乳癌術後の再発防止のためタモキシフェンMYLを飲んでいます ..
試験の間でDFS,OSの結果にばらつきがあるため,エビデンスの強さは「中」とした。益と害のバランスについては,LH-RHアゴニスト+アロマターゼ阻害薬はLH-RHアゴニスト+タモキシフェンと同等の有効性が期待され,再発リスクの高い患者にとって,LH-RHアゴニスト併用による再発抑制効果という「益」が,有害事象の「害」を上回ると考えられた。しかし,再発リスクが低い場合,LH-RHアゴニストを併用した場合,「益」と「害」の差は小さく,有害事象のプロファイルが異なることから,患者の希望のばらつきは大きいと考えられた。
タモキシフェン錠 20mg「明治」, タモキシフェンクエン酸塩, 採用
LH-RHアゴニスト+アロマターゼ阻害薬とLH-RHアゴニスト+タモキシフェンの比較に,SOFT/TEXT試験7),ABCSG-12試験8),HOBOE試験9)の3試験の統合解析を行った。DFS,OSについて有意な差を認めなかった(DFS:HR 0.87,95%CI 0.67-1.14,p=0.3,OS:HR 1.07,95%CI 0.70-1.64,p=0.75)。LH-RHアゴニスト+アロマターゼ阻害薬では,血栓塞栓症の発症が0.8%と,LH-RHアゴニスト+タモキシフェンの1.7%と比較し有意に少なかった(RR 1.60,95%CI 1.41-1.82)。また,LH-RHアゴニスト+アロマターゼ阻害薬では筋骨格症状,骨粗鬆症が多く,LH-RHアゴニスト+タモキシフェンでは血栓症,子宮内膜異常が多く,有害事象のプロファイルが異なっていた。
15試験11,538症例を含むコクランの統合解析を採用した4)。(DFS:HR 0.83,95%CI 0.77-0.90,p<0.00001,OS:HR 0.86,95%CI 0.78-0.94,p=0.001)。この解析のうち,LH-RHアゴニスト+タモキシフェンとタモキシフェン単独(DFS:HR 0.76,95%CI 0.63-0.92,p=0.005,OS:HR 0.69,95%CI 0.59-0.93,p=0.009),LH-RHアゴニスト+タモキシフェン+化学療法とタモキシフェン+化学療法(DFS:HR 0.69,95%CI 0.48-0.99,p<0.00001,OS:HR 0.86,95%CI 0.78-0.94,p=0.001)のいずれの対象でもLH-RHアゴニストを追加することの有効性が示唆されている。SOFT試験とTEXT試験の統合解析に際して,subpopulation treatment effect pattern plot(STEPP)法を用いた解析では,年齢,リンパ節転移,グレード,エストロゲン受容体,プロゲステロン受容体,Ki67から算出した(若年,グレード3,リンパ節転移陽性,Ki67高値など。最も高い複合リスクのquartileでは5年breast cancer-free survivalは77.5%であった)一方で,ホットフラッシュなど有害事象の増加が認められる(リスク比1.60,95%CI 1.41-1.82)。採用したコクランの統合解析のバイアスリスクは低く,エビデンスの強さは「強」とした。
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こんにちは。田澤です。
「もっと服用量が少なければ心配していませんが、やはり量は関係ありませんか?」
⇒その程度の量では、全く無関係です。
心配し過ぎです。
「切除した腫瘍も8.3cmと大きく、リンパ節転移ありでステージも3になると思います。
「人にもよるとは思いますが、私よりもステージが低い方でも何年後かに転移が見つかったとお聞きしたことがあります。」
⇒冷静に考えてみてください。
例えステージ1でも「5%は再発」するのです。
「ステージが低い方でも何年後かに転移が見つかったとお聞きした」とありますが、(100人の内、5人は再発するのだから)そのようなケースがあっても仕方がないのです。
○それを「自分より低い方でも再発した⇒自分は絶対に再発する」とするのは「根本的に誤り」です。
「私の場合は言い方をかえれば8cmになるまでも、ほうっておいた事になるので遠隔転移するのもそう遅くはないと自分で思っています。」
⇒考え過ぎです。
再発しない可能性の方が高いのです。
薬物療法以外の対処法としてAIMSSを有する身体活動のない閉経後女性を対象にしたランダム化比較試験では,運動療法(週2回の筋力トレーニングと,週150分間の中等度の有酸素運動)を受けた患者は,通常のケアと比較して,AIMSSは有意に減少したと報告している27)。しかし、関節痛に関して本試験を含む4試験を解析したメタアナリシスでは運動療法による疼痛の有意な改善は確認できなかった28)。運動内容など試験間の差異が大きく解釈に注意を要する。近年、AIやタモキシフェン使用中の関節痛に対してヨガの有効性も報告されている29) 30)。その他の対処法として,アロマターゼ阻害薬による関節痛やこわばりに対して,鍼治療の有用性を検証したランダム化比較試験が報告されている31) 32)。
