肺炎や中耳炎には、アモキシシリンの1日最大量は4000mgとありますね。


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アモキシシリンの最大投与量については、記載の変遷がありました。

たとえば、13歳で体重60kgの中学生が小児科外来に来たとき、アモキシシリン5400mgを処方していいのでしょうか。
それとも、成人量である1日1000mgまたは1500mgを上限とするべきでしょうか。

通常、小児には、クラバモックスとして1日量96.4mg(力価)/kg(クラブラン酸カリウムとして6.4mg(力価)/kg、アモキシシリン水和物として90mg(力価)/kg)を2回に分けて12時間ごとに食直前に経口投与する。

[PDF] アモキシシリン水和物 小児感染症に対する最大投与量の変更

米国小児科学会の「急性中耳炎の診断と管理のためのガイドライン2013] には最大用量は示されていない。
しかし、高用量のアモキシシリン療法では最大1日量を4000mg/日としている専門家がいる(Bradley 2015)。

アモキシシリン水和物として、通常1日20〜40mg(力価)/kgを3〜4回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日量として最大90mg(力価)/kgを超えないこと。

本邦では、高用量 AMPC について、単剤での有効性を比較臨床試験において検証した報告

生後3カ月以上に市中肺炎には、アモキシシリン90mg/kg/日を12時間ごとに分割投与する。1日の最大投与量は4000mgである(Bradley 2011)。

ですが、たとえば5歳、体重17kgの子どもに1日1500mg処方するとなると大変です。
5歳は通常、粉薬で処方することになりますが、わが国でよく使われるアモキシシリンは10%製剤です。
つまり

Table: 中耳炎に用いる抗菌薬-MSDマニュアル プロフェッショナル版

クラバモックスだと約60%製剤ですので、こちらだとかなり飲む量が減ります。
UpToDateでは、中耳炎や副鼻腔炎にはクラバモックスを推奨していますね。

日本小児科学会小児科専門医、認定小児科指導医、日本アレルギー学会アレルギー専門医、臨床研修指導医、日本周産期・新生児医学会新生児蘇生法インストラクター、アメリカ心臓協会小児二次救命法インストラクター、兵庫小児アレルギー・呼吸器懇話会世話人、Yahoo!公式コメンテーター。神戸大学大学院医学研究科内科系講座小児科学分野に入局。現在、兵庫県立丹波医療センター小児科医長。モットーは新生児から思春期まで幅広く。


二次治療から AMPC 高用量が削除され,TBPM―PI と TFLX が加わった.三次治療に TBPM―PI と TFLX が加わ

小児科では非常にポピュラーな抗菌薬です。
溶連菌性咽頭炎、中耳炎、副鼻腔炎、肺炎などで使用されます。

Tebipenem pivoxil細粒の小児急性中耳炎に対するcefditoren pivoxil高用量対照ランダム化二重盲検比較 ..

・48時間以上持続する耳痛がある。・過去48時間に体温が39°C以上である・両側性急性中耳炎または耳漏(耳だれ)がある。

回答 肺炎球菌ワクチン、インフルエンザワクチンは一部の中耳炎(特に反復性中耳炎)にも有効です。 ..

実際の初期研修医からの「こんな小児科研修をしたい」という要望に応えました。これから小児科を研修する先生にぜひ学んで欲しい1冊です。

これらのことから,今回の調査の範囲では重症化した小児急性中耳炎における CFPN-PI の高用量によ ..

急性中耳炎は耳痛,発熱,耳漏が主な症状である。小児,特に乳幼児に好発し,多くは上気道炎に続発する。肺炎球菌とインフルエンザ菌が2大起炎菌である。

モキシシリンはなぜ高用量か? ②インフルエンザ菌に対してアモキシシリンは有効か?

小児例では「小児急性中耳炎診療ガイドライン」に沿って,急性中耳炎を年齢,症状や鼓膜所見をもとにスコア化して,重症度に応じた治療が行われる。2歳未満の乳幼児で耳痛と発熱がある場合,中等症以上である。中等症以上では鼓膜切開術も行われる場合がある。抗菌薬はサワシリン(アモキシシリン水和物)を第一選択とし,インフルエンザ菌が検出された場合はセフェム系抗菌薬などの投与も考慮する。発熱例や鼓膜に高度の発赤・腫脹がある場合,鼓膜切開術が必要になる。

にもあるように、中耳炎、副鼻腔炎や肺炎では、高用量のアモキシシリンを使用することがありま

子どもに限らず、大人の場合も中耳炎や副鼻腔炎の症状によっては、通常よりも多めの抗生物質を使う場合があります。
そのため耳鼻科では、内科などでもらうよりも薬の量が多くなる傾向にありますが、勝手に飲む量を減らしたりせず、指示された量を服用するようにしてください。

