『ジェイゾロフト』は、『レクサプロ』よりも副作用が少ない傾向にあります。


本記事では、抗うつ薬の種類や選び方、効果の強さランキングをご紹介します。


副作用がマイルドで中止もしやすいことから、使いやすい抗うつ剤になります。

効果がより強いのは三環系とされていますが、副作用も強いため負担がかかることも特徴です。

開発が進むごとに副作用も抑えられているため、ご自分の身体に合った薬を選びましょう。

「タイプによって起こりやすい副作用が違うことは分かった。じゃあ、効果はどうなの?

SSRIは、うつ病や不安障害の治療の第一選択薬とされています。
国内でよく耳にするのはパロキセチン塩酸塩水和物(パキシル®)、セルトラリン塩酸塩(ジェイゾロフト®)、フルボキサミンマレイン酸塩(デプロメール®、ルボックス®)、エスシタロプラムシュウ酸塩(レクサプロ®)でしょうか。
性欲減退、勃起不全、射精遅延、無射精などの性機能障害が25〜73%の男性で経験するとされています。またIn vitro、動物およびヒトでの研究のすべてで、SSRI使用が精液の質の低下を示しています。

ヒトでの研究
2007年、TanrikutとSchlegelは、うつ病の診断でSSRIを服用していた2人の患者における乏精子症、運動障害、形態異常の症例について報告しました。その後、SSRI内服中は精液所見が悪く中断後に改善した症例が複数例報告されました。
① パロキセチン塩酸塩水和物(パキシル®)
(Tanrikut C, et al. Fertil. Steril. 2010)
Tanrikutらが行ったベースラインの精液所見およびDNA断片化率(TUNEL法)を35人の健康男性ボランティア(平均年齢34歳、範囲19~58歳)において、精液パラメータおよびDNA断片化に対するパロキセチン塩酸塩水和物(パキシル®)の効果を調べた前向き研究を行いました。ました。試験参加者(平均年齢34歳、範囲19~58歳)には、パキシルが5週間投与し、治療前と1ヶ月のウォッシュアウト期間後を比較検討しました。
精子DNA断片化の有意な増加と関連し、介入前14%から介入後30%に増加しました。精子DNA断片化率が30%以上の男性は、介入前10%でしたが介入後には50%に増加した(OR: 9、95%CI: 2.3-38)。他の精液所見では差は認めませんでした。
② セルトラリン塩酸塩(ジェイゾロフト®)
(Akasheh G, et al. Urology 2014)
早漏患者60名を対象とした報告です。セルトラリン塩酸塩(ジェイゾロフト®)または非薬理学的行動療法で治療された群を比較しました。ジェイゾロフト群には、 25 mg/日を1週間、その後50 mg/日を3ヶ月間投与しました。精子濃度および正常形態率ともに低下、DNA断片化(精子クロマチン分散法)は増加しました(31% vs. 16%)。
③エスシタロプラムシュウ酸塩(レクサプロ®)
(Koyuncu H, et al. Int. J. Impot. Res. 2011)
早漏患者25名を対象とした報告です。レクサプロ®3ヶ月間内服した後、精子濃度(2640万 /mL vs 6890万/mL)、運動率(23.4% vs 58.2%)および正常形態率(23.4 % vs 58.2% )の減少を認めました。
④ SSRI全般での研究
(Safarinejad MR. J. Urol. 2008)
SSRI服用者74名と健常者44名の精液所見および精子DNA断片化(精子クロマチン分散法)を比較した横断研究です。SSRI服用者は、精子数、運動率、正常形態率が有意に低く、精子DNA断片化率も高くなりました。抗うつ薬の使用期間(6-12ヵ月 vs. 1-2年)が長い方が悪影響を及ぼしていました。
ただし、なによりうつ症状が安定していることが大事です。
薬の急な中止や減量はうつ症状の悪化を招く恐れもあるため、心療内科・精神科の医師と相談の上、慎重に決定が必要です。自己判断での薬の中断は決して行わないでください。

