流札となったシェルビー「427コブラ」(C)Courtesy of RM Sotheby's


その「MGA」にナンバーが付いた姿を一目見たかったが、
東京での約束もあり、後ろ髪を引かれる思いで新幹線に
飛び乗った・・・


流札となったシェルビー「427コブラ」(C)Courtesy of RM Sotheby's

HYBE IMがパブリッシング、Action Squareが開発した放置型RPG「スキマで天下統一」が、大規模コンテンツアップデートを実施しました。
新規コンテンツとして、サーバー全体でのスコア合算報酬もあるPVEコンテンツ「守城戦」と、上位プレイヤーが参加できる「覇王決定戦」が追加されました。
武将強化システム「宝牌」「昇華」も実装され、育成の幅が広がります。
クリスマスイベントとして、新規伝説武将や7日間クーポンイベント、ログインイベントなどが開催され、法正や周泰などの武将がプレゼントされます。
これらのアップデートで、より戦略性と育成要素が充実したゲーム体験が提供されます。

1960年代初頭、キャロル・シェルビー氏はエンジンの供給に困っていた英国ACカーズに対し、米国フォードのエンジンを供給するかわりに、ACカーズからボディとフレームを供給させ、そのクルマを全米のフォード店舗でも販売するともちかけた。こうして完成した英米合作のスーパースポーツカーがオリジナルのコブラで、1963年から70年頃にかけて生産された。

流札となったシェルビー「427コブラ」(C)Courtesy of RM Sotheby's

彼は、僕が海外から仕入れる車の新規車検を全て引き受けて
くれている、ナンバー付けのプロフェショナル・・・

サスペンションを構成するアームの大半はコンテンポラリーが開発したアルミ製のオリジナルで、ミッションは4速MT、搭載されるエンジンは427キュービックインチ(6977cc)のフォード製V型8気筒OHVで、細かい仕様は同じコンテンポラリー製のコブラでも異なるが、2基のホーリー製キャブレターにより最高出力380psを発揮した。

流札となったシェルビー「427コブラ」(C)Courtesy of RM Sotheby's

※型式/不明、原動機の型式/玉[44]41玉、車台番号/東[41]12●●●東、
※車検証の車名はフォードコブラ
※シリアルナンバー/CCX-3-3326
※年式に関しては、国内登録年を年式として表記しています。

2024年1月25〜26日、RMサザビーズがアメリカ・アリゾナで開催したオークションにおいてシェルビー「427コブラ」が出品されました。同車について振り返りながらお伝えします。

流札となったシェルビー「427コブラ」(C)Courtesy of RM Sotheby's

1963年と1964年の二年間に渡って世界耐久選手権、そしてSCCAプロダクションを戦ったシェルビー・コブラにとって、そのレースカーとしてのパフォーマンスを確認する意味では充実した二年間だった。ただし多くの課題が浮上したのもまた事実であり、その中の空力特性の悪さに関してはいわゆるデイトナ・クーペというエボリューションモデルの投入で一応の対策完了を見ることができた。

◆エクステリア◆
ボディカラーは鮮やかなレッド、白で塗られたストライプがこの車の素性を物語ります。


流札となったシェルビー「427コブラ」(C)Courtesy of RM Sotheby's

コブラの生産はその後順調に進み、さまざまなバリエーションが誕生していく。最初のコブラMkIには260立方インチ(4.3L)ユニットが搭載され、残りの51台のMkIには289立方インチ(ウインザー・フォード・4.7L)が採用された。1962年の後半には横置きリーフスプリング・サスペンションとラック&ピニオン・サスペンションのセッティングを見直すために、フロントサスペンションの大幅な設計変更も行われ、それは新たにMkIIとネーミングされ1963年から販売が開始されている。

流札となったシェルビー「427コブラ」(C)Courtesy of RM Sotheby's

いままでAT仕様の「コブラ・レプリカ」は何台も見たけど、
どれもこれも雰囲気が全く違うシフトレバーや、内装に
ゲンナリしていたから、これは嬉しい驚き!

