「コブラ」や「ゴクウ」、デビュー前の投稿作品まで!「一周忌…
全世界の累計発行部数5000万部を突破した漫画「コブラ」(全18巻)を代表作に、コンピューターグラフィック漫画(CG漫画)の第一人者と称された…といえば、漫画家の寺沢武一氏だ。9月8日、心筋梗塞のため都内の病院で死去していることが分った。まだ68歳だった。コミック業界関係者が言う。
「MIDNIGHT EYE ゴクウ」特集 | 東映ビデオオフィシャルサイト
ゴクウ。彼の左目には小型コンピュータ端末が仕込まれており世界中のコンピュータと直結している。見るものあらゆる情報が、瞬時に彼に与えられそれらを制御することが出来る…。左目に『神の瞳』を持った男・ゴクウが東京・香港などを舞台に、様々な事件と女たちに出会う。
「寺沢氏には1976年の1年間だけ、巨匠・手塚治虫のアシスタントだったことがありました。その後に『コブラ』『ゴクウ』『鴉天狗カブト』などを、次々と生み出していったわけですが…」
コブラ&ゴクウ 2枚組ポスター [SPACE ADVENTURE COBRA]
…ってこれだけだと普通の王道少年漫画っぽいですが、主人公のコブラはイケメンでもないタレ目におだんご鼻、くるくるパーマヘアの中年男性。
ゴクウ。彼の左目には小型コンピュータ端末が仕込まれており世界中のコンピュータと直結している。見るものあらゆる情報が、瞬時に彼に与えられそれらを制御することが出来る…。左目に『神の瞳』を持った男・ゴクウが東京・香港などを舞台に、様々な事件と女たちに出会う。
「SPACE ADVENTURE COBRA」から、「コブラ&ゴクウ 2枚組ポスター」が登場です。
ここでは、寺沢武一氏が手がけた作品「コブラ」の生原稿をメインとしつつ、さらには「ゴクウ」や「鴉天狗 カブト」などの原画展示、そして物販、撮影スポットといったものが用意されている。
物語の設定は2014年,大震災後の東京シティです。この作品が発表されたときは近未来のアクション活劇でしたが,いつの間にかリアルタイムの物語になろうとしています。第1巻の冒頭には「人間なんて勝手なもんだ,二度も大地震に会いながら・・・こりもせずに,またビルの林を植えやがった」という一文から始まっています。
作品中の東京シティは近未来では実現しそうもない超近代的な高層ビルが立ち並んでいます。そのような自由奔放な形状の建造物はとても震度6強が想定される関東直下型地震に耐えられるようには見えません。
この作品が発表された1987年はまだ阪神・淡路大震災(1995年)や東日本大震災(2011年)は発生しておらず,日本列島全体が巨大地震の危険性に対してかなり鈍感でしたので,作者の描く高層ビル群を責めることはできません。
元刑事の私立探偵・風林寺悟空は警察時代の同僚が次々に自殺する事件の調査に乗り出します。警察の上層部からは調査の中止を求められますが,そのまま調査を続行した悟空は白竜に捕えられ,先端に眼が描かれたクジャクの羽による強制催眠にさらされます。
かっての同僚が自殺したのもこの強制催眠のせいでした。とっさの判断で悟空は手持ちのナイフで自分の左眼を突き刺し,強制催眠から逃れます。
そのような経緯を観察していた謎の存在は悟空に特別な能力を秘めた義眼を埋め込み,強力な武器にもなる如意棒を与えます。この義眼は赤外線,可視光線,紫外線からX線までの電磁波を感知したり,CTのように物体の内部を透視することもできます。
また,超高性能のコンピュータの超小型端末となっており,悟空の指示によりネットワークにつながっている世界のあらゆるコンピュータを意のままに操り,情報を引き出したり,コンピュータの制御を受けている機器を自由に制御することができます。
さらに,この義眼は如意棒の長さを自由に制御することもできます。このような「神の力」もしくは「悪魔の力」を手に入れた悟空が難事件の解決に挑みます。作品中では彼の左眼は「神の瞳」と表現されています。
この作品の面白さは悟空のクールなセリフと派手なアクションに加え,現代のレベルをはるかに凌駕する科学技術の生み出した装置や武器があります。一般的にそのような超技術の武器などがある場合はともすれば武器の性能対決になりがちですが,「ゴクウ」では主人公が肉体を駆使して戦う場面が多く,人間の物語となっています。
このような構成はハリウッドのSFアクション映画に通じるものがあります。実際,この作品に限らず「寺沢武一」の作品はアメリカの雰囲気を色濃くまとっています。それぞれの話に美女を登場させ彼女たちとのロマンスをからめるところもアメリカン・テイストといったところです。
ゴクウ コブラ カブト 寺沢武一 漫画 · ゴクウ 4 (妖女カサンドラ編)のサムネイル ..
