冬季うつ病の代表的な症状として、以下のようなものが挙げられます。
トリプトファンからできるメラトニンにはカラダの中にできる活性酸素を除去してくれる抗酸化作用があり、アンチエイジングにも効果的です。
(SY-3 うつと不眠を考える -不眠はうつ病の症状?合併疾患?- )
出世、昇進などは、その人にとってハッピーな出来事であり、うつ病とは関係ないと考えられがちです。しかし責任感の強い人が部長に昇進し、持ち前の几帳面さや真面目さから、慣れない仕事で手をぬかずに完璧にこなそうとすると、心身ともにストレスがたまり、うつ病になりやすいのです。
セロトニンが不足すると、うつ病、不眠、過食、慢性的なストレスや疲労感、めまいや頭痛、便秘や消化不良などの症状が現れることがあります。
メラトニンが持つ役割や効果としては、以下のようなものが挙げられます。
●2010年発売(武田薬品工業)
●一般名:ラメルテオン
●作用機序
脳内で分泌される体内時計を司るホルモン「メラトニン」とともに、メラトニン受容体に作用することで、自然な眠気をもたらしたり、眠りを持続させる。
体内時計や睡眠リズムを整える効果がある。
<メラトニンについて>
*メラトニンは、覚醒と睡眠のリズムを整える役割があり、朝、光を浴びると分泌が抑制され身体が覚醒し、夜、暗くなると分泌が促進され眠気をもたらすように働く。
*メラトニンの分泌には光が関与しており、日中、光を浴びることで、夜の分泌が促進される。このため、高齢者の日光浴は睡眠の質を高める上で大切。
●筋弛緩作用がなく、転倒や誤嚥のリスクがない。依存、せん妄、脱抑制も起こりにくいため、高齢者に使いやすい。
●副作用:眠気、頭痛、めまい、倦怠感、発疹、便秘、悪心など
●不眠症治療の初期段階で使われるが、効果を実感しにくかったり、効果発現までに時間がかかることがある(急を要する場合には不向き)
睡眠リズムを整える薬剤なので、原則「毎日服用した方が良い」印象です。
●処方日数については制限なし
2年ほどたったある時、別の悩みの相談をしていたカウンセラーに、「冬季うつ病」ではないかと指摘された。一般的なうつ病と異なり、冬の間だけ心身に不調が出る。眠気に襲われたり、食欲が増して体重が増えてしまったりする点も、一般的なうつ病とは違う。「話を聞いて、すべて当てはまり、自分はこれだと思いました」と振り返る。
うつ病などの精神科疾患や心不全など横になると息苦しくなって眠れないなどの基礎 ..
●老化を防ぐ効果
メラトニンには強力な抗酸化作用があり、加齢を遅らせることができるとされ、アンチエイジングの代表的なアミノ酸とされています。
メラトニンを増やすためにも、体内時計を整え、規則正しい生活を送ることが重要です。【3】【4】
特に冬になると、気分が落ち込むなどの精神症状が現れる「季節性うつ病」。この季節性うつ病の原因として、「メラトニン不足」が挙げられていますが、両者にはどういう関連性があるのでしょうか?
ストレスの最たるものが、適応障害やうつ病です。 こうした病気があると睡眠障害 ..
生活状況が変化したときにかかりやすいといわれます。頑張りやでまじめな人が生活の変化に早く適応しようと無理をして心身ともに疲れきってしまい、うつ病になってしまうのです。
うつ病は、人に気をつかいすぎる人に多い病気です。あくまで自分のペースを守って生活することが大切です。無理な要求にはNOと答えられるようにしたいものです。
メラトニンは体内時計を整えるホルモンです。日中光を浴びることで、体内時計が整いやすくなります。また医療用のメラトニンもあって、効果的です。
人の生体リズムは多くの動物と同じように生物時計によって駆動され、約25時間の周期(概日リズム)で活動と休息のリズム信号を出しているが、地球の自転により24時間周期で変化する外部環境とは約1時間のズレが生じる。生物時計はこのズレを修正し、概日リズムを24時間の環境変化に同調させる機能も持つ。通常、起床直後に太陽光が目から入ると、その光信号は視交差上核(suprachiasmatic nucleus:SCN)、上頚神経節を経由して、松果体にたどり着く。すると、食事で摂取して血液中にあるトリプトファンというアミノ酸が分解されてセロトニンが産生され、メラトニンがつくられる。このとき、N-acetyltransferaseという酵素が活性化されてはじめてメラトニンが生合成されるのであるが、N-acetyltransferaseは光があると活性が抑えられ、この代謝が行われないようになっている。したがって、外界が暗くなったときに、N-acetyltransferaseが活性化されて、メラトニンができるのである(図1、図2)。
こうして生物時計によってリセットされた時刻から10~12時間は代謝が高められ、血圧・体温も高めに保持され、覚醒して活動するのに適した状態になる。これが朝の光を浴びてから13時間くらい経過すると、松果体からメラトニンの分泌が始まり、手足の末端からの放熱も盛んになる。こうした放熱により深部体温が低下してくると、1~2時間のうちに自然な眠気が出現する。つまり、太陽光に対する生物時計のリセット機能により、朝起床して太陽光を最初に浴びた時刻に応じて夜に眠気が出現し、自然に眠くなる時刻が決定されるのである。朝の起床時に充分な太陽光を浴びなかったり、暗い部屋で昼過ぎまで眠っていると、こうした概日リズムのリセットが適切に行われず、その日の入眠時刻が遅くなる。一方、夕方から夜の時間帯に強い光を浴びると、昼の時間が延長することになり、休息への準備が遅れ、結果的に入眠時刻が遅れることになる。
メラトニンが分泌されると眠くなる効果がありますが、睡眠障害の場合この ..
