イソトレチノインは、以下3つの働きからニキビに効果があるとされています。


イソトレチノインでは、飲み始めて数週間から1ヶ月程度で好転反応とみられる一時的なニキビの悪化がみられます。その後、治るまでに1〜2ヶ月ほどかかると言われています。


イソトレチノインの効果は高いので、ニキビでお悩みの人にはぜひおすすめです。


血液検査の結果に問題がなければ、イソトレチノインを処方し、治療をスタートしていきます。
内服した当日は安静にしていただき、体調が悪いなど、異常を感じたらすぐにクリニックまでお問い合わせください。


治療前に、ニキビの状態、これまで受けたニキビ治療の期間や治療内容、ニキビの改善状況などをお伺いします。その上で治療が適応と判断されれば、次回来院時より治療スタートとなります。
イソトレチノイン治療を受けていただく場合、安全に治療を進めるため、事前に血液検査を受けていただきます。

しかし、内服薬であることから、副作用が気になる人もいるのではないでしょうか。


治療を開始してから1ヶ月後、イソトレチノインの効果やニキビの症状を診るため、再診にお越しいただきます。その際、血液検査も行い、副作用の問題がないかしっかりと診察を行います。

イソトレチノイン内服治療後は長期的にニキビが落ち着くことが多いですが、再発することもあります。
再発の際も症状は軽度なことが多いですので、その際はニキビの塗り薬で対応します。
それでもニキビが悪化する場合には、2回目のイソトレチノイン内服を行うことがあります。

イソトレチノインは、毛穴の開きや黒ずみにも効果が期待できます。

可能であれば、1クール16~20週間内服を続けていただくことを推奨しています。イソトレチノインは、内服をやめても改善効果が続くことがほとんどですが、ニキビが再発するようなら、症状を診ながら再度内服を行います。

難治性ニキビの患者さんの場合でも、治療を繰り返すことで、ニキビが気にならない状態へと改善されます。

経口イソトレチノインには、直接的な抗菌作用はありませんが、皮脂腺を退縮させ、皮脂分泌を大きく減らす作用があります。
この作用により、ニキビの前段である微小面皰の発生を防いだり、ニキビの原因菌であるアクネ菌が定着できなくなることで、アクネ菌の数を減らすこともできます。
イソトレチノインは皮脂腺のアポトーシスを促すため、内服治療後もある程度は皮脂量の減少効果を認めます。

イソトレチノインは、特に副作用に注意しながら服用する必要があります。

イソトレチノインには、通常の皮膚科で処方されるようなアクネ菌を殺菌する作用がある抗生物質や、性ホルモン、ステロイドなどの成分は含まれておらず、別の作用機序で効果を発揮します。
ニキビがなぜ生じるのかというと

イソトレチノインには、重大な副作用が報告されています。特に注意すべき副作用は、胎児の催奇形性と皮膚や粘膜の乾燥です。海外では40年以上使用されており、正しい使用方法で服用すれば重症ニキビや毛穴に非常に効果の高い薬です。


イソトレチノインの好転反応に関するよくある質問にお答えします。


ため、ニキビの炎症が治まった後にが残ってしまいます。炎症によってメラニン色素を作る細胞(メラノサイト)が活性化することでシミ(炎症後の色素沈着)が長く残ったり、炎症にともない細い血管が増えたり拡張することで赤みが長い間残ってしまいます。また、皮膚の深い部位(真皮や皮下脂肪)に炎症が続くと、炎症によって周囲の組織が破壊されることで瘢痕(へこみ)が残ってしまいます。
にきび痕としてのこる赤みへこみは見た目の印象に強く影響するため、精神的にもストレスが多くQOL(生活の質)を著しく低下させます。

血管増生による赤みと皮膚のへこみが残った場合、保険治療では治療が難しいため自費診療を行う必要があります。治療に必要な時間も費用面での負担も大きくなってしまいますので、ニキビ跡を残さないためには、早めに赤く腫れ上がったニキビを治療する必要があるのです。

