重症感染症は腎機能によらず最大投与量/最小間隔で開始する! ラリキシン錠
腎機能への影響も報告されており、特に腎機能が低下している患者さんでは投与量の調整が必要となる場合があり、高齢者や慢性腎臓病患者、利尿剤使用中の患者さんなどでは、投与前後の腎機能評価と慎重な経過観察が求められます。
成人の腎機能障害患者への推奨投与量:腎機能障害患者においても、障害が重
肝機能障害の症状として倦怠感、食欲不振、黄疸などが現れることがあり、これらの症状が出現した際には速やかに医療機関を受診するよう患者さんに指導し、必要に応じて投与中止や代替薬への変更を検討することが重要です。
腎機能障害のリスクを最小限に抑えるため十分な水分摂取と尿量の確保が大切であり、必要に応じて腎機能検査を行いながら慎重に投与を継続し、異常が認められた場合には速やかに投与量の調整や中止を検討することが重要です。
[PDF] 腎機能低下時に最も注意の必要な薬剤投与量一覧 (2017改訂30版)
オーグメンチンの使用に伴い肝機能障害が発生するリスクがあり、特に高齢者や既存の肝疾患を有する患者さん、アルコール多飲者などでは注意が必要となり、定期的な肝機能検査によるモニタリングと早期の異常検出が推奨されます。
オーグメンチンを含む抗生物質の使用に伴う重要なデメリットの一つとして薬剤耐性菌の出現リスクが挙げられ、このリスクは個々の患者さんの治療効果だけでなく、公衆衛生上の大きな課題となっています。
主として腎から排泄されるため,腎機能低下患者には投与量・投与間隔の調節
これらの重篤な副作用は発生頻度は低いものの、一旦発症すると致命的となる可能性があるため、患者さんへの十分な説明と早期の症状認識が不可欠であり、少しでも疑わしい症状が現れた際には直ちに医療機関を受診するよう指導することが重要です。
不適切な使用、長期間の投与、あるいは必要以上の高用量投与などにより耐性菌が選択的に増殖し、将来的な治療オプションを制限する可能性があり、特に医療機関内での耐性菌の蔓延は深刻な問題となる可能性があります。
が必要となる.過量投与で神経症状などの中毒症状をきたすことがあり,注意
特に重篤なアレルギー反応として、薬剤性過敏症症候群(DIHS)やスティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)、中毒性表皮壊死融解症(TEN)などが知られており、早期発見と迅速な対応が生命予後に大きな影響を与えるため、医療従事者は常にこれらの可能性を念頭に置いて診療にあたる必要があります。
耐性菌の問題は個々の患者さんだけでなく社会全体の公衆衛生上の課題となっており、医療従事者と患者さんの双方が適正使用の重要性を理解し、抗生物質の使用に関する正しい知識と適切な態度を身につけることが求められます。
腎機能障害が残ることもあり、注意が必要な疾患です。(参照:日本腎臓 ..
そのため、当院では溶連菌感染症が判明した場合、腎機能障害が残っていないかフォローアップするようにしています。
降圧作用を減弱するおそれがある、腎機能を悪化させるおそれがあるという二つの注意喚起があります。 ..
