これは眠気やふらつきなどの副作用が生じる可能性があるためです。


☑ シタフロキサシン:シタフロキサシン®
ニューキノロン系の抗菌薬です。
下痢、軟便、発疹、めまい、頭痛、腹部膨満感、便秘、消化不良、吐き気、口内炎などの副作用があります。
●海外で大動脈瘤・大動脈解離との関連性が示唆されました。患者さんご本人またはご家族が、大動脈瘤・大動脈解離を患ったことがある場合は主治医または薬剤師にご相談下さい。


クラリスロマイシン(CAM)を主薬とした抗結核薬との併用療法や、これらに抵抗.

以下の①から③の患者には、初期治療レジメンに注射用AMKあるいはSM併用を推奨。
①空洞、②重症の結節気管支拡張型、③マクロライド耐性の肺MAC症 (2020ガイドライン)
RFP+EB+CAM +週3回15mg/kg SM vs プラセボ筋注を3ヶ月併用した日本のランダム化比較試験において、SM群で菌陰性化率が有意に高かった。
空洞をもつ肺MAC症116例の検討(韓国)では3ヶ月以上アミノグリコシド(ほとんどがSM)使用した症例で治療成功率が高かった。
SMとAMKでは菌陰性化率も副作用も差は無し。
KMはNTM症の保険適応なし

☑ リファンピシン:リファンピシン®
胃のむかつき、かゆみ、発疹、顔が赤くなるなどの症状のほか、肝機能障害や血球異常、
発熱、悪寒などのインフルエンザ様症状などの副作用を起こすことがあります。
●尿、便、体液などがオレンジ色になることがあります。
ソフトコンタクトレンズに色がつくこともあり、洗浄液でもとれないので注意が必要です。

非結核性抗酸菌症治療薬の薬物相互作用と用法用量設定に関する研究

☑ ファロペネム:ファロム®
経口用ペネム系抗菌薬です。
下痢、腹痛、軟便、吐気、かゆみ、発疹、蕁麻疹、発熱などの副作用があります。

転移がない筋層浸潤性膀胱がんの標準治療は膀胱全摘除術です。膀胱を摘出した場合、尿を体外に排出する経路を造るために、尿路変向(変更)術を行います。しかし、高齢である、合併症がある、本人が膀胱の温存を希望しているなどの場合には、TURBT、薬物療法、放射線治療などを組み合わせる集学的治療を検討することもあります。転移があるなどがんが進行している場合には、薬物療法などを検討します。

[PDF] マクロライド系抗生物質製剤 日本薬局方 クラリスロマイシン錠

注射薬(一般名:商品名)
☑ アミカシン:アミカシン®
アミノグリコシド系の抗菌薬です。米国の治療指針において、以前より重症例に対し
アミカシンの点滴が推奨されていました。日本ではアミカシンに感受性を有する非結核性抗酸菌症に対し、2019年2月から使用可能になりました。
耳鳴・耳閉塞感・耳痛・眩暈・難聴等や肝機能障害、腎機能障害などの副作用があります。
●アミカシンの点滴時に聴力検査を行います。治療期間中にも必要に応じて聴力検査を実施します。
投与法、期間)
1日1回の点滴:点滴開始後に血中濃度を測定して投与量を決めます。
入院中は基本的には毎日、退院後は週3回かかりつけ医で継続を依頼します。
期間:通常は3-4ヵ月、病状によっては最大で6ヵ月程度継続することがあります。

肝酵素という肝臓の数値が上昇したり、食欲低下や皮疹、血小板が少なくなったりするという副作用が、2~3割の患者さんで出てしまう状況です。副作用のなかでも、特に視力低下は治療を継続すると元に戻らないので、早めに中止します。

用量が追加になりました。それに伴い,下記のとおり,効能・効果,用法・用量及び ..

