抗生剤使用時には整腸剤の併用をおすすめ | ちょびんの不妊治療日記
ペニシリン系、マクロライド系、などなど、いろんな種類の抗生剤があり、細菌ごとに効きやすさに違いがあります。
クラリス | 配合変化 | IF | 医療関係者向け情報 | 大正製薬株式会社
微生物ごとに、対応する薬があります。ウイルスには抗ウイルス薬、細菌には抗生剤(抗菌剤)、真菌には抗真菌薬、寄生虫には駆虫薬、といった具合です。
例えば、インフルエンザ。インフルエンザウイルスの感染症で、現在では抗ウイルス薬である「タミフル」を処方します。実は、タミフルがない時代(約20年前以前)は、「念のため」抗生剤を処方していました(もちろん、インフルエンザウイルスに効きませんので「不適切な処方」です)。
クラリスロマイシン力価(含量)はHPLC法により測定。 試験項目, 配合後, 評価基準.
・細菌感染症をきちんと診断し、適正な種類の抗生剤を選択し、適切な量を適切な回数分、処方する。
不適切な処方の例として、「念のため、抗生剤処方します」「とりあえず、抗生剤処方します」「細菌感染の予防に、抗生剤処方します」「熱があるから、抗生剤処方します」「患者さんが欲しがるから、処方します」などがあります。
商品情報 腸内菌叢の異常による諸症状の改善。 通常、成人1日3~6錠を3回に分割経口投与する。 なお、年齢、症状により適宜増減する。
常在菌と共生しているヒトに、ウイルスが感染し、かぜ・ウイルス性胃腸炎などになります。そこに「念のため抗生剤」を処方され内服すると、病原体のウイルスには作用せず、「常在菌に効く」ことになります。
「抗生剤をのむと下痢する」ことは、知ってる人も多いと思います。抗生剤が効き、腸内細菌の一部が死に、下痢をするのです。整腸剤を合わせて処方されるのですが、有名な整腸剤「ビオフェルミン」はビフィズス菌ですし、当院採用の「ミヤBM」は宮入菌。死んだ細菌を補充し、「腸を整えている」のです。
フラジール保険適用外, メトロニダゾール保険適用外, 錠剤 ..
基本的には適応以外の抗生物質と併用されている場合は疑義照会し、ビオフェルミンやミヤBMなどの整腸剤に変更してもらうのが無難かと考えられます。
「細菌感染を予防するために、抗生剤を処方する」のであれば、鼻腔の常在菌「インフルエンザ菌、肺炎球菌を全滅」させれば理論上「予防になる」でしょう。しかしながら、全滅はできません。「処方された抗生剤が効いた菌」が死に、「抗生剤が効かなかった菌」が生き残ります。
耳鼻科で訳あって抗生物質(クラリスロマイシン)を長期服用しています。 ..
添付文書上で、ビオフェルミンRの併用ができる抗生剤は下記の通りとなっています。
クラリスロマイシン』でしたが下痢をしてしまい(アレルギー反応でなくて ..
こうして、常在菌が変化し「抗生剤が効かない菌」が増えます。この「抗生剤が効かない菌」を「薬剤耐性菌」と言います。
簡単に言うと、抗生剤は細菌を殺す薬です。
「念のため抗生剤」の結果、常在菌が耐性菌化し、感染症(中耳炎、肺炎など)が難治化していくのです。そして、クリニックが患者さんでごった返すことになるかもしれません。
ウイルス感染症に抗生剤は効きません。
私(院長)は、十数年前に自分の診療(治療)方針を変え、この「抗生剤の適正使用」に取り組んでいますので、にも明記しています。いわば、当院にとって「当たり前」のことですが、折角の機会ですので、詳しく説明したいと思います。
ヒトの健康体は、常在菌と共生しているのです。
抗生剤をよく処方する先生から、「(薬を出さない)先生は、神様ですか?見落としはないのですか?」と言われたことがあります。細菌感染症を見落として病状が悪くなった場合、「抗生剤を処方していない」事実はわかりやすいですから、「患者さんからクレームが来るかもしれない」と心配し、「念のため処方するのです」と。
[PDF] 小児薬用量
抗菌剤は腸内細菌叢に影響を与え腸内のビタミンKを産生する腸内細菌を減らすために、ビタミンKが少なくなり、相対的に抗凝固薬のワーファリン®の血中濃度の上昇が報告されています。著明な影響は少ないので併用することは多いです。
小児薬用量
「細菌感染症をきちんと診断し、適正な種類の抗生剤を選択し、適切な量・回数、処方する」については、後編として、説明したいと思います。
ミヤBMとビオフェルミン
A薬剤師は、医療用のミヤBM錠と同じ宮入菌製剤として、強ミヤリサン錠が市販されていることは認識していた。両剤の添付文書を確認し、菌末含有量に基づき単純に両剤の相当量を比較し、菌末の含有量が医療用に比べて医薬部外品の方が2倍以上もが多いことに驚いたが、用法用量に従って使用すればよいと考えるだけであった。
しかし、宮入菌の菌数まで気にすることはなく、それ以上の詳細を調べなかった。その後、B薬剤師から両剤の乖離を指摘されて初めてメーカーに詳細を確認し、菌末の重量だけでは単純に比較できず、菌数で比較する必要があることが判明した。
危うく、患者対応および医師への情報提供に誤りをおかすところであった。
クラリスロマイシン200とミヤbm処方されました ..