【2】子どもと若い成人8名を対象に、メラトニンを長期間投与させたところ、概日リズム睡眠障害が改善されたことから、メラトニンは睡眠障害予防効果が期待されています。
複素環系抗うつ薬|; モノアミン酸化酵素阻害薬(MAOI)|; メラトニン作動性抗うつ薬|; ケタミン様薬剤|; 抗うつ薬の選択と投与|
冬季うつ病の治し方については以下の記事で解説しています。ぜひご覧ください。
その主な原因には、うつ病はもちろん、仕事のストレス、残業や不規則なシフト勤務 ..
米国カンザス州ウイチタ市で開催された第6回リオルダンIVC国際シンポジウムにて、フランク・シャレンバーガー医師の「抗がん補助療法としてのメラトニン大量療法」の講演に注目されました。シャレンバーガー医師はアメリカオゾン療法学会の会長でもあります。学会の出席者はビタミンC点滴療法の効果を高めるための補助療法を正に模索していたのです。そこに一筋の光明が見えたのです。
極論を言うと、不眠症に悩まれる方は、うつ病の可能性もあるという事になります。
冬季うつ病では、炭水化物や甘いものを無性に食べたくなることがあります。これは、セロトニンが不足し、食べることで気分を上げようとするためと考えられています。一時的に気分が良くなることもありますが、すぐにまた落ち込み、さらに過食してしまうという悪循環に陥りがちです。過食は体重増加や健康への悪影響を招くこともあります。
うつ病では、脳内の神経伝達物質であり気分の安定を司っているセロトニンが減少しています。 ..
この冬は新型コロナウイルス感染拡大による在宅勤務などで、こもりがちな日々が続いています。人との直接的なつながりも薄れてしまいがち。しかし、孤独は不安や抑うつ気分を悪化させます。ただでさえウインター・ブルーに陥りやすい人にとっては例年以上に厳しい冬です。
そんなときに重要なのが、大切な誰かとつながりを持つこと。「社会的なつながりや支援があるという感覚が、抑うつ気分を改善させる第一歩といわれます。直接会えなくてもZoomなどのオンラインサービスの活用は有効です。もちろん、電話やSNS、手紙など、あらゆる手段を用いて、繋がっていることが大切です。
また、ネガティブな情報を絶えず目にしていると、心を休めることは難しくなり、ポジティブな気分を生むことはできないでしょう。例えばニュースをチェックするのは1日に2-3回と決めるのもひとつです。さらに、テレワークが増えた人や出かける機会が減った人は、少しでも屋外に出る機会を作りましょう。人混みや密を避けながら、1日に1回外に出て、20分程度歩くだけで、驚くほど効果があります。日光を浴びることに加え、からだを動かすことでホルモンや自律神経のバランスが整ってきます。
ウインター・ブルーはどんな人でも陥る可能性があります。特にコロナ禍の冬、リスクを少しでも減らすよう、できることから始めましょう。
うつ病や適応障害、パニック障害などに共通しているのが、睡眠障害です。 患者 ..
うつ病は頑張りやさんがなる病気です。頑張りはほどほどにして、残業も早めに切り上げる工夫をしていきましょう。「何とかなるさ」の精神が大切です。
不眠になるとうつ病のリスクが高まり、また、うつ病になると、その症状として不眠が現れます。 ☆「良い眠り」を促すメラトニン ..
●うつ症状を改善する効果
うつ病により、レム睡眠前の時間が短くなってしまうなどの睡眠の異常が起こることがあります。この症状にメラトニンを摂取することで睡眠パターンを改善させることができるとされています。
また、冬にはメラトニンの分泌が増加し、眠気を誘うことが知られており、これも季節性うつ病の原因に関連しているとされています。
季節性のうつ病とは、ある季節に限定して症状が表れるうつ病です。その多くが秋から冬にかけて症状が現れる冬季性うつ病のため、ここでは冬季性うつ病として紹介をしていきます。
季節性うつ病の原因はメラトニン!?どんな症状に注意すればいい?
さらに、セロトニンには「幸せホルモン」「癒やしホルモン」といった呼び名があるように、心を癒やしたり、幸せな気分をもたらしたりする作用があることが知られています。また、逆にセロトニンが不足すると、気分が落ち込んだり不安をつのらせたりイライラしたりすることが多くなり、うつ病になりやすくなるということもよく知られています。ですから、普段から穏やかで幸せな気分でいられるか、それともうつうつとした落ち込んだ気分になってしまうかも、日々おてんとうさまの光を浴びて、セロトニンをちゃんと高めているかどうかが重要なカギになるということになりますね。
メラトニンとメンタルヘルス ~メラトニンはうつ病対策になるのか
●睡眠を促す効果
体内のメラトニンの生成は暗いと刺激され、明るいと抑制されます。このメラトニン制御は網膜錐体ではなく、網膜悍状体で起こっており、光に対する反応は完全に視機能を失っている場合を除いて、視覚障害者の方でもみられます。
このことから、メラトニンは睡眠・覚醒のリズムを整える作用があるため、生活リズムを保った上で就寝の30分〜60分前に服用すると効果があるとされています。
睡眠のみならず、体内時計を正常に整える効果もあるので、崩れた体内時計をリセットし、質の良い睡眠を手に入れるためにも有効だと考えられます。【1】【2】