※ この記事は「咳嗽・喀痰のガイドライン2019」を参考に記載しました。


・難治性、反復性の慢性副鼻腔炎の場合は、耳鼻咽喉科にて専門的な治療をお奨めしています。鼻汁吸引、ネブライザー治療、副鼻腔洗浄、副鼻腔手術などの選択肢があります。


SOKUYAKUでは、多数の診療科目や全国から病院を探すことができます。

マイコプラズマ肺炎は、マイコプラズマという微生物が感染しておこる病気です。しつこい咳と頑固な発熱が特徴ですが、肺炎という名前の割には、聴診器で呼吸音を聞いても異常がなく、外見だけではわかりにくい肺炎です。
また、家庭、学校、職場などの小集団内で流行するのも特徴で、かつては4年周期でオリンピック開催年に大きな流行を繰り返してきたため、「オリンピック病」と呼ばれていました。しかし最近は1984年と1988年に大きな流行があって以来、全国規模の大きな流行はみられていません。この数年は散発的な流行が多くみられ、2000年以降その発生数は毎年増加傾向にあります。
好発年齢は、幼児から成人まで幅広い年齢層でかかりますが、学童期、青年期によくみられます。潜伏期間は2~3週間と長いので、周囲にマイコプラズマにかかった人がいたら、しばらくは用心してください。
症状は、痰を伴わないしつこい咳と頑固な発熱が特徴で、全身倦怠感も見られますが、あまり重症になることはありません。また、普通の肺炎では、空気の通り道である気管支や肺胞が傷害されるため、ゼロゼロした痰が絡む音が聴診器で聴こえますが、マイコプラズは、気管支や肺胞の外部にある間質という組織で炎症を起こすため、ゼロゼロした音が聴こえないことが多く、診断が難しいのです。さらに、通常の肺炎では、白血球やCRP(炎症反応)が高値になりますが、マイコプラズマ肺炎では殆ど変化がなく、一般的な血液検査は当てになりません。
具体的には、症状が現れ始めた頃(急性期)と、2週間くらいしてすっかり回復した頃(回復期)の2回採血して、4倍以上抗体価が上昇していればマイコプラズマと診断できます。しかし、少々咳や熱があるからと言って、即座にマイコプラズマが疑われるわけではないので、病初期で採血されることはあまりなく、ある程度症状が進んでから検査されることが殆どです。この場合でも、回復期に2回目の採血を行えば、抗体の上昇が確認できることが多いのですが、治った後に受診する患者さまは殆どいませんので、結局2回目の採血が行われることも殆どありません。
当クリニックでは、マイコプラズマ抗原を調べる検査を行っています。この検査は、咽頭スワブ(ぬぐい液)で調べますので、採血の必要はなく、簡単に検査でき、結果もすぐわかります。
マイコプラズマに効く薬はマクロライド系の抗生物質ですが、最近このマクロライド系の抗生物質に効かないマイコプラズマ肺炎が増えてきました。マクロライド系の抗生物質が無効な場合には、テトラサイクリン系の抗生物質やニューキノロン系の抗菌薬が有効とされています。

アントシアニンとは,赤,紫,青色などを呈する天然の色素で,ブルーベリー,ビルベリー,ブドウ,イチゴ,赤キャベツ,ナス,紫芋等の植物に含まれる,抗酸化作用を有するポリフェノールの一種である。目の網膜にあり視神経の働きを支えているロドプシンという色素の再合成を促進して,目の疲労を回復し,視力を向上させる。また活性酸素の生成抑制作用により,動脈硬化や血栓症の防止,虚血性心疾患,脳血管障害,がんの予防効果があると言われている。その他毛細血管の保護・強化作用,抗潰瘍・抗炎症作用等が示唆されている。

咳、痰がメインの症状で、場合によっては、日中は下がるが、夕方に ..

