この中で眠気が出にくい薬はビラノア、デザレックス、アレグラ、クラリチンです。


ベクロミン【セレスタミンジェネリック】は、花粉症の症状が重いときに効果的な薬剤で、日本でも古くから使用されています。抗ヒスタミン作用と抗炎症作用をあわせもっており、効果の強さと即効性があります。花粉症などのアレルギー症状のほか、湿疹や蕁麻疹、皮膚炎などにも有効です。
眠くなりやすいため、半年以上継続して使用しないよう注意をしてください。


そんな数ある抗ヒスタミン薬の中から、を効果が強い順でご紹介します!

【加筆修正】回答の根拠②
『ビラノア』の速く強力な効果が示されたのは皮膚のアレルギー疾患のため、ほとんど同じ効果であることが示された季節性アレルギー性鼻炎とは区別して記載しました。

今回の結果で大体見えてきたでしょうか?
まとめますと、ベースラインから13日までのスコアの推移をみると、
・ビラノアやアレグラはプラセボよりも効果に優れていると考えられる
・ビラノアはアレグラよりも即効性に優れていると考えられる
・ビラノアは1日1日の服用で効果が持続すると考えられる
(アレグラは1日2回の服用)
・ただし、症状が出る前から飲み始めていればアレグラもビラノアもあまり変わらないと考えられ、費用を考えるとアレグラ(ジェネリックのフェキソフェナジン塩酸塩)を選ぶという選択肢もある
ということになります。

眠気が少なく切れ味のよいビラノア。勤務先の薬局でも評判がいいです!

1種類の「抗ヒスタミン薬」で十分に効果を得られない場合、することもあります15)。ただし、副作用で眠気や鎮静はより強く現れると考えられるため、他に良い選択肢がない場合の例外的な対応です。

さて結果の続きです。
前回説明した2週間後の結果ではプラセボとビラノア、プラセボとアレグラ、大した差がありませんでした。
上の推移のグラフをみるとどうでしょうか?プラセボでも徐々にスコアが下がっていっていますが、特に1~5日くらいだと圧倒的にビラノアやアレグラの方が効果が勝っているのが分かりますね。

第2世代のなかでも、ビラノア・アレグラ・デザレックスは特に脳内移行率が低く ..

アレグラをあまり落とすといけないので補足ですが、よく花粉症の薬は症状がでる前、早い段階から飲むのが良いといわれているかと思います。
上の推移のグラフをみると効果が現れるまで結構かかりますね。アレグラのスコアはベースラインから7日まで下がり続けているので、最大の効果を得るのに服用してから約1週間くらいかかることが分かります。
逆に考えると、症状が出る前から飲んでしまえばビラノアと効果はあまり変わらないと考えられます。
アレグラはジェネリック医薬品も出ているので、費用を安く済ませたい場合はアレグラを選ぶという選択肢もあります。

持続性の結果がもう少しインタビューフォーム掲載されているので解説します。
1日1回の服用というと、飲んだ直後の効果が24時間後、次に飲む直前までほんとに持続するの?と思う方もいるかと思います。
それについて、インタビューフォーム19頁にグラフがあります。
先ほどのグラフと解析方法が異なるようで、こちらは実際の値ではなく、推定された値で出しているので結果が先ほどのグラフと若干異なるのですが、ビラノア(本剤)では投与1時間後(左のグラフ)と2回目の投与前(ビラノア)で変化したスコアの変化量はほとんど変わっていません。
よって、この結果を見る限りでは、薬を飲んでから次に飲む24時間後まで効果が持続すると考えられます。
(アレグラの結果の方がこのグラフでは若干スコアが低くなっていますが、アレグラの右のグラフは1日2回目投与の2回目投与前の結果と思われます)

内服薬(アレロック、ザイザル、ルパフィン、クラリチン、ビラノア

そして、ビラノアは下がったスコアを13日まで持続的に維持できています。
アレグラでも3日後は同様に維持できているのですが、決定的な違いがあります。
それは、ビラノアは1日1回で服用でよいのに対し、アレグラでは1日2回服用する必要があるということです。
ビラノアは1日1回の服用で即効性を示し、持続性も保つことができる薬と言えるでしょう。

いかがでしょうか?
ビラノアは1日目に一気に―1まで下がっています。一方、アレグラ(フェキソフェナジン)ではビラノアと同じくらいまで下がるのに3日くらいかかっていますね。
ビラノアはアレグラよりも即効性に優れていると言えるかと思います。


ビラノア, アレグラ, フェキソフェナジン, アレジオン, オロパタジン

理論上は、インバースアゴニスト作用の強い抗ヒスタミン薬を花粉症の初期治療で用いれば、いざ花粉が飛散してヒスタミンが遊離されても、不活性型のヒスタミン受容体が多いわけですので、ヒスタミンが大量にあっても反応せず、結果としてアレルギー反応が軽くてすむわけです。

注意書きに「運転不可」記載がありません。つまり眠くなりにくい = ビラノア、アレグラ、ディレグラ、クラリチン ..