線画と文字のみのため写真では今ひとつ見づらいが、文字だけでなく線画も何度も描き足し、描き直しているのがわかる。これはぜひとも自身の目で確認して欲しい
寺沢武一(てらさわ ぶいち)の作風はアメリカン・コミックスの影響がうかがえる独特のものですね。最初のメジャー作品となった「コブラ」の主人公はアメコミあるいはハリウッド映画から脱け出してきたような造形です。雰囲気は殺しのライセンスをもち,事件の度に敵味方関係なく美女と熱い関係になる「ジェームス・ボンド」に類似しています。
随所に見られる主人公のシニカルで洒落たセリフも日本の漫画とは一味違ったものになっています。窮地に陥っても強がりにも聞こえる洒落たセリフが寺沢武一作品の持ち味です。
描画の特異性と登場人物が欧米人が多いためアメコミ風という評価になっているようですが,当の米国での評価は日本的なコミックスとなっています。作者も取り立ててアメコミを意識しているようではありません。
しかし,ハリウッドのアクション映画に見られるような主人公のエスプリとユーモアにあふれる決めゼリフは日本人には似合いませんのでアメコミ風の作品にならざるを得なかったのでしょう。
最初の作品「コブラ」は少年誌に連載されたにもかかわらず,女性キャラクターの露出度が(物語の展開にとって不必要に)非常に高く,相当の批判があったようです。しかし,読者がそのような女性描写に慣れてしまったのか「コブラ」は足かけ8年にわたって連載されます。
独特の雰囲気をまとった作品を手掛ける寺沢武一の漫画家としての出発点は手塚プロへ入社したことです。それ以前にも賞金稼ぎのように賞金付き漫画に投稿していました。しかし,そのような投稿は小遣い稼ぎになっても安定した収入にはなりません。たまたま雑誌で手塚プロがアシスタントを募集していることを知り応募しました。
結果として面接までこぎつけました。当の本人はまだ社会的な常識がなく,面接=採用だと思い込み,引っ越し荷物を手塚プロに送ってしまったという笑える話が本人談として語られています。
実は手塚プロとしては不採用としていたところを,手塚本人が寺沢の絵を見て感じるものがあると採用を決定したというエピソードも残されています。荷物を送り届けて不採用では笑えない話になってしまいます。
手塚プロにお世話になったのは約1年ですが寺沢は手塚を師匠としています。新しいもの好きも手塚の影響が大きいと本人は語っています。手塚のDNAを受け継いだのか,本来の性向なのか寺沢は彩色においてコンピューターを活用するというまったく新しい試みに挑戦しました。
それは,1985年のことであり,使用機種は「PC-9801」ですから驚きです。現在ではコンピューター・グラフィクスは当たり前のものとなっていますが,当時のパソコンの機能からするとほとんど信じられないような先進性です。
1980年代半ばのパソコンの性能は現在とは比較になりません。クロック周波数は8MHz,HDD容量は1装置あたり10Mb,メインメモリーは1Mbといったところです。この程度のマシーンでは「一太郎」のようなワープロソフトを動作させるだけで手一杯の状態でした。そんな時代に漫画原稿の彩色に取り組んだとは驚きです。
ゴクウ コブラ等 15冊 | 日本仕様正規品 2024年正規購入品
大地震が起きた後の2014年の東京。ある探偵が元同僚刑事達の相次ぐ不審死の謎を追う。
寺沢武一氏原作のOVA。コブラとはまた違うハードボイルドなタッチで面白い。
神の目なる超能力のオマケのように…
コブラ COBRA 寺沢武一 B5版 フルカラー 1〜11巻 全巻/ゴクウ1〜3巻 バット ..
世界中のコンピューターと直結している『神の眼』を左目に持つ私立探偵ゴクウ。あらゆるコンピューターを制御することが出来る。同僚の死の真相を追うゴクウを殺し屋が襲う。その他短編収録。
マンガ コブラ(COBRA) 武(TAKERU) ゴクウほか オファー
「もし手塚さんが世を去れば漫画家を辞めようとさえ考えていたのですが、手塚さんの遺志なら継ごうと、漫画家を継続。CG漫画に着手したわけですが、のちに手塚さんの長男・眞さんに聞くと、手塚さんは当時、自身が末期ガンに冒されていることを知らなかった。つまり『そういう話は寺沢君が好きそうだから』と軽い気持ちで推薦したのだと」
マンガ コブラ(COBRA) 武(TAKERU) ゴクウほか オファー,青年漫画.
世界中のコンピューターと直結している『神の眼』を左目に持つ私立探偵ゴクウ。あらゆるコンピューターを制御することが出来る。同僚の死の真相を追うゴクウを殺し屋が襲う。その他短編収録。
寺沢武一ヒーローズ「コブラ・カブト・ゴクウ」 (SAN-EI MOOK)
◆『ゴクウ』アンダースコア・アーカイヴ[フルコンプリートCD]『ゴクウ』『ゴクウⅡ』のために作られた楽曲をマスターテープのキューナンバーコールも含めて完全収録したコレクターズ・アイテム◆ブックレット(20P)川尻善昭監督、丸山正雄氏、KAZZ TOYAMA氏ほか制作当時の証言をとりまとめたインタビュー掲載◆「MIDNIGHT EYE ゴクウ」絵コンテ(B6サイズ/モノクロ248P)◆「MIDNIGHT EYE ゴクウⅡ」絵コンテ(B6サイズ/モノクロ320P)
寺沢武一ヒーローズ「コブラ・カブト・ゴクウ」 (SAN-EI MOOK) / 感想・レビュー ..
