ままゆっくり静注又は生理食塩液もしくはブドウ糖注射液などに希釈


○慢性下気道感染症における抗菌薬の選択 -エンビリック治療の場合(経口薬)
レスピラトリーキノロンが選択薬として最適である。(注:繰り返し使用することにより、緑膿菌、肺炎球菌、インフルエンザ菌では耐性化を招くことがすでに報告されており、培養結果を見て狭域な抗菌薬に変更すべきである。)
①レスピラトリーキノロン:原因微生物となるすべての微生物をカバーする。(スパロフロキサシン、高用量のレボフロキサシン、トスフロキサシン)
②セフェム系薬:ペニシリン耐性肺炎球菌、BLNAR、黄色ブドウ球菌には抗菌活性が劣り、緑膿菌および非定型病原体(マイコプラズマ、クラミジア)には無効である。
③β-ラクタマーゼ阻害薬配合ペニシリン系薬:②と同様であるが、黄色ブドウ球菌には抗菌力が強い。
④ペネム系:②と同様であるが、肺炎球菌、黄色ブドウ球菌に強く、インフルエンザ菌に弱い。
⑤マクロライド系薬:肺炎球菌、インフルエンザ菌、黄色ブドウ球菌には抗菌活性が弱く、緑膿菌には無効である。
(日本呼吸器学会「呼吸器感染症に関するガイドライン」成人気道感染症診療の基本的考え方、2003 より)


ジスロマック錠600mg; アジスロマイシン水和物; 600mg1錠

抗菌剤はいろいろあり選択に迷うところです。いろいろな薬品をはば広く使うより、数種類の薬剤の知識を深くしてパターン化したほうが臨床的に有効と思います。ここではジスロマック、フロモックス、クラビットを主として考察してみました。サワシリン(アモキシシリン)は術前投与としか使用しません。セフゾンもフロモックスが使えないときに使用します。

【11.1.1】ショック,アナフィラキシー〔不快感,口内異常感,眩暈,便意,耳鳴,発汗,喘鳴,呼吸困難,血管浮腫,全身の潮紅・蕁麻疹等の異常が認められた場合には投与中止。[8.2参照]〕【11.1.2】急性腎障害等の重篤な腎障害〔[8.3参照]〕【11.1.3】汎血球減少,無顆粒球症,顆粒球減少,溶血性貧血,血小板減少(0.1%未満)【11.1.4】偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎〔腹痛,頻回の下痢が現れた場合には直ちに投与中止〕【11.1.5】間質性肺炎,PIE症候群〔発熱,咳嗽,呼吸困難,胸部X線異常,好酸球増多等を伴う間質性肺炎,PIE症候群等が発現。投与中止。副腎皮質ホルモン剤を投与〕【11.1.6】中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN),皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)【11.1.7】痙攣〔痙攣等の中枢神経症状が発現。特に,腎不全患者に現れやすい。[9.2.1参照]〕【11.1.8】肝炎,肝機能障害,黄疸〔AST,ALTの著しい上昇等を伴う肝炎,肝機能障害,黄疸が発現〕

ジスロマック細粒小児用10%; アジスロマイシン水和物; 100mg1g

抗菌薬はかなり週類がありどれを使うか迷うところです。歯性感染症の第一選択はセフェム系、歯周組織炎での第一選択は移行率を考慮してマクロライド系、骨髄炎など薬剤の移行が十分で無い時はニューキノロン系が良いとされています。

ジスロマックかフロモックスが第一選択になります。投薬後4-5日経って炎症が改善されなければ、薬を変えます。90%以上が第一選択で治ってしまいます。ジスロマック→フロモックス→クラビットと最後までいったのは2人しかいません。
これら3剤は2011年現在 抗菌力は衰えていません。

患者家族からの「発疹がでて、今日皮膚科を受診したが、ジスロマック錠 ..

グレースビットは(フルオロキノロン系 シタフロキサシン水和物)は非常に優れた抗菌性があります。また錠剤も小さくのみやすいそうです。比較的新しい薬(2008承認)でまだ使っていません。クラリス ファロム優れた薬ですが、数回しか使ったことがありません。

成人1日0.5~2g,2~4回分割,小児1日40~80mg/kgを3~4回分割静注。以上,年齢・症状により適宜増減。成人の敗血症には1日4gまで,小児の敗血症・化膿性髄膜炎等の重症・難治性感染症には1日160mg/kgまで増量可。静注は(局)注射用水,(局)生理食塩液又は(局)ブドウ糖注射液に溶解。成人の場合1回量0.25~2gを糖液,電解質液又はアミノ酸製剤等の補液に加えて,30分~2時間で点滴静注可。小児の場合は投与量を考慮し補液に加えて30分~1時間で点滴静注可。

