F/A-18の原点となった試作機YF-17「コブラ」(画像:アメリカ空軍)。


マクドネル・ダグラスF-18Aホーネットは、
海軍のF-14トムキャットの補佐及びF-4、
A-7の後継機として開発された戦闘攻撃機です。


陸上自衛隊では2000年までに累計92機を受領しており、後期生産の74号機以降はC-NITE(コブラ ..

F-18の原形は国際戦闘機として計画されたノースロップP-530コブラです。
この後空軍の軽量戦闘機の採用案にYF-17として提案されましたが
ライバルのF-16に敗れてしまいました。
しかしこの頃海軍は価格が高騰し思うように調達できないF-14を補佐し
攻撃能力をもった軽量戦闘攻撃機を求めていましたが、
これに採用されたのが、ノースロップとマクドネル・ダグラスが共同で
YF-17を改良して開発したF/A-18ホーネットです。

これはすでに見たように、F-14があまりに高価な上に予想されたほど高性能でもなかったため、議会が空軍の軽量戦闘機計画の採用を海軍にも求めた結果でした。さらに大量引退を控えたF-4ファントムIIの後継機、新たな艦上戦闘爆撃機を採用する必要にも海軍は迫られており、これをF-14で置き換えるには高価過ぎました。

当初は海軍もF-16の採用を迫られるのですが、単発である事、電磁波攻撃に弱いと思われるフライ・バイ・ワイアである事を理由に海軍にはこれを拒否、全く逆と言っていい機体であるYF-17が採用されたのです。ただしこの辺りは海軍が空軍と同じ機体を使用するのを嫌っただけで、全てウソですね(笑)。単発機ならすでにいくらでも艦載機に採用してましたし、F/A-18は最終的にデジタルフライバイワイアにしてしまったのですから(そもそもF-16のフライバイワイアが戦術核レベルの電磁波では問題ないというのは空軍が実験で確認済みだった)。
余談ながら、F/A-18の発艦は完全に自動化されており、むしろ人間が手を出すと危険だそうで、パイロットはカタパルトから打ち出されて空中に浮かぶまで、操縦系から手を離してコクピット横の取っ手を握ってます。

さらに言うなら、この時期、アメリカ海軍も艦隊防空システムをイージス艦に切り替えつつあり、F-14は使い道に困る機体に成り下がる可能性が高かったのです。そもそもF-4ファントムもF-14も、本来はソ連の高速爆撃機から発射される大量の対艦ミサイルに対応する、防空ミサイル戦闘機でした。
艦隊周辺上空に貼りつき、驚異となる敵攻撃機を遠距離から発見、後は誘導ミサイルで撃墜する、という機体なのです。このため、F-4もF-14も多くのミサイルを積んで、高度なレーダー兵器用の操作員を後部座席に乗せたことになります。が、何十機もの機体から無数のミサイルで飽和攻撃(迎撃できないほどの数を撃ち込む)するつもりだったソ連の攻撃に対し、6発のフェニックスミサイルしか積めないF-14では対応しきれないのは明らかでした。



その解決策としてアメリカ海軍が開発したのがイージス艦となります。高度なレーダーと電子機器により、同時に10以上の目標に誘導ミサイルを撃ち込める艦で、これを数隻(通常は6~10隻程度)空母に貼りつけておけば、その防空能力は十分である、と考えられたのです。1970年代後半にはその実用化にメドが立ちつつあり、そうなると空母に必要なのは戦闘爆撃機だけですから、その任務にF-14を使うのはさすがに無理がある、と海軍も判断した事になります。

なので、F/A-18は最初から戦闘爆撃機として採用を考えられており、特に地上攻撃の方が主だ、と考えられていました。ある意味、P-530コブラへの先祖帰りなのですが、この結果、大型化、重量増は避けられず、空中戦能力はYF-17に比べるとがた落ちになります。
改造の最大のポイントは翼面積を拡大し、爆弾搭載用の懸架部を追加したことでした。この結果、主翼強度が低下しエルロンリバーサルが発生、最悪のロール性能を示し海軍関係者を呆然とさせることになるのです。当然、これでは使い物になりませんから、エルロン(補助翼)の大型化、さらには数百kg以上とされる主翼構造への補強材が追加され機体はさらに重くなってしまいます。しかもこの重量増から脚に負担がかかり、その後、1件の死亡事故を含め主脚の破損による事故が連発されます。この辺り、どうも何やってんでしょうね、という部分です。

