頼りになる男、悪を許さない非情な男……それが《コブラ》なのである。


なんやかんやあって警察が用意した隠れ家にイングリットを移送することになる。その直前あたりから怪しい女性刑事ナンシーが「ナイト・スラッシャー」と通じる裏切り者である。彼女がなぜ裏切ったのかなどの説明は一切なくただの裏切り者である。コブラは警察が用意した隠れ家にイングリットを連れていき、相棒らとともに警備にあたる。そして朝になるとナンシーはこの隠れ家におらず、外を見ると怪しげな男が乗る車に近づき話し込んでおり、彼女が裏切り者であると分かることになる(その直前から彼女が怪しいですよ~という描写は何度かあるのですぐに気付くと思うが)。


ロッキー、ランボーと、ヒット・シリーズを打ち立てたスタローンも、

ナンシーは前の晩に部屋の電話が壊れているとして公衆電話で電話しているところをコブラに見られている。おそらくこの時に「ナイト・スラッシャー」の連中に隠れ家の場所を連絡したのだろう。すぐに来たら良いのに「ナイト・スラッシャー」の連中が現れるのは翌朝である(当初のクライマックスは夜だったそうだが蚊の問題により昼の場面になったそうだ)。しかもナンシーは隠れ家の外で「ナイト・スラッシャー」の連中と何やら話し込んでいるらしく、それを見られたことでナンシーが裏切り者であると気付くという感じになっている。別に話すことなんてないだろうに。コブラ側はたったの3人で、「ナイト・スラッシャー」の連中は何十人といるわけだからとっとと急襲をかければいいのに。しかも隠れ家内に戻ったコブラらによる銃撃によってバイクでただ突っ込んでくる「ナイト・スラッシャー」の連中は次々に殺されてしまう。

そして銃撃戦がひと段落すると、イングリットは家の外の車に乗り込み荷台にコブラを載せて逃走することになる。コブラの車を先に潰しておくなりしておけば隠れ家に足止めできたのに、なんともどんくさい連中である。さらにイングリットが運転する車を追いかける「ナイト・スラッシャー」の連中は荷台からサブマシンガンをぶっ放すコブラによって次々に殺されていく。事実上たった一人のコブラに対して何十人という人数で襲い掛かる「ナイト・スラッシャー」の連中は全く歯が立っていない。「ナイト・スラッシャー」ってやばい殺人集団だったんじゃなかったっけ。アクションシーンの撮り方も相まって非常に単調で凄さを感じないシークエンスになっている。

この『コブラ』は、そんな彼が、再び、再起するきっかけを与えてくれた映画なのである。

まだ走れそうな感じもするのに車を捨てて走って逃げることを選択したコブラとイングリットは工場に逃げ込む(もしかして「」の影響か)。そこでコブラは残党とナイト・スラッシャーをやっつけることに成功する(イングリットは近くでただ見ているだけ)。それが終わると工場の外に出て、厭味ったらしいモンテ警部補に一発ぶちかまし、コブラはバイクの後ろにイングリットを載せて走り去って映画は終わる。

興行成績はそこまで悪くなかったようだが、当初は考えていたシリーズ化は実現はしなかった。後のスタローンのコメディ映画進出を見て思うのは本作のわずかなコメディ描写が良かったのだと思う。格好をつけた型破りな刑事だがマリオンという女性のような名前を少し気にしているというのは本作のテイストなら全然ありだと思う。この路線で成功したかは分からないが、少なくともこの作品の中にのちのコメディ進出を占うヒントはあったのだと思う。

コブラ男が逃げ込んだのは、前回の蜂のおたかさんのアジトだったお化けマンション。

今日も、「スーパーマーケットで異常者が銃を乱射している!」なんて事件の通報が入ると、コブラは早速、愛車のクーペで駆けつけた。

「状況は?」とコブラが訊くと、一足先に来ていた相棒の『ゴンザレス警部補』(レニ・サントーニ)が飄々(ひょうひょう)として近づき、「やばい」とだけ呟いた。

入り組んだ要塞内で激戦となるライダーとコブラ男の手兵中々おもしろい

コブラは袖口に隠したナイフを手に、ストン!と落とすと、それを掴み、犯人めがけて投げた。

そして、間髪入れずにコブラの愛銃《コルト・ゴールドカップ・ナショナルマッチ》(名前の長~い銃)からは、連続して3発の弾丸が発射された。


コブラはバイクの後ろにイングリットを乗せ、ロサンゼルスに向かう。

「こんな、お前のやり方を、俺は絶対に認めないぞ!」(多分、コブラが大嫌いなんだろう)

“コブラ”マリオン・コブレッティ警部補, シルヴェスター・スタローン · 羽佐間 ..

