割線のない錠剤については、粉砕可能な錠剤の場合は粉砕し、散剤として投薬する。 ..


薬の中には胃液と反応し効果が下がってしまうものや、胃で溶けることで胃に障害を及ぼすものがあります。そのため腸に到達するまで溶けない加工をしています。このような錠剤は粉砕することができません。


錠剤の粉砕・カプセルの開封を行うことにより、医薬品本来の製剤特性が失われる事があり、対象となる製剤

こちらの薬は唾液など少量の水で飲むことができるので粉砕の必要はないと思われます。唾液で溶けたとしても口腔内からは吸収されないので、しっかり飲み込んでください。

薬に苦味や吸湿性があるものはフィルムコーティングで膜をつくることで、薬を飲みやすくし、変性して薬の効果が下がらないようにしています。
苦味など特異な風味でも飲むことができるのであれば粉砕可能ですが、吸湿して効果が下がる薬は粉砕することができません。他の薬に代替できるものは代替案を提案します。代替案がないものは、内服直前に粉砕するなどで対応してもらっています。

粉砕しても経管チューブから投与できない製剤が存在する。 ○約 55℃の ..

コーティングされていない素錠はコーティングがなくても安定しているのでほとんどが粉砕可能です。
コーティング剤がないので、だいたいのものが簡単に潰すことができます。
ですが、中には湿気や光に弱く、飲む直前でなければPTP包装から取り出すことができないものもあり、その場合は粉砕することはできません。

薬が大きくて飲みにくいので、粉砕できませんか?と、聞かれることがよくあります。
口から飲む薬を内服薬といいますが、内服薬にはさまざまな種類があります。
今回は、内服薬のなかでも錠剤の特徴と粉砕調剤について簡単に説明します。

高温多湿を避け、短期間なら一包化できそうですね。 粉砕に関しては、データはありませんでした。 YG研究会

この薬は粉砕できません。粉砕してしまうと一気に薬が溶け出し、吸収されて急激に血液中に薬が入ってしまい、非常に危険です。

電子添文上、授乳しないことが望ましい、と記載しています。
動物実験(ラット)で、乳汁中への移行が報告されています。

これらの製剤は、粉砕後上記の条件下で 3 ヵ月間または 120 万 Lux・hr は安定であることを確認した。 (2) 経管通過性試験

フォシーガにより腎臓病の治療は格段に進歩したと考えており、当院でも積極的に使用しております。

フォシーガに限らずどのお薬もメリット・デメリットがあり、それらを天秤にかけて判断していく必要があります。


ただし、他剤との配合変化(一包化)について検討したデータはありません。 更新日:2022年4月

ただし、フォシーガの腎保護効果について明らかになっていることと、明らかになっていないことがあり、積極的に使用したい場合とそうではない場合を筆者の主観で以下のように分けてみました。

[PDF] 糖尿病治療薬の比較・切り替えについて 注射薬(付表 ..

フォシーガは糖尿病の治療薬として使われていましたが、血糖値を下げるだけでなく腎機能を保護する効果も期待され、糖尿病の患者さんには積極的に使用されていました。

いずれも頻度は少ないものですが、対策としてフォシーガ。

フォシーガ錠は5mgと10mgがあり、必要性や用途に応じて量を調整していきます。

フォシーガの副反応は以下のようなものがあります。

<参考>
本剤の利尿作用により多尿・頻尿がみられることがある。また、体液量が減少することがあるので、適度な水分補給を行うよう指導し、観察を十分行うこと。脱水、血圧低下等の異常が認められた場合は、休薬や補液等の適切な処置を行うこと。特に体液量減少を起こしやすい患者(高齢者、腎機能障害患者、利尿薬併用患者等)においては、脱水や糖尿病性ケトアシドーシス、高浸透圧高血糖症候群、脳梗塞を含む血栓・塞栓症等の発現に注意すること。

2型糖尿病患者3208例(日本人患者628例を含む)を用いた母集団薬物動態解析の結果、年齢が50歳の場合に比べてAUCτ,ssは65歳では8.00%、75歳では12.5%高くなると予測された。

フォシーガは飲み薬です。

<参考>
ジャディアンス錠 電子添文 2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
2.3 重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある患者
[インスリン注射による血糖管理が望まれるので本剤の投与は適さない。]

糖尿病患者の代謝調整は、感染を機に急速に悪化し、コントロールが困難になりやすいといわれているため、重症感染症時にはインスリン投与による治療が適応となる。また、手術や重篤な外傷のストレスは、副腎髄質からのアドレナリン分泌を増加し、グリコーゲン及び脂肪の分解が促進され、インスリン分泌が抑制される。さらに、視床下部からの刺激により脳下垂体前葉からACTH(副腎皮質刺激ホルモン)の分泌が生じ、副腎皮質ホルモンの分泌が増加する。これらのコルチゾールは蛋白、アミノ酸からの糖新生を促進し、高血糖を起こす方向に作用するため、手術前後や重篤な外傷のある糖尿病患者は、インスリン注射による血糖管理が適しているため、本剤を投与しない。