ちなみに1979年から産みの親ノースロップと育ての親マクダネル・ダグラスがF/A-18の販売権をめぐって訴訟合戦を始めてしまい、これが実に1985年まで続きました。最終的にはノースロップが5000万ドル受け取る変わりにF/A-18の海外販売を海軍とマクダネル・ダグラスに一任したようです。まあ、ホントに泥沼な機体です。

そもそもノースロップのトーマス・ジョーンズは安価な機体を海外に売りまくるF-5の成功体験が忘れられなかったようで、当初、地上用でより軽量安価なF-18Lという機体の開発をノースロップ社では目論んでいたのですが、上の条件で海外販売には見切りをつけます。その代わりF-5Eの発展型(F/A18と同じF404エンジンを搭載した単発機)ともいえるF-20の開発を開始するのですが、こちらも結局、全く売れませんでした。
理由は単純で同じ安価な戦闘機としてはF-16が既に登場しており、F-5とそんなに変わったように見えないF-20よりは最新世代のF-16の方がいいよな、となったのでした。アメリカ空軍としてもF-16の販売を全面的にバックアップしてましたからね(そもそも最初から輸出前提の機体となっておりそれによって調達価格を下げるのが採用条件の一つだった)。
つまりノースロップ社はF-5の後にP-530、F-18L、F-20、と三つも機体開発を行って全部失敗したわけです(F-18Lは試作機制作まで進んで無かったらしいが)。…ホントによく潰れなかったな、この会社。まあ、後にロッキードと並んでステルス機の開発で大儲けする事になるわけですが。

最終的にF/A-18は性能の割には極めて高価な機体となってしまい、海外販売では大きくF-16に差をつけられます。参考までに1990年ごろの価格でF-16が約1500万ドル前後、F/A-18が約3000万ドル前後とされてますから、同じ予算でF-16なら倍の数が買えるのです。これでは売れるわけが無いですね…。まあ、性能的にも見るべき点は無く、後の湾岸戦争では多国籍軍で唯一、空中戦で撃墜された機体と考えられています(しかも相手は直線番長のミグ25だ…)。この機体は事実上の失敗作と判断していいような気がします。

ボーイング、F/A-18 スーパーホーネットの生産を2025年に終了へ

スーパーコブラはAH-1コブラの発展型としてベトナム戦争後に開発が進められます。当初はAH-1 T+と名付けられ、1983年に初飛行、1986年に海兵隊で運用が始まり、1998年までに延べ179機が供給されました。1990年の湾岸戦争で初めて実戦導入され、「砂漠の嵐作戦」や2001年のアフガニスタンでの「不朽の自由作戦」で使用されてきました。海兵隊の地上機動部隊の待機飛行支援機として攻撃受ける海兵隊の地上部隊を上空から近接航空支援したり、地上攻撃部隊の配置調整にも使われ、戦場の上空を旋回しながら砲兵や迫撃砲の位置を位置を指示します。

Going through successive variants, up to the current F/A-18 E and F Super Hornet models, it became the sole fighter-attack aircraft in both services, eventually replacing the Navy’s F-14 Tomcat and the Corps’ AV-8 Harrier. The F-18’s airframe has attributed to its great success as well, as evident by the EA-18G Growler that uses one and is the only tactical electronic warfare aircraft in US service.

F/A-18 スーパーホーネット、EA-18G グラウラー 2機セットの

この機体は、アメリカのマクダネル・ダグラス(現ボーイング)が開発しましたが、実はノースロップ社が開発したYF-17「コブラ」という戦闘機が原点になります。また、いまでこそF/A-18はアメリカ海軍機というイメージが付くようになりましたが、原型のYF-17はアメリカ空軍向けに作られた陸上機だったのです。

航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」。アクロバット飛行は背面で飛ぶシーンが多い(画像:航空自衛隊)。

F/A-18の原型はノースロップ社が1960年代から輸出用戦闘機として開発していたP530コブラである。

この機体は、アメリカのマクダネル・ダグラス(現ボーイング)が開発しましたが、実はノースロップ社が開発したYF-17「コブラ」という戦闘機が原点になります。また、いまでこそF/A-18はアメリカ海軍機というイメージが付くようになりましたが、原型のYF-17はアメリカ空軍向けに作られた陸上機だったのです。

YF-17「コブラ」はアメリカ空軍が打ち出したLWF(軽量戦闘機)計画に則って開発された機体でした。この計画は、後にACF(空戦戦闘機)計画へと変わり、YF-17はジェネラル・ダイナミクス社(現ロッキード・マーチン社)のYF-16とともに競争試作に供されます。その結果、空軍が選んだのはYF-16の方。この機体は後にF-16「ファイティングファルコン」として世界的ベストセラー戦闘機へと成長していきました。


未開封 AH-1Sコブラ 陸上自衛隊 航空学校霞ヶ浦校 霞ヶ浦 ..

