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立花聡の「世界ビジネス見聞録」2019年4月23日
敗色濃厚の中国不動産業、海外巨大事業もピンチ
中国の大手不動産会社がマレーシアで建設を進めている「フォレストシティ」の完成模型(写真:筆者提供)「生き残れ!」と絶叫する中国の大手不動産企業「活下去」――。 中国の不動産大手万科(Vanke)の2018年秋季社内経営会議で打ち出されたスローガン。中国語で「生き残る」という意味だ。「活下去」の文字が大きく映し出された会場の写真がネット上で流れていた。「同社の南方地区の9月経営月例会でもすでに、『活下去』のテーマが言及された。同社董事会主席の郁亮氏が不動産業の折り返し地点に差し掛かっているとの認識を示し、危機感を隠そうとしなかった。大手でさえこの状態だから、資本力が弱く、土地をあまり持たない中小不動産企業となれば、まさに戦々恐々だ」(2018年10月1日付「新華網」) 中国にとって不動産ほど重要な産業はない。経済低迷に陥るたびに、政府は必ずインフラ投資を動員し、不動産市場にカンフル剤を打って危機を乗り切る、という手法を取ってきた。不動産は万能のけん引役で必ず作動する。一方、実需から乖離する不動産市場の相場は青天井で上がり続けてきた。世の中に崩壊しないバブルなど存在しない。 供給過剰の状態が続くと、ゴーストタウンがいたるところに生まれる。それでも、なぜか不動産会社は潰れない。不動産デベロッパーの役割を担っている地方政府が傘下に融資担当の投資会社を抱えている限り、資金調達は成り立つのである。この仕組みはいつまで機能するのか、あるいはいよいよ危うくなってきたのか。異変は起きつつある。「中国の不動産市場は、開発業者が金に糸目を付けずに土地を買いあさっていた昨年(編集部注:2017年)から状況が一変し、地方政府が行う土地使用権入札で不成立が増加している。(中略)入札の不成立は7月以降、大都市で目立って増えた。政府の引き締め策の長期化やマクロ経済の悪化で開発業者が流動性の減少や利ざやの縮小に見舞われているためだ」(2018年9月2日付「ロイター」)。 タイミング悪く、米中貿易戦争に突入したため、もはやその影響は貿易にとどまらず、各方面に拡散し始めた。製造業の中国撤退、サプライチェーンの再編に伴い失業者が増加。失業すると、ローンの返済が滞る。そもそも中国経済を支えていたものは何かというと、「労働力」と「不動産」(=土地や資源の取引)なのだ。この2つに亀裂が入れば、まさに生死にかかわる大問題となる。「鳴り物入り」の海外巨大事業にも赤信号 中国経済を支えてきた同国の不動産業者は、海外事業でも頓挫している。 中国人の大量移住によって東南アジア屈指の「中国人街」を作り上げる。その中核プロジェクトとして、マレーシア南部のジョホールバルに中国の大手デベロッパー・碧桂園(Country Garden)が開発を手掛けている「フォレストシティ」(中国語名:森林城市)は、大きなトラブルに見舞われている。
建設中のフォレストシティ(写真:筆者提供) はじめに肝心の本土中国人向けの販売が中止となった。2017年3月11日付けのマレーシア華字経済紙「南洋商報」がトップで報じた。中止の原因はどうやら、中国の外貨準備の急減にあったようだ。同紙は、海外不動産投資による資産流出を食い止めるための中国政府による外貨管理規制の一環ではないかと分析した。 2017年1月末の中国外貨準備高は2兆9980億ドルとなり、約6年ぶりに3兆ドルを割り込んだ。同年2月7日付けのロイター報道(電子版)は、エコノミストらの分析を引用し、「今回の外貨準備減少を受けて当局が規制強化を強める可能性がある」と伝えていた。 中国人街の造成はいうまでもなく、東南アジアにおける中国の影響力拡大に寄与するもので、中国の国益に合致する。だが、それ以上に外貨準備の減少が深刻であり、海外への資産流出抑制をより緊急度の高い政策とせざるを得ない事情があったと推測する。 さらに2017年3月27日付けの「ニューヨークタイムズ」(中文版)もフォレストシティについて、「中国が海外への資金流出規制を強化したため、多くの投資家が残金支払い不能に陥り、状況が悪化している」と報じた。 デベロッパーの碧桂園が資金リスクに直面するだけでなく、マレーシア国内の政治問題にもなった。「外国人に国土を売り飛ばす」ことで批判を受けてきたナジブ政権(当時)には大きな圧力がかかった。マハティール元首相(当時)は中国企業による都市開発が大規模になり「広大な土地が外国に占拠されてしまった。実質的には外国の領土だ」と猛烈に批判した。
建設中のフォレストシティ(写真:筆者提供) そもそもフォレストシティとはどんなプロジェクトなのか。マレー半島の最南端、シンガポールに隣接しているジョホールバルでは、イスカンダル経済特区という大規模な都市開発が進められていた。その中でも最大のプロジェクトがこのフォレストシティだった。碧桂園は今後20年間で1700億リンギット(約4兆3900億円)を投じ、14平方キロメートルの土地(ほとんど人工島)に都市を作り上げる計画であった。 政治色の強い不動産開発案件が、政治的理由によって妨害されることは驚くに値しない。そもそも経済も産業も、政治的な目線で俯瞰しなければならない。
崩れゆくマレーシアの中国人街 昨年6月、私はジョホールバルへ出かけた。目的は、フォレストシティの視察である。私が実際に見て感じた問題を以下に3つ記したい。 ひとつは、ヒトの問題。計画によると、フォレストシティ内の人口は2050年までに70万人に達すると想定されている。この規模の人口はどこから沸いて来るのか。シンガポールへの通勤を前提に考えるなら、いまの出入国・通関はすでに限界に達している。ボーダー(国境検査場)を増やしたくらいでは到底追いつかない。 それでは、移民という方向はどうだろう。多くの中国人は私財を海外に出そうとしているが実際に海外に住むとなると、ノーという人は多い。シンガポールを眺める人工島上で余生を過ごしたい中国人は、いったいどれだけいるのだろうか。また、仮に数十万の中国人が移民してくることになれば、マレーシア国内で大きな政治問題となるはずだ。 次に、環境問題。人工島造成をはじめとする工事によって、マングローブが大量に伐採された。これだけの大変動に生態系は堪えられるのか、環境学の専門家ではないので掘り下げたコメントはできないが、素人目に見ても憂慮せずにいられない。 最後に、金の問題。中国系のデベロッパーでないと、これだけの巨大投資はできない。とはいえ、無尽蔵に資金が沸いて来るわけでもない。現時点で出来上がっている人工島(写真 赤線枠)は計画のわずか一部に過ぎない。キャッシュフローは大丈夫か。他人事ながら心配せずにいられない。
フォレストシティの全体図(赤枠内が現在すでに出来上がっている部分)(写真:筆者提供) 私が視察した2か月後の2018年8月27日、マハティール首相はついに、「フォレストシティの外国人向けの販売を中止させる」と表明した。「外国人購入者にはビザを与えない。マレーシア人のための街建設ではないからだ」と単純明快にその理由を説明した(2018年8月27日付「チャンネルニュースアジア」)。 フォレストシティはジョホールバル地域の不動産相場を大きく上回っており、マレーシア国民の収入水準を考えると、手の届かない物件だ。マハティール氏の決断は正しい。一部の政治家や利権団体のためのプロジェクトは国益に合致しない。
フォレストシティの物件内部(写真:筆者提供) フォレストシティの前途はどうか。開発にまだ着手していない大半は、埋め立ても含め大幅な計画見直しを迫られるだろう。中国企業は往々にして政治と絡めてビジネスを進めたがるが、政治は諸刃の剣でもある。基幹産業になり得ぬ不動産、中国の苦闘「活下去」。万科の絶叫はある意味、中国の不動産業の苦境を代弁しているように思える。今年に入っても一向に状況の改善が見られない。「中国のマンションを中心とした住宅販売が変調をきたしている。万科企業など住宅大手4社の2019年1月の販売額は前年同月に比べ3割超も減少した。上海や深圳をはじめ主要都市の価格高騰が収まり、投資資金の流入にブレーキがかかっている。需要の頭打ちが長引けば、財政を土地売却に依存する地方政府の資金難や建設・不動産などの雇用悪化を通じて景気への悪影響は避けられない」(2019年2月15日付「日本経済新聞電子版」)。 基幹産業とは、一国の経済発展の基礎をなす重要産業を指す。ドイツは機械・自動車、イギリスは金融、フランスは文化、スイスは精密機械・観光、日本は電機・自動車、台湾は半導体、シンガポールは金融・フィンテック……。中国の基幹産業は不動産だった。バブルになりやすい不動産の脆弱性に気付いた中国は「脱不動産」を図り、IT産業に力を入れ、サプライチェーンの上流を抑えようと乗り出したわけだが、これも今、米国との貿易戦争の最中にある。 生き残りを賭けた中国の不動産業の苦闘は今も続いている。
アレグラFXについては、審査報告書の7ページの販売名についての所に ..
