「俺、ちょっとハゲてきたわ。AGA専門のクリニックに通った方がいいかな?」
プロペシアは長期間の使用実績があり、安全性や効果に関するデータが豊富です。初めて薬物治療を行う方にとって、この点は安心材料となります。
シャンプーそのもので発毛効果を得ることはありません。シャンプーとは…
AGA治療薬は、それぞれ効果の得意分野があります。そのため、他の内服・外用薬と併用することでより効果を実感しやすくなります。
論文の要旨:
この研究の目的は、デュタステリドまたはフィナステリド内服により、血中テストステロン値、血中ジヒドロテストステロン値、精子形成がどのように影響を受けるかを検証することです。
研究の方法は、多施設共同で行われた無作為化二重盲検の比較試験で、平均35歳の健常者99名を対象としたものです。これらの方は無作為に、デュタステリド1日0.5mg内服群(33名)、フィナステリド1日5mg内服群(34名)、偽薬(プラセボ、有効成分の入っていないもの)内服群(32名)に割り付けられました。一年間薬剤を内服し、内服開始26週目と52週目および治療終了後24週目に、血中テストステロン値およびジヒドロテストステロン値の測定し、精液検査を実施しました。
結果は、次のようになりました。デュタステリド内服群、フィナステリド内服群では偽薬内服群と比較して、血中のジヒドロテストロン濃度が有意に低下していました。デュタステリドでは94%、フィナステリドでは73%低下していました。また、血中のテストステロン濃度は一時的に上昇していました。精液所見の変化についてですが、デュタステリドおよびフィナステリド内服群では、26週目では有意に総精子数が低下していました(それぞれ、-28.6%および -34.3%)。しかしながら、52週目では、投与前と比較して有意な差がなくなっていました(それぞれ、-24.9%および-16.2%でしたが有意差なしです)。また、投与終了後24週目でも総精子数の変化は投与前と比較して有意な差はありませんでした(それぞれ-23.3%および-6.2%)。内服52週目では、精液量はデュタステリド群では有意に減少していました(それぞれ-29.7%および-14.5%)。精子濃度は減少傾向にあるものの有意な変化はありませんでした(それぞれ-13.2%および-7.4%)。また、デュタステリドおよびフィナステリド投与群では、研究期間を通じて精子運動率が有意に低下しており、6%から12%の低下を認めていました。精子の形態については有意な変化を認めませんでした。
結論として、5α-還元酵素阻害薬であるデュタステリドとフィナステリド内服により血中のジヒドロテストステロンは低下する一方で、精液所見の悪化は一時的であり、薬剤中止後に改善する、としています。
プロペシアに含まれる有効成分フィナステリドは、が期待できます。
フィナステリドとアルコールを同時に摂取すると、作用が強く出てしまい副作用が生じる可能性があります。そのため、お酒を飲む方はフィナステリドの服用時間を朝にするなど工夫してください。なお、フィナステリドの効果が変わってしまうような飲み合わせNGの食材などはありません。
ただし、フィナステリドの服用を中断し、再開した場合には、再び初期脱毛が起こる可能性があります。これは、服用中断によりヘアサイクル(毛周期)が乱れ、再開後に毛が入れ替わる過程で抜け毛が増えるためです。
AGAや薄毛に対し、なぜプロペシアが効果的なのか解説していきます。
フィナステリドの処方のため毎月の通院が必要になります。前述のごとく、データを集積していく必要がありますので、初診時に同意の上(同意書に署名していただきます)、毎月の診察時に頭髪の状態を写真撮影させていただいております。集積されたデータをもとに、将来的には納得していただける治療の提供につなげたいと考えております。
毛根に直接作用し発毛を促すミノキシジルと、AGAの原因物質であるDHT(ジヒドロテストステロン)が作られるのを抑えるプロペシア(フィナステリド)は、また、異なる作用を持つ薬を組み合わせることで、が期待できます。
プロペシア(フィナステリド)とザガーロ(デュタステリド)は併用できません。両者は5-α還元酵素の阻害に作用する点で共通しており、併用することで副作用のリスクが高まります。
詳しい処方の流れはプロペシアと同じですので以下をご参照ください。