YF-17「コブラ」はアメリカ空軍が打ち出したLWF(軽量戦闘機)計画に則って開発された機体でした。この計画は、後にACF(空戦戦闘機)計画へと変わり、YF-17はジェネラル・ダイナミクス社(現ロッキード・マーチン社)のYF-16とともに競争試作に供されます。その結果、空軍が選んだのはYF-16の方。この機体は後にF-16「ファイティングファルコン」として世界的ベストセラー戦闘機へと成長していきました。

AH-1Sコブラ 陸上自衛隊 航空学校霞ヶ浦校 霞ヶ浦駐屯地 1 ..

こうしてYF-17は空軍機としては不採用となりますが、「捨てる神あれば拾う神あり」で、なんと海軍が艦載機として興味を持ちます。海軍は同時期に次世代の戦闘攻撃機開発を目指すNACF(海軍航空戦闘機)計画を進めており、空軍のACF計画の候補機から採用することにしたのです。そして、YF-16とYF-17を比較した結果、艦載機としてはYF-17が採用されることになりました。YF-17が選ばれた理由のひとつは、単発のYF-16に対して、YF-17が双発エンジンで信頼性が高いことが大きかったからだとも言われています。

Top Gun Fighter Jet [F/A-18 Super Hornet] Impressive Cockpit View.

ローターが2枚→4枚という違いに留まらず、エンジンはUH-1JがT53エンジン単発に対してT-700エンジンの双発仕様に。

『トップガン マーヴェリック』の準主役 F/A-18戦闘機が生産終了へ

陸上自衛隊で使用するAH-1Sコブラと、アメリカ海兵隊が使用するAH-1Zヴァイパー。

空母に着艦するアメリカ海軍のF/A-18C「ホーネット」(画像:アメリカ海軍)。 ..

1978(昭和53)年11月18日、アメリカ製の艦上戦闘機F/A-18「ホーネット」が初飛行しました。双発エンジンと、外側に傾斜した2つの垂直尾翼を備えているのが特徴のこの機体は、長らくアメリカ海軍や同海兵隊の主力戦闘機として重用されています。

TOP GUNのようなコブラ的機動をみせるレガホ Maverick on board

1978(昭和53)年11月18日、アメリカ製の艦上戦闘機F/A-18「ホーネット」が初飛行しました。双発エンジンと、外側に傾斜した2つの垂直尾翼を備えているのが特徴のこの機体は、長らくアメリカ海軍や同海兵隊の主力戦闘機として重用されています。