ジスロマック細粒小児用 10%, アジスロマイシン水和物, 採用

[参考文献]
(1)
(ファイザー株式会社 2022年6月改訂(第1版))

(2)ジスロマック錠250mgの医薬品インタビューフォーム
(ファイザー株式会社 2021年3月改訂(第25版))
※以下サイトより検索の上、参考文献として使用

*本稿では、全国各地において収集したヒヤリ・ハット・ホット事例について、要因を明確化し、詳細に解析した結果を紹介します。事例の素材を提供していただいた全国の薬剤師の皆様に感謝申し上げます。


ジスロマック点滴静注用 (アジスロマイシン水和物) medication

セフェム系のエステル型(セフェム第三世代)です。安全性でいまでも使われているケフレックス(セフェムの第一世代 ですが、今効かせようとすると相当量出さなければなりません)と同じ系統です。2002年のデーターですが、300mg投与で有効率91%とかなり高率です。現在でも歯性感染症には90%の抗菌力があり衰えていません。βラクタマーゼ産生菌には弱いので4-5日で効かないようでしたら薬をクラビット等に変えます。この薬の特徴は出しやすさにあります。プロドラッグですので胃腸障害が少ないです。また他剤との相互作用や患者様の状態によって重篤な疾患を招くことがありません。薬にはなることはあっても毒にはなりません。歯科の第一選択のひとつです。

ジスロマック点滴静注用500 mg、を注射用水4.8 mLに溶解した液(濃度100 mg/mL)

一方、地方独自の審査ルール(都道府県ルール、例えば「山間部などでは冬期に高齢者の通院が困難になるので、薬剤の1回処方量を多くすることを認めている」「地域によって、疾患別リハビリテーションを1日6単位までしか認めない(診療報酬点数上は9単位まで算定可能)」など)の存在が知られていますが、これが横行すれば「全国一律の診療報酬」という大原則に反し、さらに審査の透明性確保がかなわなくなってしまいます(関連記事はととと)。

ジスロマック錠ほか)を肺非結核性抗酸菌症治療に用いることを審査上 ..

100mg1回1錠、朝昼夕食後 、重症例では 75mg1回2錠 朝昼夕食後 投与します。小児も投与可能です 1回3mg/kgを朝昼夕食後

医療用医薬品 : ジスロマック (ジスロマック点滴静注用500mg)

ただし医療現場では、「医学的・薬学的知見に照らし、薬食審で認められていない傷病にも一定の効果がある」と強く推測されるケースがあり、レセプト審査において一定の柔軟な対応がなされています(いわゆる「55年通知」(旧厚生省保険局長による1980年(昭和55年)発出の通知)に基づく適応外使用など)。

[PDF] アジスロマイシンの高濃度希釈投与における安全性の検討

保険診療において、医薬品の使用は「薬事・食品衛生審議会(薬食審)で有効性・安全性が認められた傷病」に限定されています。医療安全を確保すると同時に、医療保険財源を適正に配分するためです。

