糖尿病の薬(SGLT2阻害薬)~スーグラ、フォシーガ等~
前述の通り、フォシーガは腎臓で糖を血液中に戻すこと(再吸収)を抑え、尿に排出し、血糖値を調整するお薬です。
フォシーガと尿糖の関係について、この記事で解説したことをまとめました。
炭水化物の摂取を極端に減らすと、重篤な副作用(正常血糖糖尿病ケトアシドーシス eDKA)を引き起こす可能性があるためご注意ください。
フォシーガを服用してもが考えられます。
食事制限が必要ないとはいえ、明らかな食べ過ぎは効果を半減させてしまいます。
服用と併せて、です。
それではフォシーガは、どのようにして効果を発揮するのでしょうか?
また、フォシーガの有効性は臨床試験などでも確認されていますが、効果の発現には個人差があります。
体質や普段の食生活など様々な要因が考えられるため、服用を続けても効果がない場合は医師に相談してください。
フォシーガを服用すると、尿中の糖分が多くなることで尿路や陰部で微生物が繁殖しやすくなります。
そのため、膀胱炎など尿路感染、陰部のかゆみや膣カンジダ症などの性器感染が副作用として現れる可能性があります。
対策として、水分を多く取り排尿を促すことで膣カンジダ症を防ぐことが可能です。
[PDF] フォシーガ錠を服用される 1型糖尿病の方・ご家族の方へ
どのようなお薬でも、効果が期待できる反面、副作用のリスクがあります。フォシーガの服用中に以下のような症状が現れた場合は、早めに医師に相談しましょう。
感染症は服用2~3日、あるいは数か月たってから起こるケースもあります。
尿路感染や陰部のかゆみ、性器感染の対策として、意識的に陰部を清潔に保ちましょう。
また、性器感染の予防として服用中はこまめに水分補給をして尿をたくさん出すように心がけてください。症状が現れる場合は、医師に相談しましょう。
◼ 尿中へ糖を排出し、血糖値を下げます(尿検査で尿糖が陽性になります)。
低血糖.
b.腎盂腎炎.
イプラグリフロジンL-プロリン
Ipraglifl ozin L‒Proline
●スーグラ(アステラス,寿,MSD)
錠:25mg,50mg
[用]1日1回50mgを朝食前又は朝食後.
最大 1日1回100mg .
重度の肝機能障害は低用量から開始.
[副 32%]D.●頻尿8%,多尿,尿管結石,腎結石,陰部そう痒,膀胱炎,外陰部膣カンジダ,
鼻咽頭炎,貧血,糖尿病網膜症,便秘,下痢,胃炎,胃食道逆流性疾患,上腹部痛,腹部膨満,
口渇,体重減,空腹,倦怠感,肝機能異常,糖尿病性ニューロパチー,めまい,頭痛,感覚鈍麻,
上気道炎,湿疹,発疹,蕁麻疹,高血圧,血中ケトン体増,尿にβ2ミクログロブリン,
β‒ NアセチルDグルコサミニダーゼ,尿潜血,アルブミン/クレアチニン比増,ケトン体,α1ミクログロブリン増加
カナグリフロジン水和物
Canaglifl ozin Hydrate
●カナグル(田辺三菱)
錠:100mg
[用]1 日1 回100mg朝食前又は朝食後.
[副 29%]D.浮動性めまい,体位性めまい,頭痛,失神.便秘,口渇.歯周炎,腹部膨満,上腹部痛,
下痢,胃炎,胃食道逆流性疾患,悪心.頻脈,心室性期外収縮,起立性低血圧.低血圧.白血球増加症,
赤血球増加症.膀胱炎,頻尿尿路感染,緊張性膀胱,夜間頻尿,多尿.接触性皮膚炎,湿疹,そう痒症,
発疹,蕁麻疹,中毒性皮疹結膜炎.回転性めまい,突発難聴.外陰部腟.カンジダ症.性器カンジダ症,
腟感染,外陰部炎,亀頭炎,亀頭包皮炎,良性前立腺肥大症,陰部そう痒症,外陰腟そう痒症.ケトーシス,
●無症候性低血6.8%.糖血中ケトン体増加.血中クレアチニン増加,血中カリウム増加,ヘマトクリット増加,
尿中血陽性,赤血球数増加,尿中アルブミン/クレアチニン比増加,尿中ケトン体陽性,尿量増加
脱水,無力症,胸部不快感,空腹,倦怠感
背部痛,体重減少.