薬剤により経口避妊薬(ピル)の血中濃度を低下及び抗凝固薬のワーファリン®の血中濃度の上昇が報告されています(ペニシリンの項参照)。
ミヤBMより強ミヤリサンの方が宮入菌末量が多いと勘違い
フィリピンの土壌から1952年に発見され、ペニシリン、セフェム系とは異なった化学構造で、抗炎症作用、免疫調節作用など抗菌力以外の作用もあるため、慢性閉塞性肺疾患などにも使用されています。歯科ではクラリスロマイシン(商品名:クラリス他)アジスロマイシン(商品名:ジスロマック他)が処方されることが多いです。マクロライド系は、安全性は高いですが、クラリスロマイシンは肝臓のチトクロームで代謝されるため、同じ部位で代謝される薬剤は併用注意となるために、併用注意薬があります。薬局などでご確認ください。重篤なものは併用禁忌となっています。
抗生剤(抗菌剤)の適正使用 (前編)
そこで、A薬剤師は患者が次回消化器科を受診するまでに、市販薬より含有量は少ないが、ミヤBM錠を処方してもらえないか医師に相談すると患者に約束した。この時点で、A薬剤師は市販薬の強ミヤリサン錠の方が、1日に摂取する宮入菌の含有量が多いと判断していた。
しかし、別のB薬剤師から、医療用より医薬部外品の方が1錠当たりの含有量が多く、1日摂取量が2倍以上も多いのは、どう考えてもおかしいのではないかと指摘を受けた。
そこでメーカーに詳細を確認したところ、ミヤBM錠と強ミヤリサン錠はどちらも宮入菌であるが、そもそもの両剤の製法自体が異なるため(いわゆる濃度に該当するものが異なる)、菌末の重量だけでは単純に比較できず、菌数で比較すると、ミヤBM錠1錠(20mg、菌数107個以上)、強ミヤリサン錠9錠(270mg、菌数106以上)になることが分かった。
クラリスロマイシンの併用禁忌:自閉症などに用いられるピモジド(商品名:オーラップ)、片頭痛薬のエルゴタミン製剤(商品名:クリアミン、ジヒデルゴット)及び肺動脈性高血圧薬のタダラフィル(商品名:アドシルカ)に対してはピモジド、エルゴタミン製剤及びタダラフィルの血中濃度を上げるために禁忌です。
マクロライドアレルギーの患者さん
クラリスロマイシンの併用禁忌:自閉症などに用いられるピモジド(商品名:オーラップ)、片頭痛薬のエルゴタミン製剤(商品名:クリアミン、ジヒデルゴット)及び肺動脈性高血圧薬のタダラフィル(商品名:アドシルカ)に対してはピモジド、エルゴタミン製剤及びタダラフィルの血中濃度を上げるために禁忌です。肝臓、腎臓に障害があり、痛風及びベーチエット薬のコルヒチン服薬中の患者さんでは、コルヒチンの毒性増強のため併用禁忌です。
ミヤBMは腸内細菌のバランスの異常による下痢、腹痛、便秘などの症状を改善してお腹の調子を整える効果があり、有効成分は宮入菌という腸内細菌の一種です。 宮入菌には腸内で増殖して酢酸や酪酸などの短鎖脂肪酸を作り出し、有害な細菌の増殖を抑えるという働きがあります。 2024年8月22日
ミヤBMとは、酪酸菌(別名、宮入菌:Clostridium butyricum MIYAIRI)を主成分とする整腸剤です。整腸剤は腸内の環境を改善することで、おなかの症状を改善する薬です。名前の由来としては「ミヤ」は宮入(ミヤイリ)菌から、「BM」は butyricum MIYAIRI のイニシャルからとって、「ミヤBM」と名付けられています。ミヤBMに含まれる酪酸菌はもともと動物の体内に生息している菌で、日本人の宮入博士によって1933年に発見されました。酪酸菌には腸内環境の乱れを改善するはたらきがあるため、ミヤBMは腸の不調を改善させる薬として用いられています。即効性はありませんが、化学的な物質ではないため副作用も少なく、とても安全に使えるお薬です。
効能・効果腸内菌叢の異常による諸症状の改善用法・用量ミヤBM細粒<細粒>通常、成人1日1.5~3gを3回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
多くの整腸剤は基本的に腸内細菌のはたらきを利用して腸内環境を整える薬です。含まれる菌の種類によっても特徴は異なりますが、ミヤBMに含まれる酪酸菌の特徴は芽胞(がほう)という強い膜に覆われていることです。そのため胃液や胆汁酸や消化酵素などの影響を受けにくく、生きた状態で腸に到達して整腸作用を発揮します。また、芽胞があることによって抗生物質の影響も受けにくいです。多くの整腸剤は抗生物質によって死滅してしまうため抗生剤とは同時に服用できませんが、酪酸菌は併用可能です。もちろん抗生物質の副作用で生じた下痢に対する治療薬としても使用することができます。
整腸剤の使い分け|Web医事新報
患者は慢性下痢のため、病院から<処方>が処方されていたが、あまり改善しなかったため、ドラッグストアの薬剤師から勧められた強ミヤリサン錠(指定医薬部外品)を購入し服用開始したところ、下痢は少しずつ改善した。患者は強ミヤリサン錠の継続服用を希望したが、医療用の整腸剤で同じものがあれば、医師に処方してもらいたいと考え、かかりつけの薬局のA薬剤師に相談した。
A薬剤師が強ミヤリサン錠を調べたところ、医療用のミヤBM錠と同じ成分で、製造販売している製薬会社も同じであり、両剤の添付文書や服用方法を確認した。
子どものお薬の飲ませ方
整腸剤としてビオフェルミン,ミヤBM,ラックビーなどがあるが,どのように使いわければよいか。(福岡県 S)