イソトレチノインの効果は高いので、ニキビでお悩みの人にはぜひおすすめです。


シナールは炎症性ニキビによる色素沈着に対して効果・効能が期待できる治療薬です。一般的には1日1〜3回、1回1〜3錠を服用することが推奨されています。ただし、年齢や症状に応じて服用量の調整が必要です。


しかし、内服薬であることから、副作用が気になる人もいるのではないでしょうか。

集簇性ざ瘡は大きな瘢痕を残すリスクが高いため、すぐにイソトレチノインによる治療を行いました。

イソトレチノインを飲み始めて2週間後に、さらに膿瘍が多発したものの、1ヶ月後から徐々に改善していき、5ヶ月後に炎症は完全に治まりました。ニキビ跡の赤みはまだ強く残り、凹凸も認められますが、新生ニキビはなくなり、顔全体の腫れは引いています。

また、稀ではありますが、以下のような副作用のリスクもあります。

初診時には発熱も伴い、血液データではWBC16400 CRP4.17と全身の炎症も認めました。膿皮症を起こす基礎疾患として、全身性エリテマトーデス(SLE)、サルコイドーシス、γグロブリン血症、リウマチ、ウイルス性肝炎、悪性リンパ腫などの鑑別診断を行いましたが、すべて否定的でした。

渋谷駅前おおしま皮膚科で扱っているイソトレチノイン製剤は「アクネトレント」です。価格は下記のとおりです。またイソトレチノインを使用した治療は保険適応となりません。(自由診療)

イソトレチノインの効果と当院のニキビ治療の流れについて解説します。

よくある質問にお答えしました。ここからはさらに詳しく、副作用や効果、服用における注意点をお伝えします。イソトレチノインは正しく使えば難治性のニキビに非常に有効なため、この記事でぜひ不安な点や疑問を解決してくださいね。

イソトレチノインでニキビの治療を行うと、飲み始めの時期に症状の悪化がみられます。この一時的な症状の悪化が好転反応と呼ばれています。

以下の表は、一般的な治療薬とイソトレチノインを比較したものです。

イソトレチノインの効果は、早い人で1ヶ月から出始める人もいますが、ほとんどの場合2〜3ヶ月ごろからニキビの改善が見られ、4ヶ月ごろになるとニキビ改善の効果を強く感じることが多いです。
椿クリニックでは1〜2ヶ月の治療期間から始め、その後は医師の診察にて肌状態やニキビの改善具合を見ながら進めていきます。

イソトレチノインは、細胞に働きかけ、皮脂腺細胞や表皮細胞を正常化する働きがあります。


イソトレチノインの服用中は、以下のようなこともしてはいけません。

イソトレチノイン服用開始後、好転反応として一時的にニキビが増えたり赤みが出る症状がございます。期間としては服用開始後1週間から1ヶ月程です。この時期は悪化してしまったのかと不安になることもあるかと思いますが、根気強く治療をしていくことが大切です。

イソトレチノインは、特に副作用に注意しながら服用する必要があります。


A.イソトレチノインは皮脂の分泌を強力に抑える効果があります。特に唇の乾燥が強く出る方が多く、頻繁に保湿することをおすすめしています。唇の乾燥は、薬の効き・吸収の良さの現れでもあります。

イソトレチノインは、毛穴の開きや黒ずみにも効果が期待できます。

頭痛の副作用が出やすくなるためビブラマイシン、ミノマイシンといったテトラサイクリン系の抗生剤とは同時に内服できません。
そのほかの抗菌薬、鎮痛薬、アレルギー薬、経口避妊薬(ピル)との併用は問題ありません。

イソトレチノインの好転反応に関するよくある質問にお答えします。

脱毛、Vビーム、シミ取りなど各種レーザー、IPL光治療、ポテンツァ、ダーマペン、ピーリング、ほくろ除去などの小手術はいずれもイソトレチノイン内服中でも施術可能です。
しかしながら、イソトレチノイン内服中は皮脂の分泌が抑制され、皮膚は敏感な状態にあるため合併症のリスクが高まる可能性がありますので、施術をご希望の場合はご了承ください。
お肌が敏感になりやすいですので、スキンケアを十分に行う必要があります。
イソトレチノイン内服中に開腹手術や美容外科での大きな手術は避けてください。

イソトレチノイン治療を始める前に知っておきたいことをお話します。

女性にとっての重大な副作用は、胎児の催奇形性です23 24 26。内服中及び内服中止後6ヶ月間は必ず避妊を行っていただきます。アメリカのiPLEDGEプログラムに準拠した妊娠予防プログラムも重要です14 24 25