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■ 甦れSTAX ELS-8Xコンデンサースピーカー
かつて、日本のオーディオ業界が盛んであった時代、世界に類を見ない精緻な作りの、大型コンデンサースピーカーがありました。STAX社のELS-8Xです。ダメになった発音ユニットの3ミクロン厚の振動膜の張替え・修復に成功したELS-8Xから、思いも寄らない音響空間が出現しました。眼前にぱあっと広がるリアルな音場。あそこで鳴ってる、こちらで歌う、そこにいる。今まで経験したことがない明確な定位。低音のさらに低域の、震える空気の粗密波が頬に触れ体を包む。なによりも「そこで演(や)ってる感」がすばらしい。おそらく世界最高の精緻な発音ユニットと音質を備えた STAX ELS-8X を中心に、コンデンサースピーカーについて綴ります。(1)甦れ(1回)STAX ELS-8X コンデンサースピーカー
**修理不可能と諦め、10年ほど放置していた8Xの修復に挑んだ結果、思わぬ大成功**
(2)甦れ(2回)8X コンデンサースピーカー/SR-1との出会い
**50年前にSTAX本社で聴いたイヤースピーカーとコンデンサースピーカー**
(3)甦れ(3回)8X コンデンサースピーカーもう一つの8X電源修復
**息子が入手。奇跡的に完全オリジナル超美品の8X。電源を修復して完動**
(4)甦れ(4回)8X コンデンサースピーカー成功!発音ユニットの分解
**発音ユニットを解剖する。ダメージを与えずに分解できるか**
(5)甦れ(5回)8X コンデンサースピーカー構造の詳細と修復手順
**発音ユニットの詳細な分解図と修復手順の概略**▲△▽▼
STAX ELS-8X
¥500,000(1台、1985年頃)
¥684,000(1台、1990年頃)
1964年に発売されたESS-6Aに数々の改良を加えて開発されたコンデンサー型スピーカーシステム。振動板にはコンデンサー型を採用しています。コンデンサー型は振動膜とそれをドライブする固定極で構成されており、振動膜にあらかじめ直流電圧を加え、両側の固定極に片側が+、片側が−になるように高い信号電圧を加えることで反発(+と+)と引き合い(+と−)を起こして振動を生み出しています。振動膜には極めて薄いポリエステルフィルムが採用されています。ELS-8Xでは、低域用に4枚、全帯域用に2枚、高域用に2枚の発音ユニットを搭載しています。コンデンサー型に必要な高電圧の信号はカットコアトランスによって作り出しています。ここにはELSシリーズ共通の800VAのカットコア・シグナルトランスを採用しています。このトランスはPC-OCCの巻線を使用しており、特性のポリカーボネート製ボビンに丁寧に巻いて仕上げられています。内部配線にもPC-OCCが採用されています。ネットワーク回路のハイカット抵抗には大型の高音質特注品を使用しています。また、ドイツ製ポリプロピレン・コンデンサーなどを採用することで、高音質かを図っています。 周波数特性
機種の定格方式 3ウェイ・8ユニット・コンデンサー型・フロア型 使用ユニット
低域用:コンデンサー型x4
全帯域用:コンデンサー型x2
高域用:コンデンサー型x2 インピーダンス 4Ω以上 再生周波数帯域 35Hz~25kHz
最大入力レベル 200W 出力音圧レベル 79dB(400Hz/2W/1m)、76dB(400Hz/2W/2m) クロスオーバー周波数 300Hz 消費電力 3.5W(バイアス電源) 外形寸法 幅770x高さ1,900x奥行86mm
脚部奥行:250mm
重量 53kg
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本当の恐怖は20年後…憧れのタワマンは「時限爆弾」 マンション管理士が警鐘(前編)
2019/5/22 税理士ドットコム
かつて高騰したマンションは、なかなか買い手がつかず、苦戦が続いていることが伝えられている。これまで何度も報じられてきた、スキーリゾートの新潟県湯沢町だけの問題ではない。建築から時間が経ち、資産価値がガクンと落ちたマンションは、どこも厳しい状況だ。 憧れを抱いたり、資産性に着目したりして購入に踏み切るマンション。都心部にはいくつものタワーマンションが並び立ち、豪華絢爛な設備や立地を打ち出して、人々の購入意欲をそそっている。低金利が続き、多額の住宅ローンが組みやすいことも、背中を押す一因だ。ただ、買った後に負担し続ける管理費や修繕積立金は決して軽いものではない。のちの大規模修繕に備えるためだが、入居者による滞納や、相続人の所在がわからず必要な決議が取れないなどの恐れもある。このことはどれくらい意識されているだろうか。 不動産問題に詳しく、自らがマンション管理士でもある宮路幸人税理士はどう考えているか。この前編では、積立金の不足やタワマンの問題などを中心に話を聞いた。●積立金不足→資産価値が減少→富裕層が物件から消える?ーー管理費などの滞納は多くのマンション住民にとって身近な問題でしょうか マンションは建物の維持管理や将来の大規模修繕に備えるため、月々の管理費や修繕積立金を支払う必要があります。築年数が古かったり、戸数が多かったりするほど滞納額が生じやすくなっているのが実態です。 国土交通省の平成30年調査によると、滞納が発生していないマンションは62.7%ということです。 逆に言えば、そのほかのマンションでは程度の差こそあれ、滞納が生じているということですから、マンション住民にとっては他人事ではないでしょう。滞納が生じ始めると、建物の維持管理や将来の大規模修繕の際に必要な資金が不足する危険性があります。ーー資産価値にも影響を与えそうですね はい。マンションの資産価値は周辺開発や地価の動向にも左右されますが、その管理状態も大きな要素です。エントランスをはじめとする共用部分が綺麗に保たれているか、照明やエレベーター等の設備が支障なく管理されているかなどが重要です。 管理費の滞納により必要な大規模修繕の資金が不足する場合は、各戸から臨時徴収することになりますが、滞納者が、追加で何百万円というまとまった金額の支払いに応じることは残念ながら考えにくいです。ーーそうすると、先々の資産価値の減少が現実になりそうですね そうなります。すると、富裕層など移転可能な人たちは資産価値が減ることを嫌って、そのマンションから出ていくことになるでしょう。こうなると、経済力が弱い人が残り、「負のスパイラル」となって、建物の管理がどんどん悪化していきます。ーー修繕積立金の月々の支払額が増えていくようなことがあると、収入が一定の人にとっては支払いが難しくなりそうです はい。ここは、購入する際に見落としがちな部分です。修繕積立金は、段階増額方式を採用している物件が多いのです。これは新築の時は修繕が必要ないことや、不動産業者がマンションを売りやすくするためですが、年数がたつと修繕積立金が増加していき、将来的には当初の2倍~5倍になるというケースもあります。とくに年金生活者にとっては支払いが厳しくなるでしょう。●大規模修繕は「12年周期」、2回目以降に積立不足の懸念ーータワーマンションでの大規模修繕は大きな金額が必要になりそうですね タワマンは、外壁を修理するときなどは高さがあるため足場を組むことができません(低層階を除く)。そのためゴンドラ方式などを採用することになりますが、期間も費用もほぼ倍かかると思ってください。エレベ-タ-も多く設置され、その保守管理の費用や給排水設備のメンテナンス、機械式駐車場の維持管理にも多額の費用がかかります。共用部分にたまにしか使わない豪華なジムやプ-ルやラウンジなどがある場合、この維持管理にも多額の費用が発生します。ーータワマンで大規模修繕があったという実例はまだ少ないのでしょうか タワマンが多く建てられ始めたのは、容積率が緩和された2000年頃からで、大規模修繕を実際にしたケースはまだ非常に少ないです。どのくらいの金額かなど、実際にやってみないとわからない部分も少なくありません。このため、現時点では問題が顕在化していません。ーー大規模修繕はどれくらいの周期で行うのでしょうか大規模修繕はおおむね「12年周期」とされます。1度目の大規模修繕はなんとか乗り切ったとしても、2度目の大規模修繕の頃から、修繕積立金が不足し建物の維持管理が行き届かないなどの問題が生じる恐れがあります。ゆえに、タワマンの未来については悲観的にならざるをえません。維持管理費用が多額にかかり、戸数が多いので意思決定も難しい。私なら「高く売れるうちに、早めに売ったほうがいい」と考えます。タワマンを売っている不動産業界の人は、これまで述べたような懸念がわかっているので、自分ではタワマンを買わない人が多いと聞いたことがあります。
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■ 甦れSTAX ELS-8Xコンデンサースピーカー
かつて、日本のオーディオ業界が盛んであった時代、世界に類を見ない精緻な作りの、大型コンデンサースピーカーがありました。STAX社のELS-8Xです。ダメになった発音ユニットの3ミクロン厚の振動膜の張替え・修復に成功したELS-8Xから、思いも寄らない音響空間が出現しました。眼前にぱあっと広がるリアルな音場。あそこで鳴ってる、こちらで歌う、そこにいる。今まで経験したことがない明確な定位。低音のさらに低域の、震える空気の粗密波が頬に触れ体を包む。なによりも「そこで演(や)ってる感」がすばらしい。おそらく世界最高の精緻な発音ユニットと音質を備えた STAX ELS-8X を中心に、コンデンサースピーカーについて綴ります。(1)甦れ(1回)STAX ELS-8X コンデンサースピーカー
