この表からジャディアンスとフォシーガには下記のような違いがあることが分かります。
アストラゼネカ株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:堀井 貴史、以下、アストラゼネカ)と小野薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:相良 暁)は、アストラゼネカの選択的SGLT2阻害剤「フォシーガ®錠5mg、10mg(一般名:ダパグリフロジンプロピレングリコール水和物、以下、フォシーガ)」について、既承認の慢性心不全の「効能又は効果に関連する注意」に記載の「左室駆出率」に関する記載を削除、およびそれに関連する情報を追記し、日本における電子化された添付文書(以下、電子添文)を改訂したことをお知らせします。
ジャディアンスとフォシーガでは、フォシーガの方がより強いダイエット効果が期待できます。
この記事では、フォシーガの心不全への作用機序について詳しく解説し、この疑問にお答えしていきます。
またフォシーガを飲むときの注意点についても解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
心臓は通常、拡張と収縮を繰り返しますが、心不全の人は血液を送り出すことが難しくなり心臓が拡張します。
この負担を軽減することがフォシーガの特長です。
フォシーガの心不全への効果について、ここまで解説したことをまとめました。
これらは、上記のDELIVER試験の結果に基づき変更されました。今回の電子添文の改訂により、フォシーガは左室駆出率を問わず慢性心不全患者の治療薬として使用いただけるようになりました。
フォシーガに限らずSGLT-2阻害薬の作用とは尿細管におけるブドウ糖の再吸収を抑える事で、尿中にブドウ糖を強制的に排泄させるようにする薬剤です。
フォシーガと心不全に関連してよくある質問にお答えしていきます。
日本で承認されているフォシーガの効能又は効果は、「2型糖尿病」、「1型糖尿病」、「慢性心不全(ただし、慢性心不全の標準的な治療を受けている患者に限る。)、および「慢性腎臓病(ただし、末期腎不全又は透析施行中の患者を除く。)」です。
心不全は心臓のポンプ機能が障害された結果出現するため、心外膜、心筋、心内膜疾患、弁膜症、冠動脈疾患、大動脈疾患、不整脈などさまざまな要因により発症する。しかし、心不全の多くの症例に左室機能障害が関与し、左室機能によって評価法や治療が異なるため、左室駆出率(LVEF)による分類が多用されている。
SGLT-2 阻害薬のフォシーガ錠が 2020 年に慢性心不全の効能が追加承認され、翌年にジ
※フォシーガ(成分名:ダパグリフロジン)は『糖尿病のない慢性腎臓病』だけでなく『慢性心不全』の治療薬としても保険適応がなされています(2020年11月に慢性心不全への保険適応承認)。
※ジャディアンス(成分名:エンパグリフロジン)は2型糖尿病だけでなく『慢性心不全』の治療薬としても保険適応があります。
「フォシーガ」、心不全適応追加で成長加速 AZ/小野のSGLT2阻害剤、「ジャディアンス」に先駆けて承認取得 · ログイン · 会員登録.
では、なぜ糖尿病治療薬として開発されたフォシーガが心不全の治療に使用されるようになったのでしょうか?
エンパグリフロジン(ジャディアンスR)は、心不全患者さんにおける心臓や血管に関連する病気による死亡や入院のリスクを20~30%減らします。
現在、心不全の治療薬として承認されているSGLT2阻害薬はエンパグリフロジン(商品名:ジャディアンス®)とダパグリフロジン(商品名:フォシーガ®)の2種類です。当院でも心不全に対し、SGLT2阻害薬を投与している患者様が増えています。
心不全にエンパグリフロジン(ジャディアンスR)は効果がありますか? 薬 : ダパグリフロジン(フォシーガR)について
EMPEROR慢性心不全の臨床試験プログラムは、2型糖尿病合併または非合併のHFpEF患者または左室駆出率が低下した慢性心不全(HFrEF)患者を対象に、ジャディアンスの1日1回投与による治療をプラセボと比較検討する「EMPEROR-Reduced試験」と「EMPEROR-Preserved試験」の2つの第3相無作為化二重盲検試験で構成される。
最近ではフォシーガが心不全に有効との報告があり、私のブログでも紹介しています。 ..
EMPEROR-Preserved試験には、5,988名の心不全患者が参加した。このうち左室駆出率(LVEF)が50%以上の患者は4,005名、LVEFが50%未満の患者は1,983名だった。試験に参加した患者は、無作為化され、ジャディアンス10mg(n=2,997)またはプラセボ(n=2,991)を1日1回服用する群に割り付けられた。この試験での全般的な安全性は、ジャディアンスの既知の安全性プロファイルと一貫していた。
糖尿病・慢性心不全治療薬 エンパグリフロジン(ジャディアンス)
国内では、▽「フォシーガ」(一般名・ダパグリフロジンプロピレングリコール、アストラゼネカ)▽「ジャディアンス」(エンパグリフロジン、日本ベーリンガーインゲルハイム)▽「カナグル」(カナグリフロジン水和物、田辺三菱製薬)――の3つのSGLT2阻害薬が、心不全と腎臓病を対象とした開発を行っています(カナグルは糖尿病性腎症のみ)。
慢性心不全、慢性腎臓病の3つの適応症を有するジャディアンスとは?
