今後、前立腺がん予防の観点からフィナステリドの役割はありますか?


前立腺がんは悪性度で進行スピードが異なる。大人しい低悪性度がんなら、他病で亡くなった後に初めて気がつく「天寿がん」も多い。この試験結果では、むしろ高悪性度がんの発症率に注目すべきだろう。ちなみに、薄毛治療の際の投与量は1mg/日が上限である。それ以上飲んでも副作用リスクが増えるだけだ。自己判断で服用量を変えないようお願いしたい。


原因として、フィナステリドが男性ホルモンを抑える作用がある薬のためです。

フィナステリドは全てのAGA患者に効果があるわけではありません。AGAを引き起こす5αリダクターゼには「Ⅰ型」「Ⅱ型」の2種類があり、フィナステリドは「Ⅱ型」にのみ作用します。そのため、頭部に5αリダクターゼⅠ型が多く存在する方にはフィナステリドの効果がみられず薄毛は改善されません。その場合は5αリダクターゼⅠ型に働きかける「ザガーロカプセル(デュタステリド)」を使用します。

厚生労働省の認可の元処方されているのでフィナステリドの安全性はおおよそ担保されています。

(フィナステリドの長期投与が前立腺がんによる死亡率に与える影響)

また、副作用とは異なりますが、フィナステリドを服用すると、前立腺がんの診断の指標となるPSA濃度が下がってしまうため、服用中に前立腺がんの検査を受ける場合は、医師にフィナステリドを服用していることを伝える必要があります。

デュタステリドは男性型脱毛症(AGA)の治療薬の成分として知られています。
AGAの治療薬としては比較的新しく、厚生労働省より製造販売の承認を取得し、2016年6月より発売開始となりました。

前立腺癌の腫瘍マーカーのPSAの値が低下してしまうため注意が必要です。

実は2003年の中間報告でも、フィナステリド投与で前立腺がんリスクは24.8%低下するが、高悪性度病変のリスクは26.9%上昇することが報告されている。今回も同じ傾向が確認されたわけだ。

「ジヒドロテストステロン」と呼ばれる男性ホルモンのことです。
胎児期における男性の外性器発達に関わる重要な男性ホルモンですが、思春期以降には、AGA、ニキビ、前立腺肥大などの症状を引き起こす原因にもなります。
さらに、皮脂の過剰分泌を引き起こし、抜け毛の原因になることもわかっています。

前立腺癌を見逃してしまう可能性があるため医師に申告しましょう。

フィナステリドは服用から3ヶ月〜半年ほどで効果を感じ始めます。即効性のある薬ではないため、効果がないと勘違いし服用をやめてしまう方もいらっしゃいますが、しっかりと効果を得るためには服用を継続することが重要です。

5αリダクターゼという還元酵素が髪の成長を阻害し、AGAの原因となることが広く知られています。デュタステリドは、5αリアクターゼの1型、2型の両方の働きを阻害し、髪の成長を正常な状態に近づける効果が期待できます。


AGA治療薬のフィナステリドに発がん性はなく安全と考えられています。

PSA検査の有用性についての議論が続いていますが、私たち専門家はPSAの値のみで前立腺がんを見分けているわけではありません。とにかく診断は医師にお任せください。病名を診断することは医師免許を持っている私たちにのみ許された行為なのです。くれぐれも自己判断はしない様にしましょう!特に並行輸入品の使用は要注意です。

この使い方では発がん性はないと考えられているので安心して大丈夫です。

フィナステリドは1992年4月に前立腺肥大症の治療薬としてアメリカで誕生しました。

注意点は前立腺がんの腫瘍マーカーのPSAの値が半分程度になることです。

プロペシアは、健康診断の基本的な項目には影響がないと言われています。前立腺がんの判定を行う検査の場合には、影響を及ぼす恐れがあります。

5α還元酵素阻害薬、前立腺がん発症を予防、生存は改善せず/NEJM

フィナステリドが前立腺の肥大を抑えるのであれば、前立腺の炎症も緩和することが想像されます。

前立腺癌を見逃してしまう可能性があるため医師に申告しましょう。 また女性は服用できません。 妊婦や授乳中は禁忌となっております。

また、有効成分フィナステリドが含有されているため、プロペシアと同じく女性や子供の使用は厳禁です。触っただけでも皮膚から成分が吸収されてしまう危険性があるので、取り扱いには注意が必要です。
どのような薬でも、副作用が起こる可能性は少なからずあります。しかし、フィンペシアに関しては、副作用が国の認可を受けているプロペシアよりも強く出る可能性は否定できません。
有効成分自体は同じでも、コピー品という性質上、製造過程や使用される添加物には違いが存在します。さらに、国内の承認薬とは安全基準も異なるからです。

そのことから、フィナステリドの方が安全性が若干高いと考えられ ..

試験期間中、被験者は年に1回の直腸指診とPSA検査を受けた。7年目の検査時点でPSAが4.0ng/ミリリットル(基準値)以上、または直腸指診で異常が認められた場合は組織検査を行った。その結果、前立腺がんの発症率はフィナステリド群で10.5%、プラセボ群は14.9%とフィナステリドを飲んでいたグループでは、発症率が明らかに低かったのである。

○前立腺癌を発症する可能性の高い男性を対象とした臨床試験※2において、ザガーロ ..

フィナステリドにはⅡ型5αリダクターゼを妨げる効果があるため、ヘアサイクルを正常な状態に戻すことが可能です。
髪の成長を促す効果もあるので、抜け毛予防だけでなく、健康的な髪の毛に導くことができます。

進行性で放っておくと薄毛が進んでいきます。日本のAGAの発症率は約30%と ..

