トータル・リコール』の原作である『追憶売ります』。 ここで私の昔話。テレビのロードショーで見た『トータル・リコール ..


うん。タンクそのものは平井の発明じゃないってことで同意します。
ストーリーでは実際主人公がタンクに詰め込まれて三日経ち、開けてみたら意外にもピンピンしてて何で?って種明かしするその理由がそっくりだったんですよね。


好きな作品があると人皆似た作品を全否定(トータル・リコール)したがるのですが。 どう考えてもコブラがトータル・リコールのパクリなんです。

近未来。地球の表側には富裕層、裏側には労働者層が住み、世界は真っ二つに分断されていた。労働者たちは地球の“コア”を通って通勤し、機械のコマのように働いて搾取されるだけの日々。将来の希望も持てない彼らは、好みの記憶を買って自分の記憶に上書きすることで憂さを晴らしていた。

これがコブラの第一話だ。映画『トータル・リコール』で一番キモである「これは現実なのか?それとも夢なのか?」という点は『コブラ』ではほとんど使っていない。『コブラ』オリジナルのアイデアで抜群に面白いのは、宇宙で大暴れするコブラは平凡な生活を望み、平凡な生活をしているジョンソンは宇宙で大暴れする生き様を望んでいるという点だ。このアイデアは普遍的なので現代でも十分に通じると思う。あと本当のコブラは超イケメンで、わざと変な顔に整形したというのも面白いね(注:整形後のコブラの顔はいつもニヤケているだんご鼻)。

『コブラ』は13年後に公開された映画『トータル・リコール』(amzn)と不気味なくらい似た始まり方をします。 たかねぎ

いまの世の中では、68歳というのは「死ぬにはまだ早い年齢」なのですが、難病が見つかってから25年も闘病されてきたわけで、寺沢先生自身も海賊のようにタフな人だった、とも思います。
結局、『』だけだった、と言われるかもしれませんが、『』というキャターは、多くの人に愛され、憧れられてきたのは間違いなくて、『』を生み出しただけでも、寺沢先生は凄かった。僕もなれるものならになりたかったけれど、結局コブタになっちまいました。まあでも、マンガを読めば、これからもずっと、僕もの夢を見ることができる。

彼が心に秘めた夢は“スパイ”。だが、記憶が書き換えられようとしたその時、突然、知らない自分が目を覚ました。本当の自分の記憶はどこにいったのか。自分さえも信じられぬまま、ダグは階級社会を覆し、世界の運命を変える戦いへと巻き込まれていく。

漫画やアニメを見ない人、興味ない人には申し訳ないですが「コブラ」の話、もう少し続きます。 ..

夢を見終わったジョンソンは宇宙海賊コブラのトリップムービーに大満足するが、受付嬢は「そんなの出てこない、美女にモテモテの夢のはず」と否定する。なぜ?とりあえず満足したジョンソンだが、帰宅中に夢の中で戦ったキャプテン・バイケンとそっくりな男と会ったので笑い出してしまう。しかし男は「そうさ、俺はキャプテン・バイケンさ」と言って、ジョンソンに銃を突き付けてコブラのことを聞き出そうとする。ジョンソンは「これも夢か?」と焦り出すが、そのときジョンソンの左腕が破れてサイコガンが出現してバイケンを撃ち殺す。そしてジョンソンは失われていた記憶を思い出す。自分がコブラだった過去を。

宣伝用に作られたトータル・リコール社のウェブ・サイト、ミニスカ着物姿の受付嬢が案内する。夢の職業一覧に「ビデオ・ゲーマー」があって笑ってしまうが、これはX-boxとのタイアップキャンペーン。それよりも「スポーツアナウンサー」があるのが嫌だ。日本人だったら誰も織田裕二にはなりたくないよ!

『追憶売ります』でピンとこないなら、映画『トーラルリコール』の原作といえばいいのかな。 ..

雪国在住。積ん読本と図書館通い、 録画した映画、買いためた布や手芸用品をどうするかの記録。ゆるいSF脳。SF小説1000本ノックを目指しています。

1990年のアーノルド・シュワルツェネッガー主演が有名だが、あれとはまた違った方向性の新作になっている。

そういえば日本の漫画「コブラ」も冒頭で「追憶売ります」のアイデアを使っている。自分は「コブラ」を先に知ったクチだ。原作を読んだのは高校生のときかな。

この作品はうだつの上がらない男がせめて夢の中でアクションヒーローのように格好良くなってみたいとトータル・リコール社を訪れるところから、以前の記憶が偽物でアクションヒーローの方が本当の自分だと思い出し、本当の自分は誰なのか、どちらが本物の自分なのかと悩みながら戦い続けるフォーマットさえあればどんな形にも改造可能。

こうしてひとつの物語類型を生み出したところがフィリップ・K・ディックの凄いところで、当時のアメリカSFが先進的であった部分だ。本当はこういう作品をどんどん勉強して作劇していくべきなのだが、日本は本当に物語を大切にしなくなった。

☆3.9。ただこの映画はアクションに凝りすぎて記憶に関する部分はそんなに活かせていない。アクションと何層にも重ねられたCGは素晴らしい。


ウィル・ユン・リー · トータル・リコール(マレック); トルク(バル); バイオ ..