**修理不可能と諦め、10年ほど放置していた8Xの修復に挑んだ結果、思わぬ大成功**
(2)甦れ(2回)8X コンデンサースピーカー/SR-1との出会い
**50年前にSTAX本社で聴いたイヤースピーカーとコンデンサースピーカー**
(3)甦れ(3回)8X コンデンサースピーカーもう一つの8X電源修復
**息子が入手。奇跡的に完全オリジナル超美品の8X。電源を修復して完動**
(4)甦れ(4回)8X コンデンサースピーカー成功!発音ユニットの分解
**発音ユニットを解剖する。ダメージを与えずに分解できるか**
(5)甦れ(5回)8X コンデンサースピーカー構造の詳細と修復手順
**発音ユニットの詳細な分解図と修復手順の概略**▲△▽▼
STAX ELS-8X
¥500,000(1台、1985年頃)
¥684,000(1台、1990年頃)
1964年に発売されたESS-6Aに数々の改良を加えて開発されたコンデンサー型スピーカーシステム。振動板にはコンデンサー型を採用しています。コンデンサー型は振動膜とそれをドライブする固定極で構成されており、振動膜にあらかじめ直流電圧を加え、両側の固定極に片側が+、片側が−になるように高い信号電圧を加えることで反発(+と+)と引き合い(+と−)を起こして振動を生み出しています。振動膜には極めて薄いポリエステルフィルムが採用されています。ELS-8Xでは、低域用に4枚、全帯域用に2枚、高域用に2枚の発音ユニットを搭載しています。コンデンサー型に必要な高電圧の信号はカットコアトランスによって作り出しています。ここにはELSシリーズ共通の800VAのカットコア・シグナルトランスを採用しています。このトランスはPC-OCCの巻線を使用しており、特性のポリカーボネート製ボビンに丁寧に巻いて仕上げられています。内部配線にもPC-OCCが採用されています。ネットワーク回路のハイカット抵抗には大型の高音質特注品を使用しています。また、ドイツ製ポリプロピレン・コンデンサーなどを採用することで、高音質かを図っています。 周波数特性
機種の定格方式 3ウェイ・8ユニット・コンデンサー型・フロア型 使用ユニット
低域用:コンデンサー型x4
全帯域用:コンデンサー型x2
高域用:コンデンサー型x2 インピーダンス 4Ω以上 再生周波数帯域 35Hz~25kHz
最大入力レベル 200W 出力音圧レベル 79dB(400Hz/2W/1m)、76dB(400Hz/2W/2m) クロスオーバー周波数 300Hz 消費電力 3.5W(バイアス電源) 外形寸法 幅770x高さ1,900x奥行86mm
脚部奥行:250mm
重量 53kg
直前まで聴いていたSR-009よりも、音の滑らかさが格段にアップした印象で、先ほどよりも音楽がスッと心に届いてくるではないか。例えば、プロプリウス/プロフォン「ジャズ・アット・ザ・ポーンショップ」では、ガヤガヤとした観客の話し声や場の気配が恐ろしいほど鮮明に感じられ、ビブラフォン(鉄琴)やドラムスのブラシワークといった音が超高精細という雰囲気で聴き取れる。そして、私がリファレンス音源のひとつにしているジェニファー・ウォーンズの女声ボーカルは、喉の動きまで視覚的に感じられる生々しさ。ベーシストのレイ・ブラウンとギタリストのローリンド・アルメイダによる「G線上のアリア」(独JETON)は、ウッドベースの音色がローエンドまで深々と響く。いずれもストレスフリーな音という印象を与える、トランジェントに優れた高品位サウンドだ。
再びオリジナルのSR-009を聴いてみると、こちらも決して悪くはないのだけれども、例えばボーカルの子音やシンバルのクラッシュ・サウンドなどで音像描写の輪郭(エッジ)がほんの僅かに強調されるような、音にメリハリやアクセントを効かせたように感じられる。これは固定電極のMLERとMLER2の音質的な違いといえるのだろう。振動膜の音が透過する無数の丸穴の断面形状が滑らかになっているぶん、MLER2の固定電極が与えられたSR-009Sは音粒が磨かれたようなスムーズさを感じさせる。 だが、私はSR-009の音を好むヘッドフォン・リスナーもいるのではと思う。普段はスピーカーシステムで音楽を聴いていて、コンサート会場でライブな音楽も聴くというリスナーなら、おそらく新しいSR-009Sの音を気に入るのではないだろうか。スタックスでも両機種の音質傾向の違いを理解しており、SR-009とSR-009Sは併売していく方針だという。私個人の音の好みでいえば、間違いなくSR-009Sを選ぶ。圧倒的なワイドレンジ感ということでは、共に互角といえるだろう。
静電型ヘッドフォンが生まれる現場に潜入! スタックスの社屋の1階には、本格的なクリーンルームが設置されている。昨年に取材したDAC素子の旭化成エレクトロニクスと比べると当然ながら規模はかなり小さいのだが、静電型ヘッドフォンの心臓部である発音体を製造するには十分な広さがある。いざ、静電型ヘッドフォンが生まれる現場へ。クリーンルームに潜入した 振動膜に使われている素材は本当に食品ラップのように柔らかく透明で、それが専用の金属型枠(真鍮製のようだ)に貼られるのであるが、ここで適切なテンションが加えられているという。型枠はインナータイプのSRS-002から新Λ、そしてSR-007AやSR-009など各種が用意されている。
振動膜の形をした金属の枠をプレートに配置。そこに振動膜の素材を貼り、枠ごとに半田ごてで切り出していく 型枠に貼られた振動膜は次に隣の部屋に移されて、そこでは発音モジュールの組み立てとして固定電極の組み付けが行われる。いずれの作業も熟練した数名の技術者により丁寧に行われているのが印象的だった。発音モジュールの最終工程は、防湿膜を両面に貼る作業となる。繊維性のゴミを取り除く作業。極めて薄いので、力を入れすぎると簡単に破けてしまうので、熟練の業が必要だ 防湿膜とは、これまで出てこなかった言葉だ。想像していただくと判ると思うのだが、静電型のヘッドフォンやスピーカーシステムは、動作環境での湿気(湿度)に対してクリティカルなのである。具体的には、湿度が高ければ静電気を応用している振幅効率が低下してしまうのだ。そのため、温度と湿度が最適にコントロールされているクリーンルームの空気を発音モジュールの内部に閉じ込めるべく、防湿膜といわれる保護膜を貼って覆うのである。その素材は違う素材のフィルムで、テンションはかなり低めに設定されているようだ。また、マイクロダストや髪の毛の侵入を防ぐという重要な役割も担っている。さきほど名前を挙げたQUADの静電型スピーカーにも防湿膜が使われているのだ。 完成した発音モジュールは白い樹脂製のハウジングに納められている。そしてクリーンルーム内部にある検査室に集められ、実際に通電をしてテスト信号による最初のサウンドチェックが行なわれる。ハイレベルなクリーン環境で製造されているので、この検査で不合格になるケースは稀だという。 クリーンルームでの作業はここまでで、製品としてのアッセンブル工程は通常の環境で行われる。完成した製品はすべて昼間は音楽ソース、夜間はピンクノイズを使い、最低一週間以上継続した鳴らしこみが行なわれて、1台ずつ音を確認していく。スタックスの静電型ヘッドフォンは幾度もの入念なチェックを経て出荷されていくのだ。
完成した発音モジュールは白い樹脂製のハウジングに納められている
白い箱の中にズラッと並ぶ黒いものは、全て完成した発音モジュールだ。ここで実際に通電をしてテスト信号を鳴らす
検査室での細かなチェックも完成した製品は改めて鳴らし込みが行なわれ、1台ずつ音を確認して出荷される。ブラック仕上げは輸出用の製品 以前から少し気になっていたのだが、最近ではスタックス互換という触れ込みの非純正アンプが市場やオークションなどで散見されるようになってきた。だが、スタックスではサードパーティによるドライバーの使用を認めておらず、それによりヘッドフォンが故障した場合は保証の対象外としている。 前述の通り、振動膜に580Vの電圧を印加しているわけだが、サードパーティのそれらはオーバードライブするように既定値以上を加えている場合が多いようなのだ。何度か私はラスベガスのCES会場などで尋ねたことがあるが、非純正ドライバーを展示している業者は概ねオーバードライブであることを示唆している。スタックスの静電型ヘッドフォンには細部に至るまで高音質が得られるノウハウが詰め込まれているわけだから、必ずスタックス製の純正ドライバーで鳴らしてほしいものだ。 純正ドライバーには真空管を採用した製品とソリッドステート(半導体)回路、そして真空管と半導体の両方を使っているハイブリッド構成がある。固定電極には高電圧の音楽信号が必要だと述べたが、共通するのは高電圧の出力に適した素子が使われていること。真空管はもとより高電圧出力に親和性の高い素子であり、採用されている半導体の出力素子も高電圧を得やすい特性なのである。ヘッドフォン・リスニングの最高峰のひとつ ヘッドフォンは耳の鼓膜の至近距離で音を鳴らす。そこではスピーカーシステムのウーファーのような大振幅は必要なく、応答性能の高さこそが最優先で求められる。帯電した超軽量の振動膜をプッシュ・プルで駆動するスタックスの静電型ヘッドフォンは、まさにヘッドフォンによる音楽再生という目的に適った発音方式だと思う。 取材で聴いた新製品SR-009Sは、高品位なヘッドフォン・リスニングの最高峰のひとつだと断言できる。画期的なMLER固定電極を進化・発展させて完成したSR-009SのMLER2固定電極は、聴き慣れているはずの愛聴曲からこれまで気づくことのなかった音がいくつも潜んでいることを教えてくれた。新Λシリーズの静電型ヘッドフォンを愛用している私にとって、SR-009Sは究極の逸品として鮮やかに映ったのである。
アレグラFXプレミアムは、要指導医薬品のアレルギー専用鼻炎薬。アレグラFX(第2類 ..