ため、イソトレチノインをご検討している方も気軽に服用開始できます。

決して個人輸入などで購入して飲んではいけません。自分では気がつかないうちに副作用が出ていたり、思うような効果が得られなかったりする可能性があります。

イソトレチノインの服用期間は、絶対に妊娠しないようにしてください。

写真はひたいの3ミリほどの黄色いできもの、脂腺増殖症を当院でイソトレチノイン内服を開始してから6か月後の症例。完全に消失して平坦になっているのがわかります。写真では1箇所だけを拡大して見せていますが、ほかの多発していた脂腺増殖症も消えました。

正しく服用しなければ、副作用も現れやすくなるため注意が必要です。

イソトレチノインでニキビの治療を行うと、飲み始めの時期に症状の悪化がみられます。この一時的な症状の悪化が好転反応と呼ばれています。

以下では、イソトレチノインの治療期間と服用量について解説します。

ニキビ治療薬として非常に効果の高いイソトレチノインですが、日本ではまだ馴染みのない薬となっています。
それは日本では厚生労働省による認可が出ておらず、保険適応の皮膚科さんで処方されることがないからです。
イソトレチノインが日本で未認可なのは、ニキビは身体的に不調をきたす病気ではないことから、「疾病の治療目的」というよりは「美容目的」と解されるためです。
特にイソトレチノインのような催奇形性等の重篤な副作用がある薬は、認可されにくくなっていることがその理由です。
そのため日本では美容外科・美容皮膚科などで自由診療の治療薬として処方されています。

上記で解説したように、イソトレチノインは妊娠中の人は服用できません。

イソトレチノインでの治療ををはじめるときは、必ず事前に医療機関で診察を受けましょう。事前に血液検査での値がわかっていれば、イソトレチノイン服用後に検査値異常がみられたときに副作用かどうかの判断材料になります。

上記のように、イソトレチノインにはさまざまな副作用が確認されています。

イソトレチノインは皮脂分泌を抑制する作用があるため、ほとんどの患者さまに皮膚や粘膜が乾燥する副作用が生じます。肌の乾燥が気になるときには、唇にはワセリンを、肌にはローションやクリームなどの保湿剤を塗布してください。

イソトレチノインの副作用には、頭痛や吐き気などが見られる場合があります。

個数が少ない場合はラジオ波メスでの除去を推奨します。ただ数が20個超など多い場合には取りきるのが難しく、また除去してもすぐに新しい脂腺増殖症ができて外科的な除去が困難な場合があります。その際にはイソトレチノインを内服することで、脂腺増殖性を小さく、もしくは消失させることが可能です。しかし、イソトレチノイン内服をやめたときに再発する可能性があります。

イソトレチノインを服用すると、肝機能が低下することがあります。

イソトレチノインは、再発を防ぎつつ長期的にニキビを改善する治療法です。中等度以上のニキビでお悩みの方は、医師に相談の上、治療をご検討ください

イソトレチノインを服用すると精神疾患を引き起こす可能性があります。

上記を含んだ薬やサプリメントはイソトレチノインとの相性が悪いので、服用を避けましょう。

イソトレチノインを服用すると一時的にニキビが悪化する可能性があります。

イソトレチノインの起こりやすい副作用として、皮膚や粘膜の乾燥があります。乾燥による皮膚の炎症やドライアイ、口角炎、口唇炎、鼻出血が生じるケースがあります。その他の症状として、稀に肝機能低下や血中コレステロール値の上昇が生じる可能性があります。

そのため、イソトレチノインの服用は自己負担となることを理解しておきましょう。

イソトレチノインは、皮脂量を減少させて毛穴詰まりを防ぎ、アクネ菌の炎症を抑えてニキビを改善する効果があります。治りにくい重症ニキビの方におすすめです。

イソトレチノインは怖い?安全に服用するためのポイントを徹底解説

副作用などの問題がなければ、その後は3ヶ月毎にご来院いただき、診察・血液検査を受けていただきます。

○睡眠睡眠不足は体調不良の原因になり、ニキビの悪化につながり ..

イソトレチノインは、皮脂分泌を抑えることで中等度から重度のニキビを改善に導く内服薬です。炎症性ニキビや再発を繰り返すニキビの治療に高い効果を発揮します。