肺MAC症はMAC(Mycobacterium avium complex)という菌が肺に感染して起こる病気です。
このMAC菌は、というグループに属する約200種類の菌の1つで、系統的には結核菌の「いとこ」のような存在です。非結核性抗酸菌は私たちの生活環境中の土壌や水回り(水が使われる場所)に広く生息していて、ことで感染すると推定されています。日本では、非結核性抗酸菌による肺感染症の8~9割を肺MAC症が占めます(そのほかは肺カンサシ症、肺アブセッサス症など)。
感染初期には無症状のことが多いのですが、進行すると、咳、痰、血痰、微熱、疲れやすい、体重減少といった症状が出ます。さらに重症化すると、呼吸困難になって酸素療法(酸素吸入)が必要になることもあります。結核との大きな違いは、、そして(数年~十数年単位)ということです。実際、自覚症状のないまま、検診の胸部Ⅹ線検査やCT(コンピュータ断層撮影)検査で偶然に見つかることも珍しくありません。
肺MAC症の患者は、特に持病のないに多いのが特徴です。かつては結核の人や、ヘビースモーカーに多い慢性閉塞性肺疾患(COPD)など、肺に病気を持つ男性が中心でしたが、なぜ傾向が変わったのか、わかっていません。また、免疫力が低下した場合に起こりやすいといわれていましたが、最近は免疫力が正常な人にも増加しています。

「のどが痛いから抗生物質を出してください」ほど多くはありませんが、「咳が続いているので抗生物質を出してください」と言う人もいます。しかし、長引く咳で抗生剤が必要となるのはごくわずかであり、グラム染色で細菌感染が強く疑われなければ処方することはあまりありません。ただし、細菌感染の部位が咽頭ではなく気管もしくは気管支で、なおかつ痰が出ない場合もあり、このときは抗生物質が必要になります。このあたりを見極めるのは簡単でない場合もあります。

痰の絡まない乾いた咳が出ます。一度咳が出始めると、連続して出てきて ..

全ての薬には副作用がありますが、主治医はデメリット、メリットを総合的に考えて一人ひとりに最適な薬を処方しています。心配なことがあれば何なりと主治医またはかかりつけ薬局の薬剤師さんまでご相談ください。

などがあります。この病気の本質はまだまだ未解明の部分が多く、したがって根本的な治療法も確立されていませんが、感染による好中球炎症を主体とした副鼻腔炎と異なり、マクロライド系の抗生物質はあまり効かないため薬物療法に多くは期待できません。喘息や嗅覚障害を合併した重症例も多いために現時点では内視鏡下手術を施行し、術後ステロイドの内服や局所投与、局所の洗浄を行いながら、ポリープが再発したときにはあまり大きくならないうちにもう一度摘出するといったところが一般的です。再発率が高いといっても鼻閉や後鼻漏が少なくなり、喘息症状が著明に改善する場合も少なくありません。むしろマクロライド療法に多くを期待できない分、手術療法が果たす役割は大きいと考えています。

クラリスロマイシンが有効であった著明な嚢状気管支拡張症の 2 例

カゼの症状は鼻水と咳が基本で、流行するウイルスなどによって鼻水がひどいタイプ、咳がひどいタイプ、はたまた痰がからみやすいかどうか、とバリエーションがあります。ここ最近は鼻水より、咳がひどい人が目立つ印象で、中には寝れないぐらいの咳が1カ月ほど続くひともチラホラみられてきています。