[PDF] 2023 年版 アンチ・ドーピング ガイドブック
関節痛に対しては、非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)やアセトアミノフェンの短期的な使用が可能である20)。その他の薬物治療については,コクランシステマティックレビューやネットワークメタアナリシスが行われている21) 22)。デュロキセチンの有効性を検討したランダム化比較試験が一つ含まれており、投与中の有意な疼痛改善が示されたが、疲労、悪心などの副作用増加が報告されている23)。その他にビタミンDなどの有効性を示す報告も含まれるが,これらの薬剤の効果に関しては一定の見解は得られていない21) 22)。また、他のアロマターゼ阻害薬への変更が有効との報告がある24)25)。AIMSSにより治療継続が困難な場合は、他のアロマターゼ阻害薬への変更や、関節痛の頻度がアロマターゼ阻害薬よりも低いタモキシフェンへの変更も選択肢となる26)。
田澤先生
お忙しい中、ご回答頂きまして誠にありがとうございました。
ルボックスを服用しても大丈夫だと説明していただき安心しました。
なので蛇足だとも思ったのですが、ただひとつ引っかかっている事は「ルボックスがCYP2D6への阻害作用が弱い」というところで、通常のルボックス1日最大量が(個人差はあると思いますが)150㎎までというのを、私の場合は強迫性障害のため1日300㎎の最大大量(何があっても、もうこれ以上増やせない量)を服用しているので、
阻害作用が弱く大丈夫といえども服用量が300㎎までになると、
大丈夫というデータもかわってこないかという心配があります。
主治医も「量は関係ありません」とおっしゃっていましたが、
私もここまで詳しく服用量の話はしていません。
もっと服用量が少なければ心配していませんが、やはり量は関係ありませんか?
切除した腫瘍も8.3cmと大きく、リンパ節転移ありでステージも3になると思います。
人にもよるとは思いますが、私よりもステージが低い方でも何年後かに転移が見つかったとお聞きしたことがあります。
私の場合は言い方をかえれば8cmになるまでも、ほうっておいた事になるので遠隔転移するのもそう遅くはないと自分で思っています。
ルミナールAということでホルモン療法が頼りだと思っています。
それゆえ、薬の飲み合わせや効果に敏感になってしまいます。
できることなら遠隔転移を少しでも遅くしたいです。
☆アレグラ錠60mg、フェキソフェナジン塩酸塩錠60mg「SANIK」
アロマターゼ阻害薬の内服中に問題となる副作用の一つに,関節のこわばりや痛みがある。AI関連筋骨格症候群(AI-associated musculoskeletal syndrome;AIMSS)と呼ばれ,10~20%の患者で治療中止の原因となる。発症機序については,関節の炎症によるものではなく,エストロゲンが枯渇したために二次的に起こると考えられる。典型的には内服開始後2~3カ月以内に起こり,閉経後早期(5年以内)例で発症しやすいとの報告がある19)。AIMSSは,治療中に消失することはほとんどないため,さまざまな対処法が検討されている。AIMSSの発症を予防するような介入方法はまだみつかっていない。
今日は。田澤です。
「タモキシフェンとSSRI、特にパロキセチン(パキシル)は併用するとタモキシフェンの作用を減弱させるとネットで知り、ルボックスもSSRIなので心配で主治医にお聞きしたところ、ルボックスはCYP2D6の阻害作用は弱く、効果が落ちる事は示されていないとのことで問題ないと言われました。」
⇒主治医の言う通りです。
2010にSSRIが「CYP2D6の効果を減弱し」タモキシフェンの効果を減弱するとの報告がありましたが、その際にも「パロキセチン」のみであり、他のSSRI(ルボックスも含め)ではその作用を認めませんでした。
それは「ルボックスがCYP2D6への阻害作用は弱く「CYP1A2の阻害作用が強い」ことによる違いのようです。
○それでタモキシフェンの併用薬としてSSRIとしては「ルボックス」が推奨されます。
「このままタモキシフェンとルボックスを併用して本当に効果が落ちないか、という不安もあります。阻害作用がゼロではないので。」「先生はこの薬の併用をどう思われますか?何か対策はありますでしょうか?」
⇒大丈夫です。
「ルボックスによるタモキシフェン効果の減弱」の報告はありません。
「また遺伝子上でCYP2D6の不全代謝の方がおられるようで、自分が不全代謝かそうでないか、検査することは出来ますか?」