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私のオーディオ人生 第22回 20㎝フルレンジスピーカーを鳴らす!
今回のコラムは私が最近購入した英国の名門スピーカーで20㎝ダブルコーンスピーカーWharfedaleのSuper8-RS/DDをご紹介します。
私の友人で究極のオールウェスタンとウェストレックスのアンプで楽しんでおられる石川県の小松市に住むスーパーマニアの中さんが久しぶりに名古屋に来られて早速このスピーカーを厳しいウェスタンの耳で評価をして頂いた、 中さん曰く「20㎝のダブルコーンとは思えない豊な響きと枯れた音色が魅力的だ、
特にピアノと声楽が素晴らしく他のスピーカーではこの音は出ない、同じイギリスのタンノイとは音色的な傾向と出音は随分違うけどこれこそが紛れもない英国サウンドの音ではないだろうか」また「自分が使っているウェスタンに近い音色を持ち合わせているから今後はワーフェデールを見習ってウェスタンも同じようにしっとりとした(いぶし銀)のサウンドを出したい」とウェスタンレベルの目線で評価して頂いたがやはり当時のワーフェデールもHMV蓄音機やロンドンウェスタンの流れを汲む音色の一端が見え隠れするような気がする。
スピーカーに関しては今迄色んな英国ヴィンテージスピーカーを購入して聴いてきましたが現代のハーベスやスペンドール等の同じ英国スピーカーのブックシェルフタイプはどちらかと言えばフロアータイプと比べるとこじんまり纏めた鳴り方で能率も低く個性のない無色透明なスタジオのモニター的な音が特徴ですが同じ英国のヴィンテージスピーカーは一応に能率が高くメーカーのサウンドポリシーが前面に出て個性が主張されているのが面白い、
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私のオーディオ人生 第41回 懐かしのスピーカー VOL.1
西方より二人の強者来たる!
7月の23日私のコラムをお読みになった方が一度お会いして音を聴かせてほしいと連絡がありました。倉敷にお住まいのK原氏と兵庫県はたつの市のM田氏のお二人が新幹線に乗らず外来線を乗り継いでわざわざ電車でお越しになりました、 K原氏、M田氏とも百戦錬磨のオーディオ歴をお持ちでK原氏の現在はアメリカのボザークを使いクラシックがメインで聴いておられます。昔は五味氏と同じタンノイのオートグラフのモニターレッド、マッキントッシュC-22とMC275を使ってこられたオーディオに関しての西方の強者である。 もう一人の強者は兵庫県たつの市にお住まいのM田氏でK原氏とは大変仲が良くお互いオーディオ理論をお持ちでこの方もオーディオに関しては恐ろしいほどの感性とスキルがありスピーカーはアルテック、JBLのダブルウーファ―と蜂の巣ホーン、アメリカタンノイを使っている歴戦の強者でリスニングルームは50畳の部屋とのこと、 私のシステムはお二人の方に比較して大変お粗末なシステムでお聴かせするには恥ずかしいですがわざわざ遠方より来られる以上がっかりされないように大切なお客様用に再度システムの変更をしました、PCオーディオは昇圧トランスWE-618Cを使いアンプは最近製作したウェスタンのパーツを使ったアンプと前回紹介したWEの真空管でVT52刻印武蔵アンプ、 スピーカーは来客用のヴァイタボックス、DU-120コアキシャルをゲンコツから外してユニット交換した、(DU-120はお客様用)早速、自宅に招いてシステムのラインナップを説明した後に音出し開始である。こちらとしては遠路遥々来ていただいて聴いて頂く以上戦々恐々だがCDをトレーに入れてPCオーディオの開始である。 最初にバイオリンとチェロをお聴かせすると百戦錬磨の耳で一言「こんな音」は聴いた事がない、CDが奥行を伴って空気感のあるサウンド、その後バッハのピアノでG線上のアリア、バッハのチェロを聴いて頂いた、音を聴いている間はお二人の方は終始無言であったが曲が終わると一言「参った!奥行を伴った空気感のあるサウンド」は初めて聴いた、このような音なら生の演奏会に行かなくても自宅で味わえる素晴らしいとお褒めの言葉を頂いた、 最後にキースジャレットのケルンコンサートのPCオーディオとアナログレコードの比較試聴はキースジャレットではアナログに軍配が上がったが私が聴いてほしかったのは一般的なCDPで聴くデジタルとは違いWE-618Cを介したPCオーディオはアナログに負けない素晴らしさを納得して頂けたと思う、 帰りがけにK原氏が今まで有名なマニア宅を沢山聴いてきたがこの音は日本でもトップクラスと絶賛して頂いたのとこの音を聴いていたら演奏会にお金を払って足を運ぶ必要がないとも言って頂いたが社交辞令かも?遠方からわざわざ名古屋まで来ていただき有難うございました。私も秋になったらご訪問させて頂く予定です。 今まで沢山のユニットを使ってきました、フルレンジで特に印象が残るのはGOODMANSのAxiom80、
ヴァイタボックスDU-120、
パイオニアPAX-30B、
ワーフェデールのスーパー8RS/DD、
コーラルのべーター10と大変個性のあるユニットばかりだがその中でAxiom80は超が付く名器ですが私の好みとは多少違っていた記憶が残っている、オーディオで一番難しいのはスピーカーです。
これが上手く鳴らなければいくらWE-300Bアンプを繋いでも良い音は望めない、今までスピーカー遊びをしてきてわかったのはスピーカーこそボックスとボックスに使われる木の材質が決め手と痛切に感じた、スピーカーボックスはユニット以上にコストがかかるから安く済ませるには平面バッフルが一般的、私も色々やってきたが平面バッフルの場合は16~20cmクラスのユニットだと効果があるが30cm以上を平面バッフルで使う場合は相当大きな板が必要になる。最低でも2m×2mぐらいのバッフル板を使わないとユニットの裏側から音が前に回り込んで低域が減少して中高域が喧しくなる。低音が出ているように聞こえるだけで本当に出ているならピラミッドバランスになるはずだが残念ながら本当の低音は出ていない、平面バッフルで聴くのなら16~20cmクラスだと大きなバッフル板も必要なく楽しめるはずだ、勿論バッフルも振動していますから良い素材の板を使いたいものだ、
ネットのユーチューブでスピーカーを検索してみると色んな方が見える。例えばユニットをボックスに入れずに単体で鳴らしているがこんなのまったくもって意味を持たない、裸で鳴らして何を聴かせたいのかこんな鳴らし方なら5球スーパーのスピーカーのが良い音で鳴る。
たかが20cmされど20cm海外製ユニットでもこのクラスはコンパクトで大変人気がある。アルテックの755EパンケーキやJBLのLE8T、ラウザのPM-6辺りは人気の的だがこのレベルに匹敵するのが「マネシタデンキ」の8PW1である。このユニットもアメリカへ沢山輸出され好評だったらしい、アメリカには755EやLE8Tなど有名なユニットがあるのにゲンコツスピーカーが沢山売れたとはひょっとしてアメリカのユニットよりゲンコツのが音が良かったのかも知れない、果たしてゲンコツスピーカーの実力はどの程度なのか大変興味が出てくるのだがゲンコツクラスだとボックスは適当、アンプは何でもよい考えで聴いているはず、例えは悪いが美人にボロボロの服を着せるのと同じでゲンコツは哀れだ、アルテック、JBL、タンノイ、ハーベスなら拘りを持って楽しんでいるがましてや国産の20cmのゲンコツスピーカーなどメインスピーカーにはなれずサブシステムのスピーカーでしかないから多分出番は回ってこないのではなかろうか、ゲンコツスピーカーをトランジスターアンプで鳴らすと5球スーパーや並4ラジオのスピーカーの音になってしまう、ここは是非良質な真空管アンプで聴かないとゲンコツが可哀想だ、このサウンドを聴くとゲンコツスピーカーは十分世界に通用できる名ユニットの一つに加えてもおかしくないがゲンコツに限らずフルレンジはどうしても高域がやや不足する部分があるがそこはフルレンジの良さで音楽を聴かせるのが魅力だ、次に聴いたのは流行歌で春日八郎の別れの一本杉、春日八郎は以前千葉県に所要で行ったときブログで有名なこばさん宅に寄って聴かされた名曲中の名曲だ、GOODMANSのAXIOM22とWE-101アンプも素晴らしかったが、ゲンコツの場合は違った意味での良さもある。ゲンコツで昭和の歌謡曲を聴くと時代の雰囲気が良く出てレトロなサウンドになるが最近雑誌に載っている名ばかりの海外スピーカーではHi-Fi調になってこの哀愁に満ちた春日八郎の歌声はなかなか出てこない、ゲンコツスピーカーを使っている方は多分50~60リッターのボックスでサブスピーカーやセカンドスピーカーとして聴いていると思うがマランツ#7やWEのVT52、WE-618Cを使って300リッターで聴くゲンコツは一般的なゲンコツとは違う評価になる。