感染経路としては、土ぼこりを浴びる農作業やガーデニング、水回り関係ではミストや水しぶきが発生しやすい浴室の掃除などが疑われています。とはいえ、MAC菌は台所などいたるところに存在しており、実際にどこで暴露したかはわかりません。患者のタイプに偏りがあることから、むしろ人の側に「かかりやすい体質」があるのではないかとも考えられています。
肺MAC症を含む肺非結核性抗酸菌症の患者は世界的に増加傾向にあり、特に日本、韓国、台湾など東アジアで顕著です。慶應大学が主催した全国調査では、2007年の国内の新たな患者発生率は人口10万人当たり5.7人だったのが、2014年には14.7人と2.6倍に急増(下グラフ)しています。推定数十万人の全患者数からすると多くないとはいえ、年間約2000人が亡くなっています。患者急増の原因としてCT普及に伴う診断技術の向上や、病気の認知度が高まり受診が増えたことなどが挙げられていますが、詳しくはわかっていません。
咳や痰、微熱などの自覚症状が数日で治まらず、1か月以上も長引いたら、呼吸器内科や感染症科のある医療機関を受診しましょう。血痰も早期から出やすい症状の1つです。①胸部X線検査や胸部CT検査の画像に特徴的な影がある、②結核や喘息など、ほかの病気を除外できる、③2回以上の痰の検査で陽性、または1回の気管支鏡(肺カメラ)検査で陽性――をすべて満たせば肺非結核性抗酸菌症と診断され、MAC菌などの菌種も特定されます。
痰の検査で、確定診断に2回以上の陽性が求められるのは、MAC菌が環境中のいたるところにあるため、たまたま検体に菌が混じって検出される恐れがあるからです。痰の採取は自宅でも可能で、どうしてもうまく採取できないときは気管支鏡を使います。


咳止めを使う場合は、痰の絡まない咳で、咳のために体が消耗するような場合のみと ..

2007 年、慶應義塾大学医学部卒業。総合病院国保旭中央病院内科医員、慶應大学医学部助手、日本学術振興会特別研究員、永寿総合病院呼吸器内科副部長などを経て、2018 年、米国立衛生研究所に留学。2019 年、日本学術振興会海外特別研究員。2021年4月から現職。日本結核・非結核性抗酸菌症学会結核・抗酸菌症認定医、日本内科学会総合内科専門医、日本感染症学会感染症専門医、日本呼吸器学会呼吸器専門医。肺非結核性抗酸菌症の1つ「肺アブセッサス症」に対する未承認薬の有効性、安全性を調べる医師主導治験の責任医師も務める。

咳や痰が1か月以上続く。微熱があり体もだるい……。そんな症状があっ ..

治療を始めるかどうかは、病状や年齢、本人の希望などを判断材料に、患者と医師が話し合って決めます。いったん治療を始めると長期に及ぶので、治療の負担と「生活の質」のバランスを考える必要があるためです。症状的には①肺に空洞(組織の一部が崩れて穴があいた状態)がある、②血痰や喀血がある、③病変の範囲が広い――などが治療開始の目安になります。自覚症状がほとんどない人や、75歳以上の高齢者は経過観察でもよいとされています。
治療の基本は、です。通常はクラリスロマイシン(またはアジスロマイシン)、エタンブトール、リファンピシンの3種類を定期的に服用します。飲み忘れたりして服用が不規則になると、菌が耐性化し、治療が非常に難しくなってしまうことがあるため、欠かさず飲み続けることがとても大事です。
副作用には食欲低下、倦怠感、発疹、口内炎、味覚障害、下痢などがあり、症状が強く出た場合にはいったん治療を中断し、薬の変更や、少しずつ用量を増やすといった調節をします。エタンブトールでは、まれに視神経障害が起こり、視力が低下する恐れがあります。薬物治療中は定期的に眼科の診察を受けるようにしましょう。
治療効果が不十分な場合には、やによって別の抗生物質を追加します。昨年承認された吸入薬(一般名アミカシン)は、専用の機器を使って1日1回自宅で吸入するものです。アミカシンは従来、医療機関で点滴投与していましたが、自宅でも使えるようになったのは患者さんにとってメリットといえます。
薬物治療の終了時期は、痰に菌がいなくなってから約1年、あるいは治療開始後1年半~2年が目安とされます。菌が消えない、あるいは画像検査で悪化が認められるときは、さらに年単位で延長されます。
病変が片方の肺に限られ、喀血を繰り返したり、再発する恐れが強いと判断されたケースでは、という選択肢もあります。専門的な技量を要するので、経験豊富な医師に執刀してもらうことが重要です。

咳・痰などの飛沫感染。家族内感染や幼稚園・保育園・学校などで感染が ..