ダパグリフロジン
プロピレングリコール水和物
Dapagliflozin Propylene Glycolate Hydrate
●フォシーガ(アストラゼネカ,小野)
錠:5mg,10mg.
[用]1日1回5mg. 最大1日1回10mg
[副 17%]D.腟カンジダ症等,膀胱炎等,ヘマトクリット増,便秘,口渇下痢,背部痛,
発疹,頻尿,腎機能障害,排尿困難,尿量増加,頭痛,振戦,めまい.眼乾燥,陰部そう痒,
高血圧,倦怠感,体重減
トホグリフロジンTofogliflozin Hydrate
●アプルウェイ(サノフィ)
●デベルザ(興和)
錠:20mg.
[用]1日1回20mg朝食前又は朝食後.
[副 37%]D.発疹,●頻尿7%,尿路感染,尿量増,●口渇7%,倦怠感,体重減,脱水
尿中ケトン体陽性,尿路結石,夜間頻尿,尿中β2ミクログロブリン増.便秘,空腹下痢,腹痛,
めまい,頭痛,性器感染,血圧上昇,起立性低血圧,上気道炎,
●血中ケトン体増10%,
ルセオグリフロジンLuseogliflozin Hydrate
●ルセフィ(大正,大正富山,)
錠:2.5mg,5mg.
[用]1日1回2.5mg朝食前又は朝食後.
最大1日1回5mg.
[副 18%]D.膀胱炎,外陰部膣カンジダ,頻尿,陰部そう痒,便秘下痢,逆流性胃食道炎,
口渇,血中ケトン体増加,CRP 増加,白血球数増加,NAG 増.
尿にβ2 ミクログロブリン,白血球,アルブミン,ケトン体,尿細菌,尿中血,蛋白,赤血球増,.
2018年の透析導入患者の原疾患で最も多いのは糖尿病性腎症で43.2%、次いで慢性糸球体腎炎の16.6%、腎硬化症の14.2%であり、原疾患不明は12.8%であった。
SGLT2阻害薬の適応症は、元々糖尿病のみでしたが、2020年11月にSGLT2阻害薬の1つであるダバグリフロジン(フォシーガ ..
2014年に今までの血糖降下薬とは全く作用機序が異なるお薬が発売されました。
それが「SGLT2阻害薬」です。
日本では、アステラス製薬の「スーグラ」というお薬が一番最初に発売されました。
その後複数の製薬メーカーから続々と同系統のお薬が発売されて、今では6成分、7種類のお薬が発売されています。
当院では、スーグラ(アステラス)、フォシーガ(アストラゼネカ/小野薬品)、デベルザ(興和)、ジャディアンス(日本ベーリンガーインゲルハイム/日本イーライリリー)の4種類を採用しています。
レアチニン値などの血液検査、尿蛋白や尿潜血などの尿検査の結果となります。 ..
フォシーガは、有効成分「ダパグリフロジン」を配合している糖尿病治療薬で、SGLT2阻害薬に分類されています。
フォシーガ(SGLT2阻害薬)ってどんなお薬? 効果・効能、副作用
SGLT2阻害薬は、主に糖尿病の治療に使用される薬剤です。
SGLT2は、腎臓の尿細管で糖を再吸収する作用を持ちます。
SGLT2阻害薬は、糖の再吸収を防ぎ、糖を尿とともに排出するように働きます。
デベルザ , スーグラ , ジャディアンス , フォシーガ , ルセフィ― などいくつか種類がございますが
当院では デベルザ を採用しております。
フォシーガは、尿中に糖を排泄するSGLT2阻害薬の一種です。近年ではダイエットにも効果が期待できるといわれ、注目されています。
今回、Leiter教授より、カナグリフロジン(カナグル)、ダパグリフロジン(フォシーガ)、エンパグリフロジン(ジャディアンス)3種の差異についての講演で、現在の試験データを元に以下のような説明がありありました。
フォシーガ (ダパグリフロジン)は、腎臓の近位尿細管にある SGLT2 を選択的に阻害するこ
腎臓に存在するタンパク質「SGLT2」は、人体に必要な糖が尿に排出されないように働きます。フォシーガに含まれる有効成分は、SGLT2の働きを抑制して糖を尿中に出しやすくし、血糖値を下げる役割をもっているのが特徴です。
はスーグラ,フォシーガと, GLP-1作動薬はフォシーガと併用 [注] 糖尿病の全般 ..