記憶を取り戻したスパイが、敵対勢力に追われつつ火星に行き、ミュータントや様々な人種が入り乱れる中、アクション、ラブロマンスまでこなす。
映像は古いながら、SFチックなテクノロジーなんかも沢山出てくる(あの映像が出る電話が特に好み)。昔ならではのハリボテ感はあるけれども、違和感はそんなに感じなかった。今見てもうまく近未来感を演出できていたんじゃないかなーと思う。

そんな闇鍋チックな今作の見どころは、途中からこれは夢か?現実か?という謎まで出てくる。結局最後まで名言はされなかったが、それなりに映像の中に考察できる余地を残してくれていたのがポイント高い。
これだけの要素詰め合わせだと、夢なんじゃないか!?と思いたくなるところ。

ゴア要素は多めで、変装シーン、目玉が飛び出すシーンなんかも衝撃的。記憶に残る良いSFなのでは。

「COBRA1 コブラ復活」寺沢武一 [コミックス(その他)]

ー ご存じの通り、ポール・ヴァーホーヴェン御大は故郷オランダで、ルトガー・ハウアーを一躍スターにした諸作品制作後、アメリカに渡り「ロボコップ」を製作し、大ヒットさせた。
続けて、公開された今作では、ポール・ヴァーホーヴェン御大が持つ変態性が随所で爆発するショッキングシーンが多く、観客を驚かせたそうである。因みにこれはNOBU説である。-

■建築家のダグラス・クエイド(アーノルド・シュワルツェネッガー)は、毎晩行ったこともない火星での悪夢に悩まされていた。
思い詰めた彼は、妻ローリー(シャロン・ストーン)が反対する中、人工的に旅の記憶を植え付けるリコール社で「火星で活躍する諜報員」の記憶を移植しようとする。
しかし移植処置の途中、彼に封印されていた記憶が蘇ってしまう。
彼は、実は火星の採掘会社を牛耳っているコーヘイゲン(ロニー・コックス)に反抗したハウザー(アーノルド・シュワルツェネッガー:2役)が記憶を消された人物であり、火星の反乱分子クアトーと共に、50万年前からあったエイリアンが作った動力炉(リアクター)があり、それを起動させることで、火星に空気を作ろうとしていた事が、描かれるのである。

◆感想

・今から30年以上も前のSF映画であるが、斬新なシーンが沢山あるし、グロテスクなシーンもテンコ盛りである。

・例えば、ダグラス・クエイドがハウザーに言われ、鼻の穴の中に入っていた発信装置を取り出すシーンや(イタソーである。)火星に住む人達の異様な姿(特に、印象的なのは3つの乳房を持つ女性である。)、ダグラス・クエイドを執拗に追うリクター(マイケル・アイアンサイド)が、両手首をエレベーターに挟まれ切断されるシーンや、火星の空気なき土地に放り出されたコーヘイゲンの両目が、飛び出すシーンなどは当時、可なりショッキングだったと、資料で読んだ記憶がある。

<だが、ダグラス・クエイドは、火星での恋人メリーナ(レイチェル・ティコティン)と動力炉(リアクター)を起動させ、空気が地中から噴出し、青い空が二人の目の前に広がり、二人はキスを交わすのである・・、と言う所で終わるのだが、これがダグラス・クエイドが“植え付けられた記憶”の中で観た夢なのか、現実なのかは明かされずに終わるのである。
勿論、オプティミストである私の見方は後者である。>

■今作後、ポール・ヴァーホーヴェン御大はシャロン・ストーンを起用した「氷の微笑み」を再び大ヒットさせるが、その後徐々に本来の変態性溢れる作品を作り始めた事は嬉しき限りである。(その代表作がイザペル・ユペール主演の「エル ELLE」である。)
これを、変態の連続性と言うのである。もしくは変態の編隊。

原作漫画のタイトルが「コブラ」、アニメは「スペースコブラ」だったと思います。 ..

われわれがSFを読むのは、それによって頭の中に発生するアの連鎖反応を経験する快楽が、こたえられないからである。したがって、最高のSFは、最終的には作家と読者の共同作業となり、そこでは両者が創造行為をわかちあい—そして、おたがいにそれをたのしむ。この喜び、新しいものを発見する喜びが、SFに不可欠な決定的要素なのだ。

トータル・リコール / Total Recall · 【プレデター】爆笑必至!伝説の ..