[PDF] アジスロマイシン製剤の使用にあたっての留意事項について


①概要
日本人では10~15%に認められ、消化器科を受診する人の3分の1を占めるほど、頻度の高い病気です。発症年齢は20~40代に多く、男女比は1対1・6で、やや女性に多くみられます。便通の状態により、便秘型、下痢型、交代型の3つに分類されますが、男性では下痢型、女性では便秘型が目立ちます。
②原因
腸の運動を司る自律神経に異常があったり、精神的不安や過度の緊張などを原因とするストレスなどが引き金となる場合がある。また、元々神経質な性格であったり自律神経系が不安定であったりする人が、暴飲暴食やアルコールの多量摂取などを行ったり、不規則不摂生な生活、過労や体の冷えなどの状態に置かれた場合に症状が発生する場合がある。近年、過敏性腸症候群(IBS)にはという神経伝達物質が関係していることが指摘されている。セロトニンは、その約90%が腸内にある。ストレスによって腸のセロトニンが分泌されると、腸のぜん動運動に問題が生じ、IBSの症状が現れるとされている。
「腸と脳は、『脳腸相関』といって、密接な関係があります。というのも、腸には脳と同じ神経が多く分布し、それらは自律神経でつながっているからです。脳が感じた不安やプレッシャーなどのストレスは、自律神経を介して腸に伝わり、運動異常を引き起こします。また、下痢や便秘などの腸の不調も、自律神経を介して脳にストレスを与えます。つまり、脳腸相関によって、ストレスの悪循環が形成されるのです。過敏性腸症候群の場合は、特に腸が敏感になっていますから、ちょっとしたストレスにも反応します。また、少しの腹痛でも脳は敏感にキャッチし、不安も症状も増幅していきます」
②症状
腹痛もしくは腹部不快感と便通異常です。腹痛は、左下腹部に最も多くみられますが、部位が一定しないものも少なくありません。腹痛の性状は、発作的に起こる疝痛(せんつう)(さし込むような痛み)、または持続性の鈍痛のいずれかで、便意を伴っていることが多く、排便後に一時的に軽快する傾向を示します。一般的に、食事によって症状が誘発され、睡眠中は症状がないという特徴があります。 その他、腹部膨満感、腹鳴(ふくめい)(おなかがごろごろ鳴る)、放屁などのガス症状も比較的多くみられます。また、頭痛、疲労感、抑うつ、不安感、集中力の欠如など、さまざまな消化器以外の症状もみられることがあります。 発作が起きている間は、消化管の収縮は強まり、より頻回に起こり、食品や便が大腸を急激に通過するので下痢が起こります。けいれん痛は大腸の強い収縮と、伸張と圧力に対する大腸上の受容体の感受性の亢進する結果として起こります。発作はほとんど常に寝ている人が発作で目覚めることはまれです。
急いで食べたり、長い間何も食べなかった後に食事をすると、過敏性腸症候群の発作が起こります。
痛みは持続する鈍痛あるいはけいれん痛の発作として現れ、下腹部に起こります。
③治療
過敏性腸症候群の治療は、(1)生活・食事指導、(2)薬物療法、(3)心身医学的治療、の3つが基本になります。生活習慣のなかで、不規則な生活、睡眠不足、慢性疲労の蓄積、睡眠不足、心理社会的ストレスなど、この病気の増悪因子と考えられるものがあれば修正を試みます。症状を悪化させる食品(大量のアルコール、香辛料など)の摂取はひかえましょう。食物繊維の摂取は、便秘または下痢どちらのタイプにも有効なので積極的にとるべきです。
薬物療法が必要な場合は、高分子重合体、消化管運動調節薬、漢方薬などがまず投与されます。下痢に対して乳酸菌や酪酸菌製剤(いわゆる整腸薬)、セロトニン受容体拮抗薬、止痢(しり)薬、便秘に対して緩下薬、腹痛に鎮痙(ちんけい)薬が投与されることもあります。これらの薬剤で改善がみられない場合は、抗不安薬、抗うつ薬が考慮されます。
消化管の機能を遅くする抗けいれん薬が処方されることがよくありますが、過敏性腸症候群ならだれにでも効果があるという保証はありません。
イリボーという薬剤は遠心性神経のセロトニン5-HT3 受容体に拮抗することによって下痢を改善し、求心性神経のセロトニン5-HT3 受容体に拮抗することによって腹痛を改善します。通常、男性における下痢型過敏性腸症候群の治療に用いられます。
(goo ヘルスケア 武田 宏司 参照)

(平成24年4月29日記)

[PDF] アジスロマイシン静注用/250mg 錠 1.8.1 添付文書 (案)

またワーファリン投与時の第一選択はセフェム系を避けてペニシリンが良いとの記述がありました。まあジスロマックが無難かなと思っています

[PDF] レボフロキサシン点滴静注バッグ500mg「KCC」

また、感染によって身体の抵抗力が落ちているので、飲酒によって体調をより崩しやすくなる可能性もあります。

ポカリスエットなどのスポーツ飲料はブドウ糖が多く、浸透圧が高いため、下痢 ..

ジスロマックは、医師の判断のもと細菌の種類や症状によって服用方法が変わります。

1A(5mL)あたり75mL以上の5%ブドウ糖液に希釈し、1-2時

(1)「メドロキシプロゲステロン酢酸エステル(内服薬)」(販売名:ヒスロンH錠200㎎、ほか後発品あり)について、「子宮内膜異型増殖症」に対する処方を審査上認める。ただし、現在承認されている効能・効果、用法・用量に照らし、「プロベラ錠2.5㎎」「ヒスロン錠5」は今回の対象から除外(子宮内膜異型増殖症への処方は適応外で、保険診療の対象とならない)

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ワーファリンは血漿蛋白の結合率が高い薬ですが、血漿蛋白の結合率の高い薬を同時に投薬すると、結合する蛋白が少なくなって血中濃度が上がります。フロモックス、ジスロマック、クラリスは血漿蛋白結合率が低く、ワーファリンの血中濃度を上げにくいので良いと思います。参考までに私が使っている薬で血漿蛋白結合率が高い薬はビクシリンS(前投薬だけ)とファロムがあります。 抗菌薬を使うときは医科に相談するのですが、ジスロマックを使いたい旨伝えるとOKがでます。内科でジスロマックが処方されている例もありましたし、そんなに気にすることはないのかな?と思っています。