フォシーガは、SGLT-2阻害薬という糖尿病の薬の一種です。

*尚、フォシーガはSGLT2阻害薬と呼ばれるお薬の一つです。フォシーガが格段に有名なので薬剤名を挙げていますがこの記事の内容はSGLT2阻害薬全体を示しています。

フォシーガ錠(ダパグリフロジン)の一包化

薬剤を直接注入できないので、倉田らが考案した「簡易懸濁法」1)を用いて薬剤を溶解し与薬する。

医療用医薬品 : フォシーガ (フォシーガ錠5mg 他)

素錠やフィルムコート錠でも吸湿性や光に不安定などの理由で、飲む直前でなければPTP包装から取り出せないものは粉砕ができません。例えば、糖尿病治療薬のリベルサス錠は素錠ですが、飲む直前でなければPTP包装から取り出すことができません。薬の成分が不安定なため注射でしか使用できなかったものを、消化管から吸収できるように加工したもので、その特徴から素錠でありながら、粉砕することができません。
また、OD錠の中にも、粉砕できないものがあります。ランソプラゾールOD錠は腸溶性の小さな粒が錠剤の中に入っており、これをすりつぶしてしまうと胃酸によって薬が失活してしまうので、効果がなくなってしまいます。

錠剤の粉砕について|薬剤部

患者さんから腎臓病の治療として注目を集めているフォシーガという薬についてご相談を頂くことが多くなってきたので触れたいと思います。

フォシーガ粉砕はもちろん幅広くお悩み相談ができます. 「病院へ行くべきか分からない」「病院に行ったが分からないことがある」など、気軽に医師に相談ができます。

抗がん薬を経口で投与する場合も曝露防止に留意する必要があります。患者の服用状態により剤形の変更を考慮する場合は、薬効に影響を及ぼすことがあるので、薬剤師とよく相談してから実施します。勝手に潰す、粉砕、溶解してはいけません。経口薬は在宅で服用する場合も多いと予想されるため、家族の曝露防止にも留意する必要があります。また他の薬剤とは別に保管し、在宅ではキッチン等は避けましょう。下記、具体的な曝露対策です。

フォシーガ粉砕について

<2型糖尿病>
高度腎機能障害患者又は透析中の末期腎不全患者
血糖コントロール改善を目的として投与しないこと。本剤の血糖降下作用が期待できない。
中等度腎機能障害患者
血糖コントロール改善を目的とした投与については、その必要性を慎重に判断すること。本剤の血糖降下作用が十分に得られない可能性がある。

選択的SGLT2阻害剤; 総称名:フォシーガ; 一般名:ダパグリフロジンプロピレングリコール水和物; 販売名:フォシーガ錠5mg, フォシーガ錠10mg; 製造会社:アストラゼネカ.

薬が飲めない患者さまに粉砕できない錠剤が処方されている場合、他の薬で代用できないか医師へ提案しています。薬の安定性の問題で粉砕不可となっている薬の場合は、飲む直前に砕いて飲んで頂くなど、安全に飲んでいただけるよう患者様に説明しています。

簡易懸濁法(〇)

<参考>
試験方法
シリンジに錠剤1 個と約55℃の水20 mL を入れ,錠剤の崩壊性を調査した。
別に粉砕した錠剤を用いて調製した懸濁液がチューブを通過できるかどうかを評価した。
調製直後及び10 分間放置後の懸濁液の含量及びpH を測定した。

粉砕(△):粉砕時の有効

本剤の簡易懸濁法での投与は承認された用法ではないので、お勧めはできません。
尚、社内試験の結果は55℃の水20 mLに対して5分で崩壊しました。
また,調製した懸濁液はチューブを通過しました。

粉砕・簡易懸濁法の可否

<参考>
・温度と相対湿度(R.H.)をそれぞれ25℃/60%,25℃/75%,30℃/75%の条件下(暗所)に6ヵ月間保存したとき,わずかな吸湿(乾燥減量の増加)が認められたものの,その他の試験項目では変化がなく,6 ヵ月間安定でした。
・40℃/75%の条件下(暗所)に保存したとき,わずかな吸湿(乾燥減量の増加)が認められ,10 mg 錠粉砕品では分解生成物(規格内)が認められたが,その他の試験項目では変化がなく,6ヵ月間安定でした。
・30℃/92%の条件下(暗所)に保存したとき,1 週間で吸湿(乾燥減量の増加)と含量の低下(規格外)が認められました。
・光照射下(120万 lx・h,200 W・h/m2 以上)では,10 mg 錠粉砕品で分解生成物(規格内)が認められたが,その他の試験項目では変化がなく,安定でした。(引用1)