[PDF] 抗コリン作用を有する薬剤における禁忌「緑内障」等に係る
○ 原発閉塞隅角緑内障(primary angle closure glaucoma)
○ 原発隅角閉塞症(primary angle closure glaucoma)
○ 原発閉塞隅角緑内障疑い(primary angle closure glaucoma suspect)
緑内障で使えない薬 | たける眼科 | 福岡市早良区 高取商店街[西新駅
れているのですが、緑内障になると房水がうまく排出されずに眼内に溜まってしまい、眼
○ 原発開放隅角緑内障(広義)
○ 正常眼圧緑内障
○ 高眼圧症
○ 前視野緑内障
多くの方が該当します。
下記の薬の使用制限はありません。
ただし眠気が出やすく、抗コリン作用があり、緑内障や前立腺肥大などの人では禁忌です。 ..
緑内障禁忌薬剤に気を付ける必要のある方は緑内障の患者さんの約12%になります。診療をすでにうけておられる閉塞隅角緑内障の方には眼科医師から禁忌薬剤の注意がなされているはずです。禁忌薬剤の注意をうけていなければご自身は他の分類の緑内障であると考えてください。一方、いままで眼科診療をうけておられない方で、表1の分類に含まれる新薬の使用を始められてから眼痛や一過性の視力低下を自覚される方は
閉塞隅角緑内障に罹病している可能性があるので眼科診察をうけることをお考え下さい。緑内障禁忌薬剤にはどうして服用が必要な薬剤が含まれています。このような場合は早期に白内障手術をうけられて閉塞隅角を開放する治療選択肢があります。水晶体を眼内レンズにかえることにより隅角は開大し(図2)、散瞳しても眼圧上昇を起こす可能性は極めて低くなります。
ひとつは「隅角」と呼ばれる房水の通り道が閉じてしまう「閉塞隅角緑内障」というタイプ、も
第一世代と第二世代(ゼスランのみ)は緑内障や前立腺肥大に禁忌です。 ..
まず緑内障とは、視神経が何らかの原因で障害を起こし、視野が欠ける病気です。視神
うひとつは房水の排出口部分が目詰まりを起こす「開放隅角緑内障」というタイプです。
[PDF] 付表① 当院で汎用される抗アレルギーと使用時の注意点
緑内障は先進国では失明原因の眼疾患の1位となっています。本邦では40歳以上の約5%の方が緑内障を罹病していると考えられています。緑内障は病型によって分類されますが各々の罹病率は開放隅角緑内障(3.9%)、閉塞隅角緑内障(0.6%)、続発緑内障(0.5%)、発達緑内障(0.0%)となります。『閉塞隅角緑内障』は眼圧調整に重要な排水口である『シュレム管』がある隅角とよばれる部位が狭窄、閉塞していることが主因の緑内障です。散瞳すると隅角はさらに狭くなるために(図1)閉塞隅角緑内障の方では急激な眼圧上昇を引き起こす可能性があります。なかでも急性閉塞隅角緑内障(緑内障発作)とよばれる急激な眼圧上昇をおこす状態になると眼痛、頭痛、嘔気をともない視機能を失う危険性があります。
には、目の状態にも影響を与えるものがあります。眼科の部分でお話をすると、緑内障の
アレグラ錠60mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)
「閉塞隅角緑内障」であるかどうかが重要です2。
フェキソフェナジン及びアレグラの成分に過敏症の既往歴のある患者への投与は禁忌である。 ..
薬局窓口で「緑内障の治療をうけていませんか?」あるいは「どのような緑内障かご存知ですか?」との質問を受けられた方もおられるかと思います。これは一部の薬剤が緑内障の患者さんが使用してはいけいない薬、つまり『緑内障禁忌薬剤』になっているからです。緑内障禁忌薬剤は様々な治療薬(表1)に含まれていますが、いずれの薬剤も抗コリン作用とよばれる副交感神経を刺激するアセチルコリンの抑制作用を有しています。抗コリン作用をもつ薬剤は瞳孔を広げる散瞳効果があり、この散瞳が『閉塞隅角緑内障』とよばれるタイプの緑内障の病状を悪化させます。
第二世代抗ヒスタミン薬はアレジオン®、エバステル®、ジルテック®、タリオン®、アレグラ ..