なおフォシーガは、2型・1型糖尿病や慢性心臓病、慢性腎臓病への効能、効果が認められている医薬品です。
したがって、糖尿病の有る無しに関わらず、心臓の病気をもつ患者さんではフォシーガ ..
添付文書上、フォシーガとの併用が禁忌となっている薬剤はありません。しかし、糖尿病治療薬や血糖降下作用に影響を与える薬、利尿薬などとの併用には注意が必要です。他の医療機関で下記のような薬剤を処方されている場合は、診察時にご相談ください。
[PDF] 選択的SGLT2阻害剤フォシーガ 日本において1型糖尿病に対する
点線がメトホルミンとプラセボ(偽薬)実践がメトホルミンとフォシーガを併用した場合の体重の推移を現した表です。
そのため、カナグル、フォシーガ、ジャディアンスを中心に説明します。 SGLT2阻害薬の主作用(尿糖排泄・血糖降下作用)
フォシーガを休薬したのにも関わらず尿糖検査で陽性と判定された場合、医療機関での血液検査が必要になります。
フォシーガ錠10mgの効果・効能・副作用 | 薬剤情報 | HOKUTO
上記のように体重減少のエビデンスはありますが、フォシーガ(ダパグリフロジン)は、2型糖尿病の治療薬であり、痩せるための薬ではありません。フォシーガは、糖尿病患者において、尿中に排出される糖の量を増やすことで、血糖値を下げる効果があります。この作用によって、一部の糖尿病患者においては体重が減少する可能性がありますが、必ずしも全ての患者で期待できるわけではありません。
フォシーガ錠10mgの効果・効能・副作用をまとめた薬剤情報ページ。医師 ..
腎性糖尿とは、腎臓の一部の機能が弱く尿中にブドウ糖が出てしまう状態のことです。
腎性糖尿となっても、血液中のブドウ糖濃度(血糖値)は正常であるためほとんどの場合治療の必要はありません。
しかし、将来的にこの腎性糖尿から糖尿病に移行してしまう場合もあるため注意が必要な病態です。
フォシーガ®(ダパグリフロジン)という名前で糖尿病治療薬として ..
フォシーガを服用すると、尿の量が増えて脱水が起こりやすくなります。のどの渇きを感じていなくても、こまめに水分補給するように心がけましょう。
2014年春に発売された新しい糖尿病治療薬 ・SGLT2阻害薬 スーグラ・アプルウェイ・フォシーガ・ルセフィ・カナグルなど
SGLT2阻害薬は、日本では2014年から使われている比較的新しい薬です。
尿中に糖分(グルコース)が漏れる事により、血糖降下作用を発現します。
血糖の改善だけでなく、体重減少、血圧低下、糖尿病性腎症の保護作用、心血管疾患・心不全リスクの低減作用など、さまざまな多面的効果が報告されています。
副作用としては、性器感染・尿路感染が多く、女性では特に注意が必要です。
肥満を伴う糖尿病患者や心血管疾患・糖尿病性腎症をもつ糖尿病患者さんが良い適応です。
このお薬を服用していると尿糖検査は陽性になります。 医療機関で尿検査等を受ける際は、フォシーガ錠を服用していることを医師にお伝えください。
おもな副作用として、性器感染や尿路感染(膀胱炎など)が報告されています。その他、便秘や口渇、頻尿や尿量の増加なども報告されています。
また、重大な副作用として、低血糖、腎盂腎炎、敗血症、脱水などが報告されています。重大な副作用が発生することは稀ですが、下記のような症状があらわれた場合は適切な処置を行ったり受診して治療を受けたりしてください。
注意点 | フォシーガ錠 | 小野薬品の薬を使用されている方へ
SGLT2阻害薬は、日本では2014年に初めて発売され、糖尿病の新しい治療薬として注目されました。SGLT2阻害薬は、体内に不要な糖のみを排出し、体の維持に必要な糖は残してくれます。SGLT2阻害薬を単独で使用する場合、比較的低血糖状態に陥りにくい点が特徴です。