*2:非定型肺炎が疑われる場合:クラリスロマイシン,アジスロマイシン
これらの皮膚感染症に罹患した患者さんに対して、エリスロマイシンの内服療法や外用薬での治療を検討し、症状の程度や感染の範囲に応じて適切な投与方法を選択します。
[PDF] 肺炎球菌尿中抗原陽性を呈した , 誤嚥性肺炎・菌血症の 1 例
クラリスロマイシンは多岐にわたる呼吸器感染症の治療に有効性を示し、主な適応症には肺炎、気管支炎、副鼻腔炎などが含まれ、これらの疾患に対して高い治療効果を発揮します。
「誤嚥性肺炎」という病名を使用する意義(反復性,予防可能,加齢による老衰など)を考慮する
問題 肺炎の初期に投与すべきでない抗菌薬は? · 1 ペニシリン · 2 セフェム · 3 ニューキノロン · 4 クラリスロマイシン.
クラリスロマイシンは経口投与後、消化管から速やかに吸収され、体内に入った薬剤は肝臓で代謝され、一部は活性代謝物14-ヒドロキシクラリスロマイシンに変換されることで、より効果的な抗菌作用を発揮します。
肺炎は予防が重要であることを十分に説明し,口腔ケア,誤嚥予防の具体的対策について家族に指導する。基礎疾患のコントロールが不良となると肺炎に罹患しやすくなることを説明し,自己管理が難しい症例の場合,服薬管理など日常生活の管理を家族に依頼する。
圧迫骨折+認知症+誤嚥性肺炎=??? (総合診療 25巻10号)
「誤嚥性肺炎」という病名は今日の臨床で汎用されているものの,客観的に定義しにくい。一般的には,「嚥下機能が低下した者に生じる肺炎」とされるが,誤嚥性肺炎の診断に必要な嚥下機能の評価方法が定まっておらず,また誤嚥を直視できることは非常に稀であるため,その肺炎が必ずしも誤嚥を機序とすることを担保しないといった問題がある。
誤嚥性肺炎と近縁する疾患概念として,高齢者肺炎や医療・介護関連肺炎(nursing and healthcare-associated pneumonia;NHCAP)がある1)。誤嚥性肺炎とそれらとの関連性をに示す。
クラリスロマイシンは広範囲の病原微生物に対して効果を発揮し、グラム陽性菌、グラム陰性菌、マイコプラズマ、クラミジア、さらには一部の非定型抗酸菌にまで及ぶ幅広い抗菌スペクトルを持つことから、様々な呼吸器感染症の治療に重要な役割を果たします。
通院の場合・入院の場合、基礎疾患のあり・無し、肺結核、非定型、反復性誤嚥性肺炎 ..
肺炎の病状が悪化した場合,入院を希望するのか,人工呼吸管理などの侵襲的な処置を希望するのか,安定期に家族と話し合いをしておく。
高齢者肺炎は,通常65歳以上に生じる肺炎として定義が明確である。
NHCAPは,長期療養型病床群または介護施設に入所している(精神科病棟も含む),あるいは90日以内に病院を退院した,介護(performance status 3以上)を必要とする高齢者,身体障害者,通院にて継続的に血管内治療(透析,抗菌薬,抗がん化学療法,免疫抑制薬等)を受けている者に生じる肺炎,と定義される。
誤嚥性肺炎は,いずれの肺炎とも重複する。誤嚥性肺炎は肺炎の特徴が高齢者肺炎と近似するため,ほぼ同義語として使用されることもある。しかし,高齢者であっても嚥下機能が良好であり誤嚥を機序としない肺炎をきたす場合があり,さらに誤嚥性肺炎であっても頸部や食道に疾患のある非高齢者も存在する。したがって,明確な定義はないものの,「誤嚥性肺炎」という疾患概念が臨床において使用されることに違和感はない。
誤嚥性肺炎と化学性肺炎 -原因、症状、診断、および治療については、MSD ..
