アレルギー性結膜炎は、通年性と季節性の 2 種類に分かれます。
アレルギー性結膜炎は、アレルゲンとIgE抗体という免疫グロブリンが抗原抗体反応をおこし、15分位で充血やかゆみなどの反応がでてくる、即時型(I型)アレルギーでおこります。
アレルギー性鼻炎 福岡市 東区 千早 丸岡内科小児科クリニック
アトピー性皮膚炎の治療は外用薬が中心となります。ステロイド外用薬、プロトピック軟膏、コレクチム軟膏、保湿剤、抗ヒスタミン薬(内服)を中心に見ていきましょう。
結膜炎はアレルギーが原因のものと、感染が原因のものがあります。 症状や患部の診察だけでは、鑑別が難しいことが多く、適切な治療を行うために、当院ではを用いて、アレルギーかどうかを鑑別してから治療を行います。 これにより、適切な点眼を選択することができます。 また、どのような物質に対してアレルギー反応を示しているか、検査をご希望の方には、血液検査を行っています。 指先からの簡単な採血で調べる検査と、通常の採血で調べる検査の2種類実施していますので、年齢や症状、ご希望に合わせて適した検査を提案いたします。
アレルギー性結膜炎とは、目の表面に花粉などのアレルゲンが付着して、結膜に炎症を起こす病気です。原因は花粉からコンタクトレンズ汚れまで様々。
まず、スギ花粉などのアレルゲンが目の表面に飛び込んでくると、リンパ球からスギ花粉に反応するIgE抗体がつくられ、マスト細胞(肥満細胞)と結合します。そこへさらにスギ花粉が入ってくると、マスト細胞に結合したIgEと反応をおこして、この情報がマスト細胞のなかに伝わります。するとマスト細胞のなかのヒスタミンなどのケミカルメディエーターが粘膜に放出され、神経や血管に作用し、かゆみや充血をおこします。このとき結膜や目やにのなかに、好酸球という炎症細胞がでてきます。
通年性アレルギー性結膜炎の病型は、大きく分類するとハウスダスト型と動物型の2つに分けられます。
花粉症の目薬「アレジオンLX点眼液0.1%」アレルギー性結膜炎治療薬
アレルギー反応の抗原になるものを、アレルゲンといいます。アレルギー性結膜炎を引きおこすアレルゲンで多いのは、空中を漂って目のなかに飛び込んでくるタイプの吸入性アレルゲンです。スギ、カモガヤ、ブタクサといった樹木や草花の花粉、ダニ、ハウスダスト(家のなかのほこりのことで、ダニやカビ、動物のフケや蚊などがまざったもの)が、代表的です。
アレルギー性結膜炎は、充血、目やに、なみだ目といった結膜炎の症状に加え、目がかゆくなるのが特徴です。思わず目をゴシゴシこすってしまうほどのかゆみです。
家族もしくはご自身が、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、アトピー性皮膚炎にかかったことがある ..
