このためCYP3Aの働きに関係するお薬には、併用に注意が必要です。
基本的にどの睡眠薬も飲酒は厳禁です。デエビゴも飲酒時は服用できません。
アルコールは、中枢神経系を抑制する作用があります。
飲酒後にデエビゴを服用すると、血液中のレンボレキサントの濃度が上がり、副作用が強く発現する危険があるので、注意してください。
また、副作用ではありませんが、ベルソムラには以下の薬剤との併用はできません。
オレキシン1受容体:レム睡眠の安定に関与 オレキシン2受容体の補助
オレキシン2受容体:レム睡眠の安定と覚醒の安定に関与、覚醒とノンレム睡眠の間の移行を制御する
デエビゴは、ベルソムラと比較して、オレキシン受容体阻害作用が強いため、催眠作用が強く表れると考えられる。
またデエビゴはオレキシン受容体と結合する速度が速い為、ねつきが悪い不眠状態に効果があり、受容体から離れる速度も速い為に、持越し効果(次の日まで眠気が残る)が少ない印象です。
デエビゴは、このように不眠症の幅広い症状に有効な睡眠薬ですが、アモバンやマイスリーといった同程度の強さの睡眠薬と比べて、副作用のリスクはほとんどありません。
デエビゴ錠2.5mgの効果・効能・副作用 | 薬剤情報 | HOKUTO
また、デエビゴは入眠だけでなく、中途覚醒にも効果のある作用時間の長いお薬です。中途覚醒時に追加で内服すると起床時や日中に眠気が強く残る可能性があります。
そうなると、熟睡できていないための不眠症状としての眠気なのか、副作用での眠気なのかなどの区別がつかなくなり、その後のお薬検討が難しく治療に時間が掛かります。
ベルソムラ、デエビゴともに日中にも眠気が生じてしまう可能性があるため、自動車などの危険を伴う機械の運転はしてはいけません。また、お薬の服用期間中に飲酒をすると効果・副作用が強く出てしまうため飲酒も避けて下さい。
7.4 CYP3Aを阻害する薬剤との併用により、レンボレキサントの血漿中濃度 ..
スボレキサント(ベルソムラ®)は、オレキシン1、2受容体両方をブロックしますが、新しく出たレンボレキサント(デエビゴ®)はオレキシン2受容体に対する作用が強く、スボレキサント(ベルソムラ®)よりも強力です。レンボレキサント(デエビゴ®)による悪夢の発現率は1~3%で、スボレキサント(ベルソムラ®)とほぼ同じです。
・日本人大うつ病患者15名中CYP2D6*10アリル保有者は11名、CYP2D6*10アリル非保有者は4名であった
CYP2D6*10アリル保有者の薬物代謝速度定数Kmは50.5 ng/mlであり、一方で非保有者では122.5ng/mlと有意差があり、非保有者で代謝速度が遅く、同じ用量でもパロキセチン血中濃度が高かった。パロキセチンの有効血中濃度約39ng/mlを実現するためには、*10アリル非保有者で約15mg程度、保有者では27mg程度であった(Pharmgenomics Pers Med. 2014 May 28;7:121-7.)
【レンボレキサント】デエビゴ | 【調剤薬局】ライフ調剤薬局|兵庫
デエビゴは保険のオンライン診療に対応しています。院内処方ですので、診療後ご自宅に処方薬を郵送可能な体制を整えています。
デエビゴは向精神薬として指定されておらず、処方日数の制限がありません。
2022 年 7 月 1 日より、病棟常備薬を『マイスリー錠 5mg(ゾルピデム)』から『デエビゴ錠 2.5mg
まずは,そこですね.ブロチゾラムのようなベンゾジアゼピン受容体作動薬は,せん妄を惹起することが知られています.筋弛緩作用が強いので,転倒のしやすさも問題になりますね.この患者さんは73歳と高齢のため,せん妄の発症リスクが高いと考えられます.したがって,ブロチゾラムの投与を避けることが大切です.
薬剤情報を確認すると、クラリスロマイシンと併用注意であるレンボレキサントが処方されていることがわかりました。 ..