イソトレチノインの服用期間は、絶対に妊娠しないようにしてください。

効果を実感するタイミングには個人差はありますが、通常 16〜24 週間後(4ヶ月~6ヶ月)となります。おおむね内服を5ヶ月継続したときには、3~5年を目安にニキビができにくい肌状態になると言われています。一方で患者様によっては軽度再発する場合もあり、ベピオゲルやディフェリンゲルなど外用薬などによる再発予防のための維持治療が必要です。

毛穴が開き、汚れや酸化した皮脂、メラニンがたまって黒く見えます。

服用量は体重に応じて医師の調整が必要があり、副作用に加え、好転反応(効き始めのサイン)として一時的に症状が悪化する場合もあります。
また胎児への悪影響を避けるため服用期間中の妊娠は厳禁とされ避妊は必須です。

イソトレチノインの副作用として、主に以下のようなものがあげられます。

イソトレチノインの副作用として特に報告されているのが唇や肌の乾燥です。服用期間中は多くの方で乾燥症状が見られ、辞めた後も皮脂の抑制を実感していただけます。その他の副作用には薬疹や頭痛、めまいや吐き気などがありますが、全員に起こる訳でなく稀な症状です。怖いイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、適宜医師までご相談いただければ特段副作用もなく治療していけます。副作用について詳しくは上記の「イソトレチノインの副作用」欄をご確認ください。

上記で解説したように、イソトレチノインは妊娠中の人は服用できません。

美容皮膚科 池袋フェミークリニックでは血液検査(有料)をご用意しています。
検査結果にもとづく処方によって、副作用のリスクが最小限に抑えられるのでご心配な方はご利用ください。

皮膚科でのイソトレチノインでも保険適用外となるため注意が必要です。

②中等度ニキビではイソトレチノインは低用量でも十分な効果が期待できるが、再発率が高くなる可能性がある

イソトレチノインによるニキビ治療と、とによるスキンケアを行いました。

ニキビの最終段階とも言える黄ニキビ。
炎症したニキビが化膿してしまい、黄色い膿(うみ)となって表面に現れた状態です。
赤ニキビで増殖してしまったアクネ菌を抑えようと、白血球の一種の好中球という物質が集まり、戦います。その後の残骸が、膿になってしまうのです。
黄ニキビの怖いところは、その炎症が目に見える範囲だけでなく肌の奥まで広がってしまっている可能性があることです。その場合は痛みを伴う場合もあり、膿をキレイに排出できたとしても、ニキビ痕になるリスクがあります。黄ニキビをご自分で潰すことは絶対にしないようにしましょう。
当院では、黄ニキビの治療法として、通常の内服薬・外用薬の治療だけでなく、ヤグレーザーでのスペクトラピールなどの治療をご用意しております。黄ニキビができてしまったら、お早めにご相談にいらしてください。

イソトレチノインが酒さ(赤ら顔)の改善に効果を示す理由は主に3つあります。

皮脂腺は毛穴に複数存在しており、皮脂を分泌することで私たちの肌を潤す役目を持っています。しかし、ストレスなどで皮脂腺が活発化すると、皮脂が過剰に分泌され、古くなった角質と混ざり合うことで角栓ができ、毛穴を塞いでしまいます。
塞がれた毛穴の中ではアクネ菌が増殖し、毛穴を炎症させ周辺の組織を破壊していきます。破壊された組織から隣接する皮脂腺とつながることで皮脂腺が肥大化し、自然には治ることのない肥大化した皮脂腺が、繰り返しニキビを作っています。
これがループニキビができる原因です。

イソトレチノイン治療と併せて、サリチル酸マクロゴールピーリングを開始しました。

イソトレチノインはニキビの治療のための自費診療の内服薬です。ビタミンA誘導体の(レチノイド)というお薬です。イソトレチノインは先発医薬品がアキュテインという製品名です。アキュテインの他にロアキュタン、イソトロイン、アクネトレントという製品があり、当クリニックでは長年世界で安全に使用されているアクネトレントという製品を使用しています。
世界的には使用されている薬ですが、催奇形性の副作用があり厳重な使用管理が必要なため、ニキビに対して美容目的に安易に認可できないという理由から、日本では保険診療として厚生労働省に認められておらず、普及していません。
アメリカのガイドラインでは中等度~重症のニキビに推奨されており、抗生剤や外用剤を用いても治療が難しい重症のニキビの方にとっては有効な治療薬です。当クリニックでは重症のニキビの方にのみ使用しており、軽症または中等症の方には使用していません。

副作用に対して不安を感じる患者様もいらっしゃるかもしれませんが、

副作用について初診時に医師から説明がありますので、何か不安なことがあれば遠慮なくご相談ください。

ため、イソトレチノインをご検討している方も気軽に服用開始できます。

しかし、アメリカでは重度のニキビ治療に承認されており、治療ガイドライン上で標準の治療で改善がみられない場合にイソトレチノインの服用を推奨しています。