多くの感染症でよく使用されるペニシリン系やセフェム系などの抗菌薬は効果がないので、マイコプラズマ感染と診断された時には、マクロライド系やテトラサイクリン系・ニューキノロン系抗菌薬が使われますが、小児ではテトラサイクリン系・ニューキノロン系は副作用などの点からあまり使われません。ところが、ここ数年、マクロライド系耐性マイコプラズマが増加し特に今年度はその傾向が強く、治療が長引く傾向にあります。残念ながら強い免疫を獲得することが出来ないので、マイコプラズマの感染を繰り返すこともあります。ワクチンもありません。

内服薬(一般名:商品名®)
☑ クラリスロマイシン:クラリスロマイシン®
☑ アジスロマイシン:アジスロマイシン®
ともに肺非結核性性抗酸菌症の治療において非常に重要なマクロライド系の抗菌薬です。
吐き気、軟便、腹部膨満感、味覚異常(苦味、金属の味がするなど)、発疹、肝機能障害、腎機能障害などの副作用があります。
稀に不整脈、耳がきこえにくくなるなどの症状が出ることがあります。
●特に心臓の病気があるかたは定期的な心電図などの検査が必要です。
☑ エタンブトール:エサンブトール®
発熱、発疹、肝機能障害、視力障害(視力低下、視野異常など)や手足のしびれなどの副作用が出ることがあります。
●視力障害は早期に発見すれば回復しやすい症状です。かかりつけの眼科で定期的な検査を受けることをおすすめします。視力障害やしびれなどの症状を自覚された場合はすぐに主治医(眼科医)に相談してください。


[PDF] 効能又は効果、用法及び用量の追加、使用上の注意改訂のお知らせ

難治性の方が対象の吸入薬ですが、アリケイスというお薬です。毎日1回、15分前後吸入していただきます。効果が出るのは約2割の患者さんではありますが、標準治療では改善しない方が対象ですので、ある程度の効果の上乗せは期待できます。始める際は、外来で説明を受けていただいた後、3泊4日の入院で薬剤師や看護師から説明を受けたり、実際に吸入したりしていただきます。この薬は高額ですので、高額療養費制度などを活用される方がほとんどです。

標準治療として、クラリスロマイシン、エタンブトール、リファンピシンの 3 剤併

<治療薬の副作用・注意点>
非結核性抗酸菌症や気管支拡張症の治療で使用されることの多い内服薬・点滴薬

非結核性抗酸菌症 | 複十字病院 公式サイト(東京都 清瀬市)

治療薬のなかではクラリスロマイシンあるいはアジスロマイシンなどのマクロライド系抗菌薬が治療成功のための重要な薬剤であり、クラリスロマイシンあるいはアジスロマイシンのみの治療ではそれに対する耐性菌が出現し、治療効果がかなり下がり予後にも影響したというデータがいくつもありますので、クラリスロマイシンあるいはアジスロマイシン単剤による治療は行いません。

床用量における有効性については、NTM の菌種間に差はない」とする ..

<基本の治療法>
・肺マック症
クラリスロマイシンまたはアジスロマイシン、リファンピシン、エタンブトールの3剤の内服薬に加えて、病状の程度や症状の強い方にはアミカシン(アミノグリコシド)の点滴を行っています。
・肺アブセッサス症
有効な内服薬が少ないため、数種類の内服薬に加えて、アミカシン、イミペネム/シラスタチンなどの点滴治療を行います。
最近、遺伝子解析などにより、より細かくⅰ)アブセッサス・マシリエンゼ、ⅱ)アブセッサス・アブセッサス、ⅲ)アブセッサス・ボレッティの3種類に分類できるようになってきています。ⅰ)アブセッサス・マシリエンゼでは通常クラリスロマイシンが有効であるのに対して、ⅱ)アブセッサス・アブセッサス、ⅲ)アブセッサス・ボレッティではクラリスロマイシンが効きにくいことが多いため、退院後も点滴抗菌薬を継続することがあります。

[PDF] 成人肺非結核性抗酸菌症化学療法に関する見解 ― 2023年改訂 ―

通常、成人にはクラリスロマイシンとして1日400mg(力価)を2回に分けて経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。

の投与量は2017-BTSガイドライン,2020-国際ガイドラ

RFPは副作用が多い:肝障害、胃腸障害、皮疹、発熱、血小板減少など
薬物相互作用が非常に多い:併用薬の確認が必須
RFPを併用するとCAMの血中濃度が低下する:RFP併用時はCAMは800mg/日使った方がよい
RFPの有効性はそれほど高くない:マクロライド+EBの2剤併用療法は3剤併用療法と比較して培養陰性化率は劣っていないとの報告あり
2020国際ガイドラインはマクロライド耐性増加の懸念から3剤治療を推奨している。
実際2剤治療でマクロライド耐性は増えなかったと、日本から報告あり。
日本の2023改訂見解では、基本的に3剤併用を推奨するが、高齢者など副作用や薬物相互作用がおこりやすい場合の選択肢として2剤治療をあげている。

肺Mycobacterium avium complex症治療薬の 薬物相互作用と適正使用

治療期間が1年以上必要なことが多いですが、薬に対する副作用や効き目が患者さんによって違うので、治療期間も異なります。当院には日本結核・非結核性抗酸菌症学会の結核・抗酸菌症指導医が在籍しており、クロファジミン(内服薬)を含めた先進的な治療を提供しています。

が,2008 年にクラリスロマイシン(clarithromycin: CAM)とリファブチン,2011 ..