プロペシア(フィナステリド)はDHTによる毛根の攻撃を競合的に阻害する「守りの治療」です。抜け毛や毛が細くなることを防ぎますが、発毛・育毛には成長因子やミノキシジルを直接毛根に作用させる頭皮メソセラピー(ダーマローラー、スカーレットRF(スカーレットS)、育毛水光プラス)の併用が推奨されます。薄毛の気になる頭皮にダーマローラーまたはスカーレットRF(スカーレットS)で細かい穴をあけ、毛髪の成長を促す薬剤を導入します。育毛水光プラスではダーマシャイン®®を使用することでこれらの薬剤を直接頭皮に注入でき、効果がより高まります。
プロペシアの服用をはじめて1〜3ヶ月ほど経つと、抜け毛が増えることがあります。これが初期脱毛です。初期脱毛は、乱れたヘアサイクルが正常なヘアサイクルに戻る過程で生じるため、プロペシアの効果が現れている証拠といえます。しかし、大量の抜け毛に驚き「頭髪がスカスカになってしまった」「薄毛が悪化した」と勘違いして、治療を中止してしまう方もいらっしゃるのです。初期脱毛は誰にでも起こる可能性があり、薬が効いていることを現しているため、自己判断でプロペシアの服用を中止せず、きちんと飲み続けましょう。なお、初期脱毛の症状があまりにも不安な方や、長期間初期脱毛が続く場合には、医師にご相談ください。
フィナステリドとプロペシアを服用する際は、以下の点に気をつけます。
早い方であれば4か月、遅くても6か月で毛髪の成長を感じられます。改善した状態を継続するためには、プロペシア錠を続けて服用していただく必要があります。
このように、フィナステリドとミノキシジルでは薄毛予防に対するアプローチが異なります。
プロペシア錠の効果を感じるまでの期間は上記の通りです。服用から3ヶ月ほどで抜け毛の減少や産毛が生えているのを実感でき、半年ほどで薄毛の改善効果が期待できます。1年ほど経つと明らかに毛髪のボリュームを感じられることが多いです。
ただし、効果を実感するタイミングには個人差があるため、最低でも半年程度は服用を続けましょう。それ以上服用しても効果が見られない場合は、薬が合っていない可能性があるため当院までご相談ください。別の施術方法をご提案する場合があります。
当コラムでプロペシアの作用と有効範囲を掘り下げて解説いたします。
フィナステリドは肝臓で代謝される薬であるため、肝臓にある程度の負担がかかります。しかし、これはフィナステリドに限った話ではなく、どんな薬を服用しても同じことがいえます。肝機能障害に関してもごく稀な副作用ではありますが、服用に際して定期的な血液検査で肝機能の数値を確認することが大切です。
プロペシア(フィナステリド)と同じ「5α還元酵素阻害薬」に分類される。
日本の医療機関で同じ成分のプロペシアやフィナステリドの処方は受けられるため、フィンペシアをわざわざ個人輸入する必要はないでしょう。
デュタステリドはフィナステリドよりかなり長く効く薬剤なのです。
ポストフィナステリド症候群(PFS)PFSに関する研究は現在も進行中であり、最新の情報を注視することが重要です。フィナステリドの使用を検討する際は、効果とリスクを十分に理解し、医師と相談の上で判断することが推奨されます。
プロペシアは原則として1日1回就寝前もしくは同じ時間に服用します。
フィナステリドの効果は、平均して6ヶ月以上の服用で顕著になるとされています。人によっては3ヶ月程度で効果が見られることもありますが、効果が現れた後も服用を継続することが重要です。
ザガーロの発毛効果(1インチ※2.54㎠あたり) ⇨ プロペシアの約1.6倍
フィナステリドは、服用開始すると体内で作用し始めますが、ゆっくりとヘアサイクルを整えるため、すぐに効果が確認できるわけではありません。
効果を実感できるまでに、早い方では3ヵ月、通常は6ヵ月ほどかかるといわれています。
ミノキシジルは生え際が後退しているタイプのAGAにも発毛効果があります。
また、ごくまれに、フィナステリドに対する反応性が変化し、服用を継続しているにもかかわらず、再び初期脱毛が起こるケースがあります。このような場合は、専門医に相談し、治療方針を見直す必要があります。
しかし、効果が出ない理由はプロペシア(フィナステリド)と同様です。
初期脱毛とはフィナステリドの服用直後に起こる脱毛です。薬が作用することで古い髪の毛が新しい髪の毛に押し出され、一時的に大量の抜け毛が発生します。薬の作用による脱毛のため、基本的に心配する必要はなく、時間の経過とともに治っていきます。なお、初期脱毛が起こらない人もいます。