アレルギー専門医は、アレルギー疾患に関する一定以上の知識を備えた医師が認定される資格です。この資格を保有する医師は全国に約4,400名いますが、眼科医師(全国で約12,000名)の中でアレルギー専門医を持つ医師は22名のみです。 専門医として認定されるためには、日本アレルギー学会への申請が必要で、アレルギー疾患に関する臨床経験や、実績報告、学会参加を含めたアレルギー学の業績が一定以上あることなどの基準が定められています。 アレルギーと眼の両方の専門医としての経験・知識を基に、一般的によく処方される抗アレルギー薬の他、免疫抑制剤、ステロイド薬など豊富な種類の薬剤から最適と思われる点眼・内服・軟膏を処方します。
■その他の注意点
(1)コンタクトレンズを使用している方は、装用前や後に点眼することが好ましいです。
ソフトコンタクトレンズをしたままでは、洗浄液でお薬を落とせないので目薬は使用できません。
コンタクトレンズをしたまま目薬を使えるコンタクトレンズもあります。
詳しくは主治医か眼科検査員にご相談ください。
(2)妊婦さんの場合は主治医にご相談ください。
(3)抗アレルギー薬、抗ヒスタミン薬点眼のお子さんに対しての影響は、
臨床試験では重大な副作用の報告はありません。
(4)開封してから30日以上が経った点眼薬は「バイ菌が点眼薬内で繁殖している可能性」が高いですので捨てていただき、新しい点眼薬の処方を受けてください。
(5)お薬をもらった人以外が使うと、目薬の場合は目の病気がうつる危険と、
飲み薬などでは気付いていなかった他の病気の症状が隠されてしまう可能性がありますので
それぞれの方がそれぞれ診療を受けられ、薬剤処方を受けてください。
アレグラ アレルギー性鼻炎・蕁麻疹・アトピー性皮膚炎 | 製品情報
最近では、アレルギー性結膜炎の治療法もさまざまな工夫がなされ、つらい時期を少しでも短くすることができるようになってきました。この一文では、アレルギー性結膜炎の原因、治療法、予防などについて、お話ししたいと思います。
[医師監修・作成]アレルギー性結膜炎の治療 | MEDLEY(メドレー)
花粉症は、花粉によって目と鼻にアレルギーをおこした状態です。目のアレルギーには、この花粉症のように、花粉の飛ぶ季節に限定してかゆみや充血がおこる季節性アレルギー性結膜炎や、1年中症状が続く通年性アレルギー性結膜炎、また、まぶたの裏の粘膜がでこぼこになったり黒目にも傷ができたりと、なかなか治りにくい春季カタル、アトピー性角結膜炎、巨大乳頭結膜炎といった、いろいろなタイプがあります。
アレルギー性結膜炎、春季カタルなどのアレルギー性眼疾患(眼科)
※通年性アレルギー性結膜炎と似たような症状の「」がありますが、花粉が主な原因で特定の季節に発症する点が違いとして挙げられます。
抗アレルギー薬(眼科用外用剤)の解説|日経メディカル処方薬事典
プロトピックは免疫抑制効果がある軟膏です。顔や頚部など、比較的軟膏の吸収が良い部分に対し、ステロイド軟膏の長期投与による副作用*を避けるために使用されますが、効果はあまり強くなく、中等度~強度クラスの外用ステロイドの置換に用います。使い始めに刺激感(ヒリヒリ感)を感じることがありますが、皮疹の改善とともに消失します。びらんや潰瘍面に使用することは出来ません。年齢により、使用する軟膏の濃度や量が異なります。
① 抗アレルギー点眼液にはヒスタミンH1受容体拮抗薬と肥満細胞膜
(b) 抗ヒスタミン薬
出てしまったかゆみの原因物質(ヒスタミン)が体の中で悪さをするのを押さえます。このタイプのお薬には即効性があります。点眼薬ではリボスチン点眼液、ザジデン点眼液などがあり、内服薬ではアレグラ、ジルテック、ザジデン、アレジオン・・など多数あります。
内服薬は眠くなるものもありますが一昔前のお薬よりもはるかに眠くならないようになっています。
どうしても眠くなってしまう方は、睡眠前に服用することをおすすめしますが、このなかでも眠気の誘発が弱めの薬(例:アレグラ)を服用することもお勧めです。(点眼液でも、「眠くなる・・」という方もいます)。
アレグラ錠60mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)
スギ花粉症などの季節型アレルギー性結膜炎では、まず抗アレルギー点眼薬を使います。抗アレルギー点眼薬は、I型アレルギー反応をおさえる点眼薬のことです。マスト細胞のなかにあるケミカルメディエーターが、結膜にばらまかれるのを防ぐケミカルメディエーター遊離抑制薬や、ヒスタミンが結膜の神経や血管に結合するのをおさえ、目のかゆみや充血をおこさないようにする、ヒスタミンH1受容体拮抗薬があります。
その他にも、熱性炎症性疾患(結膜炎、角膜炎、中耳炎、扁桃腺炎 ..