今から約30年前の1990年に「トータル・リコール」は公開された。真の意味でアーノルド・シュワルツェネッガー(以下シュワちゃん)をスターダムに押し上げた大傑作SF映画である。時が経つほどに存在感を増していくような凄みがこの映画にはある。内容は「脳が現実と区別出来ないほどのヴァーチャル体験が可能になった2084年の未来。仮想の火星旅行を楽しむ為にリコール社を訪れ記憶装置にかけられたクエイド(シュワちゃん)は、過去に消されたはずの火星の記憶を呼び覚ましてしまい謎の組織に追われる身となってしまう。コレは夢か現実か?」といった内容。原作はブレードランナー、マイノリティーリポートの原作等で知られるフィリップ・K・ディックの「追憶売ります」、脚本はエイリアンのダン・オバノン、ロナルド・シュゼットら、監督はオランダ出身でエロ・グロ・ヴァイオレンス(ナンセンスではない)の天才ポール・ヴァーホーヴェン。音楽は巨匠ジェリー・ゴールドスミス、特殊メイクは業界の第一人者ロブ・ボッティン!この布陣で傑作にならない訳がない。そして主演はシュワちゃん(以下シュワ)である。オーストリア出身でボディビルダーだった彼は69年に「SF超人ヘラクレス」で映画デビュー。キワモノ作品の上、酷いオーストリア訛の為に吹き替えも行われた。その後シュワは鳴かず飛ばずの状態が続いていたが「コナン・ザ・グレート」シリーズで一躍名を上げる。しかしコレもマッチョが売りのアクションでセリフも殆ど無し。とにかく訛がひどく「シュワに喋らせてはいかん」ということになってしまったそうな…知らんけど。しかしその後ジェームズ・キャメロン監督の「ターミネーター」で悪の殺人機械T-800役に抜擢されコレが大当たり。機械だからカタコトのセリフが逆にピタリとハマり、その後のシュワ人生を一変させたのである。「サラ・コナーか?」「アイル・ビー・バック(戻ってくるぜ)」「F○○K YOU ,A○○ HOLE!(バカ野郎!)」「GET OUT!(降りろ!)」ぐらいしかセリフらしいセリフもない最高の悪役であった。どこがセリフらしいセリフなんだ?…とにかくここからシュワの快進撃が始まった。「コマンドー」「ゴリラ」等スタローン映画(ランボー、コブラ)の亜流みたいなのが続いたのはご愛嬌として「プレデター」「バトルランナー」とSF怪作が続き、演技はともかくシュワを出せば売れる!と次々と主演映画が放たれた。88年にはアクション大作「レッドブル」とコメディ「ツインズ」をダブルでヒットさせ映画会社上層部のジジイは誰も文句を言わなくなった。それまで英語でアーノルドという名前は「マヌケ」という意味があったそうだが、シュワのおかげでそのイメージも払拭された。そして満を持して長年シュワが切望していた企画「トータルリコール」が制作され、めでたく主演と相成った訳である。大物プロデューサー、ディーノ・デ・ラウレンティスがこの企画を頓挫させた瞬間、シュワが映画スタジオのカロルコに映画化の権利を買い取らせ、監督ヴァーホーヴェンを逆指名するほどの熱の入れっぷり。ディーノに主演をダメ出しされていただけにシュワはその反動で全身これリコールと化してしまったのである。まさにトータルリコール!!はぁ…?設定も主人公を気弱な会計士からマッチョな肉体労働者に変更!まさにシュワのシュワによるシュワの為の映画、それがトータルリコールだ。映画は超ド級のアクション超大作かつヴァーホーヴェン節のエロ、グロ、ヴァイオレンスが炸裂した大傑作に仕上がり超特大ヒットを記録、シュワを正真正銘のハリウッドスターに押し上げた。この作品後のシュワの快進撃については皆さんがご存知の通り(「T2」「トゥルーライズ」等の大ヒット、カリフォルニア州知事に就任等)。

『コブラ』と言えば、究極にダンディな漫画家・寺沢武一氏の代表作 ..