多くの場合、10日~14日くらいたってから発症します。顔面・まぶた・足のむくみ・血尿・高血圧などが主な症状になります。発症後、時間の経過とともに自然に改善していきますが、時に尿所見異常が持続し腎機能障害が残ることもあり、注意が必要な疾患です。(参照:)
アモキシシリンのみ1回250~500mgを24時間毎。HD患者はHD
特に経口避妊薬との併用では避妊効果が低下する可能性があり、代替の避妊法を検討するなどの対応が推奨され、患者さんへの十分な説明と理解を得ることが大切です。
はペニシリンG 0.625μgに相当(100万単位=0.625g)する。排泄の主
オーグメンチン(アモキシシリン水和物/クラブラン酸カリウム)は、多くの抗生物質と同様に消化器系の副作用が比較的高頻度で見られる薬剤であり、患者さんの日常生活や治療継続の意欲に影響を与える可能性があるため、慎重な経過観察が求められます。
アモキシシリンのみ 1 回 250~500 mg を 24 時間毎.HD 患者は HD
ワルファリンなどの抗凝固薬との併用では出血リスクが高まる可能性があり、凝固能のモニタリングとワルファリン用量の調整が必要となることがあるため、定期的な血液検査と慎重な経過観察が求められます。
日本腎臓病薬物療法学会(JSNP)のホームページまたはfacebookをご覧下さい. 【CKD患者に関する薬剤情報】
再発予防のためには、以下の点に留意することが望ましく、患者さんの生活習慣や環境因子を考慮した個別的なアドバイスが有効です。
[PDF] 複合抗生物質製剤 クラブラン酸カリウム・アモキシシリン水和物錠
外来治療では経口セファロスポリン製剤としてセフカペンピボキシルやセフジトレンピボキシルなどが選択肢となり、患者さんの服薬アドヒアランスや生活スタイルを考慮して、適切な用法・用量で処方されます。
・ホスホマイシン1回1000mg 1日3回 (ESBL産生菌を考慮する場合)
投与期間を延長する判断は、耐性菌の出現リスクや副作用の可能性なども考慮しながら慎重に行われ、患者さんの全身状態や基礎疾患の有無、感染症の重症度などを総合的に評価して決定されます。
重度肝障害(Child Pugh B以上)では35mgへ減量を考慮。 主な注意点
また施設によってはセフェム系抗生剤を5日間でも有効性が高いことから使用されることがありますね。服用期間が短い、感染症で使いやすく耐性菌や腸内細菌叢の問題から考えると、賛否両論があるところでしょう。
[PDF] 2.高齢者における抗菌薬の考え方,使い方 経口薬編
治療効果が不十分な際は、投与量の増加や投与間隔の調整、あるいは投与期間の延長など、個々の状況に応じた治療方針の見直しが必要となる可能性があり、場合によっては他の抗菌薬への変更も検討されます。
アモキシシリン水和物として1回1,000mg(力価)、クラリス
ニューキノロン系抗菌薬は広域スペクトルを有し、呼吸器感染症の主要な起因菌に対して優れた抗菌活性を示すだけでなく、組織移行性が良好で、1日1回投与が可能な薬剤も多いため、患者さんの利便性も高いという特徴があります。
AMPC の使い方に準じるが,高度腎障害でもAMPC として500mg/日程度(分割)は必要 ..
一方で重症の感染症や複雑性感染症、あるいは免疫機能が低下している患者さんの場合では、10日以上の投与が必要となる場合もあり、時には3週間以上の長期投与が検討されることもあります。
体重1kg当たりアモキシシリンとして1回量10〜20mg(力価)を
特に、嫌気性菌が関与する感染症では、オーグメンチンの嫌気性菌に対する効果が重要となり、歯科治療後の二次感染予防にも用いられることがあるため、観血的処置を受ける患者様や免疫機能が低下している患者様において、感染リスクの軽減に寄与する可能性があります。
セファゾリンNaの腎障害、透析患者への投与方法は? 特殊患者への使用.
ただしニューキノロン系抗菌薬の使用には耐性菌出現のリスクがあるため、慎重な適応判断と適正使用が求められ、特に若年者や妊婦、腱障害のリスクがある患者さんでは使用を避けるか、十分な注意のもとで使用する必要があります。
ビール樽のイメージ!重症患者の抗菌薬投与量の考え方part 2
臓器灌流を把握する上で,腎機能は非常に鋭敏とされており,敗血症などの血行動態が変化しやすい状況では,最も影響を受けやすい臓器です。また,サイトカインなどにより輸出・輸入細動脈両方が拡張し,糸球体内圧が低下し,腎障害をきたします。いわゆる敗血症性急性腎障害です。このように腎機能は急に変化するにもかかわらず,時に血清クレアチニン(sCr)値の変動までに時間差を生じることがありえます。急性腎障害(acute kidney injury:AKI)の際の評価方法としては,尿L-type fatty ac-id binding protein(L-FABP)やneutrophil gelatinase-associated lipocalin(NGAL)などの尿中バイオマーカーをはじめとした指標が指摘されていますが,いまだに臨床応用には至っていません。