アレルギーの発症には、ヒスタミンという体内物質が関与しています。このお薬はヒスタミンの受容体をブロックし、その働きをおさえることで アレルギー症状を緩和します。
ビラノアは1日1回服用で、すぐ効果があらわれ1日をとおして効果があります。皮膚科領域では、蕁麻疹に有効性が高く、基本的治療薬として位置付けられます。アトピー性皮膚炎では、かゆみの軽減が期待できます。花粉症などの季節性アレルギー性鼻炎、ダニやハウスダストで起こる通年性アレルギー性鼻炎などにも有効です。

小児のせきの原因も成人のせきの原因と似ています。 気管支炎 ..

色のついた痰が出ている場合や咽頭痛が強い場合は、喀痰(もしくは咽頭を綿棒でぬぐったもの)を顕微鏡で観察します。通常はグラム染色という方法を用いて、白血球はどれくらい集まっているか、どのようなかたちでどんな色に染まる細菌がいるのかを観察します。このときに細菌感染が疑われれば適切と思われる抗生物質を処方することになります。

○ 痰の少ない咳(カラ咳)が、会話をした時を中心に頻回に出る。 ○ 1~3 週の ..

長引く咳の原因として、ときどきあって、うっかりすると見逃してしまうものに「薬剤性の咳」があります。頻度として多いのは、高血圧の治療に使うアンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACE阻害薬、商品名で言えば「カプトリル」「レニベース」など)ですが、他の薬剤でも長期間内服を続けると間質性肺炎という肺炎が生じその結果咳がでることもあります。この間質性肺炎をきたす薬剤は多岐にわたり、市販で売られている痛み止めや漢方薬でもおこりえます。またB・C型肝炎ウイルスの治療で用いるインターフェロンの副作用としても有名です。

乳幼児では、うまく咳ができず、痰が出せないため肺炎になりやすいです。悪化すれば ..

百日咳は、百日咳菌という細菌が感染しておこる病気です。苦しい特徴的な咳が長く続きますが、乳幼児では肺炎や脳症を併発して重症になることもあります。従来は、1才未満乳児に多く見られましたが、年長児や大人の百日咳も増えています。ワクチンの普及により、最近の統計では、1才未満乳児:13.6%、10~14才:15%、20才以上:38.2%と、むしろ年長児や大人の方が多く見られるようになってきました。
百日咳の咳は、大変特徴的です。気管支が痙攣するような咳です。まず、短い間隔で咳が連続的に出ます(エホ、エホ、コン、コンという咳)。続いて、急に息を吸い込んで、笛のような音が聞こえます(ヒューという呼吸音)。この笛のような音が、百日咳の咳の一番の特徴です。喘息発作では、息を吐く時にヒューという呼吸音が聞こえますが、百日咳では、息を吸い込む時にヒューという呼吸音が聴こえます。このような咳嗽発作を繰り返すことを「発作性痙攣性咳嗽」といいます。この咳嗽発作は、数分~30分も続くことがあります。しばしば、嘔吐を伴うこともあります。顔を真っ赤にして咳き込み、特に夜間に激しく咳き込みます。時として、呼吸が止まりそうになることもあります。
この「発作性痙攣性咳嗽」が、見られれば診断は簡単ですが、百日咳の患者さま全員に見られるわけではなく、症状だけから百日咳と診断することは難しいのが現状です。
一般的には、百日咳が産性する百日咳毒素(PT)に対する抗体(PT抗体)を調べて、抗体ができていれば百日咳と診断できます。採血してPT抗体が上昇していれば百日咳と診断できるわけですが、ちょっと問題があります。
ハッキリとした「発作性痙攣性咳嗽」があれば、百日咳を疑って採血しますが、年長児や成人ですと症状がハッキリしない場合が多いので、検査が行われないことが多いのです。そうすると、「いつまでも咳が止まらない」と訴えて受診される回復期に1回だけの検査になることが多く、仮に回復期で抗体価が上がっていても、急性期と比べてどの程度上がっているのか判断できません。つまり、1回だけの検査では診断が難しいのです。ただし、回復期1回だけの検査でも、非常に高値であれば百日咳と診断できる場合もあります。
ですから現実的には、「発作性痙攣性咳嗽」が診られれば百日咳を疑います。しかし、診られない時は、ハッキリした原因なしに2週間以上も続く咳、嘔吐を伴う咳、夜間に増強する咳、真っ赤になって咳き込む咳、痰が少なく乾いた咳、周囲に百日咳に罹った人がいる場合に百日咳を疑って検査します。
治療には、マクロライド系抗生物質が有効で、内服期間は2週間位です。「発作性痙攣性咳嗽」はすぐには治まりませんが、除菌効果(百日咳菌を体外に排出する効果)は期待できます。マクロライド系の抗生物質が無効な場合には、ニューキノロン系の抗菌薬やテトラサイクリン系の抗生物質が有効とされています。一般的な咳止めはまず効きません。強い咳止め(リン酸コデインなど)の中には、呼吸抑制作用がある薬品もあり、乳幼児に使用すると呼吸停止することがありますので、使用すべきではありません。