⇒ネットで申し込む検査がありますので、「興味があれば」検索してみるといいでしょう。
「またその必要性はあると思われますか?」
⇒私は勧めてはいません。
何故なら
「この酵素には人種差が存在しているが、あくまでも海外でのデータである。」
「更に十分なエビデンスとは言えない」⇒よって「乳癌学会では勧めていない 推奨度C2」である。
M.D. a b c , Joseph C. Allegra M.D. a b c ,
乳癌に対する内分泌療法における副作用は,主に女性ホルモンが抑制されるために起こる。ほてり,発汗,動悸などの更年期障害様の症状が主である。薬剤別では,アロマターゼ阻害薬での骨塩量減少,関節痛,タモキシフェンでは稀に深部静脈血栓症と閉経後女性における子宮内膜癌の増加などがある。化学療法に比べ総じて軽度ではあるが,術後治療など投与期間が長期に及ぶ場合もあり,発症頻度,リスク因子,その管理等について理解を深めることは重要である。内分泌療法中の副作用のうち,頻度が高く,治療継続性にも影響するホットフラッシュと関節痛の対策について概説する。
タモキシフェン(ホルモン)療法 | 国立がん研究センター 中央病院
[管理番号:2372]
性別:女性
年齢:39歳
はじめまして。
お忙しいところすみません。
腫瘍8.3cm、リンパ節転移:17個中3個に転移あり、
レベルⅡまで郭清、核異型度:グレード2、ルミナールA、
リンパ管侵襲ly+、脈管侵襲v+
昨年6月に左胸全摘手術をして、今年1月初めに抗がん剤終了。
2月から放射線、ホルモン療法(タモキシフェン、夕食後に20mg)を同時にしております。
ちなみに私は夕食後の方が飲み忘れがないので、そうしています。
●タモキシフェンの飲み合わせの事です。
精神科でSSRIルボックスを
1日2回で計300mgの最大量の処方をして頂いてます。
うつと強迫性障害のためです。
睡眠薬も使用中です。
タモキシフェンと
SSRI、特にパロキセチン(パキシル)は併用するとタモキシフェンの作用を減弱させるとネットで知り、ルボックスもSSRIなので心配で主治医にお聞きしたところ、ルボックスはCYP2D6の阻害作用は弱く、効果が落ちる事は示されていないとのことで問題ないと言われました。
ルボックスの量が最大量でも関係ないとの事でした。
そして、タモキシフェンは(ゴールドスタンダードなので)変えませんと言われました。
それでも気になるのであれば精神科で代替薬を相談して下さいと言われましたが、ルボックスは十数年飲んでいて自分に合っており(それまでも色んな薬を試しています)、他の薬と言われても…という感じです。
ですが、このままタモキシフェンとルボックスを併用して本当に効果が落ちないか、という不安もあります。
阻害作用がゼロではないので。
先生はこの薬の併用をどう思われますか?
何か対策はありますでしょうか?
また遺伝子上でCYP2D6の不全代謝の方がおられるようで、自分が不全代謝かそうでないか、検査することは出来ますか?
またその必要性はあると思われますか?
長文で申し訳ございません。
よろしくお願い致します。
アレグラ錠30mg 他 (アレルギー性疾患治療剤) (D00671) アレサガテープ4mg 他 (経 ..
乳癌術後の再発防止のためタモキシフェンMYLを飲んでいます。
花粉症の症状がひどく、花粉症の時毎年飲んでいる、パブロン鼻炎カプセルSaを飲みたいと思っています。
問題ありますでしょうか。
問題ある場合、併用して良い鼻炎薬を教えてください。
やってしまった(ㅇㅁㅇ)!!!!!!! | MARIKOの乳がんDiary 乳がん9年生
現在、乳がん治療中でタモキシフェンを服用しています。また、ファモチジンも服用中です。
花粉症と思われる症状があり、薬を服用したいのですが、受診できる時間がありません。
症状は鼻水、喉の痒み、咳、時折でるくしゃみといったところです。
スギアレルギーがあります。
Megestrol acetate versus tamoxifen in advanced breast cancer
ホットフラッシュ(ほてり,のぼせ)は,血中のエストロゲンが少なくなり,視床下部の体温調節中枢に関与するセロトニンやノルエピネフリンなどの神経伝達物質のレベルが変動することなどにより起こると考えられている1)。乳癌患者におけるホットフラッシュの発症機序は,化学療法による卵巣機能低下やLH-RHアゴニスト,タモキシフェン,アロマターゼ阻害薬などの内分泌療法薬の使用が考えられる。内分泌療法を受けている乳癌患者の50%以上がホットフラッシュを経験し,その頻度はアロマターゼ阻害薬に比べてタモキシフェン投与中の患者のほうが高い。通常,タモキシフェンやアロマターゼ阻害薬によるホットフラッシュは,治療開始後数カ月を過ぎると次第に軽減するので,症状が軽度であれば経過観察でよい。症状が強い場合,QOL改善のためさまざまな対応がなされている。