Finnish F/A-18 perform cobra maneuver

近年、アメリカで航空機に関する画期的な安全装置が誕生しました。「Auto-GCAS」と呼ばれるその装置は、地面に激突しそうになる飛び方を、機体側が事前に予知し、危うくなると回避してくれるそうです。F-16戦闘機の死亡事故の4分の3は地上衝突 戦闘機の操縦桿を握るパイロットは、常人では到底耐えられないような過酷な環境に身を置くことを余儀なくされます。その代表的な例として挙げられるのが、強烈な重力負荷、いわゆる「G」です。特に現代の戦闘機においては、急旋回や急激な機動を行う際に、パイロットに対して強大なGがかかります。場合によっては、その数値は9G以上に達することもあります。 9Gというのは、自身の体重の9倍の力が身体にかかることを意味します。この想像を絶する重力下では、血液が足元に移動し、脳への血流が減少するため、視界が暗くなり、最悪の場合には失神してしまうことがあります。こうしたGによる意識の喪失は「G-LOC(ジーロック)」と呼ばれています。 戦闘機の機動性を高めるためには、Gは不可欠な要素である一方、パイロットにとっては最大の脅威でもあります。高いGに耐えるためには強靭な肉体が必要とされますが、どんなに訓練を積んだパイロットであっても、人間である以上、Gの影響から完全に逃れることは不可能です。 加えて、悪天候時や夜間飛行においては、自分の姿勢感覚を失う「空間識失調」いわゆる「バーティゴ」が発生することもあります。これは、どれほど経験豊富なパイロットであっても起こり得る現象で、全てのパイロットに対して常に計器を信頼するよう訓練で徹底されていますが、いまだに解決困難な大きな問題であることには変わりません。 Gによる意識喪失や空間識失調は、超音速に達する戦闘機においては、たとえ短時間であっても致命的な事故に繋がる可能性があります。 アメリカ空軍の統計によると、F-16「ファイティング・ファルコン」(荷重制限9G)における死亡事故の75%は、操縦可能な状態でありながら地面に衝突する「CFIT(Controlled Flight Into Terrain)」であるとされています。つまり、これら死亡事故のほとんどは機械的な故障ではなく、人的要因によって発生しているといえるでしょう。飛行機が自動で地上衝突を回避してくれる!? しかし、近年になり、このようなパイロットに対する死の危険を克服するための技術が登場しました。それがロッキード・マーチンによって開発された「自動地上衝突回避システム(Auto-GCAS)」です。このシステムは、機体の姿勢、高度、速度、デジタル地形データなどをリアルタイムで分析し、地上衝突の可能性を予測します。機体が墜落の危機に陥った際には、自動的に機首を上げ(背面飛行の場合は水平に戻した後)、安全な高度に自動復帰させるのです。 YouTubeでは、Gによる意識喪失からAuto-GCASで復帰したF-16の映像を見ることが可能です。「Auto GCAS」で検索すると出てくる当該映像では、マッハ1.1で降下中にリーダー機と思われるパイロットが「2番機、機首を上げろ!」と繰り返し警告するなか、自動的に水平飛行に戻る様子が映し出されています。 アメリカ空軍では、Auto-GCASはまずF-16に導入され、F-22やF-35などにも順次適用されています。このシステムは、ロッキード・マーチン社製のF-16、F-22、F-35だけでなく、将来的にはボーイング社製のF-15やF/A-18といった戦闘機にも搭載されることが見込まれています。 ロッキード・マーチンの予測によれば、Auto-GCASが導入されることで、今後15年間で34機の航空機、25人のパイロットの命が救われるそうで、23億ドルのコスト低減も見込まれるといいます。 もしかしたら、近い将来、航空自衛隊も導入を決め、F-2やF-15といった戦闘機にも搭載されるかもしれないでしょう。 こうした技術の進歩によって、21世紀後半にはG-LOCやバーティゴによる重大な事故が減少し、パイロットの安全性が飛躍的に向上していることを望んでやみません。

F-14はプガチョフコブラをすることは可能ですか? 解答よろしくお願いします

この機体は、アメリカのマクダネル・ダグラス(現ボーイング)が開発しましたが、実はノースロップ社が開発したYF-17「コブラ」という戦闘機が原点になります。また、いまでこそF/A-18はアメリカ海軍機というイメージが付くようになりましたが、原型のYF-17はアメリカ空軍向けに作られた陸上機だったのです。

Air shows in Japan and the world by Tonkatsu298•6M views · 7:53.

レガシーホーネット=レガホと呼ばれるF/A-18A/B/C/Dとスーパーホーネットまたはライノと呼ばれるF/A-18E/Fがありますが、これも似ているようで別物と言える代物です。

形式のWのフォネティックコードから非公式に「ウィスキーコブラ(Whiskey Cobra)」とも呼ばれる。 ..

1978(昭和53)年11月18日、アメリカ製の艦上戦闘機F/A-18「ホーネット」が初飛行しました。双発エンジンと、外側に傾斜した2つの垂直尾翼を備えているのが特徴のこの機体は、長らくアメリカ海軍や同海兵隊の主力戦闘機として重用されています。

【質問】トップガンマーヴェリックのコブラ機動はF-15でできる? ..

とはいえ、海軍がF/A-18をほぼ別物と言っていいほどアップグレードしたE/F型スーパーホーネット(通称:ライノ)に機材を更新したのに対し、海兵隊のC/D型は基本的に運用を開始した1980年代のまま。このままでは高度化している兵装の運用など、任務遂行能力が劣った状態になってしまいます。このため、任務遂行能力の最重要部分であるレーダーを換装し、能力向上を行おうという訳です。特にF/A-18C/Dは機械的にアンテナを動かしてスキャンするタイプのレーダー(1983年使用開始のAN/APG-65)ですから、これを現在主流のアクティブフェイズドアレイ(AESA)レーダーに換装することが求められました。

「COBRA」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書

今回アップグレード用の試験に供されたのは、ノースロップ・グラマンのAPG-83。高拡張敏速ビーム・レーダー(Scalable Agile Beam Radar)の頭文字をとって「SABR(セイバー)」という愛称がついています。本来はF-16のアップグレード用オプションとして開発され、現在空軍のF-16に順次装着されている第5世代レーダーです。もともとアメリカ空軍の軽戦闘機(LWF)計画でF-16と争ったYF-17コブラを原型とするF/A-18も機体規模が同等であり、大きさの面では取り付けが可能でした。