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多摩音響研究所 16センチユニット L16A多摩音響のスピーカーユニット L16A の広告
(オーディオアクセサリー 21号掲載)ko_genki 2014年5月3日 at 12:26
僕の愛用スピーカーですね 貴重な情報です
昭和56年購入
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横浜のMさんと北関東の遠足 GRFのある部屋 2019年 05月 19日
駅では、K.Oさんが待っていてくれました。昼食をいただいてから、まずはお嫁に出したDecolaに逢いに行きました。現地では、近くに住む大山君も合流です。
一年半ぶりに見たDecolaはすっかりこの家の住人になり、一回り大きくなった気もして、マダムの風格も出てきました。大山君も今更のようにDecolaの大きさに驚いていました。音を聴いたMさんは、しきりに感心されて、私の家にいたときより幸せだと言われました。私は、ちょっぴり複雑な気持ちですが、その通りだとうなずいていました。遠い英国の古い街から来た彼女を、二年がかりでOさんとレストアーして、いまこのように大輪の花を咲かせている彼女を見て安堵しました。家の前に広く拡がる悠久の景色に、クレスパンの歌声が消えていきます。忘れていたオーディオの落ち着いた音を聴かせて貰い、里親として、満ち足りた時間でした。
K.Oさんは、Decolaばかりではなく、ご自宅の装置もDECCAのカートリッジをメインにしておられます。長野のLogeさんの手になる、Quad22のプリと、同じくQuad II の組み合わせで、鳴らす英デッカの盤は、とても切れ味も良く、弦楽器の広がり、ピアノのタッチの良さ、そして何よりも魅力的な声に、ここまで音をまとめているK.Oさんの音作りにも大変感心しました。SPはユニークで、Lawtherの日本版を作っていた多摩音響の16センチユニットを、英国の AudioVector の箱に入れて鳴らされています。
多摩音響の16センチユニット + 英国のAudioVectorの箱
その音はローサーのイメージとは違った、極めて上品な音で、それと比べると、家のユニコーンは、今少し謙虚にならなければと反省しました。
場所を変えて、K.Oさん行きつけのお店に。ブルゴーニュの白と同じブルゴーニュのNuits-Saint-Georges をごちそうになりました。私の好きなワインです。お気遣いいただきありがとうございました。それから三時間近く帰りの電車を忘れて歓談しました。K.Oさんの趣味の深さ、歴史の長さを感じました。それが今の音をつくり、そして、Decolaの置いてある家に結実されているのだと、徐々にK.Oさんのスケールの大きさがわかってきました。
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チューブ オーディオ ラボ 多摩音響研究所スピーカー + 後面開放箱スピーカーコーナー ☆2015/09/12
Part.1
モノラルをフルレンジでお楽しみの皆さん
是で良いと言うユニットに巡り合えたでしょうか・・・
ついつい未だ聴いた事の無い他のユニットに・・・
憧れるのは私だけでは無いと思います。
そんな訳で・・・
今回ご紹介するのは、後面開放のスピーカーボックス・・・
(ボックスとは言わないか・・・)に色んなユニットを取り付けて聴ける様に致しました。 Part.2
音楽聴くにはフルレンジのSP1本有れば良い・・・と・・・お考えの皆様・・・
モノラルでぶ厚い再生音を楽しんでいらっしゃいますか?
後面開放ボックスに取り付けるべく・・・
SPのサブバッフルが出来上がりましたので・・・ご覧ください。Part.3
しばらく時間が空いてしまいましたが・・・
多摩音響研究所スピーカーを後面開放型の箱に取付けまして・・・
無事 納品となりました。
Part.1 ◇ ユニット 是から出番を待っているユニットたちです・・・米国が多いです。 後・・・3点ほどバッフルの穴加工に出ています・・・
20mL(一般名:グリチルリチン・グリシン・システイン配合20mL注射液)の薬効分類・副作用・添付文書 ..
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2019-05-21
「記録の国」中国に「前王朝の痕跡を根こそぎ消してきた」と難癖をつけるネトウヨさんの蛮勇
■ 中国では各王朝が前代の正史を編纂してきたのだが…何度教え諭されても、入れ替わり立ち替わり、ドヤ顔でこういうことを言い出すネトウヨさんが現れる。
msmnia @msmnia
民族が替わり、前王朝の痕跡を根こそぎ消してきた近隣諸国に「歴史ガー」とか「反省ガー」とか言われる筋合いなんてこれっぽっちもないと思う。そしてこの世界最古の国家の背骨こそが皇統であるという歴史だけは日本人全てが共有すべきファクトなのだ。
7:00 - 2019年5月15日
弥栄瑞穂 @Shooting_Water
この人、日本が「前の戦争の時に記録という記録を破棄しまくり、現代においても都合の悪い記録を政権が破棄しまくってる」中で「王朝が倒れた時に次の王朝が歴史書を書き始められるだけの記録をたんまり残しておく」中国に何ケンカ売ってるの。
kizitora @anyatoraneko
前王朝首都を落としたらまっさきに公文書を保全し、高級官僚候補者を最初に歴史編纂室に配置する、歴史至上主義とすら言われる民族ですよ。
民主主義になった民国や、共産主義になった中国共産党ですら膨大な時間人員をかけて「清史」を編纂する国。共産党版清史は近日三千万字のものを公開予定。
23:46 - 2019年5月15日中国の各王朝が前王朝の痕跡を根こそぎ消してきたのなら、歴代各王朝の正史はどうやって書かれてきたのだろうか。子どもでもわかりそうな当たり前の話だ。冒頭のツイートで使われている画像は、世界史対照年表(吉川弘文館)の日本の部分だけを赤一線で塗り潰した粗雑な代物だ。「世界最古の国家」どころか、他の国と同じレベルで時代を区切れば、現在の日本国が成立したのは、連合国への無条件降伏により大日本帝国という旧体制が崩壊し日本国憲法に基づく国家となった1947年、わずか72年前のことである。■ 前王朝の痕跡を根こそぎ消してきたのは大和朝廷ちなみに、古代にまでさかのぼっても、「前王朝の痕跡を根こそぎ消して」きたのは中国や韓国ではなく、むしろ日本のほうだ。大和朝廷が編纂した最古の正史である日本書紀の神代紀には、やたらと「一書」という表現が現れる。例えばその冒頭部分は次のようになっている。
神代上【本文】古いにしへに天地未だ剖わかれず、陰陽分れざりしとき、混沌まろかれたること鶏子とりのこの如くして、溟涬ほのかにして牙きざしを含めり。(略)時に、天地の中に一物ひとつのもの生なれり。状かたち葦牙あしかびの如し。便すなはち神と化為なる。国常立尊と号まうす。次に国狭槌尊。(略)【一書第一】一書あるふみに曰いはく、天地初めて判わかるるときに、一物虚中そらのなかに在り。状貌かたち言ひ難し。其の中に自づからに化生なりいづる神有います。国常立尊と号す。亦あるいは国底立尊と曰す。次に国狭槌尊。亦は国狭立尊と曰まうす。(略)【一書第二】一書に曰はく、古に国稚いしく地稚しき時に、譬たとえば浮膏うかぶるあぶらの猶ごとくして漂蕩ただよへり。時に、国の中に物生れり。状葦牙の柚ぬけ出でたるが如し。此に因りて化生づる神有す。可美葦牙彦舅尊と号す。次に国常立尊。次に国狭槌尊。(略)【一書第三】一書に曰はく、天地混まろかれ成る時に、始めて神人有す。可美葦牙彦勇尊と号す。次に国底立尊。(略)【一書第四】一書に曰はく、天地初めて判るるときに、始めて倶ともに生なりいづる神有す。国常立尊と号す。次に国狭槌尊。又曰はく、高天原に所生あれます神の名を、天御中主尊と曰す。次に高皇産霊尊。次に神皇産霊尊。【一書第五】一書に曰はく、天地未だ生らざる時に、譬へば海上に浮べる雲の根係る所無きが猶し。其の中に一物生れり。葦牙の初めて泥ひぢの中に生でたるが如し。便ち人と化為る。国常立尊と号す。【一書第六】一書に曰はく、天地初めて判るるときに、物有り。葦牙の若ごとくして、空の中に生れり。此に因りて化る神を、天常立尊と号す。次に可美葦牙彦勇尊。又物有り。浮膏の若くして、空の中に生れり。此に因りて化る神を、国常立尊と号す。このように、各段ごとにいくつもの「一書」から文章が引用されている。その数をまとめると次のようになる。[1]段 内容 一書の数一 天地未剖 6
二 神生み 2
三 神世七代 1
四 国生み(大八洲国) 10
五 天照たちの誕生 11
六 二神の誓約 3
七 スサノオの追放 3
八 大蛇退治 6
九 天孫降臨 8
十 海幸山幸 4
十一 神武兄弟の系譜 4
計 58