咽頭炎や扁桃炎などの上気道感染症から、気管支炎や肺炎といった下気道感染症まで、幅広い呼吸器系の疾患に対してエリスロマイシンの投与を考慮し、患者の症状や病態に応じて適切に使用します。
米国における60才以上の高齢者の死亡原因第一位はこの誤嚥性肺炎と言われています。
明確な定義がないにもかかわらず,「誤嚥性肺炎」と診断する意義を考察する。まず,原因菌およびそれに適した抗菌薬の選択を考慮するためと推測する(後述)。
次に,予防可能な病態であると想定していることが考えられる。つまり,食事形態の変更,口腔内衛生の改善,鎮静薬や制酸薬の適正使用により再発を減らせる可能性があり,その検討を行うべき病態であることを意味する。
最後に,誤嚥性肺炎を繰り返している場合,加齢による寝たきりで意思疎通が困難なことが少なくない。つまり,「加齢に伴う老衰の結果としての疾患」という意味合いも含まれているものと思われる。実際に,日本呼吸器学会『成人肺炎診療ガイドライン2017』では,繰り返す誤嚥があるような病態は老衰ととらえて緩和ケアを中心に行う選択肢も示されている2)。誤嚥性肺炎の可能性,誤嚥のリスクが高い場合,良好な予後が望めないことは多くの研究によって報告されている3)。
[PDF] JAID/JSC 感染症治療ガイドライン―呼吸器感染症
クラリスロマイシンは細菌のタンパク質合成を阻害することで抗菌効果を発揮し、具体的には細菌リボソームの50Sサブユニットに結合してペプチド転移反応を妨げ、タンパク質の生合成を停止させることで細菌の増殖を抑制し、最終的に死滅に至らしめます。
B.2 肺炎 Hospital acquired pneumonia
肺炎患者には,全例において誤嚥のリスク(意識障害,脳血管障害等)をスクリーニングし,リスクを1つ以上認める場合には,誤嚥性肺炎の可能性を考慮する。
「誤嚥性肺炎」と診断した根拠と意義について,患者本人やその家族,医療従事者全員が共有できることが望ましい。
[PDF] 肺炎球菌感染症に対するマクロライド系抗菌薬の 新たな作 を発
誤嚥性肺炎への抗菌薬選択を考える場合,原因菌を把握しておく必要がある。しかし,誤嚥性肺炎の定義があいまいであることから,原因菌を正確に示すことは困難である。
誤嚥性肺炎を独自に定義した上で,これまでに喀痰から検出された病原体をに示す4)。一般的な市中肺炎と同様に,肺炎球菌,インフルエンザ菌,マイコプラズマ等も報告される一方で,口腔内常在菌であるレンサ球菌,Prevotella属やFusobacterium属などの嫌気性菌,腸管内に常在するクレブシエラ,大腸菌,そしてMRSAや緑膿菌などの耐性菌も検出されている。
クラリス®200mg錠(クラリスロマイシン)1回1錠 1日2回併用
肺炎は予防が重要である。肺炎を生じていない安定期に肺炎予防の対策をとる()2)。特に口腔ケアは誤嚥性肺炎の予防に重要である。
[PDF] NHCAP(医療・介護関連肺炎)ガイドラインと抗菌薬使用の考え方
クラリスロマイシンの投与は通常、成人に対して1日400〜800mgを2回に分けて経口投与し、患者の年齢、体重、症状の程度に応じて適切な用量を決定します。
市中肺炎との区別が判然としなければ、クリンダマイシンに加えてセフトリアキソンとアジスロマイ
誤嚥性肺炎の原因菌に関するこれまでの報告には,市中肺炎に類似するものや口腔内常在菌,耐性菌に及ぶものまで様々なものがある。この多様性は,それぞれの母集団の特徴が異なっていることが影響していると考えられるが,それ以外に嫌気性菌を検出するための方法,口腔内常在菌が検出された場合の取り扱い,非定型病原体の検査法と解釈の差異も影響している。
服薬歴:カルボシステイン,アンブロキソール,クラリスロマイシン,アムロジピン,バルサルタン,アトルバスタチン. ..
X-3週,嚥下障害,発熱および喀痰量増加を認め,近医の小規模総合病院内科に「誤嚥性肺炎」として入院,レボフロキサシンの投与を開始した.X-2週,改善を認めないため,メロペネムに抗菌薬を変更.喀痰抗酸菌塗抹は陰性.X-1日,状態改善を認めず,胸部CTを撮像する.両側の粒状影を認めたため,粟粒結核が疑われた.