緑内障を指摘されている多くの方は「開放隅角緑内障」です。
この場合は、禁忌となりません。
総称名:アレグラ; 一般名:フェキソフェナジン塩酸塩; 販売名:アレグラ錠30mg, アレグラ錠60mg; 製造 ..
花粉症等のお薬に注意が必要なのは、前者の閉塞隅角緑内障タイプになります。お薬の
花粉症の目薬「アレジオンLX点眼液0.1%」アレルギー性結膜炎治療薬
緑内障と診断されたかた/高眼圧症を指摘されているかたには、禁忌薬(使えない薬・飲めない薬)があります1。
その1つは、抗ヒスタミン薬のフェキソフェナジン(アレグラ)です。これが ..
(1)緑内障のほとんどは開放隅角で、抗コリン作用のある薬剤をのんでも危険はありません。
(2)狭隅角の人だけが危険ですが、眼科に受診していない場合、本人は緑内障の危険について無自覚・無症状なので、添付文書に記載があっても無意味です。
(3)狭隅角の人でも、眼科で予防的にレーザー虹彩切開術を受けていれば、緑内障急性発作の危険はありません。(この処置を受けていない場合は注意が必要です)
つまり、添付文書に緑内障禁忌と書いてあるのはあまり合理的ではなく、実際には不要な脅しになってしまっていることがほとんどです。
しかも、抗コリン作用がかなり弱くても、可能性だけですべて一律に緑内障禁忌になってしまっているのも問題だと思います。
もっとも、以上の議論はかなり単純化してしまっているのも事実。ものごとに例外はつきものです。たいていは大丈夫とはいえ、添付文書にある以上、一応眼科医にその薬をのんでよいかどうか尋ねていただくのが安全です。
緑内障(高眼圧症)は、目の構造から大きく2つに分類されます。
○ ぶどう膜炎にともなう緑内障
○ 白内障・硝子体・角膜移植手術後の緑内障
○
○ 糖尿病網膜症・網膜静脈閉塞症にともなう血管新生緑内障
眼の構造上、緑内障には二つのタイプがあります。
狭隅角でも、緑内障発作をおこさなければ全く無症状です。視神経や視野も問題ないことが多いので、健康診断などで見つかることもまずありません。眼科にかかったことがない限り、わからないのです。本人も気づきません。
急性緑内障発作は、こういう、全く無自覚・無症状の人におこります。眼科にかかったことのない狭隅角の人が危ないのです。
自分で緑内障の危険があるという意識は全くありませんから、添付文書に「緑内障には禁忌」とか「狭隅角には禁忌」と書いてあったとしても無意味です。
逆に、眼科で狭隅角のために緑内障の急性発作をおこす危険が高いと診断されても、レーザー虹彩切開術を受けていれば危険でなくなります。
つまり、内科などの医師が、患者さんに緑内障かどうか問診することは、緑内障の急性発作を防ぐのに役に立っていないのです。
表1 緑内障禁忌薬剤がふくまれる薬剤の分類
交感神経・副交感神経に作用する薬は非常に多いので、緑内障禁忌の薬も多くなってしまいます。
しかし、ほとんどの緑内障は狭隅角ではなく、開放隅角なので、急性発作はおこしません。
最近診断されることの多い正常眼圧緑内障(NTGと呼ぶこともあります)も開放隅角ですから、急性発作はおこしません。
たとえ狭隅角でも、「レーザー虹彩切開術」という処置を受けておけば、緑内障発作をおこすことはなくなります。緑内障禁忌の薬でも安心して使えるのです。眼科にかかっていれば、緑内障発作の危険が高い人には、この処置をしていることが多いのです。
また、散瞳することは副交感神経を抑制して毛様体筋を弛緩させることそのものなので、以前に眼科で散瞳をして特に問題なかったなら、緑内障禁忌の薬を使っても、緑内障発作をおこす心配はきわめて少ないと言えます。(ゼロではない)
要するに、たいていの場合は大丈夫。緑内障でも、ほとんどの薬が使えるのです。
【メインテーマ】花粉症と緑内障
全ての緑内障について、分類をカルテに記載しています。
不明な点は、いつでもお尋ねください。
以前は「発達緑内障」と呼ばれていた疾患です3。
なぜ、これらの薬は緑内障の場合に使ってはいけないとされているのでしょうか?