流札となったシェルビー「427コブラ」(C)Courtesy of RM Sotheby's

こうしてシェルビー・アメリカンは1964年の秋から427サイドオイラーを搭載した新型コブラの開発作業に入った。ここでの作業は主としてシャシー周りの強化がメインでありフレームを大幅に強化すると同時に、横置きリーフスプリングがアッパーアームを兼ねていたサスペンションをコンベンショナルなコイルオーバーショックに置き換えるという大きなモディファイが実施されることとなった。試作テストベッドとなったのはCSX2701とCSX2702の2台。いずれも完成の後に新たなシャシーナンバーであるCSX3001とCSX3002が与えられた。

流札となったシェルビー「427コブラ」(C)Courtesy of RM Sotheby's

先ごろ開かれたアメリアアイランドでは、最近のはやりといえるバーンファインド車が埃もそのままに4台が用意された。その中で注目したいのがでスーパースターといえる275GTBロングノーズ・アロイとシェルビー427コブラだ。どちらもガレージで長らく寝ていたガレージ・ファインドで、なんと同じオーナーが所有していたのである。

流札となったシェルビー「427コブラ」(C)Courtesy of RM Sotheby's

タイヤは車名と同じクーパー コブラ、フロントが2022年47週製造の255/60R15、リアが2022年28週製造の295/50R15で8分山以上あります。

流札となったシェルビー「427コブラ」(C)Courtesy of RM Sotheby's

289立方インチのV型8気筒エンジンを搭載するコブラは、モータースポーツの世界でもシェルビー、そしてフォードの目論みどおり多くの勝利を収めることに成功した。1960年代のル・マン24時間レースでは宿敵ともいえるフェラーリを圧倒するライバルとして常に意識される存在となった。また、1963年から1965年までの3年間に連続でアメリカ・マニュファクチャラーズ・チャンピオンシップを獲得したことも、また偉大なるコブラのレース史である。

流札となったシェルビー「427コブラ」(C)Courtesy of RM Sotheby's

「フェラーリ275GTB」と「シェルビー427コブラ」のバーンファインド車が出品。アメリアアイランドで開かれた3つのオークションで最も盛況だったグッディングのレポートです。なんと、どちらも同じオーナーが所有していたとか。

流札となったシェルビー「427コブラ」(C)Courtesy of RM Sotheby's

1970年代に倒産した英国の自動車メーカー・ACカーズが、米国人レーサーのキャロル・シェルビーと合作したのが「ACコブラ」。今回紹介するのは、そのレプリカ車キットとして高名なAKスポーツカーズの「AK427」シリーズの最新製品「Generation III “Supa Lite” Body/Chassis」。ただし、年間に5台しか生産されないという同社工場で組み立てられた「ファクトリービルド」版だ。

流札となったシェルビー「427コブラ」(C)Courtesy of RM Sotheby's

フェラーリ275GTBは80台のみが作られたロングノーズでアロイボディを備えるタイプ。1982年に現オーナーが入手するが、その後乗らなくなり27年間ガレージで寝てしまう。しかし当時の姿のまま眠りに入っていたため、内外装ともオリジナルを良く保っていたことに加え、メーター読みで13207kmと低走行だったこともあり最終的にノーマル275GTBの相場を越える驚きの2億7071万円まで値を上げた。

流札となったシェルビー「427コブラ」(C)Courtesy of RM Sotheby's

コブラは、1962年英国AC社のボディにフォード製V8エンジンを搭載した軽量FRスポーツカーとして誕生した。製作したのはロサンゼルスにあるシェルビーアメリカン社。その代表は故キャロルシェルビー氏だ。

1950年代、彼はアメリカ国内レースで活躍するとその実力がアストンマーチン社に見初められ、1959年ル・マンにドライバーとして参戦し優勝に導いた。翌年、持病の心臓病を理由に引退。一転して今度はレース経験を生かしたクルマ造りに人生を費やすのである。それがシェルビーアメリカン社の誕生になる。

シェルビーアメリカン社が製作を始めた1960年代当初、コブラはライトウエイトスポーツともいえるナローボディをまとっていたが(260、289エンジン搭載)、427エンジンを搭載するにあたり、ここで紹介しているようなフェンダーの張り出したグラマラスなスタイルに進化を遂げる。いわゆるマッスルカー的な演出である。