フィナステリドを服用した際に、起こりうる副作用は以下の通りです。
効果(生え際・前頭部・頭頂部)はプロペシアと比較し(違い)強力です。
~効果は『ザガーロ0.5mg>>ザガーロ0.1mg=プロペシア』~
今回の記事はプロペシアとザガーロの飲み方について紹介してきました。
異なる効果を持つフィナステリド(プロペシア)とミノキシジルを併用することでより高いAGA改善効果が期待できます。併用するかどうかはAGAの進行具合によって異なりますので医師と相談するとよいでしょう。
フィナステリドは、医療機関で処方されたものを購入するようにしましょう。
ポストフィナステリド症候群は、プロペシア錠(フィナステリド)の服用をやめても副作用だけが生じる状態のことです。はっきりとした原因がわかっておらず、対処法もありません。ポストフィナステリド症候群を100%回避することは難しいですが、Dクリニックグループではできるだけポストフィナステリド症候群が起こらないよう、定期的な診察で経過を観察しております。ポストフィナステリド症候群は未だ解明されていない部分の多い症状ですが、ご不明点がある方はお気軽に当院の医師にご相談ください。
また、維持を含めれば98%の人が何かしら効果を実感できていることからも、。
プロペシアは医師の診察と処方が必要な医療用医薬品です。そのため、Amazonで購入することはできません。
フィナステリドでは稀ではありますが初期脱毛が起こる方もおられます。
この研究では、前立腺肥大症治療で使う通常の用量のデュタステリドとフィナステリド内服により、男性ホルモンの変化と精液所見の変化をみています。この研究も健常者を対象としていますが、精子数が一時的に軽度の低下をきたしたものの、内服継続中に回復し、中止後も元の値を維持していました。一時的に低下したとしても、もとの総精子数が平均で200x106個でしたので、35%低下したとしても基準値(総精子数は39x106個以上がよい)におさまりますので問題にはなりにくいです。一方で精子運動率はどちらの薬剤でも内服中および薬剤中止後24週経過した後でも低下したままでした。治療開始前の精子運動率が平均61%から67%とこちらも良好でしたので、今回の研究で示された12%の低下が起きても基準値(精子運動率は42%以上がよい)におさまりますので、あまり問題になる変化とは言えないようです。以上から、この研究では健常者で精液所見がもともととてもよい方であれば、デュタステリドやフィナステリドを通常量内服しても精液所見が基準値を下回るような悪化は起きにくいという結論になるでしょう。
デュタステリドの添付文書でも全体として精液所見に有意な悪影響がないと記載があります。しかしながら、記載されたデュタステリド1日0.5mg投与27例中2例において、投与52週で精子数が90%低下したこと、投与中止後24週目には改善したとあります。したがって、少なくともデュタステリド(あるいはフィナステリド)内服中で精液所見に異常を認めた場合は中止を検討する必要があると考えられます。
今回ご紹介した論文では男性機能についても検討しています。勃起不全や射精障害は3から6%に発生していますが、偽薬投与群と差はありませんでした。しかしながら、5α-還元酵素阻害薬で起きた勃起不全が薬剤中止後も遷延する場合があることも報告されています(La Torre A et al., Pharmacopsychiatry 2016)。男性機能障害についてもよく理解した上での治療が必要です。
次回は、男性不妊症でフィナステリドを内服していた場合についての論文を紹介いたします。
また、効果に関して、発毛を期待してプロペシアを服用しているケースもあります。
フィナステリドは20歳以上の男性にしか効果が期待できません。また、妊娠中の女性がフィナステリドを服用したり触れたりすると、お腹の中の男性胎児の生殖機能の発達に悪影響を及ぼす危険性があります。通常フィナステリドはコーティングされているため成分が漏れ出すことはありませんが、欠けていたり割れていたりすると皮膚から成分を吸収してしまいます。そのため、妊娠中・妊娠の可能性のある女性・妊活中の女性はフィナステリドを服用するのも触るのも厳禁です。