ジャディアンスとフォシーガはSGLT2阻害薬に分類される経口薬です。
どちらも2型糖尿病や慢性心不全の治療薬ですが、体重減少につながる効果があることからダイエットにも活用されています。
そのため、
SGLT2阻害薬は心不全でも腎障害でも頼りになるマルチプレイヤー
同試験で明らかにされたベネフィットは、EMPEROR-Reduced試験で得られた結果と同様だった。EMPEROR-Reduced試験では、成人のHFrEF患者を対象に検討が行われ、ジャディアンスは心血管死または心不全による入院からなる複合評価項目のリスクをプラセボと比べて有意に25%低下させることが明らかになった。これらの試験結果は、幅広い心不全の患者におけるエンパグリフロジンのベネフィットを示している。
HFpEF治療におけるSGLT2阻害薬の位置づけ | べーリンガープラス
(フォシーガ®、ジャディアンス®、カナグル®など)
糖尿病治療に使われる「SGLT2阻害薬」は、尿中に糖を捨てることで血糖値の改善を目指す薬剤ですが、同時に高血圧の原因である塩分を排出してくれることや、低酸素状態になっている腎臓の酸素化を改善してくれることで、腎臓への負担を軽減することが分かってきました。
そのため、これまでは糖尿病患者さまのお薬でしたが、最近は糖尿病がないCKDや慢性心不全の方にも使用できるようになってきました。
注意点としては、尿路感染症・性器感染症、脱水などが起きやすいことが挙げられます。風邪をひいて食事が十分にとれない場合などは、内服を継続すべきかご相談ください。また、SGLT2阻害薬の内服開始後は血清クレアチニンが上昇することがありますが、多くの場合は内服開始時の一時的なもので、長い目で見るとクレアチニンの上昇は問題ありません。ご安心ください。
[PDF] 慢性心不全治療薬としての SGLT-2 阻害薬について
では、具体的にどの部位に働いて効果を発揮しているのでしょうか?
次項から、心不全におけるフォシーガの働きについて詳しく解説していきます。
[PDF] 心不全患者における SGLT2 阻害薬の安全性に関する調査 研究
また、フォシーガは心不全だけでなく腎臓病の治療でも使用されています。
腎臓への効果については別の記事で詳しく解説していますので、興味のある方はぜひご覧ください。
近年 SGLT2 阻害薬は血糖低下作用以外に、Na 再吸収抑制に伴う利尿作用や糸球体・尿細管の負担を
DELIVER試験は、2型糖尿病の有無を問わず、左室駆出率が40%超の心不全患者さんの治療として、フォシーガの有効性をプラセボとの比較で評価するようにデザインされた、国際共同、無作為化、二重盲検、並行群間比較、プラセボ対照、イベント主導型第Ⅲ相試験です。フォシーガは、基礎治療[ナトリウム・グルコース共輸送体2(SGLT2)阻害剤の併用を除く、糖尿病や高血圧を含むすべての併存疾患に対する各地域における標準治療]への追加治療として1日1回投与されました。DELIVER試験は、駆出率が40%超の心不全患者さんを対象に実施された最大の臨床試験であり、6,263例の患者さんが実薬群とプラセボ群に 無作為化されました。
主要複合評価項目は、心血管死、心不全による入院、または心不全による緊急受診のいずれかが最初に発生するまでの期間としました。重要な副次評価項目は、心不全イベントおよび心血管死の総数、8カ月時点でのKCCQの総症状スコアのベースラインからの変化量、心血管死までの期間、ならびに原因を問わない死亡までの期間などです。
リフロジン(フォシーガ®)やエンパグリフロジン(ジャディアンス®)を使用し
フォシーガは2型糖尿病の薬ですが、最近では慢性心不全への効能・効果が承認されています。
実際に2020年に慢性心不全に対しての適応が追加されて以来、現在の医療現場で使用されています。
東邦大学医療センター大橋病院 循環器内科では、糖尿病や心不全のために SGLT2 阻害薬
慢性心不全では昨年11月、フォシーガがこのクラスの薬剤として初めて承認を取得し、ジャディアンスも適応拡大を申請。慢性腎臓病では、フォシーガが昨年12月に申請を済ませ、ジャディアンスも臨床第3相(P3)試験を行っています。カナグルは糖尿病性腎症を対象にP3試験を実施中です。
フォシーガとは?(SGLT-2阻害薬:腎臓病の新しい治療薬として)
この記事では、ジャディアンスとフォシーガを比較して違いや共通点などについて解説していきます。