ただ、この一点だけを借りてきて、登場人物の名前も、背景もすべて変えられているので、完全に別物になっております。(※いくら、当時新進の女流作家でも、このあまりの改変には腹がたったのかなぁ~? この後、同じ原作で、ウイリアム・ボールドウィンを主演にして『フェア・ゲーム』というタイトルで映画になっている。)

モンテ警部補, アンドリュー・ロビンソン · 納谷六朗 · 大塚芳忠

【バンコク=佐藤友紀】米国とタイが共催する東南アジア最大級の多国間軍事演習「コブラ・ゴールド」の開会式が27日、タイ中部ラヨーン県で行われた。演習は3月11日までで、日本や韓国を含む計30か国から9590人が参加する。

『コブラ』(1986)/初めて観たけど80年代ってもはや時代劇だな

人道支援や災害対応訓練のほか、サイバーや宇宙空間での攻撃を想定した訓練も行う。中国とインドは、人道支援に関わる分野で限定的に参加する。日本の防衛省によると、米国の航空機を使い、邦人を保護して退避させる訓練も実施する予定だ。

【作品#0875】コブラ(1986) | シネマーグチャンネル

開会式で米国のロバート・ゴデック駐タイ大使は「協力することで、一国では解決できない課題に立ち向かえる」と強調した。今月4日から作戦計画の立案などを準備しており、この日から本格的な演習が始まった。

事件の発生を受け現場に呼ばれたロス市警のマリオン・コブレッティ警部補、通称 ..

この『コブラ』、面白いんだけど、ただ1つの失敗は、この《ブリジット・ニールセンの起用だった》と、あらためて思ってしまった。

組織内でも法を無視するコブラへの批判があり、特にモンテ刑事とは衝突が絶えなかった。

映画『ロッキー4』で知り合い、結婚して、そのままの流れで、この『コブラ』に出演してるのだから。(でも、翌年の1987年には離婚している二人。スタローンも、やっと正気を取り戻したようだ (笑) )

『ヘル・レイザー』〈4K〉② | 新潟・市民映画館 シネ・ウインド

スタローンが、この映画で目指したのは、クリント・イーストウッドの『ダーティ・ハリー』のような孤高の刑事が活躍するアクションである。

「アラーム・フォー・コブラ11 Staffel 14 -第6話 」

80年代になっても、まだまだ刑事といえば、『ダーティ・ハリー』と言われるほど、そのインパクトは、かなり強烈だったようで、あらゆる後続の刑事モノ映画は、ダーティ・ハリーをお手本に、インスパイアされて作られていたようだった。

コブラ11」シリーズから、日本初上陸となるシーズン「アラーム・フォー ..

嫌味な刑事役に、同じように、『ダーティ・ハリー』の凶悪犯だったスコルピオ役のアンドリュー・ロビンソンが、いたりと、素人でも分かりやすいくらい、この映画『コブラ』には、『ダーティ・ハリー』の影が、アチコチに見え隠れする。

アラーム・フォー・コブラ11〜ゼミル&ベン 2 | J:COMテレビ番組表

『ダーティ・ハリー』の極悪なスコルピオを演じてから、そのインパクトゆえ、来る役、来る役が同じような犯罪者役ばかりで、嫌気がさした彼はとうとう、芝居から距離をとって、5年間、故郷に引っ込んで田舎暮らしをしていたのだ。

マリオン・コブレッティ警部補(シルベスター・スタローン):コブラ ..

その間は、大工仕事をしたり、演劇を教えたり……完全に映画から離れていたアンドリュー・ロビンソン。

コブラ』では、シルベスター・スタローン演じるコブレッティと対立する嫌味なモンテ警部補を演じて成功している)。 その他

また、主人公に女関係があまり描かれなかった「ダーティハリー(1971)」と異なり、本作では私生活でスタローンの妻になったばかりのブリジット・ニールセンと結ばれる物語になっている。これはクリント・イーストウッド演じる主人公の刑事が検察側の証人となる女性を護送する「」の影響かと思われる。主人公が命を狙われる女性と関係を持ち、主人公がその女性をバイクに乗せる場面も同じである。しかも主人公と守られる対象が実生活で男女の仲であることも一緒だ。なので、本作はクリント・イーストウッドの「ダーティハリー(1971)」と「」を合わせたような作品ということだろう。

寺沢武一の漫画『コブラ』で主人公コブラの左腕に仕込まれたサイコガンが日本人の ..

映画のラスト、殺人集団ナイト・スラッシャーたちを絶滅させ、イングリットを救いだしたコブラ(スタローン)は、嫌味なモンテ警部補(アンドリュー・ロビンソン)に、一発パンチをおみまいする。

コブラ部隊のひとり寄生した苔の力で光合成を行う 100歳を越える老 ..

今にして思えば、このラスト、「よく、映画界に戻ってきてくれた…」なんていう、ある意味、スタローンなりの激励のパンチだったのかもしれない。

「ダーティーハリー」ではハリー・キャラハンの相棒役でした。 イメージ 13

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」スタローンが凶悪犯と対決するアクション映画(1986年公開)。個性的な「」に注目。にアップされた予告編を解説します。

【字幕】ヘル・レイザー | GINSEE /シネマハーヴェストウォーク

ロス市警の刑事マリオン・コブレッティ()。その名前から「」と呼ばれる。しかし、「マリオン」は「女っぽい名前」ということで本人は気に入っていない。