クラリスロマイシン(クラリシッド、クラリス) – 呼吸器治療薬
誤嚥性肺炎において検出菌と原因菌を区別することは困難であるが,抗菌薬の選択とその抗菌薬無効時の判断に必要であり,全例で喀痰培養を採取する。
[PDF] 小児肺炎マイコプラズマ肺炎の診断と治療に関する考え方
誤嚥性肺炎の原因菌を考慮する場合,嫌気性菌,MRSAや緑膿菌といった耐性菌をカバーすべきか議論される。誤嚥性肺炎の原因菌となる嫌気性菌は,口腔内の歯と歯肉間に存在するPrevotella属やFusobacterium属が対象になる。誤嚥性肺炎に限らず,市中肺炎における嫌気性菌カバーの必要性のエビデンスを示すランダム化比較試験は存在しない。しかし,ある前向き観察研究においては,嫌気性菌が検出され,それをカバーしていない場合でも良好な経過が得られたことが示されている5)。そのため,米国感染症学会/米国胸部学会〔American Thoracic Society(ATS)/Infectious Diseases Society of America(IDSA)〕の市中肺炎ガイドライン2019では,嫌気性菌のカバーは必須ではないことが記述されている6)。
MRSAや緑膿菌等の耐性菌についても,十分なエビデンスが構築されていない。
2005年にATS/IDSAから,医療ケア関連肺炎(healthcare-associated pneumonia;HCAP)が提唱された7)。HCAPは,ナーシングホームまたは長期療養施設入所,90日以内に2日以上の入院歴がある,在宅で点滴を受けている,30日以内の維持透析,在宅で創傷治療を受けている,家族が耐性菌を保有する者に生じた肺炎,と定義された。
2008年には,先述のように日本呼吸器学会からも“NHCAP”が,ほぼ同様の患者を対象とした肺炎として定義された1)。
HCAPやNHCAPは,MRSAや緑膿菌といった耐性菌保有を予測する肺炎として想定された。しかし,その後ガイドラインが推奨するMRSAや緑膿菌をカバーした抗菌薬選択が予後を改善しないことが示され8),さらにこのHCAPの定義が耐性菌保有を正確には予測しないことが複数の研究で証明された9)。そのため,2016年ATS/IDSA院内肺炎・人工呼吸器関連肺炎のガイドライン10),2019年ATS/IDSA市中肺炎のガイドライン6)では,HCAPという定義は使用しないことが明記された。つまり,HCAPやNHCAPの多くを占めると考えられる誤嚥性肺炎は,必ずしも耐性菌保有を予測するものではなく,耐性菌をカバーしても予後を改善する可能性は高くないことが推測される。
それにもかかわらず,2019年のATS/IDSA市中肺炎ガイドラインでは,過去にMRSAや緑膿菌を検出している場合は,重症度にかかわらず当初からそれらをカバーした抗菌薬の選択を行うことが推奨されている6)。これは,耐性菌保有を予測する因子として,過去にこれらを検出していることが強力に関連しているという研究結果に基づいている。
しかし,耐性菌の保有とそれを原因菌として治療対象にすることについての議論は十分になされていない。ここで,「誤嚥性肺炎」という診断名に対して行われた,抗菌薬の比較試験の一覧をに示す4)。抗MRSA薬を使用した試験はなく,緑膿菌を想定した試験もきわめて限られている。つまり,実臨床ではMRSAや緑膿菌を誤嚥性肺炎の原因菌として当初からカバーしていないことが示唆される。
価)を 2 回に分けて経口投与する。 なお、年齢、症状により適宜増減する。 2. 非結核性抗酸菌症
ある医師の臨床経験では、80代の重症肺炎患者にエリスロマイシンを投与した際、通常量の半分から開始し、症状の改善を見ながら徐々に増量することで、副作用を最小限に抑えつつ、良好な治療効果を得ることができました。
他の不眠症治療薬と併用したときの有効性及び安全性は確立されていない。 ..
これらの比較試験では,いずれもサンプル数が少なく統計的な有意差は認めていないものの,Alleweltらが行ったアンピシリン・スルバクタム(ABPC/SBT)とクリンダマイシン(CLDM)+セファロスポリンの比較では,前者で奏効率が高い傾向が得られている11)。これは,後者のCLDMでは嫌気性菌への耐性化が進んでいることが推測される。実際,特にBacteroides属への感受性は約半数であることが示されている。嫌気性菌を当初からカバーすべきか否かという問いに対するエビデンスとなるランダム化比較試験が存在しないことは先述の通りであるが,2019年のATS/IDSA市中肺炎ガイドラインにおける「嫌気性菌をカバーすることは必須でない」とする記述については,十分な検討を行う必要がある。誤嚥性肺炎を強く疑う場合は,嫌気性菌を想定した抗菌薬選択が望ましい可能性がある。