レクサプロは、セロトニンを増加させる作用にしぼったお薬になります。

本項目では、オックスフォード大学のAndrea Cipriani氏の抗うつ薬のメタ解析を参考に効果の強さランキングを紹介します。

2年ほど前にパニック発作が出て、不安神経症と診断を受けました。以来セルトラリン25ミリを飲み続けています。発作は起きなくなりましたが、SEから教員に転職し、ストレスフルなせいか、朝起きる時に息がしづらく、不安感に襲われるので精神科で相談したところ、レクサプロ半錠に切り替えるようすすめられ、今セルトラリンとともに手元にあります。
しかし、人間ドッグで高度徐脈(下が40)が出たことがあり、心臓ホルター?を、24時間つけたことがあり、徐脈はその日には見られず、不整脈のように脈が乱れることもあるが、一般的で誰でもある程度と言われ、治療は受けていません。しかしレクサプロはQT延長?など心臓に何か問題があると命を落とすことがあると知り、レクサプロを飲めずにいます。
(1)特に治療をうけていなければ、レクサプロを飲んでも良いのでしょうか?
朝起きる時以外はセルトラリンで問題なく生活できるようになっているので、切り替えることに不安があります。
(2)また、このセロトニン関連の薬は、一生飲み続けなくてはならないのでしょうか?
(3)飲み続けていると肝臓などに負担がかかったり、他の病気を誘発して寿命が短くなるといったことがあるのでしょうか?
朝の不調だけで済むのなら、薬をやめた方がいいのかとも思ったりします。
やめた方が体に負担がかかるのでしょうか…

レクサプロの特徴としては、効果と副作用のバランスが良いことがあげられます。

ただし、抗うつ薬の効き目は個人の体質によるところもあるため、一概に「効果が強い=自分にも効く」というわけではないためご注意ください。

不安障害でセルトラリンを始めて3週間目になります。現在37.5ミリですが、飲む前より食欲が戻り若干の改善が見られますがよく分かりません。以前レクサプロを数年服用しておりバッチリ効いていたのですが、再度服用し、飲み合わせが悪く軽いセロトニン症候群を起こしたため今回からセルトラリンになりました。若干の改善は見られるので、増量で経過を見ていきたいと思うのですがセルトラリンをどのくらい増量すればレクサプロと同じ位の力価になるのでしょうか。またセルトラリンとレクサプロの違いは何なのでしょうか。(30代/女性)


ジェイゾロフトの副作用について、他の抗うつ剤と比較してみましょう。

約半年前くらいから鬱病で心療内科を受診しています。
当初の薬はセルトラリン25ミリとオランザピン1.25ミリでした。
その後効果が見られず、不安感が消えないため、セディール30ミリ追加したところ、少し落ち着いたため、オランザピンの減薬を試しましたか失敗し元の量に戻しました。
ソワソワする不安感が消えないため、セルトラリン75ミリに増やしましたがそれでも効果が無かったためエビリファイ3ミリ追加したところ効果有り1か月ほど経ちます。
ただし芯に不安感が残っている感じがするため、セルトラリンをレクサプロに変更してもらうか、セルトラリンを100ミリに増量してもらうか頼もうかと思っていますがいかがでしょうか。
なお、セルトラリン飲み始めてから性欲が著しく減少したような気がします。

レクサプロの副作用について詳しく知りたい方は、『』をお読みください。

塩酸セルトラリン(ジェイゾロフト)は、SSRIの第一選択薬として使いやすい薬剤です。本剤は、他の薬剤との相互作用が少ないことと副作用が少ないため、比較的安全性が高いためです。ただし、効果はマイルドであり、他のSSRIに比べて弱めの抗うつ作用を示します。

