イソトレチノインには、以下のような注意すべき副作用があります。
これらの部位にできるニキビは治りにくく、通常の外用薬では対応が難しいことが多いため、内服薬のイソトレチノインが推奨されます。
イソトレチノインは、以下のようにさまざまな角度からニキビ改善に働きかけます。
・服用中は定期的な採血が必要です。
・他者と共有しないようにしてください。
・女性:服用中及び服用後6か月は妊娠不可、授乳不可となります。FDAでは妊娠不可期間は1か月となっていますが、より安全を期するため6ヵ月としております。投与中及び投与後半年は確実な避妊のため低用量ピル併用を推奨します。妊娠中、またはロアキュタンを服用中に妊娠した場合、短期間あるい少量でも胎児に先天異常、流産、早産、死産の危険性が高いためです。
・男性:服用後1か月は避妊必須、献血不可です。
・服用忘れても次回に二回分飲まないで下さい。
・服用中及び服用後6ヵ月間は献血をしないでください。血液は妊婦に使用される可能性があり、胎児がロアキュタン(イソトレチノイン)に曝露する可能性があります。
・効果が現れるまで、最初の1か月程度は症状が悪化する事がありますが、これは正常経過の範疇ですのでご安心下さい。
・服用中は皮膚のターンオーバーが早まってバリア機能が低下し日焼けしやすいので、日焼け止めの外用と内服を使用し、長時間紫外線を浴びないようにして下さい。
・服用中は皮膚のターンオーバーが早まってバリア機能が低下し過敏になるため、顔のケミカルピーリング等をする時は事前にご相談ください。
・イソトレチノインは光の感受性を高めるため、内服中に光やレーザーを受けると、シミや色素沈着、瘢痕の原因となる可能性があります。
・レーザー照射や他治療との間隔
内服中も可能:トーニング、ジェネシス、フィラー
内服終了1ヵ月後より可能:レーザー脱毛、光脱毛、IPL レーザースポット照射系全て
内服終了3ヵ月後より可能:CO2レーザー、CO2フラクショナル、ハイフ、ダーマペン、ポテンツァ、サブシジョン、抜歯やスレッドリフト等の小手術
内服終了6ヵ月後より可能:美容整形などの大きな手術、レーシック
ビブラマイシンは皮膚感染症、呼吸器感染症、耳鼻科感染症など広い範囲の感染症の治療に使用されます。
ミノマイシンは炎症を伴うニキビの治療にも使われますが、イソトレチノインとの併用はよくありません。
イソトレチノインを内服する際に他の薬を飲む場合は、必ず医師や薬剤師に相談するようにしましょう。
イソトレチノインの効果は高いので、ニキビでお悩みの人にはぜひおすすめです。
重度ニキビ治療薬のイソトレチノインには、患者様によってはやや副作用が出る場合があるため治療にあたってはしなくてはなりません。
当院では以下の流れで治療を行っていきます。
・ワクチン接種について
ワクチン接種とイソトレチノインとの相互作用は、安全性試験が行われていません。そのため、原則ワクチン接種は服用中、服用終了後1ヶ月間は控えていただきます。
健康上の利益がリスクを上回る場合で(熱帯地域への渡航時のワクチンや医療従事者のB型肝炎ワクチンなど)、どうしてもワクチン接種が必要な場合、ワクチン接種まで2週間以上休薬し、接種後は不活化ワクチンは24時間・生ワクチンは3週間空けてからイソトレチノインを再開してください。
イソトレチノインは、重度のニキビ治療に効果的な薬として知られています。
インフルエンザワクチンは、イソトレチノインとの相互作用による副作用、副反応は報告なく、諸外国の状況を鑑みて、受けても問題ありません。
イソトレチノインと飲み合わせの悪い薬は、 ビブラマイシン、ミノマイシンといったテトラサイクリン系の抗生剤と同時に飲まないようにしましょう。 頭蓋内圧亢進による頭痛の副作用が出やすくなるためです。
イソトレチノインは皮脂腺の活動を抑えるため、肌が乾燥しやすくなります。
イソトレチノイン治療後1~3ヶ月以内に35%TCAピーリングとサンドペーパー(やすり)によるアブレーション治療を受けた10人の患者の前向き研究では、すべての患者は正常な創傷治癒を示し、肥厚性瘢痕やケロイドは見られませんでした8。
これまでイソトレチノインは重度のニキビでお悩みの患者様に処方されることが多かった治療薬ですが、昨今では中等度のニキビでお悩みの方や、長年に渡り一度治ってはまたできるといった繰り返しのニキビでお悩みの患者様への処方も増えてきています。
イソトレチノインはこのようなニキビに悩む方におすすめの治療薬です。
イソトレチノインは、日本では未承認薬です。個人輸入でも入手可能な場合もありますが、専門医の指導なしで使用するのは非常に危険です。
では逆に、イソトレチノインが飲めない方はどんな人なのでしょうか?