こうした時代背景を歩んできたコブラは、当然ながら世界中にファンがいる。だからこそレプリカをも世界中に存在するのである(名車だからこその必然)。

流札となったシェルビー「427コブラ」(C)Courtesy of RM Sotheby's

さて写真の個体だがそのシャシーナンバーはCSX3004、すなわち四台目の完成車に相当している。完成したのは1965年1月1日。この日はCSX3003とCSX3004の2台が完成している。シェルビー・アメリカンとしてはできるだけ早く実走試験にこぎつけるため、クリスマスも新年も返上で作業を行ったということである。

流札となったシェルビー「427コブラ」(C)Courtesy of RM Sotheby's

もう1台のシェルビー427コブラは、フェラーリ275GTBと同じガレージでその横で27年間寝ていたもの。こちらはオリジナル・ペイント、インテリアをそのまま保ち、エンジンもオリジナルという、まさにタイムカプセルから取り出したようなコンディションだった。これだけオリジナルを保った “未” のコブラに出会うことができないため、アベレージ・コンディションの427コブラと変わらぬ1億1182万円で落札された。

流札となったシェルビー「427コブラ」(C)Courtesy of RM Sotheby's


65年のACコブラ427をシェルビーアメリカンが“コンティニュエーション”(当時から車台番号継続)としていま作っているモデル

流札となったシェルビー「427コブラ」(C)Courtesy of RM Sotheby's

前置きが長くなったが、そんなACコブラに乗った。エンジンは427(7リッター)で、フェンダーもかなりグランドエフェクトされている。現代のコブラに関してはレプリカやリプロダクションが蔓延していて、どれもACコブラと呼ばれることが多い。詳しいことはわからないが、シェルビー自身がその後新たな素材でつくり上げ、サインしている車両もあるとかいうくらいだ。

まぁ、その辺の難しい話はともかく、アルミ製ボディをまとったコブラが目の前に現れた。その姿はまさに「コブラ!」といった印象で、筋肉ムキムキのマッチョさをアピールする。う〜ん、この辺の仕上がりはシェルビーらしいとでもいうべきなのだろうか。

この車両は、キャロルシェルビーとともにオリジナルコブラを製作していた人物・マイク マクラスキーが製作したもの。本物のオリジナル・コブラと同じ鋼管フレームを使い、戦闘機も手がけるようなマイスターの手によって一台一台仕上げられた。忠実に再現されたフレームに被せられたボディも、オリジナルと同素材のアルミニウム製だ。

エンジンはフォード製水冷式V型90度8気筒OHVを搭載し、435馬力ものパワーを発生させる。なお、忠実に再現されたグラマラスなボディラインはもちろんのこと、メーターや各スイッチ類などのレイアウトやシフトレバーの角度、エンジンルーム内の電装パーツの配列、さらにはビス1本1本のサイズや向きにまでこだわり、とことんオリジナルに則って再現されている逸品である。

早速、試乗させてもらう。サイドマフラーをふくらはぎに当たらないようにコブラに乗り込むと、そこには包まれるようなキャビンが待ち受けている。広いわけではないが、タイト過ぎないスペースは思いのほか居心地がいい。
そして、エンジンに火を入れると、バババーンと点火し、ドッドッド…とアイドリングをはじめる。なるほど、これがあのアメリカンV8か。このサウンドが多くのカーガイを魅了したのか。カラダに伝わる振動とともに一発でコイツの魅力に取り憑かれてしまう。
安楽な現代車とはまったく異なる乗り物に、心奪われるのは当たり前のことかもしれない。それほど異質なものだ。

現代車とはまるで違う感覚。細身のステアリングを握って、細身のシフトノブを動かして、爆音を奏でるエンジンを自らが操って公道を走る。そこにはアメリカンV8の魅惑的なサウンド以外、何もない。
試乗の印象としてはこれはこれで、十分公道を走れる範囲にあるということだ。細かいことは気にせず、街中をこ一時間ドライブしてまだガレージに帰る。それだけでも十分堪能できるし気持ち良いし、何より最高の気分転換になる。こんな贅沢もありではないか?

早々に試乗は切り上げたが、しばらくはあのサウンドが耳から離れない。ドッドッド…という重低音。あれこそ、ホンモノのアメリカンV8だろう。一点の濁りもない純粋なエンジンサウンド。残念ながら現代車においては、あのサウンド、振動は決して味わえないだろうな…。