肺アブセッサス症は、肺MAC症と比較して治療が効きにくいといわれています。このため、初めに点滴のお薬を含む複数の薬で治療を行います。まずは入院して点滴の薬を2種類(アミカシン、イミぺネム/シラスタチン)、内服薬を2種類(アジスロマイシン、クラリスロマイシン、クロファジミン、シタフロキサシン、リネゾリドの中から患者さんに合わせて選択します)を使った治療を1か月程度行います。退院後も外来で週3回の点滴と内服薬2~3種類を続けます。

て記載されている。 一方、国内外のガイドラインにおいて、非結核性抗酸菌症治療での使用が推奨される 3 剤

下の表は、2023年6月に日本結核・非結核性抗酸菌症学会と日本呼吸器学会が公表した見解です。これにより海外に合わせた標準的な治療が日本でもできるようになりました。具体的にはAZMと記されているアジスロマイシンというお薬が使えるようになったり、空洞がないNB型の患者さんが毎日の服用から週3日に変更されたりするようになりました。重度のNB型、FC型を含めた空洞を伴う患者さんはストレプトマイシン(SM)やアミカシン(AMK)を使いましょうと書かれています。難治例はアミカシンリポソーム吸入用懸濁液(ALIS)という吸入のお薬を使って治療します。

クラリスロマイシンまたはアジスロマイシン+エタンブトール+リファンピシン

通常、成人にはクラリスロマイシンとして1日400mg(力価)を2回に分けて経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。

非結核性抗酸菌(nontuberculous mycobacteria:

治療はリファンピシン、エタンブトール、クラリスロマイシンまたはアジスロマイシンという3つのお薬の服用が基本ですが、使用するお薬の種類や量など、病状によって大きく3つに分けられています。前の設問でご紹介したNB型の中で空洞がないもの、空洞があるNB型とFC型、そして治療をしても痰から菌が半年以上にわたって出続ける難治例です。

DIクイズ3:(A) 抗結核薬を服用する結核以外の疾患:日経DI

☑ イミペネム/シラスタチン:チエクール®
カルバペネム系の抗菌薬です。
発疹、発熱、血球減少、腹痛、下痢、食欲不振、吐気、
肝機能障害、腎機能障害などの副作用が出ることがあります。
●尿の色が赤褐色になることがあります。
●てんかんの既往のある方や中枢神経系の障害のある方は
使用できない場合がありますので医師または薬剤師にご相談下さい。
投与法、期間)
1日2回の点滴を入院中は基本的に連日行います。

肺MAC症には、線維空洞(FC)型と結節・気管支拡張(NB)型がある。 ..

アリケイス®は、通常点滴で使用するアミカシンをリポソームと呼ばれる油性の小さな粒子の中に入れたお薬です。2021年に発売された新薬で他の治療を半年以上行っても痰から菌が検出される場合に、従来の治療に加えて使用するものです。臨床試験では、ガイドラインに基づく多剤併用療法に加えてアリケイス®を毎日追加した場合、アリケイス®を使用しない場合に比べて、投与6か月目までに約30%の方で喀痰の抗酸菌培養検査で菌が陰性になりました。専用の吸入器を用いて吸入することにより、肺の末梢にある肺胞まで効率的に薬剤が分布するため薬の全身への影響が少なくなり、副作用を軽減しながら治療の効果を期待できます。吸入治療ならではの副作用として発声障害が比較的多く報告されていますが、声帯の一時的な炎症によるもので基本的には心配ありません。吸入手技やメンテナンス方法の習得が必要になるため、慶應義塾大学病院では新規導入の際に2泊3日程度の入院をしていただいています。入院前の準備から退院後のフォローに至るまで、関係する医師(呼吸器内科、感染症科、耳鼻咽喉科)・看護師・薬剤師がチームとなって連携をとり、遠方に在住の方でもスムーズに治療を継続できるような取り組みを行っています。