咳、痰、息切れに対しては、肺機能検査にて閉塞性換気障害を呈して ..

症状が軽い場合は去痰薬を用いた治療を行います。
症状が進行している場合にはエリスロマイシン、クラリスロマイシン、アジスロマイシンといったマクロライド系抗菌薬の少量長期投与を行います。投与後4週頃に線毛運動機能の改善が認めはじめ、咳や痰、鼻づまりなどの症状が軽減していきます。したがって、マクロライド系抗菌薬治療が効果を示しているかの判定は、投与後4~8週間目で行い、効果があれば数ヵ月から年単位で治療を継続していきます。

膿性痰が続くためクラリスロマイシンで加療。改善せず、炎症反応の増加が.

この病気は根治こそ難しいものの、自然に軽快する人や、経過観察だけで済んでいる人も珍しくありません。その一方で、自覚症状がないのに再発したり、重症化することもあるため、定期的な受診は決してやめないでください。
人にうつす心配がないので、日常の行動を制限する必要はありません。家に閉じこもらず毎日を楽しく活発に過ごすことが体力の維持につながり、治療への意欲も継続させます。
再発や重症化を減らすため、菌を繰り返し吸い込まないようにするのが望ましいとはいえ、生活環境中の感染リスクについてはわからないことが多いのも事実です。菌を恐れるあまり、ガーデニングや家庭菜園の楽しみを諦めるのは、人生にとって得策とは限りません。治療開始のタイミングを含め、「生きがい」と「病状」を考慮しつつ、信頼できる医師と相談しながら治療を進めることが重要です。気になるようであれば、土ぼこりの激しい日など、必要に応じてマスクをつけるのもよいでしょう。
完璧な対策はありませんが、浴室は換気扇を回したり、窓を開けたりして、しっかり乾燥させます。掃除の際にはなるべくマスクをつけ、菌が多いとされるシャワーヘッドやお湯の出口、排水口などは定期的に洗浄してぬめりや汚れを取り除き、清潔にすることを検討しましょう。これらは肺MAC症対策に限らず、衛生的に望ましいことです。家族の協力が得られるなら、浴室の掃除を交代制で行ってもいいかもしれません。

咳喘息は風邪と間違われ、抗生剤や咳止めを処方される例も少なくありませんが、咳 ..

咳はさまざまな疾患の症状として、さらに薬剤の副作用として現れることがあります。しかしながら、咳がなかなか止まらない場合、原因疾患が曖昧なまま漫然と鎮咳薬、抗炎症薬、抗生剤が投与されてしまい、その結果、ときに生命に危険が及ぶような疾患が見逃されることや、咳によって生活の質が著しく低下することがあります。今特集では、長引く咳の原因と対応について、最新情報も含めて、筑波大学医学医療系臨床医学域呼吸器内科教授の檜澤伸之氏に解説していただきます。