ことが多いため、イソトレチノインを使って早期に治療することで、ニキビ跡の予防にもつながります。
イソトレチノインとレーザー治療の組み合わせで起きる作用について解説していきます。
厚生労働省によると、イソトレチノインは医師の処方箋に基づき必要な手続きを行わない限り、個人輸入は不可とされています[6]
イソトレチノインの服用中は、以下のようなこともしてはいけません。
・過去にイソトレチノイン製剤でアレルギーを起こしたことのある方、パラベン・大豆・ピーナッツアレルギーのある方
・レーシックを受けて6ヶ月経過していない方:レーシック手術の前後6ヶ月はイソトレチノイン服用禁止です。
・ビタミンA製剤(サプリを含む)内服中の方
・フェニトイン(アレビアチン、ヒダントールなど):相互作用で骨を弱くする副作用増強の可能性。
・テトラサイクリン内服中(代表:ミノマイシン、ビブラマイシン、アクロマイシン):相互作用で頭痛の原因となる頭蓋内圧を上げる副作用が強くでる可能性があります。
・ステロイド内服中(プレドニン、セレスタミン、デカドロンなど。相互作用で骨を弱くする副作用増強の可能性があります。
喘息の治療で使用される吸入のステロイド薬、ステロイド外用剤、喘息発作等の治療で行われる短期的なステロイドの点滴はイソトレチノインと併用可能です。
イソトレチノインが配合された薬の商品名には、ロアキュタンやアキュテインなどが。
医師が患部(ニキビ)を診察し、イソトレチノイン適応と判断され治療をご希望の方には、内服前に血液検査を行います。
※3ヶ月以内に他の医療機関で血液検査をされた方は結果をご持参下さい。
※血液検査は自費診察料となり、4,500円(税込)となります。
イソトレチノインは、1ヶ月後に皮脂が減ってきたことを実感できます。
また、イソトレチノイン治療中に美白のレーザーを打つ方もいらっしゃいますが、当院では有害事象を経験していません。
イソトレチノインは国内では承認されておらず、市販もされていません。
この記事では、イソトレチノインについて詳しく解説していきましょう。
イソトレチノインを、4~8ヶ月内服した後はニキビができにくくなります。
イソトレチノインは、患者さまの体重や状態によって異なるため、医師の指示に従いましょう。
多くの臨床試験で、イソトレチノインはなどにも寄与することが分かっています。
イソトレチノイン内服6ヵ月の時点で、患者の約97%以上がニキビが改善したと言っているものの、25~50%近くの人が再度ニキビに悩まされているという報告もあります。
引き続き、さらにあと6ヵ月内服を続けたところ、ほとんどの人が改善できたようです。
イソトレチノインを服用中の肌は非常に敏感でデリケートな状態です。
体質や持病によっては、イソトレチノインの処方に注意が必要な方がいます。以下に当てはまるような方は必ず医師に相談してください。
イソトレチノインの服用期間は、絶対に妊娠しないようにしてください。
一般的には、1日1~2回イソトレチノイン20mg錠を飲むことからスタートします。
1日20mg錠で改善されることが多いですが、患者さまの状態によっては1日40mg錠に変更することもあります。
イソトレチノインは水よりも脂肪に溶けやすい性質があるため、食後に内服することで体内に効率よく吸収されます。
時間帯はいつでも構いませんが、食後に飲むことが望ましいです。
通常の治療期間は、4~6ヵ月程度となっていますが、患者さまの状態によって服用期間は異なります。
イソトレチノインをはじめビタミンAを含んだ系統の薬では 妊娠がおすすめされません。
イソトレチノインは皮脂の分泌を強力に抑える効果や、毛穴まわりの角質詰まりを抑える効果があり、ニキビにとても有効です。
イソトレチノインを服用する際には、以下の点に気をつけてください。
イソトレチノインはネットでも購入可能ですが、個人輸入で購入することはリスクを伴います。
具体的には、主に以下のようなリスクがあるため、医療機関で処方してもらうことが望ましいです。
イソトレチノインは医師の診察が必要なため薬局などで市販されていません。
イソトレチノインの重大な副作用として、流産や胎児奇形があります。
そのため、イソトレチノインの服用中、および服用終了後は必ず避妊してください。
女性は6ヵ月間、男性は2ヵ月間、避妊が必要となります。
また他の主な副作用には、発疹、皮膚の乾燥、頭痛、視覚障害、筋肉や関節の圧痛、悪心、嘔吐、鼻出血、うつ病、自殺企図などがあります。
イソトレチノイン治療中でも、基本的にレーザー治療は問題ないと言えます。
通常、イソトレチノインは、体重1kg当たり1日0.5~1mgを約4~6ヵ月間服用することが推奨されます。
上記で解説したように、イソトレチノインは妊娠中の人は服用できません。
インド皮膚外科学会は、11の医療施設で2012年から1年間、イソトレチノインを内服している患者の外科的治療の転帰を研究しています9。
イソトレチノインは以下の薬剤との併用に注意する必要があります。
保険適用外のため高額のお薬なので、できればしっかりと効率よくニキビ治療に効いてほしいと思いますが、服用時間帯や日々の食事内容でも効果が違ってきます。
イソトレチノインは空腹時に服用するよりも、食後に摂取した方が1.5倍から2倍も生物学的利用率が上がります。
更に食事内容が、高脂肪、高カロリーの方がより望ましいと言われています。
ニキビにはよくないように思われるアーモンドやクルミ、カシューナッツなどのナッツ類は、高脂肪、高カロリーですが、細かくつぶしてホウレンソウと和えるなどして、おかずに摂ったあと、イソトレチノインを飲むと、より効果が得られるようです。