通常、成人にはレンボレキサントとして1日1回5mgを就寝直前に経口投与する。なお、症状により適宜増減するが、1日1回10mgを超えないこととする。
(用法及び用量に関連する注意)
7.1. 効果不十分により、やむを得ず通常用量を超えて増量する場合には、1日1回10mgまでとすること。なお、通常用量を超えて増量する場合には、傾眠等の副作用が増加することがあるので、患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与することとし、症状の改善に伴って減量に努めること。
7.2. 本剤は就寝の直前に服用させること。また、服用して就寝した後、睡眠途中で一時的に起床して仕事等で活動する可能性があるときは服用させないこと。
7.3. 入眠効果の発現が遅れるおそれがあるため、本剤の食事と同時又は食直後の服用は避けること。
食後投与では、空腹時投与に比べ、レンボレキサントの投与直後の血漿中濃度低下することがある〔16.2.1参照〕。
7.4. CYP3Aを阻害する薬剤との併用により、レンボレキサントの血漿中濃度が上昇し、傾眠等の副作用が増強されるおそれがあるため、CYP3Aを中程度に阻害する薬剤との併用又はCYP3Aを強力に阻害する薬剤との併用(フルコナゾール、エリスロマイシン、ベラパミル、イトラコナゾール、クラリスロマイシン等)は、患者の状態を慎重に観察した上で、本剤投与の可否を判断すること(なお、併用する場合は1日1回2.5mgとすること)〔10.2、16.7.1、16.7.2参照〕。
7.5. 中等度肝機能障害患者では、レンボレキサントの血漿中濃度が上昇するため、1日1回5mgを超えないこととし、慎重に投与すること〔9.3.2、16.6.2参照〕。
7.6. 他の不眠症治療薬と併用したときの有効性及び安全性は確立されていない。
クラリスロマイシン、イトラコナゾールなどはスボレキサントと併用禁忌になっている。レンボレキサントは併用注意で禁忌ではない)
また、不眠症の患者さんを対象とした臨床実験も行われています。
デエビゴとプラセボ(偽の薬)を服用し、寝付くまでの時間を比較した実験です。
CYP3Aで代謝されるため、CYP3Aを強く阻害する薬剤との併用は禁忌(ベルソムラ)
デエビゴも他の睡眠薬も、不眠症治療のサポート役に過ぎません。
お薬からの離脱を目指すことを忘れずに治療されてください。
ただし、デエビゴとクラリスロマイシン等を併用する際は、1日1回2.5mgに ..
ベルソムラ、デエビゴは全く同じ作用メカニズムで不眠症に対して効果を発揮するため発現する副作用も同様の症状となります。最も多い副作用は傾眠で、起床後もお薬が分解されず体内に残ってしまうことで日中に眠気を感じてしまうことが多いです。デエビゴの方がお薬を分解するのに時間がかかります。そのために傾眠の副作用発現頻度がベルソムラよりも高くなっています。
デエビゴ錠5mgの基本情報(作用・副作用・飲み合わせ・添付文書)
【9.1合併症・既往歴等のある患者】(一部改訂)
【新様式】
中等度及び重度の呼吸機能障害を有する患者(閉塞性睡眠時無呼吸および慢性閉塞性肺疾患患者を除く):
これらの患者に対する使用経験がなく、安全性は確立していない。
スボレキサント(ベルソムラ):イトラコナゾール、クラリスロマイシン、ボリコナゾール(ブイフェンド)、ポサコナゾール、HIV薬
デエビゴは、脳を覚醒させる神経伝達物質であるの働きを低下させて眠気を促す睡眠薬です。
具体的には、覚醒に関与するオレキシン受容体に対し、オレキシンと競合的に結合することで作用をブロックします。
クラリスロマイシンなど)の併用に注意する. ➂第一選択薬が使えない ..
・グレープフルーツ、クラリスロマイシンはCYP3A4を阻害し、薬剤血中濃度を上昇させるため要注意。クラリスロマイシンとスボレキサント併用により起立困難を生じた症例が報告されている(クラリスロマイシン、イトラコナゾールなどはスボレキサントと併用禁忌になっている。レンボレキサントは併用注意で禁忌ではない)
クラリスロマイシン、イトラコナゾールなどはスボレキサントと併用禁忌。
デエビゴは、不眠症治療における新たな選択肢として登場した薬剤であり、その作用機序や臨床効果から従来の睡眠薬とは異なる利点を持っています。
デエビゴ錠2.5mgの基本情報(作用・副作用・飲み合わせ・添付文書)
以上、今回は睡眠薬のデエビゴについてお話しました。
作用メカニズムについて知っておくと、自分のその時の状況に合わなくなった時に漫然と服薬を続けなくて済みます。
2020年7月、不眠症治療薬のデエビゴ錠(一般名:レンボレキサント)が発売されました。 ..
デエビゴの基本用量は5㎎で、症状や効果に合わせて適宜増減できます。
初めて使用される方は、まずは5㎎をお選びいただき、1回1錠服用してみることがおすすめです。
そこで効果が不十分であれば、1回2錠10㎎に増量しましょう。
ベルソムラ デエビゴ 併用について | 医師に聞けるQ&Aサイト
上記以外にも適応外のため、詳細は記載しませんが、眠気が出やすい抗うつ薬、抗精神病薬などを睡眠薬の代わりに使用する場合もあります。
本日内科で処方されたクラリスロマイシンですが、ベルソムラとは併用不可との ..
以下のお薬と一緒に服用している方では、デエビゴの作用が強くなる可能性があるためデエビゴを服用する場合は2.5mgを服用します。