一度はコブラを出し抜く敵・サラマンダーや、生涯の宿敵であるクリスタルボーイのカラー原画も見られる
ゴクウ」のOVA「MIDNIGHT EYE ゴクウ」「MIDNIGHT EYE ゴクウII」を収めたBlu ..
2024年7月13日(土)新文芸坐
今となっては絶滅危惧種の超ハードボイルド作品。
こういった企画でないと中々昔のOVAに触れる機会が無いので
非常にありがたい。
主人公のゴクウが使う如意棒が中…
MIDNIGHT EYE ゴクウの作品情報・感想・評価・動画配信
どうやら寺沢氏の勘違い、早トチリから生み出されたCG漫画なのだったのだ。今頃は天国で旧交を温めているだろうか。
COBRA(コブラ)1~11巻・ゴクウ 全3巻 / 寺沢武一 / B5判 漫画
第1話のサブタイトルはヒロインの「矢吹洋子」の名前となっています。第1話の冒頭でゴクウは白竜に捕らわれ,強制催眠から逃れるため自分の左目を突き刺します。そして,謎の存在から「神の力」に等しい左眼と如意棒を与えられます。
矢吹洋子は闇の武器商人となっている白竜の動向を探っている特別チームの一員であり,ゴクウのかっての同僚です。この作品には毎回のようにヒロインが登場しますが個人的には洋子の造形が最も好みです。
チームのメンバーは洋子を除いて自殺に追いやられており。ゴクウは代わりに調査に乗り出します。「神の瞳」をもったゴクウにとっては白竜の武器取引はコンピューター情報を探ることによりすぐに分かるのですが,それでは物語りにはなりませんおで,白竜が居宅にしている巨大ビルに潜入することになります。
防火壁に囲まれた一つの区画に水が入ってきて絶体絶命となったゴクウは最後に「神の瞳」の力を使い,防火壁を制御して白竜の居室に水を誘導します。防火壁はビルの中央コンピューターにより制御されているので,ゴクウは左眼のコンピューター端末からネットワーク経由で防火壁を操ることができます。この話には口から銃弾を打ち出す「女性のスフィンクス・ロボット」が登場します。ゴクウはこの首を破壊し,頭部を白竜に向け銃弾を浴びせます。この場面は「ペルセウス」が「メドゥーサ」の首を掲げて海の怪物ケートスを石に変えたギリシャ神話を題材にしているのでしょう。
COBRA(コブラ)1~11巻・ゴクウ 全3巻 / 寺沢武一 / B5判 漫画.
デビュー前の投稿作品「シグマ45」、「大地よ蒼くなれ」、「ブルー・ムアの伝説」、「ブルーナイト」、「光る風」、「鉄の皇帝」、「聖戦」、「オルフェ」の原画も並んでいた。どれもマンガのページではなく扉や1枚絵となっているが、「コブラ」前の氏を知ることができる貴重な資料となっている。
MIDNIGHT EYE ゴクウ | アニメの動画配信はTELASA(テラサ)
OVA、全2話の1作目。原作は「コブラ」の方。このアニメは主人公のゴクウが神の目を手に入れるまでの背景と、ある事件の解決を描く内容です。
近未来を舞台にしたサイバーパンク的な内容ですが、ハードボイ…
COBRA(コブラ)1~11巻・ゴクウ 全3巻 / 寺沢武一 / B5判 [漫画]
本調査における「主要電子コミックサービス」とは、インプレス総合研究所が発行する「」に記載の「課金・購入したことのある電子書籍ストアTOP15」のうち、ポイントを利用してコンテンツを購入する8サービスをいいます。
調査は、調査開始時点におけるまんが王国と主要電子コミックサービスの通常料金表(還元率を含む)を並べて表示し、最もお得に感じるサービスを選択いただくという方法で行いました。
COBRA(コブラ)1~11巻・ゴクウ 全3巻 / 寺沢武一 / B5判.
物販コーナーには、今回のイベントに合わせて新しく作られたTシャツといったアパレル用品や複製原画など、さまざまなグッズが販売されていた。今回の原画展では、JCコミックス11巻掲載「異次元レースの巻」の最後に登場する“冬の魔神”、女王雪との対決シーンにて、地下水道から現われサイコガンを撃つコマが使われたアイテムが新作として並んでいた。
漫画家 · 1977年 - 2023年 · SF漫画 · 『コブラ』 『ゴクウ』 『鴉天狗カブト』.
寺沢武一先生原作・脚本のアニメ。割と表現が自由だった時代の作品。フェミが発狂しそうな女の扱い。
ドラゴンボールとは別の探偵ゴクウ(外見は殆どコブラ)。
如意棒と左目が世界中のコンピューターと繋がって…