ここからは、次のことがわかる。まず、日本書紀に先行して、既に複数の史書が成立していたこと。次に、そもそも「一書」などという名の史書はありえないので、日本書紀はこれらの史書の書名を隠しているということ。そして、これらの「一書」は、神代紀に続く神武紀(神武ことサヌの近畿侵入以降)の段階になると、突然その姿を消してしまう。これらの「一書」は、みな神話だけを記載していたのだろうか。そんなはずはない。日本書紀それ自体と同様に、これらの史書も、神話に続いて、そこで語られた神々の血を引く「正当な王者の系譜」とその「輝かしい物語」を記していたはずだ。その部分を「一書に曰く…」として引用しないのは、そこで語られている系譜が近畿天皇家のそれではないからだろう。要するに、近畿天皇家こそが、先行する王朝の痕跡を根こそぎ消して、残された史書から都合のいい部分だけを剽窃していたのだ。「この世界最古の国家の背骨こそが皇統」とかいうお話は、「日本人全てが共有すべきファクト」どころか、日本最古のフェイクと言うべきだろう。[1] 古田武彦 『古代は輝いていた(3)』 朝日新聞社 1985年 P79-80※本記事中に引用した日本書紀の読み下し文は、坂本太郎・家永三郎・井上光貞・大野晋校注 『日本書紀(一)』(岩波文庫 1994年)に基き、一部変更・補足している。
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CORAL BETA 10 - YouTube 動画
CORAL BETA-10 の仕様
CORAL BETA-10
¥18,500(1台、1970年代前半頃)
¥22,500(1台、1980年頃) BETAシリーズの25cmダブルコーン型フルレンジスピーカーユニット。振動板には主原料のパルプに化学繊維を混入したものを使用しており、従来のスピーカーにみられる厚さや密度の不均一を抑えています。さらに、厳選したものを着色をさけて白色のまま使用しています。高域用のサブコーンには強靭で高密度のパルプを特殊処理を施して使用しています。ボイスコイルには銅線とアルミニウム線の長所を併せ持つ銅被膜アルミニウム線を使用しています。コーラル独自のスカイバーエッジや、指向性を広げる星型ディフューザーを採用しています。プロミネントフレームを採用しており、バッフル面にフラット・マウントが可能です。
機種の定格型式 25cmダブルコーン型フルレンジユニット 公称インピーダンス 8Ω プログラムソース入力
20W(1970年台前半頃)
40W(1980年頃) 最低共振周波数 32Hz
再生周波数帯域 fo~20kHz 出力音圧レベル 97dB/W/m
磁束密度 15,500gauss 有効振動半径(a) 10.7cm
振動系等価質量(mo) 16g
Qo 0.5
メカニカルクロスオーバー 6kHz 最大外形寸法 直径285x奥行133mm バッフル穴寸法 240mm
272mm(プロミネントフレームによるフラットマウント時) 取付穴寸法 228mm
258mm(プロミネントフレームによるフラットマウント時) 重量 4.6kg
日米の医薬品添付文書はこちらから検索することができます。 成分 (4錠中)
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2軒のオーディオショップ 所要で神奈川県の川崎に行く機会がありこちらのオーディオショップを覗いてみましたので報告します。こちらの2軒は中部地区には無いヴィンテージの専門店です。大変好感が持てましたのでご紹介させて頂きます。
横浜市内にあります「ホールトーンシティ横浜」は沢山のヴィンテージオーディオがありここの店主も大変良いお方で音も素晴らしいサウンドを聴かせてくれた、
ホールトーンシティ横浜|ヴィンテージオーディオ専門店
確かスピーカーはアルテックとローサのPM-6アルニコタイプ、メインアンプはアンペックスの807プッシュで業務用アンプ、プリアンプはオーディオリサーチのSP-3でしたがここで聴いたローサもアルテックも大変良くクラシックも見事に鳴っているのにはびっくりした、特にアルテックで鳴らすクラシックは相当のテクニックを駆使しないと中々上手くは鳴らない、コーヒーまで出してくれた店の雰囲気と店主の対応は気持ちよかったのが印象に残る。
2軒目は横須賀にあります「マツシタハィファイ」です。
ヴィンテージオーディオの店:マツシタハイファイ
ここで聴くエレクトロボイスのパトリシアン800は実に芳醇な鳴り方でいつまでも聴いていたい音の一つです。現在使用中のBETA-10の音を思い出しながら比較しますとどちらも良く好みの差ぐらいにしか感じない、そう思うと名器BETA-10は凄いユニットと痛感したのと私が求める音の方向性は間違っていなかった、
エレクトロボイスのユニットは私が使用していた物と同じですがやはりアメリカから直輸入されたオリジナルは作りも素晴らしい、ここの店主も話の分かる方で意気投合、オーディオに対しての共通点は同じですから話は弾みますね、最後にご夫婦で店の外までお見送りして頂くとは、お伺いして良かったと感じました、中部地区にはこのようなアットホーム的な良いオーディオショップがないのが悔やまれる。関東の方は是非この2軒のヴィンテージショップに行って下さい。自分が望む音の参考になるかも?
れる方法や添付文書記載の用法・用量)を守れば許可される国内の医療用医薬品の例をあげま
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私のオーディオ人生 第25回名器コーラルのBETA-10の試聴 by Y下
BEAT-10の試聴 今回はコーラルのBETA-10の試聴になります。前回でも書きましたがこのユニットは伝説の名器と言われているが名器とは何を基準にして評価しているのだろうか、スピーカーのユニットの名器は巷には沢山ありましたが名器の称号が付くものは鳴らしづらくまともに鳴らすのは相当のテクニックと苦労を伴うものと言われているが今回のBETA-10はどんな音を奏でてくれるのか、このユニットを使った経験のあるマニアに聞くと大変明るくパンチ力のあるドンドン攻めて来る豪快な音と評価していたのだが、やはり自分の耳で聴かないと・・・・・
まぁ気に入らなければヤオフクにワンオーナー極上品で出品すればそれなりの価格になるから興味半分で聴けば腹も立たないし国産のスピーカーのレベルは海外のスピーカーより低いと評価されているらしいのとただで手に入れたユニットですから期待度30%いや10%で聴けば良い、BETA-10の仕様 コーラルのBETA-10を試聴する前にこのユニットの仕様がわからなければ先には進まない、ネットで検索しましたら以下のような仕様になっているのがわかった、
再生周波数25~20,000HZ
最低共振周波数25HZ~40HZインピーダンス8Ω
出力音圧レベル97dB
マグネット密度15,500ガウス重量4,6Kg
ユニット構造 ダブルコーン発売時期1968年ごろ
以上が概略の詳細になります。 当時の国産のユニットは海外のユニットと比較して大変丁重に作られているのとユニット単体での販売の場合は高級感も重要なポイントと思われる。今回のコーラルBETA-10は15,500ガウスの強力なマグネットと97dBの音圧レベルを持った国産最高のフルレンジと評価が高くマニアは喉から手が出るほど欲しかったのだが価格が高くて手が出せないユニットの一つでもあった、BETA-10を鳴らすシステム
アナログ系 フォノモーターケンウッド KP-880のモーターのみ
使用トンアーム グレース G-565F ロングアーム
カートリッジ エラック EMC-1 MCタイプ、DENON DL-103GL
デジタル系 CDトランスポート CEC TL51X
D/Aコンバータ Model2プリアンプ 私が改造したマランツ#7メインアンプ 英国マツダ PP5/400シングルアンプ 今回はヨーロッパの直熱三極管で名球と言われている英国マツダのPP5/400で試聴します。米国球のWE-300Bも良いのですが私が試聴した限りイギリスの直熱三極管はアメリカ球には無いイギリス・サウンドの音がします。スピーカーは現在愛用中のワーフェデールとの比較も面白いのではないか、
今回のリファレンスアンプである91Bを予定していましたが解体後に組み上げて悪戦苦闘中ですから今回は間に合いませんでしたが完成後には再度報告させていただきたい、はやる気持ちで早く鳴らしたい