副作用として眠気が出やすいですが、それを反対に利用して、なっています。

副作用としては主に吐き気が見られることがありますが、他の抗うつ薬と比較すると副作用がマイルドと言われています。

ジェイゾロフトの副作用について、服用時期ごとにみていきましょう。

セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI):セロトニンという神経伝達物質の再取り込みを阻害することで、神経細胞間のシグナル伝達を改善し、うつ病症状を軽減する効果があります。代表的なものに、セルトラリン(ジェイゾロフト)、パロキセチン(パキシル)、フルボキサミン、レクサプロ、トリンテリックスなどがあります。各薬剤ごとに異なりますが、うつ病・抑うつ状態の他、強迫性障害やパニック障害、社交不安障害などに適応が通っていたりしますので、合併症状の有無など個別性の違いによって処方の使いわけをしたりします。

このように書くと、たくさんの副作用があるように感じてしまうかと思います。

『レクサプロ(一般名:エスシタロプラム)』と『ジェイゾロフト(一般名:セルトラリン)』は、どちらもです。

ジェイゾロフトの副作用が認められた場合、どのように対処すればよいのでしょうか。

最近は、精神科・心療内科で使用する薬剤の副作用について、疾患別に説明をさせていただいております。しばらくはこのシリーズでブログ作成を続けてゆきたいと思います。

それぞれの物質への影響によって、以下のような副作用が認められます。

『レクサプロ』は、初日から治療用量で飲み始められるため、速い効果が期待できます。
『ジェイゾロフト』は、副作用が少なく飲み続けやすい薬です。

また、抗うつ薬は18歳未満の子どもには有効かどうかわからないとする意見もある中、『レクサプロ』は12~17歳の子どもに対する効果が実証されていることも特徴です。

その他にも様々な副作用がありますが、いずれも頻度は少ないです。

三環系抗うつ薬:セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンといった神経伝達物質の再取り込みを阻害することで、うつ病症状を改善する効果があります。代表的なものに、アミトリプチリン(トリプタノール)、クロミプラミン(アナフラニール)などがあります。SSRIと比べると強力ですが、副作用が強いため、近年では処方例は少なくなってきています。

抗うつ剤の副作用が認められた場合、以下のように対応してください。

副作用は、消化器症状が多く、などの症状が発現します。しかし、SSRIの中では副作用は少なく、さらに服用を継続することで症状が消失するケースが多くあります。ただし、高齢者では、等が起こるおそれがあるため、注意が必要となります。肝機能、腎機能低下を考慮した用量設定を行う必要があります。

副作用は少なめですが、女性は生理に影響がでてしまうことがあります。

副作用は、消化器症状が多く、などの症状が発現します。しかし、SSRIの中では副作用は少なく、さらに服用を継続することで症状が消失するケースが多くあります。ただし、高齢者では、等が起こるおそれがあるため、注意が必要となります。肝機能、腎機能低下を考慮した用量設定を行う必要があります。

ジェイゾロフトでは、頭痛の副作用が認められることが少なからずあります。

は、飲み始めの副作用を避けるために少な目の量で飲み始め、そこから何週間かかけて少しずつ薬の量を増やしていく必要があります。
実際、『ジェイゾロフト』の通常の1日量は100mgですが、最初は25mgから飲み始めて、少しずつ増やしていく必要があります1)。

ジェイゾロフトの副作用として、数字にあらわれている以上に多いのがです。

今回はうつ病で使用する抗うつ薬の副作用について説明をしてゆきたいと思います。

これは眠気やふらつきなどの副作用が生じる可能性があるためです。

ずっと昔、社交不安障害SADに効くお薬は、「モノアミン酸化酵素阻害剤」と呼ばれる薬だとされてきました。しかし、食事にアミンを含むもの(例えばチーズ)を食べると、血圧が急に上昇したりして、また、同時に飲むことが出来ない薬があったり、変薬前に薬を飲まない期間を作らないといけなかったりで、服用するのには細心の注意が必要でした。そこで、現在では、その様な薬は使われていません。(日本ではもはや発売されておりません。海外ではまだ使われていますが)

抗うつ薬の副作用について、SNSで様々な怖い話を目にすると思います。

トリンテリックスの口コミを見て、気になったので購入。服用することで、気分が良くなりますが、副作用のめまいやふわふわ感がありました。不安がありますが、様子をみながら服用したいと思います。