フィナステリド(Proscar、国内未承認)の予防投与は、前立腺がんの発症率を長期的に抑制するが、生存率は改善しないことが、米国テキサス大学サンアントニオ健康科学センターのIan M Thompson氏らが実施した「前立腺がん予防試験(PCPT)」の長期追跡の結果により示され、NEJM誌2013年8月15日号で報告された。フィナステリドは、テストステロンをジヒドロテストステロンに変換する2型5α還元酵素を阻害することで前立腺がんの発症を抑制すると考えられている。すでにPCPTでは、本薬により前立腺がんのリスクが24.8%低下するが、高悪性度病変のリスクは26.9%上昇することが確認され、2003年、同誌で報告されている。

PCPTは、フィナステリドの前立腺がん予防効果を検証するプラセボ対照無作為化試験。研究グループは、今回、2003年の最初の報告以降のデータを加えた最長18年に及ぶ追跡期間(2011年10月31日まで)のアップデート解析を行った。

本試験では、年齢55歳以上、直腸指診所見が正常で、前立腺特異抗原(PSA)≦3.0ng/mLの男性が、フィナステリド(5mg/日)またはプラセボを7年間投与する群に無作為に割り付けられた。

毎年1回、直腸指診およびPSA検査が行われ、7年目の検査時にPSA>4.0ng/mLまたは直腸指診で異常が認められた被験者には生検が推奨された。病変の悪性度は、Gleasonスコアが7~10の場合に高悪性度、2~6の場合に低悪性度と定義した。

1994年1月~1997年5月に1万8,880例が登録され、フィナステリド群に9,423例、プラセボ群には9,457例が割り付けられた。

前立腺がん発症率は、フィナステリド群が10.5%(989/9,423例)と、プラセボ群の14.9%(1,412/9,457例)に比べ有意に低かった(相対リスク[RR]:0.70、95%信頼区間[CI]:0.65~0.76、p<0.001)。

高悪性度前立腺がんの発症率は、フィナステリド群が3.5%(333/9,423例)、プラセボ群は3.0%(286/9,457例)であった(RR:1.17、95%CI:1.00~1.37、p=0.05)。低悪性度病変の発症率はフィナステリド群で43%抑制された(RR:0.57、95%CI:0.52~0.63、p<0.001)。

追跡期間中にフィナステリド群の2,538例、プラセボ群の2,496例が死亡した。15年生存率はフィナステリド群が78.0%、プラセボ群は78.2%であり、未調整ハザード比は1.02(95%CI:0.97~1.08、p=0.46)であった。

悪性度別の10年生存率は、低悪性度前立腺がんがフィナステリド群83.0%、プラセボ群80.9%であり、高悪性度前立腺がんはそれぞれ73.0%、73.6%であった。

著者は、「フィナステリドは前立腺がんのリスクを約3分の1抑制した。これは主に低悪性度病変の抑制効果によるもので、高悪性度病変はむしろフィナステリド群で多く、全生存率およびがん診断後の生存率に差はみられなかった」とまとめ、「PSA検査は前立腺がんを早期に発見し、死亡率の改善に寄与している可能性はあるが、低悪性度病変の過剰検出という副産物が問題となる可能性もある」と指摘している。

AGA治療薬のフィナステリドに発がん性はなく安全と考えられています。

前立腺がんの発見が遅れる可能性もあるため、医師に伝えるようにしてください。

[PDF] 5α-還元酵素Ⅱ型阻害薬 男性型脱毛症用薬 フィナステリド錠

また、当院では、第104回日本美容外科学会(JSAS)にて会長を努めた鎌倉達郎を中心に医療技術向上のため、院内外、国内国外を問わず様々な勉強会や技術研修会を実施しております。勉強会・研修会の実績についてはご覧ください。

【薄毛/AGA治療】フィナステリドの真実を解説します。 | 美容コラム

フィナステリドは、AGA発症の原因となるⅡ型5αリダクターゼを防ぐ効果があるため、薄毛の改善にも期待できるでしょう。

「フィナステリド錠」はプロペシアの後発医薬品(ジェネリック医薬品)です。 プロペシアの発毛促進効果 ..

追跡対象者はおよそ1万9000人。55歳以上で前立腺がんの有無を調べる直腸診が正常かつPSA(前立腺がん特異抗原)の値が3.0ng/ミリリットル以下の男性が参加した。プラセボ群は偽薬を、実薬群の9423人はフィナステリド5mg/日を服用した。

[PDF] 5α-還元酵素Ⅱ型阻害薬 男性型脱毛症用薬 フィナステリド錠

AGA(エージーエー)の主な原因物質はDHT(ジヒドロテストステロン)です。AGAで悩む男性も脱毛箇所の頭皮に通常より多くのDHTが確認されています。DHTはテストステロンが5α-還元酵素によって変換され生成されます。このDHTが毛乳頭細胞に存在する男性ホルモン受容体と結合すると、成長期にある毛髪に対して退行期及び休止期に移行する信号が出されます。その結果、退行期の細い毛髪となり毛髪が長く太い毛に成長する前に抜けてしまうので、毛髪が薄く、細く、短い毛になってしまうのです。男性ホルモンの受容体は頭頂部と前頭部にしか存在しません。そのため側頭部、後頭部はAGAになることはありません。前頭部、頭頂部の髪の毛と側頭部、後頭部の髪の毛と比較していただくとAGAの程度や効果判定に役に立つと思います。