人目を引く車がほしい人がいたら、この全長17フィート6インチ(約6.7m )のフォード・トリノ"キングコブラ"が希望を叶えてくれるはずだ。


トリノGTはスポーツ・モデル、トリノ・コブラはその上を行くハイパフォーマンス・モデルという位置づけで、GTではコンバーチブルとスポーツルーフの2ボディがラインナップされていたのに対し、トリノ・コブラはスポーツルーフのみとなる。トリノ・コブラのエンジンは基本的には385 V8の429-cid(7L)一種のみ(「385」とは、クランクシャフトのストロークが3.85インチであることに由来するネーミングで、排気量ではない)。


AMERICAN MUSCLE 1/18 1970 フォード トリノ コブラ レッド AMM1234

「トリノコブラ」は17件の商品が出品されており、直近90日の落札件数は3件、平均落札価格は2,875円でした。
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商品番号:HASEGAWA14534
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フォード トリノ コブラ(乗用車)の中古品・新品・未使用品一覧

この429には3つ種類があり、まず標準の”サンダージェット”は最高出力360hp。次に強力なのが370hpの”コブラジェット”、そしてその上に375hpの”スーパー・コブラジェット”が存在した。このスーパー・コブラジェットは”ドラッグ・パック”というオプション・パッケージを選択した場合のみのエンジンである。トランスミッションは4速マニュアルと3速AT”クルーズ-O-マティック”の2種類を用意。なお、コブラの名はもちろん、キャロル・シェルビーがフォードに売却した商標によるものである。

ボディバリエーションはトリノに限定して述べると、4ドアのセダンとハードトップ、2ドアのセダンとハードトップにコンバーチブル、そしてステーションワゴン(4ドア)という布陣。このうち2ドア・ハードトップは2種類あり、割りと直線的なウェストラインを持つ通常のハードトップと、なだらかなルーフラインに小さめのサイドウィンドウを特徴とするファストバック(”スポーツルーフ”)に分かれていた。シリーズ全体は下からファルコン、フェアレーン500となり、その上にトリノ/トリノ・ブロアム、トリノGT、トリノ・コブラという具合に構成されている。

1/25 1969 フォード トリノ コブラ ファストバック

基本的には良キットながら、注意すべきポイント多数
さて、このフォード・トリノのプラモデル化には、当時モノのアニュアル・キットであるAMT 1/25と、2000年に新金型で登場したモノグラム/レベル 1/25との2種類がある。後者の初版はモノグラムによるPRO MODELERシリーズからトリノGTとして発売されたもので、その後一部金型を入れ替えてトリノ・コブラとしたものが、2001年に通常パッケージ(レベル・ブランド)でリリースされた。ここでご覧頂いている作例は、このトリノ・コブラを制作したものである。内容はごく標準的な出来で、エンジンルーム等の再現がかなり細かく好感が持てる。しかし、新しさに反してバリが多いなど、厄介な部分もある。

1960年代の大半を通じてインターミディエートに位置づけられていたフォード・フェアレーン、その上級モデルに”トリノ”の名が与えられフェアレーン・トリノが誕生したのは、1968年型でのことである。フェアレーン/フェアレーン・トリノは1970年型でモデルチェンジを行い、フェアレーンの名は大幅に後退してトリノがシリーズの中心になっていった。

AMT 1/25 1969 フォード トリノ コブラ ファストバック

ボディはトリノGTと共通のため、ドア後ろのルーバーを削り取らなければいけない。ラインを崩さないよう慎重に作業。パネルラインは少々ダルい印象なので、深くするといいだろう。ボディ前後パネルは先付けしてしまいたいが、フロントは構造上、先には取り付け不可能。充分に仮組み調整し、バンパーに隠れるところで固定するとよいだろう。リアはテールレンズ部の凹みが左右揃うよう注意し、ガッチリ固定。ファイアウォールは上側と前輪タイヤハウスの部分のみ接着し、ボディサイドとは接着しないようにする。上部にすこし隙間ができるので、パテ埋めするとよい。また、フードヒンジの孔が大きいのでインテリアが見えてしまう。ここはプラ板でふさいでしまおう。

前年までの車種体系が一掃され、トリノのみとなったのが1971年モデル。ここで伝統のファルコンとフェアレーンという車名がその役目を終えて消えていった。車種バリエーションはトリノ、トリノ500、トリノ・ブロアム、トリノGT、そしてトリノ・コブラ。セダン系117インチ、ワゴン系114インチのホイールベースは前年と同じ。ボディバリエーションも基本的に前年に準じていたが、ベーシックの2ドアセダンが姿を消し、2ドアハードトップがフォーマルハードトップという新しい呼称となっていた。エンジンバリエーションは250CI(145PS)直列6気筒OHV、そして302CI(210PS)、351CI(240PS/285PS)、429CI(370PS)の各V型8気筒OHVというラインナップ。429CI(370PS)には同スペックのラムエア仕様も用意されていたが、前年までのドラッグパックとスーパーコブラジェットは整理されていた


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フォード・トリノコブラというクルマです。実際本物のナスカーにも出場していたクルマですが、このカラーリングは実は、同じフォード傘下のマーキュリーのもの。マーキュリー・サイクロンというやつです。しかし、悲しいかな、それを作るべきプラモデルが存在しません。否、存在はするのですが、カッコ悪い。そこで、敢えてほとんど同じこのトリノコブラでこのカラーリングとしました。