こちらのサイトでいつも勉強させていただいてます。ありがとうございます。
わかりやすい説明で、何回も繰り返し見ています。
アレグラとグレープフルーツジュースの件ですが、販売するにあたりとても気になったので(私は登販です‥)職場の薬剤師に話したら、その人も初耳だ!ということでメーカーに問い合わせてました。1.5ℓくらい飲んだら影響を受けるとの回答でした。そこまで飲む人も少ないでしょうが、可能性として頭には入れておきたいです。

【2025年最新版】抗ヒスタミン薬の強さランキング一覧 | 健康コラム

初めまして!
ご質問ありがとうございます。
“アレルギー性鼻炎に対しては”、ビラノアとザイザルの併用、つまり構造の異なるH1 blocker同士の併用は可能ではありますが、眠気や倦怠感などの副作用が出やすくなるリスクを考慮して原則併用は避けます。
したがいまして、抗ヒスタミン薬の併用ではなく、抗ヒスタミン薬の切り替えやロイコトリエン受容体拮抗薬などの追加を行うのが一般的な治療となります。
処方指示以外の内服をされる場合には、かかりつけの先生に相談いただくのが安全かと思います!

* この表を見る限り、眠気の副作用がない花粉症、アレルギー性鼻炎の薬は、①ビラノア、②アレグラ、③ ..

ガイドラインではいくつもの選択肢が掲げられていますが、症状がないか極軽度の段階での初期治療としては弱めの第2世代抗ヒスタミン薬(アレグラ、アレジオン、ビラノア、デザレックスなど)か鼻噴霧ステロイド薬(アラミスト、ナゾネックス、エリザス)が良いと考えています。厳密には以下に示すような、インバースアゴニスト作用をもつ抗ヒスタミン薬が適切と考えられますが、現在主流の抗ヒスタミン薬の多くはインバースアゴニスト作用をもつとされているので、それほど気にしなくてもよいでしょう。

ビラノア(ビラスチン)は、2016年に薬価収載された比較的新しい抗ヒスタミン薬です。 ..

この結果のみで考えると、ビラノアもアレグラも変わらないじゃないか!ビラノア飲むメリットあるの?プラセボともあんまり変わらないってどういうこと?
となるので、色んな結果をみていくことにします。

慎重投与などあれこれ気にしなくても比較的安心・安全なのは「アレグラ(フェキソフェナジン塩酸塩)」です。 ..

点鼻のアラミストと組み合わせた場合にはビラノアほどの効果が必要ないことも多いですし、花粉飛散量が多くて症状がひどい日に緊急避難的にビラノアやデザレックスやザイザルを使うことで、眠気を避けることもできます。

アレグラ、アレジオン、ビラノア、デザレックスなど)か鼻噴霧ステロイド薬 ..

今回は前回に引き続き、ビラノアの効果について臨床試験の結果をみていきます。
前回は2週間薬を飲んだときの鼻症状合計スコア(TNSS)の結果をみました。
スコアについてよく考えることが重要という話をしましたが、TNSSは15点満点のスコアで、ベースライン(薬を飲む前)のスコアが大体7点台の患者さんが試験対象となっていました。
そして、ビラノアとアレグラでは2週間後に約1点程度スコアが下がっており(改善されており)、プラセボでは約0.6点程度下がっていました。

アレグラとアレジオンはどちらが効く? どちらも第二世代抗ヒスタミン成分を配合した内服薬ですが、効き目の強さに明確な違いはありません。

はじめまして。コメント失礼いたします。
ビラノアとザイザルの併用は問題あるのでしょうか。
お忙しい中恐れ入りますが、ご教授いただきたくお願い致します。

花粉症(抗ヒスタミン薬)の違い ビラノア、デザレックス、アレグラ

初めまして!
ご質問ありがとうございます。
ビラノア含むH1 blockerは、”アレルギー性鼻炎に対して”は、同効のH1 blocker同士での併用内服は”原則”避けることになっております。
したがいまして、ビラノアで効果が十分でない場合に”追加する薬”としては、ロイコトリエン受容体拮抗薬(オノンなど)やステロイド点鼻薬が候補に挙がります。
また、アレルゲンによってはアレルゲン免疫療法(減感作療法)という根治療法も存在しますので、一度かかりつけの先生に相談されてみても良いかもしれません!

【薬剤師の勉強】抗アレルギー薬➂デザレックス/ルパフィン/ビラノア[最先端抗ヒスタミン徹底比較!!] · Comments13.

初めてメールをさせてもらうものですが、お忙しい中すみません。
今、ポララミンとビラノアを併用して、飲み始めたのですが、組み合わせが心配なので、ビラノアと併用できるものが、他にあるのかを教えてもらえれば、と思い、この度はメールさせてもらいました。私は30年ぐらいアレルギー性鼻炎に悩まされてきたものです。
よろしくお願い致します。

【花粉症の薬】強さや眠気を比較!2024年おすすめの抗ヒスタミン薬

・1日1回の服用でよい
・くしゃみや鼻水といったアレルギー性鼻炎だけでなく、じんましんにも効果的
アレグラと比べてビラノアにはこんなメリットがあります。

花粉症にも効果があるデザレックスとビラノアの比較、市販薬ある?

セトシップ【ジルテックジェネリック】は、ジルテックのジェネリック医薬品です。第二世代の抗ヒスタミン薬であり、効果も比較的強いとされています。花粉症の症状改善に加えて、通年性アレルギー性鼻炎にも効果があるとされています。

デザレックスは、ビラノアやアレグラと同じ抗アレルギー薬です。 (成分にステロイド入ってることはありません)

◆脳内ヒスタミン受容体占有率による分類
デザレックス:非鎮静性(20%未満)
ビラノア:非鎮静性(20%未満)

【花粉症】 デザレックスとビラノアとルパフィンの違い 【蕁麻疹】

というわけで、
抗アレルギー薬ビラノアを飲み方や飲み合わせの注意点と市販薬はあるのかについて、アレグラと比較しながらお話してきました。