現在のAKIの診断基準としては,以前に提唱されたRIFLE基準とAKIN基準を組み合わせたKDI
GO基準が2012年に提唱され[注],以下に示す3項目のいずれかにより定義されていますが,特に(1)や(2)のようにリアルタイムで判断ができません。
(1)48時間以内にsCr値が≧0.3mg/dL上昇した場合,(2)sCr値がそれ以前7日以内にわかっていたか予想される基礎値より≧1.5倍の増加があった場合,(3)尿量が6時間にわたって<0.5mL/kg/時に減少した場合。
sCr値だけではなく,時間当たりの尿量を指標に,特に0.5mL/kg/時未満の尿量であればAKIが存在しているという認識が必要です。
AKIが併存している状況では,腎障害の程度を正確に評価することは非常に困難です。多くの抗菌薬は腎障害の程度で用量調整や投与間隔調整が必要であることから,AKIでは抗菌薬の過大投与とも過小投与ともなりやすいのです。肝代謝など腎障害の程度での調整が不要な薬剤,もしくは,ある程度の過大投与でも臨床的に有害となりにくい薬剤を選択することとなります。
βラクタム系抗菌薬は,一般的には倍量投与となっても副事象が出にくいとされています。たとえば,ペニシリン系などによる痙攣は通常濃度の80倍近くで生じます。よく指摘されるペニシリンなどのβラクタム系抗菌薬による腎障害(急性間質性腎炎)はⅡ型のアレルギーで,用量非依存性であることから,用量と腎障害との関係性はありません。同様に,キノロン系のQTc延長には通常量の1.5倍程度が必要になります。これらの薬剤であれば,やや過大投与となることも見越して,sCr値をもとに投与量を調整し,まったく無尿であればそれ以上に減量を考慮しています。
逆に,治療濃度と副事象が出現しやすい濃度の幅が狭い薬剤とは,アミノグリコシド系やバンコマイシンなどです。一般的には,TDMが必要な薬剤がこれに該当します。これらの薬剤はAKIが併存している状況では使用を避け,可能であれば別の薬剤を検討したいものです。しかし,あくまでも感染症の治療を優先させなければならないため,第一選択薬よりも明らかに劣性が示されている薬剤をAKIのために選択するべきではありません。施設で異なるものの,迅速な血中濃度の測定が可能であれば,繰り返し測定を行い,適切な治療濃度を維持できるように努めます。
以前から腎障害が指摘されており,その程度にも変化がなければ,慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)として対応します。投与方法や投与量などは文末に示した参考文献をもとに判断します。
なお,腎機能の評価で用いられている体表面積で補正した推算糸球体濾過量〔estimated glomerular filtration rate:eGFR(mL/分/1.73m2)〕は,体格が小さな高齢者では過大投与となる可能性があり,各患者での身長や体重から体表面積補正を外したeGFR(mL/分)を用いる必要があります。
透析患者に対する抗菌薬投与も記載の通りではありますが,一律に透析患者でも,残腎機能,透析効率,体重計算でも水分過剰などの兼ね合いによる分布容積の違い,ということから各々で異なっています。持続的血液濾過透析(continuous hemodiafiltration:CHDF)であっても保険用量内の透析効率は,海外とは異なります。しかし,透析患者はいわゆる腎死の状態であり,残腎機能が保持されたほうが好ましいものの,腎機能が喪失しても臨床的に問題はありません。たとえば,バンコマイシンの腎障害以外の副事象としては,聴毒性と骨髄抑制が挙げられますが,いずれも濃度依存性の副事象であるかは不明確です。バンコマイシンに関しては,初回1g投与以降からは,毎透析後に0.5gを追加投与しながら血中濃度を確認するといった方法でも,ある程度の適切な濃度が維持されることが指摘されています。
なお,初回の投与量は腎障害の有無にかかわらず通常用量で行います。また,透析によって薬剤除去が行われることから,追加投与の手間を選択するよりも,可能であれば透析後に投与して時間調整を行っています。
腎不全への抗菌薬の投与の詳細が掲載されている参考文献を文末に紹介します。
[注]
・ Acute Kidney Injury Definition and Staging accord-ing to Risk/Injury/Failure/Loss/End-stage (RIFLE)
・ Acute Kidney Injury Network (AKIN)
・ Kidney Disease:Improving Global Outcomes (KDIGO)
腎機能別薬剤投与量POCKET BOOK 第2版、じほうより
オーグメンチン単独療法が奏功しない場合、マクロライド系抗菌薬の追加併用が検討されることがあり、特に非定型肺炎の可能性が高い症例や、慢性気道感染症の急性増悪例などで考慮されます。