何らかの原因によって、結膜に炎症が生じてしまう疾患です。結膜炎の原因は主に、細菌やウイルス、アレルギーなど様々あり、種類と症状も多岐にわたります。
結膜とは、まぶたの裏側から折り返して角膜輪部(黒目と白目の境目)まで覆っている膜です。眼球に異物が入らないように守ったり、眼の表面を涙で覆い、目を潤わせたりする役割を担っています。人の目は開いている時、常に空気にさらされ続けています。そのため、細菌やウイルスによる感染症が発生しやすい部位だと言えます。
アレルギー性結膜炎を発症すると、眼の充血やかゆみ、眼ヤニなどが起こります。また、鼻水やくしゃみなどが出るアレルギー性鼻炎と併発したり、白目がブクブクと腫れたり、異物感・痛みが伴ったりすることもあります。
ウイルス性結膜炎によって起こる症状は、感染するウイルスの種類によって異なります。起床時に目が開かないほど目ヤニがたくさん出る、強い充血、片目から起こる症状などが特徴的です。他人に感染するリスクがある結膜炎もあり、その場合は学校や幼稚園、職場を休まなければなりません。
結膜炎、耳鳴、呼吸困難、嗄声、鼻漏、気道うっ血、副鼻腔うっ血 ..
アレルギーの原因と接触する機会をなるべく減らすことも大切です。
たとえば、花粉のアレルギーがあるのであれば、花粉症の季節には外出時にゴーグルやマスクをつけることがおすすめです。眼鏡をかけるだけでも、目の表面に入る花粉の量を減らすことができます。
ハウスダストがアレルギーの原因であれば、排気循環式の掃除機を用いてなるべく頻回掃除を行ったり、ほこりがつきそうなものや家具を身の回りに置かないことも対策になります。
ベッドのマット、ふとん、枕にダニを通さないカバーをかけることも役に立ちます。
対策を立てるためにも、アレルギー検査は非常に有用です。
点眼薬ではリボスチン点眼液、ザジデン点眼液などがあり、内服薬ではアレグラ、ジルテック、ザジデン、アレジオン・・など多数あります。
ダニやハウスダスト、ペットの毛、カビ、花粉、コンタクトレンズの汚れなど、特定のアレルゲン触れることで発症するアレルギー反応です。目・目周りのかゆみ、目の充血などの症状がみられます。
アレルギー性結膜炎は季節性と通年性に分けられます。そして、10 歳頃までの男児によくみられるのが「春季カタル(重度のアレルギー性結膜炎)」です。春季カタルは発症すると、まぶたの裏に粘膜の盛り上がりが生じ、激しい目のかゆみと白い糸を引くような目ヤニがたくさん出るようになります。
アレルギー性結膜炎は、「目がかゆいから」と何度も目を擦ってしまうようになるため、角膜を傷つけてしまう恐れがあります。視力低下を引き起こすこともあるため要注意です。
通年性アレルギー性結膜炎を発症しているときは、
これらの症状は個人差があり、重症度や症状の組み合わせもさまざまです。また、これらの全身症状は花粉症やアレルギー性鼻炎の他にも風邪など、他の疾患で類似の症状が見られることがあるため、症状が続く場合や自己判断が難しい場合は、医療機関での診察が推奨されます。
通年性アレルギー性結膜炎では、
ビラノアは、1日1回、1錠を経口で服用するお薬です。
蕁麻疹、皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そうよう症)に伴う皮膚のかゆみの治療やアレルギー性鼻炎に用いられます。
名称の由来はビラノア錠の一般名であるビラスチンより、Bilastine Non AllergyからBila no aと命名されました。
も通年性アレルギー性結膜炎の症状です。
コレクチム軟膏(JAK阻害薬)は、アトピー性皮膚炎の原因となる生理活性物質(サイトカイン)であるIL-4, IL-13, IL-31が免疫細胞や神経にある受容体と結合した後、細胞内の炎症を引き起こすシグナルに関わるJAKを阻害することにより皮膚の炎症やかゆみを抑える薬です。プロトピックの様な刺激感がなく、目の周りにも塗ることが出来る軟膏です。目や口、鼻の中などの粘膜には塗らないようにしましょう。
通年性アレルギー性結膜炎を引き起こす原因として、
文献2)アレルギー性結膜疾患診療ガイドライン編集委員会ほか. アレルギー性結膜疾患診療ガイドライン(第2版). 日本眼科学会雑誌. 114巻10号. p.829-870(2010).
※図2は「追記2 原因抗体」を参照