25cmのリングアダプターが必要のためホームセンターで合板を購入してユニットを前面から取り付けようとしてジグソーで加工したが上手く円形カットにできず最初は失敗、再度合板を購入して仕方なくバッフルの後方から取り付けることにしたのだが早く鳴らしたい気持ちと焦りは私も皆さんも同じではなかろうか、 大橋氏の店主日記やK藤氏のブログでも紹介されたワーフェデールのスーパー8との違いを確かめたいのとBETA-10は名器と言っても国産のラッパですからマニアが使っているアルテック、JBL、タンノイには足元には及ばない気がするが・・・・・・・ 試聴には私のリファレンスCDでアンヌ・ケフェレックの「バッハの瞑想」とアナログディスクを使っての試聴になりますからこの曲を聴けばスピーカーの全貌が手に取るようにわかります。 音を聴く前にこのユニットは多分長い年月押入れに放置してあったので完璧な状態ではないのとエージングまでは時間がかかる事をご了承して頂きたい、又ボックスとユニットとのDNAが一致するまでは時間がかかりますので絶対的な評価ではない事をご理解して頂きたい、
BETA-10をワーフェデールから外して取り付け、ボックスの上には戦艦金剛のプラモが展示してある。
30㎝ユニット用のためアダプターリングを取り付けた、
これがコーラルBETA-10の音だ! コーラルを聴く前にワーフェデールを十分聴き込んでユニット交換後に早速アンヌ・ケフェレック「バッハの瞑想」のCDをトレーに入れて音出しを開始した、 最初に出てきた音は話で聞いた音とは正反対でこれは一言では表現できない、確かにワーフェデールとは音質、音色はまったく違う鳴り方だがこの音は今迄イギリス、アメリカ、ドイツのスピーカーを沢山聴いてきた音とはBETA-10だけは異質、というのか言葉では表せない音でこう言う音の世界も有りとつくづく感じたのだがこれが国産の音とは思えない、 この音を聴くと国産の音ではなく又英国サウンドとも違う、勿論アルテックやJBLに代表されるアメリカンサウンドとは異なる。私自身どう評価すればいいのか答えが出ないがピアノやボーカルに関してはずばりワーフェデールよりも渋くて繊細かつコクと味がある。勿論ワーフェデールも素晴らしい良いユニットだがBETA-10もそれ以上のユニットと捉えた、勿論スピード感はワーフェデールには負けてはいないと思う、
明るくパンチ力のある豪快な音は影を潜めていぶし銀サウンドだ、例えを言えば言葉は悪いが「荒馬がロバ」になったような感じになるが半導体アンプで鳴らせばDF値が高いので多分高域のアバレのあるサウンドとなり聞こえは良いが賑やかな喧しい音になるのではないか、このようなサウンドなら名器とは言い難い魅力ないスピーカーになってしまう、
次に試聴したのはヨー・ヨー・マのバッハ無伴奏ソナタのアナログ盤だ、このレコードはSUNVALLEY AUDIOさんの大阪の試聴会や真空管オーディオフェアにお貸ししたレコードで多分皆さんも聴かれているはずだ、これも大変心地よく大きな音量を上げても疲れないのと大音量にもかかわらず人との会話が出来るのには素晴らしい、この独特な音色が心を燻ぶるのは魅力的でアナログの暖かさが大変心地よく改めてアナログの良さを再認識した、
デジタルCDだけで音作りされているマニアの方も是非アナログに挑戦して頂きたい、自分の好みに合った良い音を出すにはCDだけではなくレコードの良さも引き出してデジタルとアナログとの融合を計りながら音を構築するのも面白いのではないだろうか、レコードの良さがわかればCDの良さもわかるから新しいオーディオが開けるはずだ、
最後は日本の伝統で以前のコラムでご紹介した坂田美子の琵琶ものがたりの「祇園精舎」尺八、琵琶、語りは暗く寂しい響きが十分感じ取れ静寂の中から聞こえる鳴り方は今迄沢山の海外のスピーカーを聴いてきたがこの雰囲気感だけは出ない、答えは簡単で琵琶と言う楽器や小唄のような節回しや演歌等は海外のスピーカー開発者は多分知らないのではないか、 コーラルBETA-10は期待度10~30%であったがメーカーの広告では外国スピーカーを超えると書いてあったが正直な話事実かも?私が聴いてきた英国グッドマンのAxiom-80、ワーフェデールのスーパー8、ローサのPM-6Aより良い音と捉えたのと大変鳴らしやすいユニットでもある。もうこのスピーカーは手放さずに末長く大切に愛用したいのだがスピーカーが国産品だと言うだけで見下げるマニアが沢山いるのには腹が立つ、アルテック、JBL、タンノイしか興味がないマニアにコーラルのBETA-10を聴いてもらえば国産スピーカーの良さを再認識するのではないか、また最近の新しい海外のスピーカーはどれも優等生的な音で魅力に欠けるがBETA-10のような個性のある不良っぽい音の方がスピーカーとしては面白いし飽きが来ない、 スピーカーに関してはいつも思うのだがユニットはオーケストラでありボックスはコンサートホールであるからどんな良いオーケストラ(ユニット)でもホール(ボックス)が悪ければ良さが出てこない、 今回は皆さんに試聴評価を伝えたかったですが私のような無知なレベルでは正確に文章では書けなかったのは残念に思いますが、まだ実装直後の音出しですからこれが絶対とは言えませんがこのユニットこそ後世に残る名器の称号を与えてもおかしくは無い素晴らしいスピーカーユニットです。
※名器とはどんなジャンルでもそのような雰囲気感で鳴らなければ名器といえない、
このアナログ盤を聴くとCDにはないアナログの暖かさが聞こえる
BETA-10で聴く琵琶ものがたりはせつなくも悲しい表情が出ている。
大橋氏も愛用の私のリファレンスの定番でこのピアノをいかに上手く鳴らすかがポイントと思う、
コーラルに想う 私が21歳の頃(40数年前)に25㎝のコアキシャルを初めて買ったのは確かコーラルの10TX-70でこれを大型の自作箱に入れ自作の半導体アンプで鳴らしていたが良くも無ければ悪くも無い音であったが多分トランジスターアンプでは上手く鳴らなかったのではないかと今にして思うのだが・・・・・ この時代にWE-300B、DA-30クラスの直熱三極管アンプで鳴らせばオーディオの方向性が今とは違った道を歩んでいたかも知れないが当時は国産より海外のスピーカーが魅力であったけれども今にして手放したのが少し心残りだ、
このBETA-10を聴くと当時のコーラルの技術者は相当レベルが高かったと思う又スタッフの中に凄い耳の持ち主がいて海外の名器「グッドマンのAxiom80,ローサのPM-6,JBLのLE8T」当たりを十分聴き込んで開発されたユニットではないだろうか、残念ながらコーラルという会社が今は存続していないのは非常に寂しい気がする。追記 2軒のオーディオショップ 所要で神奈川県の川崎に行く機会がありこちらのオーディオショップを覗いてみましたので報告します。こちらの2軒は中部地区には無いヴィンテージの専門店です。大変好感が持てましたのでご紹介させて頂きます。
横浜市内にあります「ホールトーンシティ横浜」は沢山のヴィンテージオーディオがありここの店主も大変良いお方で音も素晴らしいサウンドを聴かせてくれた、
ホールトーンシティ横浜|ヴィンテージオーディオ専門店
確かスピーカーはアルテックとローサのPM-6アルニコタイプ、メインアンプはアンペックスの807プッシュで業務用アンプ、プリアンプはオーディオリサーチのSP-3でしたがここで聴いたローサもアルテックも大変良くクラシックも見事に鳴っているのにはびっくりした、特にアルテックで鳴らすクラシックは相当のテクニックを駆使しないと中々上手くは鳴らない、コーヒーまで出してくれた店の雰囲気と店主の対応は気持ちよかったのが印象に残る。
2軒目は横須賀にあります「マツシタハィファイ」です。
ヴィンテージオーディオの店:マツシタハイファイ
ここで聴くエレクトロボイスのパトリシアン800は実に芳醇な鳴り方でいつまでも聴いていたい音の一つです。現在使用中のBETA-10の音を思い出しながら比較しますとどちらも良く好みの差ぐらいにしか感じない、そう思うと名器BETA-10は凄いユニットと痛感したのと私が求める音の方向性は間違っていなかった、
エレクトロボイスのユニットは私が使用していた物と同じですがやはりアメリカから直輸入されたオリジナルは作りも素晴らしい、ここの店主も話の分かる方で意気投合、オーディオに対しての共通点は同じですから話は弾みますね、最後にご夫婦で店の外までお見送りして頂くとは、お伺いして良かったと感じました、中部地区にはこのようなアットホーム的な良いオーディオショップがないのが悔やまれる。関東の方は是非この2軒のヴィンテージショップに行って下さい。自分が望む音の参考になるかも?
あとがき BETA-10の試聴は上手く表現できないのと言葉では言い表せないのが残念でなりません。私1人の評価では結論が出せませんでした。ここはSUNVALLEY AUDIOの大橋さんや四日市のK藤様に聴きに来て頂き前回聴いて頂いたワーフェデールとコーラルの比較を一刀両断で評価して頂きたい、またこのコラムを読まれた方でBETA-10を一度聴いてみたいとおっしゃる方がお見えでしたらご遠慮なく聴きに来て下さい。
添付文書情報で確認。 発売日 (世界), 発売日 (日本), 一般名, 処方箋医薬品 (先発 ..
