常量の2倍程度となりますが疑義照会をかける必要があるでしょうか?
[PDF] 【4】Q&A 腎機能に応じた抗菌薬の投与量について
つまり、アモキシシリンの通常量(1日750〜1000mg)の2倍という高用量となっています。
通常、成人にはクラリスロマイシンとして1日800mg(力価)、アモキシシリンとして1日
アモキシシリンはβラクタム系のなかでもペニシリン系の抗生物質で、クラブラン酸はβラクタマーゼ阻害薬です。
びクラリスロマイシン(CAM)の 3 剤を下表 1 日量を 1 日 2
アモキシシリンを増やす目的でオーグメンチンを増量すると、クラブラン酸の量も増え、下痢や吐き気などの消化器症状の副作用がでやすくなる可能性があります。
オーグメンチンはアモキシシリンとクラブラン酸のが2対1で配合されていますが、海外と比較するとクラブラン酸の割合が多いといわれています。
(新生児:0~3日 1回 20 mg/kg 1日1回、4日以降 1回 20 mg/kg 1日2回)
アモキシシリンの承認された用法・用量(ピロリ菌除菌を除く感染症:1 回 250 mg を 1 日 3~4 回、ピロリ菌除菌:1 回 750 mg を 1 日 2 回)よりも高用量(1 回 2,000 mg、1 日 1 回)で処方されている。歯科領域における適応外処方(感染性心内膜炎の予防)である可能性が考えられる。