市中発症肺炎、中耳炎、溶連菌の第一選択薬。高用量で使用することにより

レンサ球菌:溶血レンサ球菌による皮膚軟部組織感染症(壊死性筋膜炎であればクリンダマイシンの併用を検討)や緑色レンサ球菌による感染性心内膜炎の第一選択
髄膜炎菌:髄膜炎菌性髄膜炎の第一選択
感受性のある肺炎球菌での第一選択:最近ではペニシリン耐性肺炎球菌(PRSP:penicillin-resistant )が増えている
梅毒・レプトスピラなどのスピロヘータ属の第一選択
クロストリジウム属(など)や口腔内嫌気性菌の大部分(など)
その他さまざまな微生物に活性がある:ジフテリア()・炭疽菌 ()・放線菌のアクチノミセス()など
× 黄色ブドウ球菌・大腸菌はペニシリナーゼを産生するため耐性であることが多い
× 横隔膜下の嫌気性菌には無効

耳の鎮痛目的の抗菌薬がダメな理由【時流 急性中耳炎診療を考える】

【ベンジルペニシリン】200万~400万単位 4時間ごと静注 または 1200万~2400万単位 24時間持続静注
髄膜炎・感染性心内膜炎・壊死性筋膜炎などの重症病態では高用量での使用が望ましい

β-ラクタマーゼ非産生アンピシリン低感受性インフルエンザ菌(lowBLNAR)の場合には、高用量であれば有効性が期待されることがあります。

中枢神経毒性
ペニシリンGの直接的な脳に対する毒性によるとされています。腎機能低下時に高用量で使用した場合にけいれんを誘発することもあります。

腎機能低下時に高用量で使用した場合にけいれんを誘発することもあります。 ..

電解質異常
点滴製剤はカリウムが含まれており(1.7 mEq/100万単位)、大量投与で高カリウム血症になることがあります。

中耳炎に用いる抗菌薬 · アモキシシリン · < 14歳:40~45mg/kg,12時間毎

今では抗生物質によって比較的楽に治る中耳炎・副鼻腔炎でも、昔は命とりの病気でした。また、中耳炎・副鼻腔炎が長引くと聴力障害などのトラブルにつながる恐れがあります。早めに耳鼻科を受診し、きちんと薬を飲んで治療するようにしてください。

い CDTR15mg/kg/day (CDTR 高用量)を投与し

Jarisch-Herxheimer反応
梅毒の治療開始時に菌体成分が放出されることによる反応。
症状:発熱、咽頭痛、倦怠感・筋肉痛・頭痛などの全身症状、梅毒病変の一過性悪化などです。
治療開始数時間後に出現し、1日程度で消失することが多いです。治療開始前にこのような症状が出現する可能性があることを説明しておく必要があるでしょう(薬剤アレルギーと思って治療を中断してしまうかもしれないため)。

中耳炎; 肺炎; 髄膜炎; 化膿性関節炎; とびひ・丹毒(たんどく)・蜂窩織炎 ..

欧米では経口吸収率のよいpenicilin Vが使用できるが、本邦では使用できません。
ペニシリンGの内服薬(バイシリン)をどうしても使用したい場合(例:GAS咽頭炎疑いだが伝染性単核球症がどうしても除外できずアモキシシリンを使いづらい場合)は、胃酸の影響を受けにくい空腹時の投与を検討しましょう。

肺炎や中耳炎には、アモキシシリンの1日最大量は4000mgとありますね。 今日の治療薬

肺炎球菌・髄膜炎菌による肺炎・髄膜炎
溶血性レンサ球菌による皮膚軟部組織感染症(壊死性筋膜炎であればクリンダマイシンの併用を検討)
リステリア()菌血症・髄膜炎の第一選択
腸球菌 感染症の第一選択
腸内細菌科による感染症(尿路感染症など):大腸菌、サルモネラなど
インフルエンザ桿菌()による中耳炎・副鼻腔炎・気道感染症
× は内因性耐性があり無効

1カプセル500mgと高用量, カプセル状 1箱200錠と大容量

・急性中耳炎は薬剤耐性菌の増加による難治化および遷延・反復が問題になっており,エンピリックな初期治療薬として抗菌スペクトルの広い抗菌薬が選択されがちである。しかし,高用量のアモキシシリンはペニシリン耐性肺炎球菌(PRSP)にも感受性があり,ほとんどの急性中耳炎に有効である。