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私のオーディオ人生 第24回伝説の名ユニットと男たちのロマン by Y下
今回は伝説の名ユニットと男たちのロマンを題材にします。 オーディオ(ステレオ)が華々しい頃、国産品でも大変素晴らしいスピーカーユニットが販売されていました。ナショナルの8P-W1ゲンコツ。三菱のP-610 パイオニアのPAXシリーズ等クラフトマニアなら一度は使った経験をお持ちの方も沢山いるのではないだろうか、
デジタルオーディオになってからオーディオを始められた方や既製品のスピーカーシステムしか使ったことのない方は興味が薄いかも知れませんがクラフトが趣味の方ならこのようなユニットは見覚えがあるはずです。今回は日本の伝説の名ユニットの紹介になりますから海外のスピーカーしか興味がない方も楽しく読んで頂けるコラムにしました。 後半はオーディオを離れて誰もが経験したことのあるキットでの初心者に帰ってもの作りの楽しさを一読して下さい。(多分こちらのが面白いかも)
伝説の名ユニット、コーラル BETA-10
このスピーカーは昭和40年代に発売されたユニットでコーラルと言えば必ずBETA-8 BETA-10を思い浮かべます。それ以外にもコアキシャルタイプやフルレンジのフラットシリーズが発売されていましたがこのBETAシリーズは特別に高価だった記憶があります。GOODMANSのAXIOM-80、ローサのPM-6辺りに対抗すべき国産初の超が付く高級ユニットになります。まずは写真を見て下さい。
肌色のコーン紙は大変綺麗な状態でほとんど無傷です。今時珍しい
BETA-10の超が付く極上品でボイスコイルの断線もコスレもまったくない、
フレーム仕上げは赤色に塗装を施したダイキャストと思われるがマグネットカバーは高級感溢れるクロームメッキ仕上げ
このユニットを見ますとスピーカーの工芸品に相応しい佇まいを持っていていかにも良い音で音楽を楽しませてくれそうなスピーカーユニットでこれこそヴィンテージの称号を与えてもおかしくはない一つではないだろうか、BETA-8,10は40年以上の前のユニットですからコーン紙はボロボロの状態かエッジが破れて廃棄処分にされた運命にあるか状態が良ければ今でも大切に使っているマニアもいると思う、この伝説のユニットで音楽を楽しんでいる方は絶対手放すことはないから巷ではほとんど見かけない、 コーラルのBETAシリーズこそ歴代の国産ユニットの中では名器中の名器でマニアの間では伝説のユニットと言われているがこのユニットをじっくり眺めるとフレームの仕上げの良さとマグネット部分をクロームメッキで施し磁束密度は15500ガウスを搭載した強力なマグネット、高域の指向性を考慮した星型の特徴あるディフューザーを採用、これこそはスピーカーの工芸品と思えてくるのは私だけではないと思うのだが果たしてどんな音を奏でてくれるのか、このコラムを読まれるマニアの方は懐かしさと面白さで興味深々ではなかろうか、
星型のディフューザーが印象的なスピーカー
いま愛用しているヴァイタボックスと比較すると音を聴くより飾っておいた方のが楽しそうだ、
信じられない体験
このユニットを入手出来たのは自分でも信じられないと思っている。 1月の後半に知り合いの方からアパートの部屋の廃材すべてを処分するから手伝ってほしいと依頼があり休みの日にお手伝いをさせて頂いた時に押入れの奥から一つのスピーカーユニットが出てきた、そのユニットがコーラルのBETA-10である、コーン紙は汚れも日焼けも無く大事なエッジ部分も痛みはほとんどない美品である。 どうしてこんなのが有るのか理解できなかったが戦利品として勿論私が貰うことにしたが前に住んでいる方は何方か存じ上げませんが相当なステレオマニアであったと想像します。オーディオマニアでも過去のスピーカーユニットを知らない人は多分ゴミ扱いにしてごみ袋に入れて捨てたと思う、 本当に信じられない体験で粗大ゴミの中からダイヤモンドを見つけたような嘘のような本当の話である。名器の音とはどんな音? 当時からこのユニットはクラフトマニアの間では評判が高く1本の価格がサラリーマンの初任給と同じぐらいであるから実際に購入して使われた方はごく少数だと思う、巷の話を総合するとアルテックやJBL、タンノイなどのユニット以上に良い音で鳴るとしか答えが返って来ないが私もこのスピーカーは一度も聴いた経験はない、 今愛用している英国のワーフェデール、グッドマン、ヴァイタボックス等のヴィンテージスピーカーを使用しているから大変面白い比較になるのではないだろうか、また当時のステレオマニアは予算がないのでSPボックスは適当な箱に入れ音の悪い真空管アンプか半導体アンプで聴いていたのでは・・・・・ ステレオ好きなマニアでも高級なスピーカーを買ってしまったらもう他の物は簡単に買えない金銭的に余裕などなかった時代です。 また当時は真空管でもWE-300Bなどは聞いたこともなければ見たこともない、このような球で鳴らしている方は皆無に等しかったと思われる。そう思うとこのユニットの評価はまったく当てにならない、あまり期待するとがっかりする場合が往々にしてあるのがオーディオの世界ですから期待半分にしましょう、 今回もスピーカーユニットの実装はいつもコラム等でご紹介しているフィンランドバーチで製作して頂いたタンノイGRF似のボックスにリングアダプターを自作してこのユニットを取り付けて聴くことにします。本来はこのユニットはバックロードタイプがメーカー指定になっていますがバスレフ仕様でも内部の吸音材やバスレフポートの調整を上手くすれば十分と考えているのと同じ名器でもあるサンパレーのSV-91Bを使えば力でねじ伏せて鳴るのではないか、伝説の名器コーラルのBETA-10にマランツ#7、SV-91Bを使った組み合わせで試聴します。試聴結果は次回のコラムで乞うご期待!男たちのロマン もの作りでの趣味の世界では真空管アンプを始めプラモデル等のキットで組み立てる商品を扱った物は沢山あります。テレビで放映されていた蒸気機関車D51、トヨタ2000GT、スカイライン2000GTRなどを作るコマーシャルが流れていましたがあのCMを見ますと男なら一度は作りたい気持ちになるのではないか、 遠い昔プラモデルに興味を抱いて飛行機、戦車、軍艦等を作った経験をお持ちの方は沢山いるはずで(その一人が私でもある)上手く出来ずに最終的に粗大ゴミになってしまった方、上手く出来ても埃まみれになり邪魔になって処分をされた方、このように書くと「俺の事を言っているのか」と思い当たる方が沢山いるはずだ、 真空管の自作アンプとプラモデルとは同じ土俵での「もの作り」は多少方向性が異なる。プラモデルは製作の過程を楽しむのと飾って眺めるだけで終わりの趣味であるが真空管アンプの製作は作りながらどんな音が出るのか想像する楽しみが残っている。また上手く鳴れば苦労をして作ったアンプには愛着が出てきて手放さないはずだ、そこが自作アンプとプラモデルの違いかも?でも一度は作って見たい「男たちのロマン」がプラモデルだ、 最近のプラモデルは大変精巧かつ精密でリアル感があります。勿論それなりに価格が高くなっているが、模型雑誌などでの製作記や作られた写真を見ますと本当にこれがプラモデルなのか本物に近い感じには驚かされてしまいます。 「Y下のオーディオ人生」からは外れますがオーディオはちょっと一休みしてリラックスして「男たちのロマンをお読みください。大日本帝国海軍の戦艦の写真
何となく大げさな表題になってしまったが私が中学生の頃、同級生の友人の父親が元海軍の水兵で駆逐艦に乗艦していたと言っていた、当時のアルバムを見せて貰った時一枚の写真が目に飛び込んできた、その一枚が大日本帝国海軍の雄姿ある戦艦の写真だった、 雑誌等では当時の艦船写真は良く掲載されていたが本物のプリントされた写真は初めてで感激したのを覚えるのと水兵さんの軍服の写真もカッコよかった、後ほどこの写真の戦艦を調べたところ「戦艦日向」とわかった、 この戦艦の写真を無理を言って頂いたが残念ながら紛失してしまったのが心残りである。あれから50年近くの歳月が流れ記憶が薄れていたが今を持っても大日本帝国海軍の戦艦は迫力があり興味がある。
スクリーンにも登場した日本の戦艦 1970年代に皆さんもご記憶にある映画「トラ・トラ・トラ」をご存じだと思う、確か帝国海軍の戦艦長門が映し出されていた、山本五十六に扮する山村聡が聯合艦隊司令長官として戦艦長門に乗艦するシーンがあったがあれはカッコ良かった、また「男たちの大和」これも見ごたえのある戦争映画の一つでしたね、
帝国海軍 1/350の戦艦金剛を作る。
ハードオフ巡りをしていたらプラモコーナーにフジミ模型の戦艦金剛が目に飛び込んできたが価格が10,395円だが高いのか安いのか、まぁ上手く作れば楽しく安い買い物だが失敗すれば高い物に付くから悩むところだ、 購入したのは良いが家族からは上手く作れるはずはないからそのまま開封せずにオークションに出品して転売するのが利口だと馬鹿にされたがそんな事言われると不安が先に来る。
フジミ模型の戦艦金剛、サイズは1/350になります。
プレーヤー台に乗せて完成した戦艦金剛
プラモデルは難しい 付属のプラだけのキットパーツだけで組み上げるのはそう難しくはないがオプションの真鍮製エッチングパーツや甲板セットを使うとパーツが細かいので神経衰弱になりそう、特にエッチングパーツは細か過ぎて目が見えないし部品をすぐに紛失してしまう、ラッタル、手すり、窓枠の取り付け及び機銃の接着は拡大鏡を使わないと見えない辛さがあったがどうにかまとめることが出来たのだがもうプラモデルは作りたくない、はっきり言って俺には無理だったのと最初から完璧を求めて作るのが間違っていた、これはキットの真空管アンプにも言えるから最初は簡単な物から作らないといけないと言う鉄則がある。良く聞くことわざで「失敗は成功の元」と言うが失敗したら「使った費用」は誰が面倒を見てくれるのかなぁ、 老後はボケ防止にプラモデルでも作って余生を楽しむは理解できるが年を取ると目が見えなくなりイライラが先に来るからはっきり言ってやめた方が利口だ!
写真をモノトーンにしますと大変リアルに見えます。
金剛型戦艦の活躍 日本の戦艦で一番活躍したのは金剛と榛名の2隻でガタルカナル島のヘンダーソン飛行場に初めて36㎝砲の艦砲射撃を行ったのは有名であり金剛はフィリピンのサマール島沖で米艦隊の空母ガンビア・ベイ、駆逐艦ロバーツを砲撃で撃沈した功績がある。また日本の戦艦で潜水艦に沈められたのは金剛だけで有名な戦艦大和、武蔵は大した功績を残すことも無く大和は東シナ海で武蔵はフィリピンのシブヤン海で米軍に沈められた、金剛型戦艦の功績により今でも海上自衛隊でもこのネーミングが引き継がれている。「こんごう」と「きりしま」はイージス護衛艦、「ひえい」、「はるな」はヘリコプター搭載護衛艦の名称で活躍している。次回予告 次回はコーラルのBETA-10の試聴記をお届けします。憎き米英スピーカー対日本スピーカーの対決は期待して下さい。そう言えば戦争ドラマで鬼畜米英と言っていたセリフを聞いたことがありましたね、