これらの薬物は、副交感神経を抑制する(抗コリン作用という言い方をすることが多い)か、あるいは交感神経を刺激する作用を持っています。どちらも同じような効果を持ち、瞳孔を閉じる働きを持つ毛様体筋を弛緩させるため、隅角が狭くなってしまい、眼圧上昇がおこると考えられています。
もっとも、開放隅角ならそんなに眼圧は上昇しませんし、仮に一時的に少し眼圧が上昇してもすぐ元に戻ります。
ただ、もともと狭隅角の場合は、抗コリン作用をもつ薬物によりさらに隅角が狭くなると、緑内障発作をおこす心配があります。つまり、狭隅角の方に限って危険なのです。
※隅角は虹彩の根元にあって房水が流出するところ。
点眼液で緑内障や前立腺肥大禁忌のものはありません。
✔ 抗コリン作用・交感神経刺激作用など
閉塞隅角緑内障禁忌と記載のある薬剤(飲んではいけない薬)
○ 感冒薬
○ 鎮痛薬
ロキソニン・カロナール
○ 鎮咳薬
○ 抗ヒスタミン薬
○ 鎮暈薬
○ 消化性潰瘍薬(鎮痙薬)
○ 排尿障害治療薬
○ 気管支拡張薬
○ 抗不整脈薬
○ 狭心症治療薬(硝酸薬)
○ 低血圧治療薬
○ 抗パーキンソン薬
○ 抗てんかん薬(BZ系)
○ 抗不安薬
○ 抗うつ薬
○ 催眠鎮静薬
○ ナファゾリン点眼(プリビナ点眼・アイブースター)
など
[PDF] 15. 緑内障患者への投与に注意が必要な薬剤
添付文書を読むと、「緑内障の人には禁忌」と書いてあることが結構あります。「狭隅角緑内障の人には禁忌」と書いてあることもあります。
緑内障禁忌のくすりのうち最も使うことが多いのは抗ヒスタミン剤でしょう。かゆみどめとしてよく使われ、花粉症の時にお世話になる方も多いでしょう。風邪薬にもよく入っています。
ということは、緑内障の人は、花粉症のくすりも風邪薬も使えないのでしょうか?
睡眠薬もほとんど緑内障禁忌と書いてあります。睡眠薬として現在最もよく使われているベンゾジアゼピン系の精神安定剤はすべて緑内障禁忌です。
つまり、添付文書に従うと、緑内障の人は睡眠薬ものめないということになります。不眠症の人はものすごく困りますよね。
図4 緑内障患者に禁忌の薬剤が処方された場合の対処法
緑内障の診断方法が変わり、昔にくらべてたくさんの人が緑内障と診断されるようになりました。緑内障の疑いがあり、半年に1回くらい定期的に診察を受けている人もたくさんいます。
ところが、緑内障の場合は禁忌(使ってはいけない)と添付文書に記載してある薬がたくさんあります。
かぜぐすり、せき止め、抗ヒスタミン剤、睡眠薬、胃薬の一部など・・・ これら全部を本当に使ってはいけないのなら、ものすごく不自由なことになります。
さて、いったいどうしたらいいのでしょう?