俯瞰で火星を映し、そのスケール感を見せるため、実物セットの精工なミニュチュアも制作されている。このミニュチュアで撮影された映像に、ブルースクリーンを背景に撮った俳優のショットを組み合わせるためだ。ミニュチュアといっても、一度に180度の広い視野を確保する必要があり、屋外に設置されたものでは12~18mものサイズに。
また、俳優の動きとミニュチュアで撮影された映像を違和感なく合成するため、“リアル・タイム・モーション・コントロール”という当時の最先端技術も採用されている。通常1秒24コマで撮影するカメラをコンピューターで制御し、収録されたどんな細かい動きも記録されるため、セットでもミニュチュアでもまったく同じ動きが再現できたそうだ。

シルヴェスター・スタローンが主演を務めたバイオレンス・アクション。凶悪殺人集団と戦うはみだし刑事“コブラ”の活躍を描く。

さて「メイキング・オブ・トータルリコール」は金を死ぬほどつぎ込んで製作されたこの映画の興味深い制作過程について、シュワ、ヴァーホーヴェン初め、脚本のシュゼットや特殊メイクのボッティンがその舞台裏を解説している。まずこの企画は長年かかっているだけに脚本は40回以上書き直されたそうな。しかも決定稿ですら後半部分の話が破綻しており、あのどんでん返しに次ぐどんでん返しは制作と並行して練り上げられたものとの事。プロダクションについては最後のアナログ特撮が冴え渡り全編見どころだらけだ。未来世界は「ブレードランナー」に比べると雑で安っぼく下品であり、ワーゲンのシャーシを利用したという自動車等はハリボテ感満載だがそれがこの作品のテイストによく合っている。撮影はメキシコで行われ、コンクリートむき出しのニューブルータリズムという建築様式の建物は映画でそのまま使用され、世界観の構築に役立った。ロブ・ボッティン渾身の特殊視覚効果+特殊メイクではロボットのタクシー運転手が作り物であるにも関わらず豊かな表情で軽快なトークを繰り出し笑える。また火星の空港でデブリンチョのオバハンに変装したシュワの変装がバレて正体を表すシーンは劇中1番のSFX(特殊効果)の見どころと言えるだろう。係員に「いつまで火星に滞在しますか?」と聞かれ「Two Weeks(2週間)」と答えたまではよかったが、変装装置が壊れ何を聞かれても「Two Weeks」としか答えられず周囲の人々が啞然とする。するとオバハンの顔が10分割し、中からシュワが登場する。こんなキテレツな道具必要あんのか…?なんちゅうアホな設定。滅茶苦茶なんだけど…。コレは分割する頭、中のシュワともにダミーヘッドとの事。言われなければわからない程の完成度である。火星の住人であるミュータントの造形、火星の地表に放り出されたシュワの目玉が飛び出すシーンもボッティンの仕事。素晴らしい出来だがこの辺の下品さとやりすぎ感がヴァーホーヴェンテイストなのだ。またアナログ全盛のこの時代にCGも取り入れ、地下鉄の荷物検査のシーンで通行人とシュワがX線装置によりガイコツを透過されるのも見どころである。コレはモーションキャプチャーで制作しようとしたが上手くいかず結局アニメ処理等したとの事。クリエイターのティム・マクガヴァーンによってその苦労話が聞ける。莫大な予算を投じ緻密な絵コンテを忠実に再現したこの作品は特撮場面の宝庫だ。

原作はフィリップ・K・ディック「追憶売ります」。

こうしてジョンソンは大冒険のトリップムービーを見る。自分がコブラと呼ばれる一匹狼の海賊で、外見は超ハンサム。左腕に備えた無敵のサイコガンで次々に悪党を倒す。宇宙を飛び回り数々の惑星で大冒険をするのだが、コブラは海賊ギルドとの戦いの最中にキャプテン・バイケンを仕留めそこなってしまう。

目が!目がぁ~!! 鼻が!鼻がぁ~!!シュワっ~ち!!!!!

「トータルリコール」は全編見せ場の連続で多少話の辻褄が合わなくもどんどん突き進んでいく。この疾走感が本作をシュワの最高傑作たらしめているのだ。ヴァーホーヴェンはハリウッドでSFかエロサスしか撮ってないが、SF作品「ロボコップ」「トータルリコール」「スターシップ・トゥルーパーズ」は連続で観るとまるで三部作のような統一感がある。キャストも一部被っているし暴力やグロのテイスト、映像のテンポ、未来世界の描写用に劇中で未来グッズのCMをバンバン流してみせる手法も同じである。ヴァーホーヴェンは作品が売れても「同じことはしない」と言って続編は撮らないお方。「ロボコップ」「トータルリコール」「スターシップ・トゥルーパーズ」とも別な監督で続編、TVシリーズ、リメイク等制作されているがテイストが変わって残念な作品も多かった。しかしヴァーホーヴェンはしっかりと別の作品で続編的に我々を楽しませてくれていたのである。筆者はコレをヴァーホーヴェンSF三部作と呼びたい。余談だか日本が世界に誇るSFコミック「コブラ」が記憶装置を使って自分を取り戻すシーンがこの映画に似ているが、どちらも傑作故、野暮な事はいいっこなしである。だったらわざわざ言うなーっ!